2002年1月24日
黒柳「ご結婚なさったんです。こんなにお若いのに離婚なさって20年ですって」
辺見≪ええあっというまでしたねえ≫
「結婚している間もそんなに短くなくてね」
≪9年ぐらい≫
「10年近く結婚してらして、20年近く結婚してなくて2人の子供を育てて結婚ということですから」
≪2どと結婚するつもりはなかったんですよ。だから縁て不思議ですね≫
「うらやましいことに何歳お若いんでしたっけ」
≪14歳≫
「14歳年下といっても二人がうまくいってればねえ」
≪あまりねえ年の差って感じないんですよ≫
「ご主人が逸見(へんみ)信介さんとおっしゃるんですけどなぜ逸見というのか」
≪あのマスオサン状態ですね。来てくれたんです。家に。私は1人娘で向こうはそういうことは考えないほうで私が幸せになれば何でもいいっていうほうで。私とは逆の性格をもっているんです≫
「あなたは昔は妖艶ていうか色気プンプンて感じだったけどほんとうは真面目で」
≪本当に神経質で、くそ真面目≫
「おばあさまに育ててもらってたんでしたっけ」
≪そうです≫
「二十歳の時に”経験”ていう歌で要求されることは妖艶でしたよね。今日のブラウスですけど記念のブラウスですよね」
≪去年の10月2日わたしお誕生日だったんですけどねえパーティーを開いたんです。でこれを”えみり”も着てるやつなんですけど同じ物をプレゼントしてくれたんです。ママはきっとシンプルな物が似合うって≫
「男の子もそうなんですけど女の子ってお母さんに清純でいて欲しいってあるのよね」
≪やっぱりねえ外で皆さんが描いてくれたイメージもいいんだけどお母さんはこんなんなんだよっていうのがあるみたいですけどねえ。ちょっときついんですけど≫
「清楚な感じでお嬢様がくださったんですから。ご主人のことは何て読んでるんですか」
≪私はのぶさんとか≫
「マリたんとか」
≪向こうが呼ぶからそうなったんですよ≫
「マリたん、のぶたんでねえ。でも”てつたん”って呼ばれたらいやだな私は」
≪そうですね≫
「いいじゃないですか。この方は宝石の」
≪そうですね。昔は石を止める職人を10年間ぐらいやってたんです≫
「でもそういう方がいて息子さんや娘さんも喜んでくれて」
≪そうなんで。子供たちに賛成されないときついですよ母親としては≫
「あのあなたが歌い続けて30周年ということですからちょっとしたお祝いをしようとしたら」
≪そうなんですよその1週間ぐらい前にちょっと結婚したいんだけどいつ発表したらいかなって実はえみりに相談したんですよ。えみりがねえ10月5日やるんでしょそこでしちゃえばいじゃないっていうんですよ≫
「30周年の時に」
≪そこで発表しちゃえばいいじゃないっていうんですよ。だからその日の朝に婚姻届をして2人でパーティーに≫
「向こうの人は見てなかったの」
≪見てたと思いますよ。立って”この度はおめでとうございます”っていわれると。もっとお役所ってさっさと終わっちゃう気がするじゃないですか≫
「そうそう」
≪それをねえ改めて言っていただいてねえわたし結婚したんだって≫
「普通ああいうのねえ隠れて提出するんだけどわざわざ立って」
≪深々とおめでとうございますって言われると私も深々とお辞儀をして≫
「でもよかったですね。そのあとパーティー、ライブコンサートですか」
≪そうです≫
「何人ぐらいお客様が」
≪私がこれまでお世話になった方とか、これからお世話になる方いろいろお礼もかねて300人ぐらいですか≫
「そんな人数。おやりになったVTRがあるんですけどめずらしくえみりちゃんが泣いてるのね」
≪人の前でも、私の前でもないです。すごくねえ私のことを支えなくてはいけないあのこの作ったCDがあるんです。詩があるんですけど”笑ってるママが好き、笑ってて欲しい。でも突然泣き出してしまう。1人で頑張ってる。支えてあげるのは自分だけ”だから自分も頑張らないとという気持ちがあるんです≫
「それで泣いちゃったんですか」
≪のぶたんもいるしやっと自分もいいかなって。ほっとしたのと何か複雑な≫
「お母様と育ったいろんなことを思い出したのね」
~CM~
「周りの人の気持ちとかお子さんの気持ちもあるけど30周年の歌手としてのパーティーで発表しちゃえばということでえみりちゃんは自分で作った歌でないちゃってるんですけど」
ーVTR再生ー
「思い出しても泣いちゃう。離婚ていうことは20年経ったといっても子供2人とご主人と別れていろんなことあって大変だったと思います。でも子供がよく育ってくれましたね」
≪はい。本当にこんな親にこんな素敵な子供ができたのか不思議でしょうがないです。≫
「坊ちゃんもハンサムね。背が高くてね」
≪そうですか。しっかりしてくれないと。ははははは≫
「時たまお母さんの顔になるんですよ。そういうことで2人ともお母さんの結婚にもろ手をあげて賛成してくれて」
≪はい≫
「離婚して20年でこの若さですから。昔はないんじゃない」
≪でも恥ずかしいですよ。ありがとうございますっていってるんですけどその点で≫
「そんな。あなたそんな時代ですもの2度や3度は」
≪のぶたんもこれでいいと。私は2度目かれは3度目なんですよ≫
「そういう経験がある人同士で話が合うのかも知れませんよね」
≪2人で一生懸命夢を追いかけてそれが現実になるように頑張りたいと思います≫
「若いだんなさんがいて絶対いいと思いますよ。なんとなくね老け込むようなことはないじゃないですか」
≪でもねえ一人でいるとけっこうなっちゃうんですよ。ピチピチの人がいいんだろうなって≫
「いっちゃたらいっちゃたらで向こうは若い人を探せばいいんだから」
≪それはいいとおもいます。ただちゃんと看取ってくれるかなとか≫
「14歳下っていうだんなさんはいいんだから。ものを持ってくれたり」
≪そういうのは全然してくれないんですよ。してくんない頭ばっかし使ってる人です≫
「ええー」
≪頭は一日中使ってる人です≫
「止まることない」
≪ええだから体を使うことを頼むのは悪いです≫
~CM~
「さっき離婚している間の20年は全然結婚しようとは思ってなくてあなたのお母様が」
≪去年の1月に心筋梗塞で倒れたんですよ≫
「お正月に」
≪ええ。病室に入って待合室で寝泊りするじゃないですか。その時に付き合いを主人としててあの倒れた日の朝に家族でみんなで食事に行こうといってた朝に倒れて病院で私にずっと付き添ってく入れてたんですよ≫
「彼が」
≪それでこの人と年取っても一緒にいきたいなって≫
「それがやっぱりきっかけで。やっしいわねお若い人なのに」
≪責任感がつよいです。≫
「30いくつとかでしょ」
≪37さいです。男気がすごくあるんですよ≫
「37歳ぐらいで女の人のお母さんですよね。ついてくれるってやさしいんだと思いますよ」
≪あの結構まいにち怒られてるんですよ。辺見マリという名前で大事にされすぎてたところがあるんで。本当にいっぱいしかられてるんですけど≫
「ご主人から」
≪はい。でもそれが私はうれしいです。勉強になってるから。死ぬまで勉強だと思ってるから。あのいろんなことを知れてうれしい≫
「お若いのに自分は有名人だと思ってそういうところがいけないよとか」
≪ちゃんと言ってくれます≫
「当たってるの」
≪はい≫
「面白かったでしょうね。やっぱり素直に生きてらっしゃる方なんでしょうね」
≪本当に子供のままこういう風に生きていけたらいいなって他の男友達も言いますね≫
「だからやっぱりおかしいと思うんでしょうね」
≪関係なかったら言わないですけどやっぱり友達とか夫婦だとするときついぐらいいいます≫
「でもあなたはそれでも」
≪腹の底が見えてるから。素直に怒ってくれるんで≫
「いいかたにお会いになりましたね。どうやってお会いになったんだっけ」
≪あのやっぱりジュエリーの仕事で会ってけんかしたんです≫
「仕事で」
≪けんかして。喧嘩したのが良かったんですね。お互い腹を割って色んな話をしたんです≫
「でもあなた面白かったですねジュエリーの仕事で行ったのに何もそこで喧嘩することもないと思いますけど」
≪そうですね≫
「でもなにかそこであったから良かったんだと思いますけど。このごえろくらいニュースがあってあなたがニコニコ笑ってるんでね。”ははははははは”って」
≪馬鹿みたい≫
~CM~
「ちょっとおっしゃってましたけど20の時の「経験」が大変なヒットでねえ妖艶で、肉体的で」
≪イメージは≫
「でも本当はすごく真面目で。でもあれをジャズで歌ってるって言いましたね」
≪そうなんですよ。去年の10月24日にアルバムで発売されまして”Lonve Letters”というタイトルなんですけど≫
「やっぱりこういうジャズみたいなのを歌うの好きなの」
≪やっぱり私たち歌い手って演歌っていうか歌い手じゃない人はジャズから入っていく人が多くてやっぱりそれをうたって一人前になんなきゃいけないんだっていう教育を受けてジャズは好きでした≫
「妖艶な感じで出るとそういう人なんだなって思っちゃう」
≪「経験」以外は歌えないんじゃないかって思われてます。≫
「ご主人はあなたの歌好きなの」
≪はい≫
「なによりですね」
≪はい≫
「本当におめでとうございました。色んな困難乗り越えてここまできてよかったですね」
≪でもどうしてこうしてお話する時に上がってしまうのかなって≫
「そうなの。とにかくおめでとうございました」