本日の徹子の部屋ゲストは浜崎あゆみさん

2002年4月10日

黒柳「よくいらしてくださいました。楽しみにしてお待ちしておりました。皆さんご存知でいらしゃいますけど歌手で2年連続でゴールドディスク大賞邦楽で2年連続でグランプリ。邦楽というのは日本の音楽という意味ではないのね日本の人が作って日本人が歌うと言う意味で」

浜崎≪はい≫

「グランプリでアーティスト・オブ・ザ・イヤーを2年連続で受賞されてこれは大変なことでございます。あのダントツの人気の方でいらっしゃって話を伺いたいと思います。今年のクラッシックの方のグランプリは小澤征爾さんだったのね」

≪はい。はい。≫

「同じ舞台のところに立てらっしゃったわよねえ。どうでした小沢さん?」

≪なんだろう・・すごい小沢さんワールドがあって(黒柳笑)あの・・なんだろう・・一言ずつしゃべっていかれるので不思議な感じでした(笑顔で)。≫

「とっても正直な方というか心から出たことをおっしゃる方なんで」

≪そうですね≫

「やっぱり子供が大きくなったまんまという感じがあるでしょ(浜崎さんうなずく)。素晴らしいお嬢さんとかおっしゃってましたよね」

≪君は素晴らしいねって言っていただいて。君は誰なの?って言われたんです(笑・黒柳笑)≫

「それから浜崎あゆみさんはいろいろ賞を取ってらっしゃいます。日本レコード大賞の大賞ですとかいろいろ賞を取ってらっしゃいますしそれと”おしゃれ”の方でもベストジーニスト賞、今日もジーンズでいらしてくださったんですけどあとメガネベストドレッサーのサングラス部門、ネイルクウィーン2001年ということで。今日下からよろしいでしょうかみなさんどういう風な格好でいらっしゃるんだろうって思ってねえ。」

≪(立ち上がる浜崎さん。机で足元が見えないので全身が写る所まで行く)≫

「そんな所まで行っていただいてよろしいですか。みなさんお人形さんみたいで可愛らしいんですけど。まあ可愛いですね。全体はこうですね見ていただいているんですけど。面白い(足の)親指のところになんていうんですかね指つっこむ所に来てて(飾りがついている)かかとがまた面白いところに来ていて。あとズボンがジーンズなんですけどベルトをしてらっしゃって」

≪(浜崎さんここで席に戻る)≫

「恐れ入ります。なんていうんですかねこういう白いやつ(浜崎さんの着ている白のタンクトップを指して)」

≪タンクトップ。≫

「白いやつって言うのも私もすごいですけどねえ(笑・浜崎笑)。こういうのなんていうの?(※浜崎さんの腕をさして)」

≪リストバンドです。≫

「元々は何のために使ったものなの?」

≪これはなんだろうテニス・・・スポーツ選手が汗を拭くために≫

「あなたは歌う時にやったりするんですか?」

≪結構してますねえ≫

「あと指輪とか・・・あの・・腕輪って言うとみんな笑うんですけどねえ」

≪ブレスレット≫

「ブレスレットですねえ。全部あなたが写るものあなたがお考えになるんですか?」

≪そうですねえ自分が好きなものをいつも身につけいたいんで≫

「それと爪がネイルクウィーン2001年というのも取ってらっしゃるんですけど大変めずらしいんですねえフレンチネイルっていって(爪の)先が白くなってるのがあるんですけど先がねえ」

≪赤く≫

「ラメが入っていてその下がピンクになっている。女らしいくて綺麗。女らしい感じがしますよね」

≪普通スタイリストさんとメイクさんが付いてくださってメイクさんがマニュキア塗ってくださったりするじゃないですか。私の場合はスタイリスト、ヘアメイク、ネイリストがいつも付いていてメイクさんがメイクしてくださってる間にメイリストが塗ってくださるんです。≫

「じゃあ大変でしょずいぶん時間がかかるでしょ?」

≪いやあそんなことないです。早いです。≫

「お店なんかに出てらしゃる方は時間とかがあるけどあなたの場合は急いでねえ」

≪慣れてるんで≫

「あなたのことをお呼びする時になんてお呼びすればいいのかしら?」

≪あの”あゆ”で(笑)。≫

「あゆって呼びつけもなんかね」

≪そうですね≫

「あゆさんていうのも変ですよね。浜崎さんていうのも変?」

≪なんでもいいです≫

「あゆみさんっていうのもだいぶ誰もあゆみさんって呼んでないでしょ」

≪そうですね長いことみい聞いてないですね≫

「私のお友達の人でもねえすごい中年の人でもねえ”俺のあゆが”っていうんですよ」

≪あ!ははははは(笑)。そうなんですか≫

「俺のあゆがって言うからなんだと思ったらお魚の鮎でも持ってるのかと思ったら違うのあなたのことでねえ”俺のあゆが”っていてる人たくさんいますよ」

≪へえーうれしですね≫

「うれしいのかしら。”あゆさん”あゆさんでいい。じゃああゆさんって呼ばしてもらって。そういうことで来て頂いたんですけどそうそう忘れないうちに週刊誌に一度だけなんですけどあなたのななめ横顔と私の横顔が似てるって出てたの」

≪ああ!見たことあります≫

「あります。似てないですよこんなにお可愛らしい方と。なんかで似ててみんなに自慢したの」

≪黒柳さんの写真と私とマドンナが並んでいるやつが私が見たやつです。≫

「あら!!そんなのあったの」

≪ありました≫

「私とマドンナが似てるってことになっちゃいますね。私のはねえ私とあなたが出てたのよ。まあ私と犬が出たのもありますけどね(笑・浜崎笑・会場笑)まあ誰でも瞬間の角度は似てると思うんですけど自慢して。ええメーキャップのこととかみなさんものすごく興味があると思うんですけど外国からメーキャップの道具を取り寄せたっていう。日本にないものを取り寄せたっていうとどういうものなんですか?」

≪ええとエアブラシって分かりますか?≫

「絵を書くときのエアブラシだったら」

≪そうです、そうです。メイクに使いたくてロスのスタッフから取り寄せて≫

※写真登場

「今の写真はエアブラシで描いたの?手で描いたの?」

≪これはそうです。エアブラシです≫

「エアブラシで描く時代になって」

≪すごい早いんですよ吹き付けるだけなんで。すぐに終わっちゃいますね≫

「私”ヤマウチハルミ”さんていうお友達がいてね女の人をものすごく綺麗に描く人で彼女はものすごく前からエアブラシを使っていて大変だっていうのは聞いていたんだけどそれが顔に使えるようになっただなんてねえ。ブシューっていう風に吹き付けるていう感じ?」

≪いやあシューーーっていう感じですね≫

「自分の顔にいい色のやつを」

≪色を合わせたりとかして≫

「エアブラシでメーキャップする人って外国にいるのかしら?」

≪なんか多いみたいですね。でもあんまりアメリカのほうにも使いこなせる人がいなくて≫

「でも本当にお人形さんみたいってみなさん言うんですけど本当に可愛らしい顔してらっしゃるんですねえ」

≪そうですか≫

「面と向かって申し上げるのはなんですが」

≪ありがとうございます≫

「声は歌ってらっしゃる時はずいぶん高い声も透き通った声も出るのにしゃべる声が・・・」

≪(笑って)低いんです≫

「ずいぶん伺ってると低い」

≪そうです。低いって驚かれることも多いですね歌ってる声は高いので≫

「ねえ透き通った声なんですけどあんまりこういったトーク番組にでることあまりないでしょ?」

≪はい。初めてに近いですね≫

「いわゆる生声をうかがうチャンスはあまりないんでね。あなたあのボイストレーニングにニューヨークにいってらしたでしょ。しばらく」

≪はい。デビューする前です≫

「どうでしたニューヨークでボイストレーニングは?」

≪1人で行って向こうのスタッフもはじめてお会いする方ばっかしだったので(私は)17歳ぐらいだったのでもう訳がわからないというか≫

「でもその時のボイストレーニングは役に立ちました?」

≪そうですねボイストレーニングも役に立ちましたけど・・・何というんですかね・・・精神的に恐れないというか≫

「感じはしますよね」

≪そういう強さも(いただきました)≫

「やっぱりブロードウェイの近辺ですかその先生のところは?」

≪そうです。≫

「あの辺多いですよね。先生」≪はい≫

「何週間というか何ヶ月も」

≪そうですね。2ヶ月、3ヶ月とか≫

「そうやっぱり歌の基本になってるのかもしれませんねえ」≪はい≫

「あなたがカラオケ歌ってらっしゃる時に15,6歳の時にスカウトていうか。たくさん芸能人の方にお会いしましたけどカラオケやってる時にスカウトっていうのもめずらしいと思うんですけど」

≪そうなんですかね≫

「歌はお好きだったわけ?」

≪いやあ私はあまりカラオケに行っても歌わないほうで・・・あの(黒柳さんは)いかれますか?いかれないですよね≫

「ダメなんですよね(笑)ベストテンの司会してたのにねえ。一応音楽学校でモーツァルトとかやったものですからダメってことはないんですけど歌えないんですね。でもいらっしゃったことはあるんですね」

≪ええ、ええ。その日も歌ってなくて今のうちのプロデューサー。専務なんですが彼が歌えっていわれて初めイやだって言って。知らない人にいきなり言われて”何だこの人って”思って「いやだ、いやだ」って言って。とにかく何か歌ってくれって言われてその時に小室さんの歌を歌ったのかな。歌ったら「(プロヂューサーの方が浜崎さんに)歌手にならない」ってそれだけなんですけど≫

「ボイストレーニングとかしたらって言われてでもいやだからほったらかしにしてたらまたばったり会ったんですって」

≪そうですねその時はなんか恐いじゃないですか初めて会って「歌手にならない」って言われても。いやですって言ってそのまま会わなかったんですけど1年ぐらいして電話がかかってきたのかな秘書の人から。で連絡を取りたいっていう話で話したら最近なにやってんだていう話で何もやってなかったので学校も行ってなかったですし「何もやってないです」って言って毎日フラフラしていたので「フラフラしてます」って言ったら「まだやる気ない」って言われてその時は本当に何もすることがなかったので暇つぶしぐらいの気持ちでボイストレーニングってどんなんだろうていう気持ちで始めたんですけど≫

黒柳「あゆさんはお歌いになる歌詞を自分で作ってらっしゃる」

浜崎≪はい≫

「歌詞に共感してる女の人がすごい多い。あなたに背中を押してもらった勇気をもらったりとか孤独とか心の傷とか何か共感できるんだって言うんですけどそういうのはあれなんですかね作る時にね書くのは昔からお好きだった?」

≪はい手紙を書くのが好きで≫

「珍しいですね筆まめの女の子って」

≪しゃべるのがあまり得意じゃなくって何をいっていいか分からなくなってしまってすぐ、手紙だと考えながら書けるじゃないですか。手紙をよくうちのプロデューサーに書いていてお前歌詞書けるんじゃないかって言われて書いてみたんですけど≫

「そのプロデューサーの方ってあれですよね15,6歳の女の子に向かって歌手にならないかと言いお手紙貰ったんで菓子書かないかってずいぶん目のある方ですね」

≪そうですね彼の感性はとても信頼しています≫

「お作りになる歌詞なんですけどあなたが作られたものを全部読んでみたんですけど表現してる言葉は割りとみんなに分かりやすい言葉なんだけどなんかとっても深い物があるんだなって思うんですけどよーく考えて書く?」

≪そーでもないですね。本当のことを書きたいというかどこか私たちの仕事というのはその夢の世界というのがあるじゃないですか。夢の世界の人たちっていう。でも私はそうじゃなくてリアルでいたいというか(リアルに)生きていたいと思ってるのでその嘘をつかないということや自分に正直であることで聞いてくださる皆さんに私なりの本当を少しでも伝えていけたらといつも心がけてます。≫

「あなたはそんなに孤独なんですかとか心に傷を負ってるんですかとか人に聞かれたりしない?」

≪そうですね。まあ人並みに(笑)≫

「そうですねこんど新しい曲をお作りになったんでしょ(※曲が流れる)フリー&イージーという曲なんですけどこれはジャンヌダルクを意識して作った曲なんですって」

※ジャンヌダルク=フランスの国民的英雄。一三歳の頃聞いた「フランスを救え」との神託を信じて出陣、オルレアンを解放しシャルル七世を戴冠させ、百年戦争を勝利に導いたが、後、宗教裁判で異端を宣告され、ルーアンで火刑に処せられた。~小学館国語大辞典より~

≪そうですね。私がジャンヌダルクだって言い出したわけじゃないんですけど周りの人があゆとジャンヌダルクに共通点があるって全然違う人たちに言われたことが続いたんでこれはちょっとやってみようかなと思って≫

「歌詞を拝見したんですけどだからといってあゆさんがお作りになるのは私がジャンヌダルクだっていうのは全然なくて本当に守っていかなければいけないものはずっと自分で勇気をもってやっていくんだとか」

≪ええ≫

「そういう風な誰でもが共感できる」≪はい≫

「あれ歌詞を作るのに時間はかかりました?」

≪あれはすごく早かったですね。シングルを出すのが久しぶりなのでずっと書き物をしていなかったので書きたいものがすごくあったみたいで。≫

「歌詞を拝見しているとあなたはジャンヌダルクという人をこういう風に思っていてそんな風に生きてらっしゃるのかなって思ったんですけど。何か汚れた中でも無くしてしまわないものをちゃんと自分で持っているっていうっていうような本当にみんなが思ってることなんだなって。そういうところがみんなに共感されるのかなって。なんかからインスピレーション受けるっていうのはあります?」

≪周りにいる人たちからですね≫

「私なんかね全然違うもの書いててゲーテの詩集を置いててこういう風に読んで全然関係ないんですよ何かインスピレーションないかなって見たりするんですけど。なんかを読むとかそういうのは」

≪本も好きですし映画も好きですけどそういうものは何か欲しいと思って見てしまうと仕事の目になってしまって楽しめなくなってしまうので、逆に日常の中で誰かがふとした瞬間に起こすリアクションとかで何か感じることが多いですね≫

黒柳「あゆさんは日本でもちろん人気なんですけどアジアでこれほど人気があるとはご自分も思わなかったそうですけどシンガポールで開かれた第1回MTVアジア・アワードという賞で”アジアでもっとも影響力のある日本のアーティスト”ということでアジア最大の音楽祭なんですって?歌いになった」

浜崎≪もう緊張して覚えてないんです。≫

「笑ってらっしゃるけど着物のようなモチーフにした平和とか愛とか未来とかを刺繍したお着物なんですってこれが」

≪そうです。歌舞伎をやってらっしゃるかたが作って下さって。これ実は逆に巻いちゃって≫

「ははは(笑)見えてないから大丈夫ですよ。日本でいう左前に着ちゃった」

≪そう≫

「あまりめったにお召しにならないでしょうからねえ。向こうの人は逆に・・女の人の洋服は逆に着たりしますからね。でもまあ愛とか未来とか平和とかを刺繍して。ニューヨークの同時多発テロ以来あなた大分変わったんですって?」

≪そうですね大きかったですね。デビューの前に自分がニューヨークで生活してたこともありましたし知り合いもたくさんニューヨークにいますし(所属レコード会社の)Avexもニューヨークにあるのでスタッフなんかもたくさんいますし初め信じられなかったですね≫

「お出しになってたジャケットなんかも全部変えて(※ジャケット写真が登場)こういう風な肩にハトを乗せているのに変わって。1つ写真集をお出しになてるんですけど撮影場所を本当はアメリカにしてらしたの?」

≪ええ≫

「そういうこともあったしアジアの人気ということで場所を変えたんですって」

≪まずアジアを知ろうと思って香港に。≫

「私の話の運び方が悪かったんですけどNYの同時多発テロで物の考え方が変わったていうことが一つ。平和とか未来とかをお考えになったんですけどもう1つこれだけアジアで人気があるんじゃないかということでそのお撮りになる現場を香港に変えた(※写真集の写真が登場)これ写真とは思えないテレビの映像のように思えますけど」

≪いわゆる香港の看板がワーとあるあそこで2階建てのバスがあるじゃないですかあの2階に座ってるんですけど≫

「こういう風にしたいていう自分のイメージは」

≪この写真集の場合は私は結構計画魔で一杯打ち合わせとかして全部決めてって撮影にのぞむっていう形なんですが、ラフに行こうっていうか私とかスタッフとかが「楽しいね」っていいながらできるようなものにしようという事でロケ地なんかも決めてなくてこの表紙もお化粧してないんですけど≫

「めずらしいわねあなたがお化粧してないのもね。もしかしたらね。」

≪したりしなかたりその日の気分で≫

「題名も面白い題名ですね」

≪”uraayu”≫

黒柳「あゆさんの”uraayu”という写真集を予約した方は先着で4月14日に銀座のフクヤさんで1000名の方と握手会を」

浜崎≪はい。≫

「そんなことめったにないですよね」

≪そうですね。昔1度だけやりました≫

「もし今から予約なさてもしあれば握手できると。前に握手した女の子が泣いちゃたらあなたも泣いたんですって?握手して泣いた女の子の気持ちは分かるんですけどあなたの気持ちはどうだったの?」

≪なんでしょうね「いつも助けてくれてありがとう」っていわれたんですよね。彼女に。それがすごく≫

「でもあなたのように男の人からも女の人からも「あゆ、あゆ」ってねえ人気すごいんですけど今の現状どういう風に思いますか?」

≪私は本当に周りの人たちに恵まれてるなって毎日思いますねえ。本当に素敵な人たちに囲まれてて≫

「今すごくお若いんですけどどういうような大人になりたいんだと思います」

≪うーーーんこのままでいたいですね≫

「そりゃそうですね何歳になってもねえ。みんな”はまあゆ”って言ったりするでしょ「僕のあゆ」って言ったりする人もいるぐらいですからこの”uraayu”が出版されたり今コンサートが大変な時なんでしょ」

≪はい≫

「ありがとうございました」

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