2002年9月20日
黒柳「しばらくでございました。きょうのお客様は元首相の細川護煕さんの奥様でいらっしゃいまして、現在スペシャルオリンピックスの日本理事長でいらっしゃいます細川佳代子さんです。」
細川≪どうも≫
「さてTOPIXというわけではないんですけどもご主人様が細川護煕さんがこのごろ陶芸を焼き物をおやりになってそれは大変な評判になって京都に参りましたらもすごくいい骨董屋さんのお店やさんの1番いいところにあって随分やってらっしゃると皆さんお思いなるかもしれませんけども本当に去年個展をおやりになったんですね?」
≪はいそれが初めてです。≫
「おやりになってすぐだったんですね何年でしたっけ?」
≪政治家を引退してしたのが4年前ですかねぇ、それから1年後に初めてつまり2年後に個展を開きました。≫
「現在でも約3年ということですけどもその2年目の個展のときにもうみんながびっくりしたんですけどもきょうお写真をお持ちいただいたんですけどもご覧いただきましょうか。を始めになってびっくりしてもちろん私もしてはいたんですけどもえーっていうほどで私も冬季はわからないですけども何としても形がいい。たたずまいがよくて皆さんそうおっしゃるでしょう?」
≪ってもう皆さんそうおっしゃるので私もよくわからないのでびっくりしております≫
「いきなりをはじめになった感があるんですって?」
≪いきなりです。≫
「まぁ大体いきなりの方っていらっしゃいますけどね。それにしても本当にねぇ大評判で特に京都ではねぇ。でもちろん細川さんはうちでこういういいものを見てらしたからすぐにできるんだってみんな思ってるようなんですけどもあまりそうではないんですね?」
≪あまり美術には興味はなかったんですね。ですから政治一筋でしたからやめて突然こっちにむ目いたら本来眠っていたものが目覚めたんでしょうか。≫
「そうねえきっとおうちにそういうものがあったからそういうものを見てらしたからというわけではなくて、なんかご自分が好きなのをおやりになったらすごく不器用でいらっしゃるんですって何か?」
≪だいたいすごく不器用な人ですんで、これは1年もつかって最初は思っていたらなんか人の話によると不器用なほうがかえっていいという話を聞きました≫
「でもねぇ熱心ではいらっしゃる?」
≪ものすごい熱心です。人の10倍ぐらい努力する人ですから≫
「やっぱり。」
≪それでこうとを目的が決まったらまっしぐらに。という感じで≫
「目的が決まったら一目散という、じゃご結婚も時のお話しも聞かせていただくんですけども(笑)」
≪ハハハ(笑)。≫
「お子さんを今さんにいらっしゃって。お嬢様2人とおぼちゃんが1人いらっしゃるんですけども、いきなり求婚されたみたいな話なんですけどももともとは」
≪同じ大学の≫
「上智大学で」
≪はい。先輩後輩で20歳の時に1度プロポーズを受けましてその時はもちろんご破算にしましたけども≫
「その時言われましたんですってパリッとしたすてきな人って印象をじゃなかったんですて?」
≪全然あのも全くさえないおじさんという感じだったんです(笑)≫
「そうなんですってさえないおじさんというしかも年がちょっと上級生なんですよね」
≪4歳半離れてんですけども。≫
「それでさえねぇおじさんでしてゴルフなんかやってらしたんでしょう?」
≪ゴルフと一緒だったんですけども。≫
「で求婚されたんですけどもどっかに呼び出しがあってなんですかって呼び出してっておっしゃったんですって?」
≪もう昔のことですけども。≫
「あなたに恋いを感じましたとおっしゃったそうですけども。何で散歩しませんかとおっしゃったんですけども長靴を履いていらしたんですって?」
≪雨が上がってたんですけども方と長靴だったんです(笑)。≫
「上智大学では珍しいでしょうかでそういう。」
≪そうですね。なんか今はすごくおしゃれなんですけどもいつ変わったかわからないですけども当時は決してオシャレとはいえないような男性でした。≫
「それでご卒業の時にあちらからにを将来でいいから結婚してほしいというお話しがあったんですって?」
≪そうですね。≫
「将来僕は政治家になるって。その時で政治一筋で」
≪あでも卒業してすぐに新聞記者になりまして。≫
「朝日新聞に入って。ぼくは将来政治家になると君は成長株とみている将来結婚してほしいと。君を成長株とみているて(笑)」
≪非常に頭にきましたよね株にたとえられて(笑)。なんかでもなんかしゃくに触りましたね。ですからすてきなロマンスなど全然ない。それが何年か経ってお互いの道を歩いてだったりローマで出会ってしまったっていう≫
「そうなんですその時なんかローマ大使館に用事があっていらしたら?」
≪その前に彼が訪ねていって私が眺めているとどっかで見たことがある人だなと思って眺めていると人タクシーを拾っていってしまった≫
「その時おじさんみたいじゃなかったんですか?」
≪はい全然真っ黒に日焼けしていて全然イメージが違っていましたね≫
「その次パリで。」
≪でパリであいました。その後を≫
「その時も1回プロポーズするとおっしゃってその時は”うん”とおっしゃらなかったんですって?」
≪その時ははいと答えました。≫
「それであのバスの中から見て運命だっていうなんなんですか?」
≪1度通り過ぎてすれ違ってあの人たしか細川さんだなって思ったときはもうすれ違ってるんですね、そしてあの大使館に行ってそれが細川だってわかってそしてまたバスに乗って街に出たときにまた目の前を歩いているのを見たんですね。≫
「ああ奥様がバスに乗っていらしてあちらが歩いてらしたんですか。報道ではなんかご主人がバスに乗っていらして佳代子さんが歩いていらっしゃるのを見てバスの中からあの人っておっしゃったような話だったんですけども。じゃあ逆なんですか。それから本当に政治家の道に熊本の知事におなりになってそれでも奥様におなりに」
≪そうですねぇ結婚してから≫
「まぁ可愛い奥さんはずいぶんあれですね」
≪回りの反対の中で結婚しましたので2人だけで。≫
「どうしてそういう?」
≪まあ熊本の秘書さんたちが浪人中で貧乏のどん底だった細川に次の選挙に勝つには大金持ちの娘と結婚させようとたくらんでいたのに、勝手に私と結婚を決めたので熊本の人たちがとても大反対しました。特に秘書の人たちが≫
「秘書の人たちがそれで。それで奥さんのとてもこの可愛らしいんだけども笑ってなおっしゃらない顔がそれを象徴してるような。だからお二人だけの結婚式でどなたもいらっしゃらない」
≪そうですですから彼は普通のスーツで私も普通の白のスーツでいつでも着れるような。ただちょっとレースの帽子をですね花嫁だからということで。ご先祖お祭りした神社なんですけどもいとも簡単な質素な。披露宴も何もなかったんです≫
「2人だけの。でもユカリのところではなさったんですね。あの政治家におやりになったときもまたお辞めになったときもいつもとても尊敬していらっしゃるんですってご主人のこと?」
≪ええ、本当にユニークな人なんですね。あの私はよく人間文化財だって申しますけども(笑)。ですからだれがまねしても彼のような生き方は普通の人ではまねできないという本当に芯の通った自分の人生を大切にしその生き方を忠実に自分の生き方に忠実に実践するという意味では本当にすごいと思いますね。≫
「全部自分でお決めになる。」
≪はいそうです≫
「首相におなりになったときは日本が本当に変わったときですもんね。私たちはみんなで大拍手したときでしたものね。信念を持っておやりになった形でですからおやめになるもご自分でお決めになっておやめになった。だから他の人たちから見るといきなりって思いなるんですけどもその間お考えになってるんですね。」
≪そうですねあの政治家は60歳で定年というのは結婚したときから申しておりました≫
「それじゃそれで」
≪だいたいけじめがついたときに辞めたいと申しておりましたから言ってたとおりのことをした。たまたま新しい民主党をまとめ上げるということができたときにこれで自分の役目は終わったということであのそれを機にやめた。それがたまたま60歳だったんですね≫
「まぁ佳代子さんは前のご結婚のを申し込みの時から一貫してずいぶん長い間ですものね。ですからその何年間ずっと他の方もいらっしゃらなくてずっと考えていらっしゃったんだと思うんですけども、と思うとあの方の考え方がわかるような気がします。ですから自分がやろうと思ったら熱心におやりになったあの水量に素晴らしい作品をお作りになった。だから君は成長株とおっしゃったそうなんですけども今はスペシャルオリンピックスの特別理事長をおやりになってるんでしょう。そういうことに関しては」
≪理解をしてくださるから私がこんなふうに自由に活動ができるだと思います。ですから感謝しております≫
「恐れ入ります(笑)。それでスペシャルオリンピックスというものはどういうものかというとご存じのない方が多いと思いますのでコマーシャルをはさんでそのお話しを」
≪はいよろしくお願いいたします。≫
黒柳「ちなみに今コマーシャルの間にうかがっていたんですけども細川護煕さんは細川家のお坊ちゃんまと皆さんおっしゃってるんですけどもずっと前から勘当されていたんですってね」
細川≪(笑)。つまりあの親の援助は一切なかったということです。≫
「なっちゃいけないといって言われた新聞記者になって、」
≪なっちゃいけない政治家になって≫
「そうですねおうちではなってはいけなかったんですね。」
≪その両親の大反対を押し切って自分の道を行きましたのでもう自分の勝手にしなさいということで≫
「それで方々で浪人をされて、それがあの方を形成していっただと思いますけども」
≪厳しい教育のもとで育ったということですね≫
「すごいぬくぬくとお育ちになった方だと思ってましたのでそんな風にで戦ってらした方と思ってもいませんでした。さてそのスペシャルオリンピックスなんですけどもこれは日本語で説明していただくと」
≪はい、あのよくパラリンピックと間違えられますけどもあのパラリンピックは身体に障害のある方が主で1部種目に知的な障害をもたれた方の種目もありますが私たちは知的発達障害のある方たちがアスリート選手として大きな競技会がオリンピックと同じように4年に1度世界大会が開かれるけども私たちはオリンピックスといってスがつくんですね。大会だけではなくて年間を通してずうっと継続的に毎週ともすればスポーツをする機会もないし、教えてくれる機会もないし閉じこもりがちな知的発達障害の方がその地域に住んでいる普通の市民のボランティアの方たちが一緒にスポーツをしましょうと呼び掛けて街に呼び出して一緒にグラウンドでサッカーをしたり野球をしたり体育館でバスケットボールをしたりバレーボールしたりいろんな種目を、スポーツのトレーニングを年間を通して一緒にするというボランティアです。≫
「8月にも」
≪今年の集大成の全国大会が開かれたんです≫
「どこで?」
≪東京なんです≫
「東京の代々木で。ずいぶん選手が1,100に、それからボランティアの方がすごく多くて」
≪4,000人を超える人たちが≫
「ちょっとご覧ください~VTR~そもそもこれをはじめになったのはJFKのケネディ大統領の妹さんが。」
≪妹さんが始められたんですね≫
「お姉さんが」
≪ええ、お姉様のお一人が知的発達障害で≫
「知的発達障害の方に希望ということで始められたそうなんですけども」
≪40年前にですね。≫
「アメリカなんかでも本当にたくさんな有名な方たちがここに参加していらっしゃるんですね。」
≪アメリカ人ではスペシャルオリンピックスを知らないという人がほとんどいないというくらい高い評価を受けているんですね。≫
「そうなんですねとってもパラリンピックというのはオリンピックと同じ時にあるからでしょうかねとっても有名なんですけども、これはスペシャルオリンピックスの」
≪30周年の時の≫
「なんですか?」
≪スペシャルオリンピックスの本部が出している雑誌ですね。≫
「ウッピーゴールドバックが左上の方にいって、クラプトンが歌ったりしていて。それからクリントン大統領も出席なったんですけどもその他いろんな人たちがやっている。そういう」
≪方たちが応援してサポーターになって≫
「そうなんですって。本当にやるときは160カ国から選手が集まってそして選手がすごい数なんですね」
≪全部で世界1,250,000人の選手がいて。それから世界大会には約その中から7,000人がアスリートとして参加し≫
「ボランティアの方もすごい人数で?」
≪世界大会は五、六万人のボランティアの方たちが支えるんです≫
「世界的な規模でいえばボランティアは1,000,000人を超えているという」
≪普段この毎週をやっている活動に1,000,000人を超えるボランティアの方たちがこの活動支えているんです≫
「まだお話しはございますけどもちょっとコマーシャルです」
≪≫
黒柳「風を運び込もうスペシャルオリンピックスというのをご存じなかった佳代子さんがこれをお知りになったというのはご主人が熊本の知事をしてらっしゃるときに」
細川≪はいあのちょうど辞めた年だったんですけども≫
「熊本から出ている女の子が銀メダルを体操で取っているの何かでご覧になって」
≪たまたま読んでいった地元の新聞に大きな記事で智子ちゃんがスペシャルオリンピックス世界大会で銀メダルを獲得という記事がこれが私の最初のスペシャルオリンピックスとの出会いです。≫
「あのこれはあの世界大会なんですけども生999年にノースカロライナで行われたを時のを大会のVTRをご覧いただきます。~VTR~」
≪みんなボランティアが楽しそうにこの活動支えてねぇ、≫
「しかもこの大会に参加した子供たちの喜びといったらないでしょうねぇ。」
≪普段人から注目されたり認められたに褒められたりということがあまりない人たちですから私たちの活動に参加するともう自信を持って、自尊心は芽生えてすごい成長するんです。≫
「あの私もトットちゃんという本に書いたんですけどもとても仲のよかった高橋君という背の伸びない子だったんですけどもこの子がいつもオリンピックでいや違いました学校の運動会でいつも1等賞なんですよ。彼が1等賞なんですよ。打倒!高橋君といっていつも私たちが、あとでわかったんですけども高橋君の背が小さいということが有利な競技を先生が作ってたのを私たちは気がつかなかったんです。1年に1度高橋君は”フン”ってとってもねうれしい。それが彼を生涯支えて自分の背が低いということをコンプレックスを持たなかったんですね。そういうことがあるのでやはりみんなもでそういうことだと思うんですね。」
≪そうですね。私がこのスペシャルオリンピックスに特に感動いたしましたのはオリンピックやパラリンピックのように本当にトップのトップのトップを極めるためにスポーツ大会ではなくてあの全力で自分の可能性に挑戦した子たちがみな勝利者で難いベストを尽くした子が勝利者で途中であきらめずにゴールした選手が勝利者だという勝利とはどういうことかという、けしてより早くより強くそういう恵まれた人たちだけのものではなくて本当に努力している自分なりにベストを尽くした子たちがみんな勝利者だということで予選で落ちる選手が1人もいなくてみんな決勝に出させてもらって、そして全員がビリでも表彰台に乗せてもらって全員が表彰されるというねそういう本当に一人ひとりの努力をたたえる。だってみんな頑張ってきたわけですからそれなりにその子なりに頑張ってきたわけですから普段トレーニングをしてそしてがんばった分を皆が認めるという≫
「2005年に長野でこれが決まっているんですね冬の大会が。ちょっとコマーシャルはさんでそのお話しを」
≪はい≫
黒柳「2005年に長野に冬の大会があると決まって」
細川≪アジアで初めて冬の大会が日本で行われるんです。もちろんその前の年に全国大会があってプレ大会をいたしますけども本番がいよいよ世界大会を日本で開催することになったんです≫
「もう2002年と言って大騒ぎをしていてもう目前に今年は終わるんですから2003年になったら4年5年と結構早くすぐですもので」
≪あの聖火がちゃんと運ばれてくるんです≫
「それをみんなが」
≪トーチ弾といいますけどもその聖火リレーを日本中で5,000,000人の人に参加してもらって成功させたいと思います≫
「その参加する人たちは知的障害を持った人たちが」
≪それと参加したいといった人たちが走りたいと言った方に必ずその人に走ってもらって≫
「そうですよね5,000,000人と行ったらずいぶんの数ですもんね」
≪そして一緒に後ろからずっと伴走してもらってだれでも年齢制限なしで大歓迎という≫
「いいですねぇ。ですから皆さんその2005年の長野に決まったそうですのでそれに向けてみんなで普通の人もみんな参加できるそうなのでどうしたら参加できますか日本の人が?」
≪はい今からウェブサイトでインターネットで募集したりいろんな方法で参加できます≫
「とにかくスペシャルオリンピックスという名前を覚えていただいて。そしてインターネットを持ってらっしゃる方はそういう人にちゃんと調べて教えてあげる。そういうことで参加してあの知的障害を持った人たちも、持っていらっしゃらない方もみんなで一緒にそのやろうということですからずいぶんあのたくさんの方が参加できるわけですものね。」
≪もうなんとかその時は協力してください。一緒に走っていただけますか?≫
「そうですねぇできることなら。冬何月って決まってるんですか?」
≪えっとねぇ、2005年の2月26日が開会式。で冬ですから雪で寒いでしょうけども≫
「その前にトーチが来たときに走るのはもっと前ですものね。」
≪前の年の夏ぐらいから北海道から走り出そうかと思って。≫
「そうですかそれじゃどっかで一緒に走って。はいわかりました細川佳代子さん今日はいろんなお話しを伺いましたけども本当にその知的発達障害を持った人たちが自信を持って生きていける世の中になるということが素晴らしいことということが本当に思うんですね。そしてさっきもおっしゃりましたがタイムを争うのもすごいんだけどもその方たちがやったということがねぇ。やり遂げたということがで素晴らしいことですもんねご成功を本当にお祈りしています」