本日の徹子の部屋ゲストは徳山昌守さん

2002年2月11日

黒柳「私びっくりしたんだけどお父様には殴られたことはないんだけどお母様には殴られた」

徳山≪もうバチバチでしたね≫

「お母さん強いの」

≪半端じゃないですね。物使ってよくあるのがハタキってあるじゃないですかあれでかなりしばかれましたね≫

「でもお母様はトラックの運転をしてらっしゃるの?」

≪家のお父さんが産業廃棄物を乗せてダンプやってるんでそれを手伝いながらダンプ乗って≫

「お母様は臨月だっていうのにもうトラックを運転して」

≪そうですし、僕が生まれて1ヶ月したら僕を隣に乗せて運転してました≫

「あなたが押入れに隠れててそろばんで殴られた」

≪そろばん塾をさぼってそのときおばちゃん家にいとこがたくさん来てて僕も行きたくて行って子供だから靴を隠すということを知らなくて見つかってそろばんでバシと≫

「お母様も世界チャンピオンを殴ったって有名かしら?そんなことないかしら。徳山家の掟があったんですって」

≪靴のかかとを踏むなと。踏んだら親父が相当怒りましたね≫

「めずらしいでしょ普通もっと違った掟が」

≪何事も物を大事にしろという意味なんですよ。もう1つあってですね人間寒いときは”さぶ”って言うじゃないですかその言葉が厳禁なんです。それいったら腕立てふせしろって。体があったまるからと≫

「昔乃木大将という人がいてその方は寒いというと子供に相撲を取れと体があったまるからと乃木火鉢って言って私たちが子供のときは乃木火鉢って言うのは相撲をとるということでした。それにしても去年2回防衛したんですけど最初は韓国でされたそうなんですけど徳山さんに勝たせたくなくてホテルの隣の部屋に新婚の人が泊まっているようにしたんですって」

≪いやらしい言い方をしたらあえぎ声っていうんですか一晩中聞こえてきたりして。後で知ったらカセットテープで流れてて。その他にいたずら電話がかかってきて彼女に出てもらって”そちらに徳山選手は泊まってますかって”聞かれて”いや泊まってません”っていってもらって≫

「気をつけてないといろんなことがあるんですね。その戦った人はあなたがベルトを奪ったそうなんですって」

≪前のチャンピオンで≫

「チョ・インジュさん。でもあなたは面白い人で相手が気合が入ってたり駄目だって言われると沸き立っちゃうんですって」

≪逆にやる気が出ます。その試合も雑誌・新聞をみても圧倒的不利と書かれてたんです。それ見て”よし!!見とけ”と。チョ・インジュ選手も日本に着てからも能書きたれてるんですよ。でもまあ言わしとけとボクシングは口でするもんじゃないですから≫

「でもその方も成績が言い方で18戦全勝で5回も防衛してる。ボクシングのいいとこはどこですか」

≪どこなんですかね。口じゃあ言い表せないですけどよく言うじゃないですか山登りでも”その山が高ければ高いほど、苦しければ苦しいほど達成感がある”そういうところがあるんじゃないですかね。勝った時生きてて良かったって≫

「リングに上がるとき孤独そうな感じがするんですけど本当に孤独なんですか」

≪あの時は一応チームになているんですけどリングで助けてくれるのは自分しかいないじゃないですか≫

「でもジムで赤いこういうのをピピピピてやるじゃないですかあれはなんて言うの」

≪パンチングボールですか≫

「あれお嫌いなんですって」

≪ていうか出来ないんです。今までいったジムであれがなかったんです。練習したことなかったし逆にあれはなんの練習なのって聞きたいです≫

「相手はじっとしてはくれないですからね丸い顔してねえ(笑)。サンドバックはやるんですか」

≪僕はあんましやらないですね。今ゆったように止まってるじゃないですか。僕に初めて付いてくれたメキシコ人のトレーナーがいうんですけど”こんな止まっているものを打ってる時間があるなら実戦練習をしろ”と≫

「その相手になってくれる人は今度の選手と似てるようなことをやってくれるんですか」

≪タイプ的には似てるのを選ぶけどなかなか見つかんないですね≫

「それと近じか4回目」

≪3月23日に横浜アリーナであるんですけど≫

「その方強いの?」

≪はいアマチュアで全日本チャンピオンになってるしプロになっても日本、東洋を取ってるし≫

「あなたは駄目だとか言われると燃えるけど今度はあなたが勝つと言われてるんですって」

≪そういう声があがっててジム側も油断してるんです≫

「油断しちゃ駄目よ。負けたら駄目だもんね。負けたらベルトはどうなるんですか」

≪手元には残るんだけど価値がなくなる。光らなくなる。≫

「ベルトの横にモハメド・アリさんの写真、こないだわたし国連でお会いしましたよ。あの人お病気があって平和大使をされてるんですけど手品をやってわたしに見せてくれましたよリハビリでピュと出したりボールを出したりして私に見せてくれましたよ。」

≪そうですか僕もなんか出しましょうか(笑)だせないんですけど≫

「面白い方ですねあなた。でもあなたより強いお母様がいるって言うのは。今やったら駄目」

≪そうですね勝てないんじゃないですかおかあちゃん武器持っちゃうからすぐに≫

「そうかそうかお母ちゃんは武器を持つ。ちょっとコマーシャル」

~CM~

「この間ニュースステーションの久米さんのとこでもおっしゃったけど出て行くときに遺書を書いていくって本当なの」

≪書いていきます≫

「その遺書を見た人いないんですって。」≪いないですね≫

「今度徳山さんは”笑うボクサー”って本をお書きになってその遺書が書いてあるんですけど”ファイトマネーはOOO万円で契約してます。俺の葬式代に使った残りは全部彼女に上げてください。よし(彼女の愛称)結婚しようていってたけどできなくてごめんな。もし俺が植物人間になったら安楽死させてください。あぼじ、おもに今までありがとう”こんなに隣り合わせなんですかね」

≪いついっても可笑しくない競技なんで≫

「今日はフィアンセの方が来ていらしていてチラッとみたら涙を拭いていたような。いつも心配」

徳山さんのフィアンセ『(うなずく)』

「彼女は止めて欲しいと」

≪どうですかねそういう話はしないんで≫

「でもリングの上でプロポーズを」

≪はっきり憶えてるんですけど”僕なんかが東洋チャンピオンになれたのは応援してくださったみなさまのお陰もありますけど苦しいときいつも僕のそばにいてくれて支えてくれた彼女の力が大きいと思います。今度その彼女と結婚します。”あがってきてくれて”今までいっぱい苦労かけたけどありがとう。これからは東洋のベルトは返上することはあっても彼女は守っていきます”≫

「ワーいいですね(会場拍手)。フィアンセはなんてお名前なの」

≪インス≫

「インスさん。せっかく来てくださってるんだからこっちにあがってきたら。いい(横に座るフィアンセのインスさん)。あなた会場にいらしたんでしょどういう感じでした」

『全然知らされてなかったんですよもちろん知らせて言うものじゃないんですけどだから言葉にならなかったです。でも後から喜びがじわじわと』

「でもこのフィアンセのかたは明るそうな方ですね」

≪そうですね。天然ボケですね。僕が外で悩んで帰ってきても彼女を見てると何でこんなことで悩んでるんだろうって、すごい癒してくれるんですよ。癒し系ですね。≫

「いいですね。久米さんもひつこく聞いてたけど結婚はいつなんだって」

≪なかなか忙しくていい年なんで早くしてあげたいんですけど≫

「それともなんか・・・(徳山さんの手がボキボキと大きい音を上げて)今すごいボキボキって。骨の音?だそうと思ったらいつでもさせるの?」

≪いえそうではないですけど。いい具合に話が流れたね≫

「いえ元に戻りますよ(笑)。いい時があったらしようとしてるわけ」

≪そうですね≫

「あなたはそれでいいの?いいのって」

『そうですね』

「差し出がましいてありゃしない。いいのっていうのもないですけど。一日も早く結婚したい?」

『そうですね本心は』

「今度の防衛戦応援してますからね。私普段ボクシングみないんですけど23日見ますから。ワーって応援しますから。これ相手の選手見てると嫌だな。さて今年の目標というようなものは」

≪ぼくがかってに作っちゃった4文字熟語みたいなものがあるんですよ。”道はどんなに険しくても笑いながら歩こう”で”道険笑歩”っていうんですけどこれを4文字熟語辞典に載せる≫

「なるほどこれはいいじゃないですか今の日本にねえ」

≪3月23日の試合に絶対勝ってまたここに来ますんで≫

「おねがいしますーー」

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