本日の徹子の部屋ゲストはルー・ウーチンさん

2002年10月17日

黒柳「これはキョウコという私たちには非常に珍しい楽器ですけどもウールーチンさん今日のお客様です。よくいらしてくださいました。

ウールーチン≪こんにちは、ニーハオ

「とても不思議な才能をお持ちの方で先程もご紹介しましたようにまず美しい女方になれる。本当に美しい背がお高いんですけどもきれいな女方になれる。そしてまた中国の方でいらっしゃるんですけども女の方の声が出せるというのもすごいんですけどもそしてそのキョウコと言う力強い男性的な楽器を演奏なさる方でいらっしゃるんですけども。日本にお住まいになって何年

≪そうですねぇ1番最初に日本に来ましたは89年ですね。

「じゃあ13年前。

≪そうですねぇ。

「それから日本の方と結婚をなさいまして奥様は日本の方ですけども日本に住んで何年ぐらい?

≪トータルで7年間ぐらい

「ずいぶん日本語がお上手ですね。

≪ありがとうございます

「いつも奥様と話していらっしゃるからでしょうかね

≪そうですね日本語はなかなか難しい(笑)

「いやいや中国語の難しさに比べればと思いますけども。とにかくとってもめずらしい方なんです。京劇の俳優であってさっきも申し上げたように大変美しい女方にもおなりになる。そして女方の声も出せるという。新しいタイプの女方の方ですね。それから楽器を演奏なさるという方なんですけども。このキョウコという楽器なんですけどもちょっと見せていただいてよろしいでしょうか

≪はい

「これは京劇の時のいわゆる伴奏楽器

≪シュセキ伴奏楽器ですね。

「だからコンサートマスターのような形なんですけども。それであの演奏されることがずっと多かったんですけどもこのお客様はこれを独奏楽器として演奏をなさるのであとでゆっくり良い曲を演奏していただくんですけどもちょっとまずどんな音が出るのか、バイオリンの3倍のこっちの指の力を必要とする。

≪そうですこれをはってますので硬い、

「金属

≪スチールですね。

「ちょっと演奏していただいていいですか。

≪はい。~演奏中~

「すごい私びっくりしたんですけどもこの2本がバイオリンや三味線だったらもっと離れていますよね。人

≪そうですね

「これはもう2本がくっついちゃってるんですよね。その2本をどうするばあんなふうに分けて引けるのか。

≪すごく簡単な楽器で中国のモンゴル族の楽器なんです。

「やっぱり遠いところまで聞こえるように。京劇ではドーンジャンという音の中でもこれが聞こえるように

≪あの声が高いしこういう高い音色じゃないと歌い手さんがうまく歌えない。

「歌手の方が歌っている伴奏楽器ですからあの京劇の声に負けないようにするというのがこのキョウコの独特な持っている音色なんですけども、それでこの方は珍しいんですけどもこれは男性的な楽器でもあるんですけども女性のきれいな女方の顔にもなってご自分で出演もなさっているんですが、声もお出しになれるということなのでちょっと女方の声を出してみていただいてよろしいですか

≪素顔ですか(笑)

「ちょっとお写真もうつしましょうかね。あとでビデオもあるのでちょっと見ていただいて。

≪「(女方の声を)」

「はすごいですね。京劇の声は特別な、普通は女性がやるんですがもちろん女方の方もいらっしゃるんですが女の人がずっとやっているときも多いんですけども特別な声の出し方。あなたもともとそういうのがご自分で出せるとは思っていらっしゃらなかった

≪最初は楽器の奏者は楽器の奏者から始まったのでいきなり17歳のときにこういう女性の声が出まして

「何かキョウコを引いていらっしゃる時にこういう声が出せないのってやってみたらいきなり出たんですって

≪いきなりそういう声が出まして。

「ただお父様はキョウコの演奏家でお母様は

≪京劇の宝塚で女性であの男性役なんです。あの劉備玄徳とか

「珍しいですね。

≪ショカツコウメイとかあってを

「そういう2枚目の男の人の勇敢な男の人の役を得意とする女優さんである男役である宝塚のような俳優さんがお母様。複雑ですね男の方が女方もやるんですけども女優さんがそう言う2枚目の強い勇敢な男の人もやる。

≪そうですね特に4人組時代から女形のあの何十年間もずっと禁止していた

「文化大革命の間は今4人組とおっしゃりましたけども

≪本当にあの2年前にいようやく新しいものが、今まで若い人たちはそういう女形というジャンルができなかった。

「そうだったんですか

≪本当に新しい良き人、阿部仲麻呂というのを北京で出来ましてしかも新しい芸術のスタイルで中国の中ですごく大振動で物語は楊貴妃が日本にきましてしかも遣唐使の阿倍仲麻呂のおかげで日本に連れて行きましてをお墓も日本にあります。

「そういう伝説が日本にあったんですね。

≪はい。

「今お写真が出ていますねきょうのお客様のウールーチンさんが楊貴妃を、実は本当はあの時に殺されたのではなくて阿倍仲麻呂に日本に連れてこられて日本に来たのだと。

≪1,000年前にもこういうすてきな美談がありまして今でも日本の皆さんから楊貴妃を一生懸命祭られている。本当に中国人としてすごく感謝しています

「たいていの人は楊貴妃を知っていますからね。そこの部分をちょっとVTRがあるので皆様にちょっとご覧いただきましょう

≪よろしくお願いします

「ちょっとご覧いただきましょう(笑)~VTR~まあきれいねぇ。自分でも見てきれいだと思いますとおっしゃってたんですけども。でもこのきょうのウールーチンさんは10歳で京劇のオーケストラにお入りになってキョウコで入ってそして本当にもう小さなときから国家公務員としてオーケストラに入ってらしたんですけども

≪はい

「13歳のときですか中国戯曲学院というのができてそこが初めて募集して11歳から13歳まで、早めにご説明しちゃいますね演奏していただかなければいけないので。11歳から13歳までの人を募集したら28万人

≪そうなんです

「28万人も受けにきたんですって

≪4人組の時代が終わりまして全国募集が初めての年なんですよ。入りたいということでその時は11歳と13歳までの資格も持っていた子供たちしか

「じゃああなたぎりぎりでしたで13歳ですから。

≪そうなんですよ。

「そして280,000人きてその中で合格した人が27人。その中に妹さんも入っていらしたんですってね。

≪そうですね

「妹さんは何で受けたんですか。

≪あの本当に妹さんはいつも言っている私よりも頭がいいなって。試験前に1カ月ぐらいしかキョウコ最初から練習して、ドレミファソラシロと簡単な曲しか引けないでしかも私とおんなじ毎回毎回オーディションが

「30回ぐらいオーディションがあったんですって

≪そうですね。そしてどうしてあの人が1カ月しか弾いていないのにいつも私と同じオーディションが次々あの入るのを、次は私が落ちるんじゃないかな(笑)

「妹さんも入ったんですってね。でもとにかくそれでもって30回もその何回も何回もオーディションをオーディションがあってこの方がお入りになって、しかもその中国戯曲学院を首席でご卒業になったんですね。ですからキョウコと女方の声も

≪その時も女方の演技やまたなんていうかなと正式にしてなかった

「その時はまだしていらっしゃらなかった。じゃあ主にキョウコで。首席でご卒業ですよ皆さん、ですからもちろんいろんな方がいらっしゃったと思います280,000人が受けていろいろたくさん人が落ちたけども首席でご卒業ということは280,000人の中から選ばれて1番ということでなるわけなんですけどもそれからは1日8時間から12時間勉強なさってキョウコ、途中から女方をおやりになることになった。そしてずっと教える先生もいらっしゃらなくてこちらにメイランファンさんというこの方は中国で最も有名な女方

≪京劇の神様ですね。

「その方が歌舞伎座でおやりになったときに私拝見したんですけどもその方の息子さんの

≪メイバオチュウ

「この方もいらっしゃったですけどもこの方もすごい女形

≪すてきな先生で。私の劇もよく聴いてくださる。そしてあの先生も新しいものを作るときにルーチンなんかアドバイスありますかといつも聴いてくださる。

「この伴奏楽器、今も気少し聞こえていましたけども女の人が高い声で王はこの方が女方の場合もあるし女優さん場合もありますよねぇ京劇の場合は。その時に伴走する楽器キョウコをこの方は初めて独奏楽器として独立させた方なんですね。いままではニコというのはをいを日本ではコキュウというんですけどもを何回もこの番組で演奏していただいたことがあるんですけどもこのキョウコというものを独走していただいたのは初めてでございますこれからちょっとこの演奏を大変に幻想的な音が出る楽器なので演奏していただこうと思うのでじゃあをご用意をいただいてよろしいですか。あのウールーチンさんにこれからご期待ください

黒柳「それでは演奏していただくんですけども本当に素晴らしい演奏なんです。であのこれはキタロウさんの作曲なさいました。多分このキョウコの演奏を聞くことは大変珍しいことだと思うんですけどもそれではお願いいたしましょうんどうぞ。

ウールーチン≪~演奏中~(拍手)

黒柳「まぁ本当にありがとうございました葉はの素晴らしい演奏でしたねみなさんきっとキョウコの演奏をお聞きになってびっくりしたと思うんですけども今の演奏していただいたものはアルバムに入っているウールーチンさんの”it’s for you”というアルバムですね。これに11曲入っているんだそうですけども今の曲も入っています。今のキタロウさんの曲も入っていますもっと長いものですけども。あのぜひお聞きになっていただきたいと思います。まぁあの楊貴妃と阿倍仲麻呂は日中友好30周年ということであの暮れにおやりになってもう今年はおやりにならないですってね。

ウールーチン≪そうですね

「まだ違う何かをおやりになる。そして奥様とのことをお聞きしたいと思うんですけども奥様は日本の方なんですけども初めてお会いになったのがあちらでお会いになった

≪そうですね。中国の昆明、雲南省の昆明で会いまして彼女が中国のチベット山の登山が大好きで

「そうなんですってね登山をおやりに奥様はいらしてたんですってね。友達の方と。

≪私も登山はあまり好きじゃないんでどうしてあんなに高いところにのぼらないといけないのか(笑)と思って。

「そうなんですってねぇでも初めてお会いになったときに(写真)これは仲良くなってからのことですけどもね、その前に通訳付きでお話しになったそうですけどもなんか初めてお会いになったときに妻になる人じゃないかとお思いになったんですって?

≪すごくなんか神様からこんな指令があったような感じで、すごくこの人は私の女房じゃないかと思って家本当にあの彼女のおかげで日本に来られましてすごく日本は自分にとっては第二の故郷で本当に新しい音楽も新しい新京劇も半分以上は日本で生まれたような感じですね。

「でもあなたは初めてお会いになった時いいと思ったけども奥様のほうはそうはお思いにならなかったこともあってお手紙のやりとりもあったんですけども、その次にあなたのコンサートにキョウコのコンサートなんですか奥様に来てくださいと言ったのは

≪それも中国で初めての個人的な独奏独唱音楽会に来て下さってすごくまあそこでお互い感動して(笑)いつの間にか

「奥様もOKが出たんですけども突然いよいよ中国で結婚なさるということが決まったときに奥様のあちらのお母様の方から返してって言われたんですって

≪あのそのためにいいに来られたみたいであってをちょっと私よりも姉さん女房でファンがあって大丈夫かな大丈夫かな。

「不安があってね。

≪どちらかというと私は約束以上に絶対守るよってもうお母さんの心配しないでいいよって、ウールーチン中国の日本の世界のスターになるまではきんさんぎんさんまでは今は94歳なんですよ

「きんさんぎんさんになるまでは(笑)。どなたが94歳なの?

≪そうですねぇお母様が。家内のお母様が

「ああそうなの。大丈夫ですよって。それで世界のウールーチンになりますから。それであなたのご両親にお会いになったらあの奥様のお母様が安心なさったんですって

≪そうなんですよねこんな両親だったら安心ができるじゃないかと。

「(写真)これは可愛いわで奥様が、これは結婚式の時の写真。

≪結婚のパーティーですね。

「そうなんですか。それでまぁ本当にでもパンダでもパンダは年上がいいいっていうんですよ。ご存じ?

≪そうですかそれは初めて聞きました(笑)

「そうなんですかパンダはちょっとお姉さんの方がいいですって。それは大体結婚するのはそれがいいいって決まっている。いや私はパンダの専門家ですので。

≪中国のことわざもありますし、女性が3つ上だったらね金のレンガが家に持って帰れる。

「あら日本は金のわらじを探せっていうぐらいなんですよ。

≪一緒かもしれない

「同じかもしれませんねぇ。あら金のレンガ。年上の女房は

黒柳「いいもんまあそんなに有名じゃないときに奥様にお会いになったんだけども必ずあなたを金のいすに座らせてあげますと奥様にお約束をなさったそうで、今は本当にこの方はすごくなってキョウコの先ほどもお聞きになったような演奏者としても素晴らしいんですけどもまぁ新しい京劇の女方としてまた中国の方でも大変皆さんから支援されてめえ新しいって京劇を本当におっしゃったように文化大革命のあたりからいろんなものがなくなっちゃった中でねで女形の勉強はですねその後と中国京劇院でそこにまた合格してそこでまた勉強なさったそうですけども。これからはやっぱり、、、今は福岡に住んでいらっしゃるんですって

ウールーチン≪そうですね福岡と東京

「福岡と東京それに北京。パンダもみにいらっしゃってから四川省の方にもお忙しいですけどもやっぱりさっきの演奏ですけども皆さんビブラートてバイオリンでも何でも揺するんですけども家をこれは強いんで揺するのが大変なんですってね。だからこっちで(弦)こういうふうにやらないとならない。

≪そうですで力をお互いに入れてを

「でも本当に素晴らしい演奏をねって聞かせていただいて嬉しいです

≪本当に今日はお世話になりました

「これからも本当にご活躍いただきたいと思います。

≪頑張ります

「ありがとうございますウールーチンさんでした

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