本日の徹子の部屋ゲストは明和電機さん

2002年8月26日

~明和電機さんの演奏から始まる~

黒柳「ワアア(拍手)それはそこで外していただかないといけないんですかね。」

明和≪1人では外せないんで≫

「それじゃあ工員さんの方に入っていただいて。今日の徹子の部屋はですねえ明和電気の社長さんなんですけども土佐信道さんとおっしゃってですね発明家でいらっしゃるんですが音楽・パフォーマンスその他いろんな面白い事を次々と考える方で。今のはなんというやつ?」

≪”指パッチン木魚”といいまして約して”パチモク”。≫

「手をこういう風にやることによって」

≪手を動かす事によって木魚がなる。≫

「かなり大変そうでしたね外すのとか。ああいうのを毎日考えてらしゃるの?」

≪毎日考えてます。≫

「たくさんいろんなものがあるんですけども、何でもいいんですけどもその魚の骨のやつ」

≪これはうちの看板商品なんですが魚の骨のコードということで”魚コード(ナコード)”。≫

「なんてお魚?」

≪魚のナですね≫

「魚をナといいますね。ここのところをコンセントに突っ込む」

≪延長コードということで≫

「面白いですね。これみなさん好きだと思いますよ。引っかかると思うけども面白いじゃない。アイロンかけるときにここにつけてね。ハハハハハ(笑)おもしろいじゃありませんみなさん。それから次がですねえニュートン銃」

≪これはエスプリがきいてるんですけどね。りんごをつかう銃でまずこれをつかみますね。ここに水平機といって水平をはかる装置があるんですが。≫

「まっすぐかどうか、床や何かがまっすぐかどうか」

≪これをつかって銃が水平かどうか量っておいて撃ちます。(会場笑)リンゴの弾丸で地球の中心を正確にうつライフルです。≫

「すごいですよね絶対にまっすぐ落ちますよね」

≪外した事はございません≫

「外した事はないですよね。まっすぐ下に落ちますよね。非常に平和的な。みなさん普通の方と違うのはですねここにそこが本当に平らかどうか量る機械です。それがあって(リンゴが)落ちてるんですから」

≪正確です≫

「正確に落ちてんですね(笑)地球の中心に向かって。これがニュートン銃。それからサバオっていうのはなんでしょう?」

≪これは13週目の胎児の腹話術人形でサバオといいます≫

「ちょっと待ってくださいおなかの中に入っている赤ちゃんの13週目の」

≪腹話術人形です。≫

「その顔が大体13週目だとそういう顔なんですか。それで」

≪コンニチハサバオデス。チュッチュッチュラララッラ~♪。≫

「ああ声は自分で(笑)」

≪腹話術なんで自分で。ちょっとやってみます≫

「あなた口動いてますよいっぱい。口動いちゃダメなんですよ。コンニチハサバオデス、コンニチハテツコノヘヤデス。そういうものですね。でどうしてこれはサバオっていうんですか?」

≪僕がサバが大好きなんで≫

「ハハハ(笑)。だからお名前なのねこの子の。おかしいんですよこれの携帯ストラップもある」

≪こういうのも作って売ってるんです。これも声はコンニチハサバオデス、チュッチュッチュラララッラ~。性能は変わらないです。≫

「なるほど性能は変わらない。おかしいですね。あれなんですって13週目の赤ちゃんの顔ってやっぱりこういうような顔をしている」

≪人間になりかかった≫

「3ヶ月ぐらい?」

≪そうですね≫

「みなさん腹話術の練習をしたい時にはこれで。コンニチハミナサンテツコノヘヤデス。それから次がタラッター」

≪これは大掛かりですね。これはだれでもタップが踏める装置。ちょっとやってみます≫

「たいへんですね。雇われてるの?申し上げましたようにこちら社長ですけども社員は居ないという話でしたから」

≪アルバイトで。労災入ってないんで大変なんですよ≫

「電気を入れるんですね」

≪100ボルトで動きます。感電たまにしますよね。誰でもタップを踏める装置なんです。指の先で床を叩くんですよね。≫

「お願いします」

~演奏中~

「すごい(拍手)ちょっと待ってこれはすごいですよね。手の指の先を動かす事によって」

≪足の先がこう動かす。≫

「もうちょっとやっていただけますか?」

≪同じことしかできないんですけどもいいですか。≫

~演奏中~

「これは足を広げることは出来ない?」

≪はい?できますね≫

「硬いところでやれば足を広げてもできるということですよね。上手くやればタップダンスできますよね」

≪できますが手先が器用じゃないと出来ないですね。≫

「(笑)足じゃないのね。手先が器用じゃないとね。ずいぶん技術が必要なんですか?」

≪僕は癖でこうやるんで≫

「それは面白いですね。私それ欲しいと思いますよ」

≪ああそうですか。これは外反母趾にぴったりですね。心地よい振動が≫

「ちょっとタップシューズみたいにしてやれば。後ろが下駄みたいになってるって言うのがあれですよね。それをもっと改良して」

≪スタイリッシュな形に。すぐに壊れたり、感電したり、1人では装着できないというあたりがかなり問題がありますね≫

「(笑)感電したりっていうのがあれですよね」

≪危ないですね。≫

「ありがとうございます。工員さんお外しください。実はこの方のお父様が明和電機をお初めになったわけですよね。」

≪そうです。≫

「なんか潰れたんですって?」

≪父さんは倒産しました。≫

「息子さんは小さい頃から電機をいじっていたから」

≪違うんですよ。小さいからマンガを読んだりとか≫

「ちょっと待ってくださいこのお写真は。あら明和電機って名前からするとすごく大きい会社かと思ったら今の看板からすると」

≪町工場ですね≫

「お父さんの会社は倒産してあなたは小さい頃は嫌いだった?」

≪小さい頃は嫌いでしたね。そこで働いていたんでね。流れ作業とかしていたんで≫

「あなたもお手伝いしてたのね。」

≪労働基準法違反で≫

「子供がやっていて。そういう風なことをやる人にはならないって」

≪決めてはないんですけども気付いたらやってましたね。≫

「あなたの場合はお商売にはならないって、でもこのコードなんかは売れてるんですてね」

≪これは結構売れてますよね≫

「だから発明家でもいらっしゃるんですよね、音楽とパフォーマンスということもあるんですけども。それから次にこの方が考えてるのは声にビブラートを」

≪歌を歌うときにアーア~ア~ア~ってビブラートありますよね。でも中々素人には難しい。そこでだれでもビブラートが出来るように開発しました。ボイスビブラーター。普通に歌うと”ラーララララー”ですがこれを入れると、自動ギター持ってきてるんでこれにあわせて歌いたいと思います。歌いますよ”あああだから今夜だけは君を抱いていたい”≫

「(笑)。かなり面白いですね。気持ち悪くなんないんですか?」

≪耳の中がかゆくなりますね。≫

「わたしもちょっとやっていいですか。”ハレルーヤハレルヤー”。これなんかマッサージの機械みたいね。」

≪これはあまり長くやると危険ですね。≫

「はあーおかしい。これはかなり面白いものでしたね。それからですね次はそのギター。これは機械が演奏するギター」

≪そうです。自動的に動きます≫

「ちょっとやってみていただけますか?~演奏中~いくつ物ギターでこの方が歌ってらっしゃるのがあるのでコマーシャルを挟みましてこの方の素晴らしい歌、作詞作曲もあなたなんですよね。ご自分の楽曲にあわせて歌ってらっしゃるVTRがございますので」

≪≫

黒柳「明和電機の社長土佐信道さんにおいでいただいておりますが、まあ社長だけの会社で社員は居ないそうなんですが色々見せていただいているんですが、ご自分でおつくりになった楽器そしてその前で自分で作詞作曲したものを歌ってらっしゃる。ビデオでご覧いただきます~VTR再生~それぞれのギターはベツベツのギターで」

明和≪違いますね。ベース専用、ドラム専用、ギター専用、ストリングス専用と4つ使い方が違いますね。≫

「それは」

≪これはギター専用フォークギターというおかしな。≫

「それが1つあれば」

≪いろんな曲が入りますね。≫

「それはこの曲を歌おうと言う時には別の曲が出来るんですか?」

≪別の曲が出来ますね。カラオケですねようするに≫

「伴奏させたカラオケが出来ると。こういうのは商売にはならないですかね?」

≪これはなんないですね。メンテナンスに人がいるので室内楽ですね≫

「まあお父様は会社をやってらっしゃたんですけども潰れた事によっておつぎになって。でも最初はお兄様が社長だったんでしょ」

≪そうですね。兄が社長で僕が副社長だったんですが≫

「その時一緒にパフォーマンスをやってらしたんですよね」

≪やってました≫

「指パッチン木魚をやってらして。お兄様は何をやってらしたんですか?」

≪コイビートというリズムマシーンを持ってますね。≫

「でもお兄さんはすごく若いときに社長を辞めて」

≪35歳で去年定年退職しました。≫

「それであなたが継いで」

≪入れ替わりで≫

「次は何か見せていただくものあります」

≪じゃあこれこないだ作ったんですけどもガチャコンと言いましてテレビのリモコン。今はみんなツンツンとやってますがこれは昔懐かしいダイアル式ですね。ボリュームを引っ張ると昔スイッチが入りましたよね。これをパチンとはいってこれでチャンネルをカチャカチャと変えると。≫

「わざわざ。でも私思ったんですよ。小さい子供ねいいものを見せてあげようとしたら子供はこれだとわかんないからガチャガチャ。ツンツンよりはこれの方がね。老人なんかにはこれがいいかもしれませんよ。」

≪こういうものが面白かったですよね。今は全部ボタンになっちゃいましたけども。≫

「でも懐かしいですね。これはつかえるようになってるんですか」

≪なってます≫

「今思ったんですけどもタップが出来る機械。あまりにも一杯線があって。線ナシじゃないと私は踊れませんねえ。線無しにできません?」

≪無線には出来ると思います。≫

「できたら私はアステアみたいにこれでやってみようかと思いますけどもね。ちょっと考えていただけます」

≪それは物凄い黒柳徹子さんになりますね。≫

「昔タップやってたんですね。でもあんなにきれ良くならないんですね。線がないほうがいいですね」

≪線がないと今度はバッテリーをつまないとダメですね。≫

「もっと大きくなってしまう」

≪もっとでかくなる≫

「ハハハハハハ(笑)」

≪≫

黒柳「でも本当のことを言ってメカにはだいぶご研究になったでしょう」

明和≪最初は僕は絵描きになりたかったんで電機は全然わかんなかったんです。感電とかで体に覚えていった感じですね≫

「感電しながら体で覚えていった。ずいぶんご研究なさったと思うんですね。こういう計器を作って日本の景気を」

≪回復したいと≫

「そこもしゃれになってるんですけども。景気を回復したいと思ってらっしゃるんですけども、でもやっぱり人が考えない事をかんがえるのがあなたは面白いって。学校の先生がよかったんですって?」

≪大学の時の美術の先生が≫

「大学の時の」

≪型にはまってなかったですね≫

「何でも好きなことをやっていいと。そういう大学に行ってらしたんですか。電機じゃなくて」

≪美術です。≫

「大体子供の時からみんなのまえで何かやったりするのが」

≪大好きです。お楽しみ会といえばピンクレディーを踊ってましたね。≫

「お小さいときの写真があるんですけどもご覧になればお分かりのようにですね。手を広げている子がいますよね、この子が土佐さん。後ろのこの顔が隠れてますんでね」

≪指パッチンとほぼ形は同じですね。≫

「まあそういう子供だったんでこういう面白い事を考え出せる子供だったと言えるし先生が自由にさせてくださったというのがねえ。これはなんとか委員?」

≪これは生徒会長というか児童会長ですね。とにかく目立ちたかったですね。≫

「で画家になるべく大学は筑波大学の芸術研究科で、あなたは大学院もいってらっしゃるのね」

≪行ってます。≫

「ですから絵はまあまあおやりになる」

≪そうですね。≫

「そういうことをおやりになってですねでも商売にならなくもないんですってね」

≪半分商売、半分開発ですよね。≫

「で後でこの方の展覧会と言うんですかね」

≪展示会ですね≫

「展示会がありますのでね。これはあなたの家の工場?」

≪工場ですね≫

「ようするにお父様が電機をやってらしったので工場やなんかはあるのね」

≪とっくに抵当に入っちゃたので≫

「これは別の」

≪別の。これは東京にある工場ですね。≫

「お父様は今どうしてらっしゃるの?」

≪お父さんは僕もよく分からないんですよ。お父様も発明をやってるんですよ≫

「お父様も発明をやってるの」

≪僕よりも怪しいと思いますね。親父の方が≫

「発明家って面白い方いらっしゃいますよね。昔私ニュースショーやってるときにおばあさんが道路を横切るのが大変だと言う事で(機械を)しょってスイッチを入れると歩かないで道路を渡れるって言うのを考えた人がいたんですけども、これが重くてしょわせるとおばあさんが崩れ落ちるという」

≪でもその美学は明和電気と一緒ですよ。がんばってる姿っていうのは≫

「わかる?」

≪わかります。≫

「しょわせるとおばあさんが崩れ落ちる(笑)」

≪わかります。わかります≫

黒柳「土佐信道さんはパリに」

明和≪とロンドンに。≫

「でそういうところでお見せになって評判よかったんですって」

≪評判よかったです≫

「外国人はこういうの好きですかね」

≪言葉が要らないぶん伝わりやすかったです。みてわるという≫

「明和電気の展示会が8月24日から9月16日まで渋谷のパルコスクウェア7でロマンスが一杯付いてるんですけども”ロマンス・エンジニア展”という。」

≪最近みなさんロマンが足りないなと思って僕のロマンを上げたいって。≫

「それで終わりのほうではこの方が実際にパフォーマンスもなさるそうなので、またこの他にも最近のものがあるので最近のものをおめにかけてやりたいとおっしゃってます。あなたが書いてらしゃるご本の後書きにですね、とてもこの文章今の若い人に子供たちにいいなって思うんでご紹介したいと思うんでちょっと時間がないかもしれないんでちょっと飛ばそうかなと思ってるんでいいですか」

≪いいですよ≫

”「面白い発想なんて浮かばないと思ってる人へ。釣りに行く時に一番大事なことはなんでしょうか。それは魚が居る海に釣りに行くということです。考えてみてください、魚が釣り針にかかるまで本当に海に魚が居るがどうかなんて誰にもわかんないんです。つまり釣り人は生みに魚が居るという可能性を信じて釣りに行くわけです。ひらめきを形にするときに一番大切なのはこの信じる事。あきらめないで自分の可能性を信じる。面白い発想なんて初めから思いつかないと最初から思ってる人は海には魚がいなから釣りには行かないと決め付けてるのと同じです。魚が居ると信じている人は吊り上げる可能性がありますが、信じない人はそれは0です。ゆっくりでもいいから魚を探してみましょう。そしてかけらでもいいから見つかったら大事に育てましょう。自分で見つけたものは宝物です。始めは不細工だったり恥ずかしかったりするかもしれません。でも大切に育ててゆけばいつか立派な魚になってぐいぐいと世界に泳いでいくはずです。この本では僕が育てた魚”ひらめき”とその吊り上げ方、形にする方法を紹介しました。これから未来に向けて楽しいものを作っていくミナサンにこの本が少しでもお役に立てばいいと。”。つまりそういう風に思ってもらいたいと。今の若い人に。でもあなたよく生活できますねこうやって。できんですか?」

≪いやそれは日本がすごいと思いますね。受け入れてくれてるわけなので。≫

「だけど今おっしゃったようにロマンを持ってやってみることですかね」

≪まずはそうですね≫

「その中からすごいものが見つかるかもしれませんからねえ」

≪数うちゃ当たるっていいますからね。≫

「でもパリとかロンドンでやって評判がよかったって言うぐらいですので、まあみなさんパルコに足をお運びになってこのほかにもいろんな物があるそうなのでこの方のパフォーマンスがあるから日がいいかもしれませんね。どうもありがとうございました」

≪ありがとうございました≫

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