本日の徹子の部屋ゲストは清水美砂さん

2002年8月2日

黒柳「どうもしばらくでございました。ご結婚おめでとうございました。お嬢様のお誕生もおめでとうございました。何もかももあっという間でございましたので。」

清水≪妊娠中も映画を撮ってまして8ヶ月まで仕事をしてましたので、出産してからも子供が3ヶ月になってから「海は見ていた」という映画を子供が6ヶ月になるまでとってましていつも仕事をしているからかもしれないんですけどもあっという間に≫

「普段はアメリカにすんでらっしゃるんですか?」

≪そうなんです。≫

※結婚式の写真が登場。アメリカ人の方とご結婚された

「なんてハンサムなご主人でね映画俳優と思うぐらい。これは向うでおやりになられた結婚式の写真だそうですけども。ご結婚されてからカンヌの映画祭にいらっしゃって前に「うなぎ」がグランプリとった時は行ってらっしゃらなかったんですってね」

≪そうなんです。東京の方で仕事をしていまして≫

「今度はいらっしゃたんですね。これは何て映画で」

≪「赤い端の下のぬるい水」。今村昌平監督の映画で≫

「ご主人がお休みをとって一緒に行ってくださったんですって。赤いじゅうたんを踏んでみたかったんですって?」

≪もう夢に見てましたので。≫

「この赤いじゅうたんって皆さんが思ってるよりは距離が短いんですって?」

≪そうでもなかったんです。≫

「このお洋服なんですけども日本のお着物で作ってあるとしか私思えなかったんですけどもそうじゃなくてNYでお買いになった」

≪クリスチャンディオール≫

「そうなんですって。でも日本の柄で」

≪着物地なんです。≫

「この服はカンヌに行くということになって、ニューヨークにいって(服を)手分けして探したんですって?」

≪そうなんです。主人が見つけたんです≫

「そうですってね。でこんなちょうどいい物がありましたね」

≪いっぺんで気に入りまして≫

「日本の着物にしては全体に模様が入ってるなと思って。こんあに全体に模様がはいってるのは無いなと思って。でもご主人は格好のいい方ですね。俳優になろうとはおおもいになられなかったんですか?」

≪無いと思います≫

「でも皆さんと一緒に階段を下りていくところがあったでしょ?あの時はうれしかったですか?」

≪ものすごいうれしかったです。緊張しましたやっぱり。一般の方も見てらっしゃるのでね≫

「みんなが見る」

≪あとカメラマンの方がかなりの人数で待機してるんですね。≫

「また今日は今日でクリスチャンディオールではなくて日本の方がお作りになられたんですって?」

≪”ハナウイ”さんというデザイナーの方に。≫

「若い方?」

≪若い方中心ですね。作ってらっしゃるのは≫

「あちらにいらっしゃるとちょっと日本のものが入ってるほうが何かにつけていいんじゃないかしらね」

≪日本というものをだんだん見る目が変わってきまして知りたいという方に変わってきまして、古いものから始まって骨董とか歴史の問題とかそういうものに探るようになりましたね≫

「人間が来てくれることが向うでは一番うれしくて、あなたの綺麗な女優さんがいらっしゃってね、日本文化をせおった方がいらっしゃるとうれしいと思います。それにしてもカンヌのときは赤ちゃんを産んで1ヵ月半ということですがよく体型が戻ってますね」

≪育児ってこんなに大変だったのかって初めて知りまして≫

「でも母乳ですか?」

≪ええ母乳です≫

「母乳って言うのはシューと締まっていくんですってね。必要なところから締まっていくっていう話ですよ。母乳で育てた方はウエストとかがうまくやせていくんですって。母乳を上げるとね、そうじゃないとなかなか元に戻んないんですって。1ヵ月半の赤ちゃんを置いていって。ご主人のお姉さんが」

≪見ててくれて。≫

「でも飛行機の中で”なんていけないパパとママ”」

≪自分がいけない母親なんじゃないかって思ったんですね。でも良く考えたら5日間だからごめんねって。≫

「でもずいぶん大きくなったのね」

≪1歳3ヶ月に。≫

「お名前は?」

≪ニナ≫

「ニナちゃん。娘として育てていて可愛いでしょ?」

≪子供はやっぱり可愛いですね。自分の子はもちろんですけども他人の子供も可愛く見えるようになって。≫

「アメリカのメリーランド州っていうところにお住まいなんですけども空気の良さそうなところで」

≪子育てにはとっても良いところでスクスクのびのびと≫

「ただあなたが日本で仕事をされる時は子供も連れて行かれるということでほとんど子連れ女優ということで。今度の映画で遊女の役なんだけども、やってらっしゃる時は遊女なんだけども休憩になると控え室に入って赤ちゃんにおっぱいを上げるんですって」

≪そう授乳をしながらの撮影だったので休みの15分間の間にご飯も食べて授乳もしてまた出て行くという感じだったんです。またお着物を着て白塗りをしてたんでその姿を娘が見て一瞬誰だかわかんなくて私の顔をボーと見てたんですね。おかしくて。≫

「でもふんいきとしてはお母さんだという感じはあるでしょうね。でもそうやって育てながらも二本も映画をお撮りになってるんですから。でもご主人はお仕事をおやりになることに付いては理解をして」

≪ええ≫

「それはありがたいですね」

≪反対に聞かずに見守っていてくれている。≫

「日本に行く時も見守って」

≪もちろん説明はしますけども≫

「特にこの方(清水さんのご主人)は日本にいらした事があるそうですけども黒澤監督のものがお好きだったそうで」

≪大ファンで。作品を昔の作品から見てまして今回黒澤明監督の脚本で熊井啓監督の作品だと説明したら私がやりたいという前にやった方がいいって≫

「でもご主人に会う前にあなたは外国の人が好きだったり、言葉が出来たりそういう風になりたいなって思ってらしたんですって?」

≪興味はあったんですね。場所ですねアメリカとかヨーロッパとかそういう向うの空気とか肌に合うのか興味があって英語を勉強するために仕事以外は捨てまいsて家にいる時は英語のラジオを聞いたり、例えば食事に行ったり飲みに行ったりする時はそういう人たちが集まる場所に1人で乗り込んでいってそれで体から覚えようと思って(笑)≫

「あなたみたいなお綺麗な方が1人で乗り込んでいって外国の方がビックリなさいません?」

≪そうでも無かったですね。女性の方も1人でお食事をされていてオープンカフェみたいなところでね。≫

「お友達の方の紹介でご主人と仲良くなって。始めから意気投合?」

≪最初はそうでも無かったですね(笑)。≫

「そうでもなかったの(笑)」

≪私はただ英語がしゃべりたくてお友達を探していたんですけども≫

「向うは日本語がしゃべりたくて」

≪そうですね変な会話でしたね向うは日本語でこっちは英語で。≫

「そうですよね。こっちは向こうの方とお付き合いすると向うの人の言葉をしゃべりたいし、あちらの方は日本きたら少しでも日本語を勉強したいと思うからね。でもこの前徳川慶喜の時にきていただいて、まあシンモン辰五郎の娘でねチャキチャキの。大奥にいらしても慶喜と一番仲良く話せるというね。こんあ打ち掛けきながら江戸の言葉でしゃべってらしたんですごい面白くてここで話していたんですけどもあのちょっと後にも入籍なさったんですよね」

≪そうですね≫

「マスコミの人もビックリしましてね」

≪そうですか本人は流れ出決まっていったんで≫

「でこの前来て頂いた時には金閣寺の写真を見せていただいてあれは一応新婚旅行ですと。」

≪新婚旅行で京都に行きまして≫

「私も突然のことで呆然としてまして、新婚旅行で京都に行きましてといわれて写真を拝見していたんですけども、やっぱり結婚式の写真を拝見していると結婚なさったんだなって思うんですけどもその時は結婚式はまだで」

≪入籍だけしまして。紙(婚姻届)だけで≫

「洋装で結婚なさったんですね」

≪主人がキリスト教徒なので向うの家族がどうしてもキリスト教の元で式を挙げてほしいということで≫

「普段はメリーランド州という穏やかなところで暮らしてらっしゃって日本に仕事で来る時は子供を連れて15分間で母乳を上げたりして仕事が終ると向うに帰って」

≪普通の主婦で≫

「前にもおっしゃってましたけども電車に乗ったりして普通の生活をしてらっしゃるって」

≪そうですね。≫

「子供つれている時も電車で?」

≪そうです。この前驚いたのは子供のものって色々持っていかなければいけないんですねおむつとか着替えとか持っていかなければいけないんですね。ですからリュックサックをしょってるんですね。リョックが最近嫌がられるみたいで≫

「人にぶつかるみたいで」

≪ちょっと嫌な顔をされたりして驚きましたね日本に帰ってきて。だからリョックを前のほうにして子供を下の方にして≫

「もう歩く?」

≪ようやく。もうヤンチャでヤンチャで男の子みたいなんですよ。≫

「でも日本語も教えてるの?」

≪わたしはもう日本語で≫

「ご主人は英語で」

≪はい≫

「完全バイリンガルで」

≪ええ、2つの国の血を受け継いでるんで言葉は覚えさせてあげたいなって≫

「バイリンガルって言ってもまだそんなにはしゃべれないわよね」

≪まだそんなにはね。まだ「パパ」とか「ブーブー」とかそんな事しか言われなくて≫

「あなたが日本の文化を教えようと思ってるんだったらちょうどいいですよね。」

≪はい≫

黒柳「羨ましい話なんですけどもアメリカのメーリーランド州のお家は木でできている。」

清水≪全体が木です≫

「そうするときつつきが来て、穴をあける。」

≪かならず朝8時ぐらいになるときつつきがきましてそれで眼がさめるぐらいで。外に出て行って新聞で「コラ!!」って≫

「そうしないとあいた穴のところに鳥が住み着く。」

≪そうなんです≫

「あいた穴はすぐにふさがないといけないんですって」

≪そうです主人は休みの日になると穴を埋めて(笑)。かなりの音がするんです、隣の内できつつきがコンコンやると聞こえちゃうんですね。≫

「本当に木にくっついてコンコンやってんの。みてるほうには可愛いように思いますけども住んでる人にとってはねえ」

≪もうきつつきだけは困りますね。鉄までもあけるんですね。≫

「鉄までも開ける!!変わってるわねえ!何か仕事に使えないのかしらね。」

≪ハハハ(笑)≫

「小さい穴を均等にあけるとかね」

≪本当ですよね。≫

「エサなんか置いといてね。用事やらせたら安くつくわねえ(笑)どういう唇・・・唇じゃないやくちばししてるんでしょう?何色?」

≪ちょっと赤が入ってるんですけども茶色形の≫

「見てる方には止まってコンコンやってるのは不思議だなって思いますけども住んでる方にとっては迷惑」

≪迷惑です。またあけられたって。新しく買った家はそのままにしたいんです。だけどそこら辺に穴をあけられていて近所の人もまた穴を開けられてるわよって。近所の人は治安を良くしたいんです。だからあまりきつつき対策でないかをぶら下げときましょうってしときたくはないんです。そういうコミュニティーもあるんでなるべく穴は早くにふさいで黄色にして≫

「同じ色にしてね」

≪≫

黒柳「あのこないだ熊井啓監督にお越しいただいて黒沢監督がどうしても取りたいと絵コンテまでも書いて撮れなかった映画に今度おでになって。遊女の役でいろんなことがあって最後暴風雨」

清水≪そうなんです。≫

「めちゃくちゃになっちゃうんですけどもここにいらした監督が本当にすごかったんですとおっしゃってたんですけどもすごかったですか?」

≪すごかったですね。3Mくらいの扇風機が4,5台が用意されましてその中にバケツをひっくり返したような雨の中で芝居をしてたんで立ってるのも大変で≫

「メーキングがあるのでなんていう題名でしたっけ?」

≪「海は見ていた」という≫

~メーキングVTR~

「ちょっとでしたね。目があけてられない」

≪目があけてられないんです。≫

「ビックリしたんですけども黒澤監督が絵コンテ残してらっしゃる。黒澤監督は絵の上手な方で展覧会もされてるんですけども。これは黒澤監督がお書きになった絵ですね。これが映画になりました写真、スチールなんですけども同じようになってるんですけども。これはどこでやったんですかね?」

≪これは調布のジンダイ寺。外のロケはそこで全部撮影しました。≫

「子供を連れていると離れていないと危ないですね」

≪セットの時は控え室にいたんですけども、お乳を搾り出しておいて置くんですよ。そうしながら撮影してましたね≫

「であなたはお若いのにあそこの遊女のところの取り仕切りみたいな役で。」

≪姉さんの役ですね。≫

「それだけの貫禄も無いといけなかったんで、結婚されると前と違いますかねそういうところ?」

≪そうですね。本人はそんなには変わってないんですけどもみなさんからはドンと構えたところが出てきたっておっしゃっていただけます。≫

「それは良かったですねこれからいろんな役をおやりになられるんでしょうからね」

≪≫

黒柳「黒澤明監督は撮るつもりでロケ地も決めてらしたんですって?」

清水≪なんかロケハンも行っていたと伺ってます≫

「本当にお撮りになるつもりだったんでしょうね。これは封切りも決まっていて」

≪ええ、≫

「ていうか今もやってるんですね。7月28日から封切られていて松竹東急系で今上映されているんで。でもあれですよねご主人はもう見た?」

≪主人は見ました。≫

「何ていってました?」

≪すばらしいって。タイタニックよりも何の映画よりも素晴らしいって。≫

「よかったですね。ご主人としては心配してらしたでしょうし、これでまた向うにお帰りになるんですか?」

≪はいそうです≫

「今はお幸せでしょうか?」

≪幸せです≫

「お顔にそれがにじみ出ていますので。お元気で」

≪ありがとうございます≫

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