本日の徹子の部屋ゲストはこずえ鈴さん

2002年5月1日

黒柳「本当に初めてお目にかかるんですけども可愛らしいというかきれいな透き通るようなお客様が今日のゲストこずえ鈴さんです」

こずえ≪はじめまして≫

「鈴(りん)ちゃんがいいとおっしゃいましたね」

≪はい≫

「お父様が科学者でいらして」

≪そうですプラズマの研究をしていて≫

「プラズマというと電子レンジいわゆる”チン”というものの開発グループに入ってらした。今はどんなものを研究されてるんですか?」

≪今は宇宙から出る光を研究している。(後ろを振り向いて)誰か笑ってますね。≫

「(日本に来て)9年目で私すごいなと思うのは何の癖も無い日本語で。ブラジルで生まれてアメリカで育ったんで」

≪いやドイツで生まれて・・・≫

「ええ!!ドイツ。」

≪ドイツで生まれてちょっとブラジルで住んでアメリカに行きました≫

「アメリカはどちらでしたか?」

≪バージニア州です≫

「そこは全部英語の生活でしょ?」

≪そうです≫

「それで日本にいらして。お父様って全然日本語が上手じゃないって本当なの?お父様は日本の方ですよ。なのに全然日本語が上手じゃないんですって」

≪そうです。ちょっと英語なまりが入っていて≫

「お母さんがブラジルの方だそうですけども。弟さんがいらっしゃって」

≪はい≫

「私すごいと思ったのは日本の公立中学・高校にいらしたのが今のあなたの日本語にずいぶん影響を与えていると思いますね」

≪たぶんそうでしょうね≫

「来たときは全然できなかったんでしょう?」

≪”こんにちは””ありがとう”ぐらいですね≫

「お父様とはいつも英語ではなして」

≪そうです≫

「お父様は何事も突然なんですって?。なにかスイスに行ったときも」

≪スイスにいたときも突然スキーやりたいって言っていきなり山の上に上って≫

「あなたも準備がねえ」

≪スキーやるときはいろいろ必要じゃないですかウェアとか板とか。でもそんなのいらないって言って≫

「(スキーウェアなどを)向こうで借りたりとかして」

≪いや普通の服でコートだけを着て板だけは借りて。でお父さんだけスイスイどこかに行っちゃったんですよ。鈴ちゃんは泣きながらずっと待ってました。(会場笑)≫

「日本に9年前に行く時も前から行くぞ行くぞというのじゃなくて」

≪じゃなくて何週間前に「行くから」って≫

「それもひとり言のようだったんですって」

≪はい≫

「「行くから~~」見たいな感じで」

≪そうです最近も電話が掛かってきて「今渋谷」とか言って(会場笑)。≫

「お父様今までアメリカにいらしたんでしょ」

≪そうなんです≫

「じゃあ突然は驚かないですね」

≪うん・・・たまに驚きます≫

「いつも科学のことを考えてらっしゃるからそんなスケジュールのこととかは考えてらっしゃらないんですね。」

≪やりたいことはやっちゃうみたいな≫

「いつも科学のことが頭にあるんじゃないですか」

≪そんな感じがします。いつも勉強してます。≫

「私今キューリー夫人の舞台をやっているんですけどもいつも科学のことを考えてますね。だけどいきなり日本にい行くぞと言われた時は小さくて学校はどのへんだったんですか?」

≪ワコウ三中です≫

「イヤイヤそうじゃなくて何年生ぐらいだったんですか?」

≪中2です≫

「でも弟さんもいらして弟さんは小さかったんでしょう?」

≪小学校5年生ぐらいです≫

「いきなり日本に行くことになってあなたはアメリカのお友達と別れて」

≪そうです。辛かったです≫

「そうなんですってずっと泣いて飛行機の中でも泣いてたんですって」

≪本当に突然だったんでバイバイもちゃんと言えなかったんで≫

「でお父様が行くぞっていうことになって日本の学校に編入して全然日本語できないんでしょ」

≪そうです≫

「あなたは日本語もできないから嫌だなって思ってたんですけども弟さんは小さいからすぐに馴染んだんですって?」

≪小学生は英語を習っていないからみんな日本語で「あそぼうよ」とか「僕の名前は何々」とか言うじゃないですか。でも中学生は(英語を習っているから)「My name is」とか「This is a pen」とかいうじゃないですか。だからみんな鈴ちゃんに試すんですよ「This is a pen」とか言ってきて「(困った感じの口調で)分かってるー」みたいな(黒柳笑)≫

※This is a pen(これはペンです)と何回もいわれてもそれ以上答えようが無くて困った

「「This is a pen」って言われても(笑)」

≪分かてるんですけども≫

「弟さんの場合は向こうは日本語で言うしかないしどんどん日本語に馴染んでいくけどあなたは「What your neme?」と言ってくるわけ。大変ですね」

≪大変ですよ。しかも教科書風に言わないと向こうは分からないんで「(日本語発音で)My name is」みたいな。≫

「それもあなたには良くは分からなかったでしょうね」

※日本語発音の英語は良く理解できなかった

≪分からなかったですね≫

「英語というものは切れ切れに言うものじゃなくてズルズルズルとくっついて言うのが正しいんですって」

≪そうです≫

「私向こうにいった時にスピーチ習いに行った時に言われました。どうも東洋人は語尾を切ると。英語はできることなら続けて書きたいけど切って書かないと読めないんで言う時は続けていってください」

≪そうそうそう≫

「ずいぶんいじめにもあったんですって」

≪そうですね見た目が外国風なんで目が大きくてまばたきしてみろよとか言われたりして。頭にきて英語でバカーみたいなこと言ったら向うへ行っちゃたんですけども≫

「それでいじめられる子はどうしたらいいかって自分で対処したんですって?」

≪そういじめる方も悪いと思うんですけどもいじめる方もすごい自分に自身が無いと思うんですよ。なにか1つだけできたら全然いじめられないと思うんですよ。勉強できたら「あの子頭いいよね」とかスポーツできたら「あの子すごいよね」とか言われるじゃないですか。≫

「あなたは何を?」

≪鈴ちゃんは明るくいこうと思って日本語覚えたのを全部しゃべって毎日明るくしたら人が集まってきて友達もすぐにできましたね≫

「ちょっとやったら変わるものですね」

≪そうこんあに変わるもんだねって≫

「でも自分から明るくして行くって言うのは大変だったでしょ?」

≪はい。でもいいやってやっちゃえって≫

「でも話し掛けても相手が話し掛けてくれなくてずいぶん待って話し掛けてくれるかなって。そこのところはずいぶん待ったんですって」

≪そうなかなか話し掛けてくれなくて。でもその間に自分を変えなくちゃと思ってメガネだったのをコンタクトレンズにかえて≫

「メガネだったの」

≪歯の矯正もしてたのをとって≫

「あのころはまだ日本の子は歯の矯正なんかしてないからなんでハリガネ見たいのをいれてんだって」

≪言われたり。取ったらまた明るくなってバーと行ったら来ましたね≫

「いじめられてる人には自分のほうからある程度行かないとダメっていうのがあなたの(アドバイス)」

≪うん。自身をもってください≫

「でも明るく話し掛けても全員がすぐに話し掛けてくれたわけじゃないでしょ?」

≪でも毎日毎日話し掛けないと≫

「そうとうがんばらないとね」

≪がんばりましたね≫

「今うかがってるだけでも涙が出そうになってそうとう涙ぐましいんですけどもそれをやることによって(中学を卒業して)次の高校に行ったときは」

≪もうファーーって。本当に楽しかったですよ。≫

「修学旅行も行ったんですってね。」

≪中学は京都に(行きました)。高校は北海道に行きました。≫

「アメリカでは中学の時とかは校則は無かったんですって?」

≪無いんです。自由で。ご飯食べる時もカフェテリアなんで自由に自分の好きなものを食べれるんで≫

「あと頭の髪をしばるゴムは何色って決まってる」

≪ああ!あれは何でなんですかね?≫

「それは目立たないようにじゃないですかね」

≪そうなんですか。≫

「ゴムは黒に決まっていた。それとブルマも嫌だった」

≪ブルマは嫌ですよ。パンツと変わらないじゃないですか。あれは恥ずかしかったですよ。≫

「アメリカはブルマ見たいのははかないの?」

≪ないです自分の普段着に着替えて≫

「自分の持ってきた短パンに着替えて。私なんかもそうだったんですけどもスカートのヒダがいくつってすっかり決まってんですよ。それをちょっとでも多くしたいと思うのね。別に多くしたから良いわけじゃないんだけど」

≪フフ(笑)≫

「スカートの丈も決まってたでしょ?」

≪決まってました≫

「靴下も黒で長さはとか決まってて」

≪はい。靴下も黒ですごく短い。ハイトリミ無いくらいのすごく短い≫

「校則が馴染めなかった」

≪苦手でしたね≫

「そうですか。でもいまは慣れてテレビやなんかでは活躍されていて。でもそこまで来るのが大変でしたね。今振り返ってみてどうでしたか中学高校時代は?」

≪中学は慣れなかったことが一杯あったんですけども高校は本当に明るく楽しくできたんで本当に良かった≫

「自分で明るくしたことが良かったですね」

≪それが良かったですね変身したこと≫

「高校のときは言葉はもうできて」

≪中学3年のときに言葉はできてたんで≫

「私すごいなと思うのは英語のなまりの無いお友達と話しているような日本語ですものね」

≪でもたまに変になったりしますよ。マネージャーさんにそれ違うよとか≫

黒柳「鈴ちゃんのファッションですけどもファッションには関心があるでしょ」

こずえ≪大好きです≫

「若い人は鈴ちゃんは何を着るんだろうってとても関心持ってるそうですけども」

≪そうなんですか?≫

「そうなんですよ。モデルをやってらっしゃるんですけども原宿とか歩いてると一日で何枚も名刺が集まっちゃうんですって?」

≪たまにゲームみたいに友達と今日は何枚もらえるのかなって言って≫

「すごいわね。」

≪その時はちょっと調子に乗ってましたね(笑)≫

「これだけ可愛らしいとそうだと思うんですけどもね。スカウトの人から名刺をもらうと家に帰って今日は何枚名刺貰ったって」

≪その中でちょっと気に入ったのがあると面接受けにいってたりしてたんですけども鈴ちゃんのやりたいこと全然聞いてくれなかったんでダメだって思って≫

「そういうのアメリカでお育ちということもあるんですけども全部自分で決めて自分で選んで。それでモデルをやって雑誌の表紙なんかにでたりしてとっても可愛いんですよ”裏原宿スタイル”というのが当時新しくて」

※雑誌登場

≪これは事務所に入る前なんですよ≫

「次に”QUES”という雑誌の表紙になってこれは事務所に入ってから」

≪いや入る前ですね。これも知り合いのカメラマンに撮っていただいてただの作品だったんですけどもそのカメラマンがどっかの雑誌に持っていったら使っていただいてでもその頃は事務所に入っていて。よく分からないんですけども昔の写真を最近使ったんですよ≫

「目標は女優さんだったんですって?」

≪”マイガール”という映画を見てちょうど同じ歳の子供たち出てたんでうらやましくてこの人たちできるんだたら鈴ちゃんできるでしょって思って高校のときにこういうお仕事をし始めたんであきらめずにやってみようかなって≫

黒柳「本当に可愛らしいから何でも言えばやってくれるかと思えばとんでもないあなたはこれがやりたいこれはいやとはっきりしてらっしゃるから」

こずえ≪はい≫

「今の事務所にはいるまでにずいぶんいろいろなところの面接を受けてここは確実というところを自分で探して」

≪そうです≫

「自分のやりたい仕事をやってくれそうだと思って」

≪そうです。履歴書送って≫

「やっぱり不安はあったでしょ」

≪ありますね≫

「今度曲をお出しになるそうで私はビデオ見てないんですけどもバンドを作ったそうで。歌も歌いたかったの?」

≪はい。音楽が大好きなんですよ≫

~歌っているVTR再生~

「あらまあ”CRIZZLY”というバンドで。あなたは話してらっしゃる時はそういう声なのに歌ってらしゃるときは自分強い声になるのね」

≪うん。がんばります(笑・会場笑)≫

「今22歳におなりになるんですって。”22”という本をお出しになってその中にもずいぶんおしゃれのこととか写真とかもあるんですけども(表紙の絵を見て)これあなたなの(笑)」

≪そうですこれ鈴ちゃんなんです≫

「中にもお写真があるんですけども(写真を見て)こんなのもあるの」

≪ちょっとバニーガールになってみようかなって。好きですね可愛くて≫

「寝転がってるの可愛いわね。でもあなた髪の毛を短くしたらずいぶんお顔が変わるのね」

≪そうですか≫

「さっきの歌ってらっしゃる時のとは全然違うものね」

≪ありがとうございます≫

「そしてあなたは国籍は日本人をお選びになって」

≪はい≫

「日本人になってらっしゃるんですね」

≪日本人です(笑)≫

黒柳「日本人ですって(笑)。アメリカから泣きながら成田(空港)についてずっと悲しがってた女の子だったんですけども弟さんの方は早くみんなと馴染んだんでこの先僕(弟)は(日本の)中学に行きたいんだと。あなたは本当は向う(アメリカ)に帰りたかったんだけど日本にいようと思って今まで日本にいてどうですか?」

こずえ≪うん。楽しいです。毎日が≫

「バンドもできて歌も歌えるし。これからどういう風にしたいっていうのはあります」

≪いやーいろんなことができるタレントさんになりたいですね≫

「女優さんにもなってみたい?」

≪そうですね≫

「本当にね可愛いからこうやって顔を見ているだけでもいいんですけどもみんなから顔を見て可愛いねっていわれるでしょ?」

≪そんなこと無いです≫

「そおお(笑)。でもお父様は高校だけはちゃんと卒業して欲しいといわれて卒業できたんだからね」

≪はい。良かったです≫

「ハハハ(笑)。ありがとね」

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