本日の徹子の部屋ゲストは野際陽子さん

2002年4月16日

黒柳「野際陽子さんです。いろいろ伺うんですけどこの方が持ってきたこの(※テーブルのドリンクを指して)変な色した物。なんなんです?」

野際≪黒豆の煮汁です。≫

「あなたが煮たの?」

≪違います(笑)。売ってるんです≫

※黒柳飲んで。変な顔をする

「甘くわ無いのね。甘いの想像しちゃった。」

≪そんなにおいしいものではないけど朝冷たくしといてお風呂上りとかに飲むといいです。≫

「どういういいところがあるんですか?」

≪黒豆ですからポリフェノールとか血液関係に≫

「ポリフェノールってワインにも入ってるから。あなたワイン飲むでしょ」

≪ワインは飲みますけどあれは趣味ですから。≫

「私もねえワインを飲もうと思って赤ワインを1センチぐらい飲むようにはしてるんですよ」

≪1センチ!!グラスに1センチですか≫

「そうよそれでも刺激していいんじゃないかなと思って」

≪まあ多少わね≫

「でもみんな1センチくださいというと驚くわね」

≪え!!お店に行ってレストランに行って1センチくださいっていうんですか?≫

「そう。それは他の人が頼んだ時に1センチぐらい分けてもらうんです。しばらく会わなかったので100円ショプで」

≪そうですよ。ずっと待ってたんですよ。≫

「これ野際さんにあげようと言ったやつです(※服を取り出す)。これ100円ですよみなさん。」

※野際さん服を体にあわせて

≪いいですね。いいですね。サイズは?≫

「サイズなんて言ってないの。100円だから(会場笑)」

≪着られる様に努力します。≫

※黒柳さん2着目の服を出す。カーディガンのようなもの

「これも100円だったの」

≪100円・・・≫

「それにねなんと言っても老眼鏡。形がお気に召すかは分からないけど」

※はめる野際さん

≪まあーよく見えますわよ。なかなかいい色じゃないですか≫

※ケース(入れ物)2個を出して

「これも100円のものなんですがお化粧の道具とかを入れたりして」

≪ありがとうございます。こんなにもらって≫

「500円もあげちゃう(会場笑)。100円ショップってこんなに上げても500円というのがね。あなたは朝のテレビ小説”ほんまもん”で尼さんをやってらして。頭を剃っちゃたんですかとか言われたでしょ」

≪あれは”かつら”なんですけど普通のかつらじゃなくて頭の形を全部とって。その型を取るときが大変だったの頭中に歯医者さんで歯型取るのあるでしょ、あれを全部頭に塗って鼻に詰まったらどうしようって≫

「そう中で表情を動かしてはダメなの。私もやりましたけど。髪の毛はどうしたの?」

≪髪の毛は全部上げまして髪の毛をしまうストッキングみたいなものでしまうんですよ。≫

「あなたの尼さんの頭が似合ってらして」

≪いやいや私自身の頭はこんなにカッコよくは無いんですよ。かぶっちゃうとなんか形のいい人みたいにみえちゃう。≫

「その時に尼さんの所作を教えてくださる尼さんの方がいるんですって?」

≪その禅宗のお寺の尼僧の方がいらしてお経とか。お経もずいぶん覚えたんですよ。木魚の叩き方。歩き方。一番大変なのは姿勢なんですよ。ついこうなちゃいますけど(※前かがみになる)。背筋をこれ以上伸びないだろうというぐらいにピッと。≫

「そうすると尼さんは訓練もしてらっしゃるんでしょうけど長年背筋を伸ばしてらっしゃるということなの。それとあなたは私が教えしたジャイアント馬場さんから遺言のように教えていただいたヒンズースクワットをあなたにお教えしたらあなたはやってらっしゃる」

≪やってるんです。(黒柳さんは)50回やってる≫

「(馬場さんが1日)50回でいいとおっしゃるから」

≪50回でいいとおっしゃったの≫

「(馬場さんが)あなたが100歳まで芝居をしたいとおっしゃるのなら寝る前に50回でいいからヒンズースクワットをやって、階段を2階まで上がるのを2階やればそれでいいですとおっしゃったの。毎日やってください。次の日抜かしたらダメなの。段々年取ったらいろんなものにつかまる様になってだめになるって」

≪毎日やらなきゃダメなの≫

「あなたやってなかったの」

≪私は酔っぱらった日とかはよくないだろうと思って≫

「酔っぱらった日は止めたほうがいいわ」

≪1週間に5日ぐらいかな。でも徹子さんが50回なら私は100回と思ったんです。≫

「100回やろうと思ったら大変かもしれないわね」

≪それだけじゃなくて負荷をかけようと思ってダンベル持ってやってるんです。≫

「ジャイアント馬場さんに聞いてみたいぐらい(それがいいのか悪いのか)。体をかがめた時に」

≪かがめるの?≫

「かがめてないの」

※立って実演

≪こうやってその時にダンベル持ってやればよりいいんじゃないかなって≫

「何キロのでやってんの?」

≪1キロづつ(両手で)。やってて良かったと思ったのは毎年お正月にスキーに行くんだけど今年はすごい楽だったの≫

「それを教えてくださったジャイアント馬場さんはその後1ヵ月後に亡くなったの。だから私はね遺言のように思って毎日毎日やってるのね。だから芝居をやってる時なんかはものすごい楽ね」

≪息も弾まないし足も痛くならないし筋肉痛も起こらないし。≫

「でも毎日やるのよ」

≪酔っぱらう前にやることにします≫

「でもあなた100回もやらなくていいんじゃないの強気に(笑)私よりは少しでも多くやればいいかなって。私は100歳までやるんだからあなたは105歳まで生きようとしてるんでしょ」

≪そんなことないけど(笑)≫

「ダンベル持つのは良くないんじゃないの?」

≪私はねえこういうところの筋肉(※二の腕)をつけようと思って一挙両得にしようと思って≫

「あなた白鳥の湖をやったらば(※両手を白鳥が羽ばたくように動かす運動)この辺(二の腕)の筋肉が付くって私はやってたらあなたが全然ダメとか言うから止めちゃったわ」

≪あれはダメ。でももっといいの見つけたわ。ダンベルをこういう風に持って(※両手をガッツポーズにしてダンベルを持つ。)そしてスクワットする。これ間違ってないと思ったのはスケートの選手の方はバーベルを持ってスクワットしてたの。それを軽いやつだと思えば悪いわけが無い≫

「お互い100歳になった時にあれは正しかったのかが分かる。でもねえ毎日やってくださいと言われたの今はいいですけど年取って1日休むと次の日心配になるんですって」

≪夕食にお酒を飲む前にやればいいんですよね。スタジオなんかで待ってる時とかにやろうかと≫

黒柳「去年あなたのお家では大変なことがあって」

野際≪もう2年になるんです。1999ねんの5月の終わりに父が脳梗塞で倒れてそれで治ったと思ったら1ヶ月ぐらいで前立腺のガンが見つかって結局半年後の2月に死んだんですけど≫

「その時元気だったお母様が」

≪納骨して父が元気だったら行くはずだった箱根にみんなで旅行しましょうねって行ってたら49日前に倒れましてそれからほとんど意識の無いまま5,60日いまして5月15日に母のほうが(亡くなられた)≫

「同じ年にお亡くなりになった。でもあなたは兄弟が5人もいてとっても親孝行で。お父様とお母様と温泉にいらしたでしょ」

≪例えば父の米寿(米寿)の時とか母の傘寿(さんじゅ)の時とかイベントの時に兄弟とか孫とか従兄弟とか大勢で温泉に行ってたの≫

※米寿=88歳。傘寿=80歳~小学館国語大辞典より~

「そうです。お写真があるんですよ。お父様はあなたの経理をずっとやってたっていってましたよね」

≪私の通帳を持って税金のことから何から何までやってくれてました。倒れる3日前まで逗子から東京の私の家まできてその時90でした電車に乗ってねレシートとか支払うものとかを持って家に持って帰って整理してくれてました。≫

「お父様がガンになられてもちろん歩いたりお出来になったときにあなたのお家の近くの病院にいらっしゃるんでお父様が久しぶりにあなたのお家に泊まってねえ」

≪ずっと通院している時にね父の手を引いて病院の中を薬局行ったり結構歩きますでしょ病院って。ああ私父の手を引いて歩いてるって。その時徹子さんにFAXかなんかで≫

「そうよ”小さい時から久ぶりに父と手をつなぎました”って」

≪それはとってもお幸せなことですねって。脳梗塞の時にそれまで自分は死ぬとは思ってなかたみたいですよ。でも死ぬと分かって死んだあとこうしてくれという事も言いまして。私にも言いましたし孫にも言ったんですけど本当に幸せな人生だったって言ったんです。陽子のお陰でおしまいの方は面白い人生だったなあって≫

「お父様は立教大学?」

≪いえ父は京都大学です。≫

「ああそうかあなたが立教大学だから同じだと思ってたんです。ご兄弟と孫とか全員で見送って」

≪最後はロケから駆けつけて間に合って家族15人で一言ずつもう(父の)意識は無いですけど。聞いて分かってくれたんじゃないかなって≫

「本当に美しい家族で3人の女の姉妹と2人の男の兄弟で。あなたは長女でいらっしゃるんですけど。その時お母様はお元気だったんですけど」

≪父の葬式の時も元気で「これからあと3年ぐらいがんばらなきゃ」って言ってたんですけど母は1人で倒れたのでそれが残念です≫

「そうですよね。そこが辛いってあなたはおっしゃってましたけど。あなたが(倒れたお母さんに)もうしょちゅう来られないかもしれないけどって言ったら」

≪「ごめんね1人にしといて」って言ったら(母は)しゃべれないんですよでも手が動いたから耳元で話したらこうスッと寝てる母が手を持ち上げてきて私の首のところに手を当てて首に手を回して「ごめんね。でもみんなお母さんのこと大好きだからね」って言ったら首に回した手で肩を叩いてくれたの≫

~CM~

黒柳「さて今晩から放送の」

野際≪突然。”旅の香り。時の香り”という楽しい旅番組の司会をさせていただきます≫

「そうなんです今晩は京都とをあなたが旅なさる」

≪姪と一緒に京都に行きます≫

「あと氷川きよしさんとか中井美穂さん。ご覧の局のチャンネルでご覧いただけます。司会は久しぶりじゃないですか?」

≪すごい久しぶりです≫

「期待してますね。ありがとうございました」

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