本日の徹子の部屋ゲストは田川啓二さん

2002年2月21日

黒柳「本当の憧れはどんちょうなんですって」

田川≪すごくおもしろいしきれいだしいつか出来たらいいなって思ってるんです。≫

「新しい劇場をお作りになるどなたかでそうかこういうもので作れるんだとお考えになった方は申し込まれたらいいと思いますがずいぶん時間がかかるでしょうね」

≪そうですね。8人ぐらいで一緒に作り始めるんですけど2ヶ月ぐらいで差し上げます。≫

「なるほどね」

≪重さもあるからちょっと難しいかもしれませんが≫

「こういうのって最初デッサンから」

≪自分の作品に関しては絵を書いて直接生地に書く場合とコンピューターから出力する場合があります≫

「すごい色の数ですよね」

≪そうですね。ビーズ・スパンコールの色の数は3000色以上ありますからまたさらに深い色が出てきますんで≫

「皆さん想像も出来ないと思いますけどウエディングケーキ。本当にクリームでできたケーキに見えるんですよね」

≪僕がビーズ刺繍を始めたときにもちろんこういう大きいケーキは本物で作ってないですよねだから刺繍で作ってもいいかなって思って作ってみました≫

「そうですよね。高さ2mということですけど一番下の円の直径が90センチということでずいぶん大きい」

≪はい。≫

「リボンやなんかが1つ1つ丁寧に出来てるの」

≪いろんなものを使って出来てます。これは15人ぐらいで1段1段別々に出来ますから15人ぐらいで出来ますから2ヶ月ぐらいかかって結構アトリエの職人と喧嘩しながらもう少しもう少しということで作り上げました≫

「こういうことビーズ刺繍で出来るって皆さん考えてらっしゃらないんでねえ。田川啓二さんは教室も持ってらして」

≪はい最初は5人くらいから始めたんですけど今はお待ちいただいて≫

「これじゃあ習いたい方が多いのも分かりますよね。こういうのって古い美術品だとから研究なさったものですか」

≪はいこれを教えてくれる人がいなかったので本当にアトリアに入って職人技を盗むということと後はヨーロッパの博物館に行くとこういう資料がたくさん残ってますからメモ書きして自分で繰り返すということです≫

「糸はどういうものを?」

≪ポリエステルの糸を使うと丈夫ですね≫

「先生がなくて初め独学で始められたそうですから好きじゃないと出来ないですよね」

≪そうですね楽しいですねそれと自分がこの仕事に出会ったことがラッキーだと思います≫

「テディーベアーも」

≪テディーベアーも作りたいなって思ったのはカップ型のスパンコールで作ったら毛の感じがでるかなって思って≫

「こちらの赤いやつは」

≪クリスタルで作りました≫

「それでなんといっても気に入ったのがこのパンダなんですけど」

≪これ黒柳さんにプレゼントしようと思って作ったんです≫

「本当に信じられない。なんかお小さいときにお母様がお弁当箱の袋を」

≪うちの母はフランス刺繍をずっとやってきたんですね。僕が小さい頃からやってきたんですけどそんなかでいろいろ作ってくれるんですねお弁当箱にイチゴにてんとう虫が止まっているのがあるんですけどそれが好きでいろんなものに枕カバーにやってくれとか作ってもらいました≫

「そうなんですか。感心をお持ちになったんですけどあるときインドの女性の方が隣に座った」

≪パリにあるブランドの仕事を一時してたんですけどたまたまコレクションのカーテンに座った女性がいたんですけど刺繍のジャケットをお召しになっててその刺繍がすごいけど誰がデザインしたものなのって聞いたら有名なデザイナーが作ったものでこれも私の工場で作っているのとブランドも刺繍も全部私がやっているのよと言う話で、ええ!それでこの刺繍が好きでこのブランドを手伝ってるんだよと言う話で≫

「それでインドに工場をもてらっしゃる」

≪ええ工場兼アトリエみたいなものなんですけど≫

「インドは本当にすごいですよねビーズ刺繍に対してね」

≪はいあの全員男性がしごとしているんですけどお父さんから息子に継承していく伝統工芸みたいな形で職人が確立されてるんですね≫

「どうして感覚がいいんでしょう」

≪うーんやはり古い≫

「田川さんの作品は面白いんですね遠くから見るとそんなには思わないんですけど近くで見るとウワーって」

≪お洋服でもそうですけどオートクチュールていうのは目に見えないところを時間をかけて作るというところが≫

「オートクチュールというのはそういうところに良さがあるんですね個性的で真似が出来ないというところがなくてはいけないのでオートクチュールビーズ刺繍のデザイナーでいらっしゃるんですけどデザインされるときはすごく楽しい?」

≪すごく楽しいです。作っているときがすごく楽しくてここはこういうテクニックにしようとか遠近法を使ってやっていきますのでそういうのを考えるとすごく楽しいですね≫

「展覧会ですけど2月27日から3月5日まで大阪の阪急百貨店梅田本店で、3月12日から17日まで札幌の三越で、千葉3月20日から25日まで千葉の三越、3月26日から31日まで東京池袋の三越。新潟の三越4月10日から15日までそれから5月の14日から19日までは福岡の三越でこの方の展覧会があります。やっぱりそばで見ていただくのが」

≪そうですね本当にいろいろなテクニックがありますのでお好きな方はそこで研究されるのもいいかなと≫

「それと教室はどこにあるんですか」

≪目黒に教室がありましてあとはカルチャアセンターとかで≫

「大阪とか名古屋で。それと可愛いのね教室の名前は”チリア”って」

≪そうですねインドの言葉でヒンディー語で”小さい鳥”のことすずめみたいな鳥のことをいうんですけどそれが好きでチリアという名前にしたんですけど≫

「お父様が(田川啓二さんが)ビースをするとおっしゃったときに」

≪お前一人ぐらいは俺が働いているうちはいくらでもすねをかじらせてやるから好きなことをやってみろと言われて始めました≫

「それでできたんですねこういうことがねえ。ご成功を祈ってます」≪ありがとうございます≫

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