2002年11月27日
黒柳「今日のお客様は名取美和さんです。ようこそおいでくださいました。いまタイでは年間7,000人のHIV感染者まあを知らないでという人もいると思いますけども、そのお母さんたちが出産するとそのうち3割約2,000人が母子感染しているんだそうです。そういうことで親が亡くなって孤児になった子供をホームを作ってらっしゃるタイでお働きになっている方が今日のお客様なんですけども、ちなみに石井よしこさんのご親戚でいらっしゃいまして。むしろ朝吹冨美子さん
名取≪はい父のいとこになります。
「そうですって。ご親戚でいらっしゃるんですけども本当に子供たちに、なんて呼んでらっしゃるんですか
≪えーとねメイというのがお母さん。メイ美和。
「美和お母さんと呼ばれている方なんですけども。日本では非常にのんきにしていますエイズは自分の身の回りにはいないということなんですけどもそんなことではなく、今を知らないで増えているのもずいぶん多いでしょうね。
≪多いと思いますよそれで確かにタイなんかもそうなんですけどもお若い方がやっぱり感染するようになっている。それと同時に日本から来ている観光客も昔は買春ツアーというのがどちらかというとおじさんが多かったんですけども若い方たちも結構そのようなことをなさってということで血行を日本に帰ってきてからそれが広まっていくんじゃないかと私は本当にそう思います。
「気が付かないうちにHIVに感染してらっしゃる方が案外多いのではないかと思います。日本で現在まあちゃんと病院なんかに入ってらっしゃる方でわかっているのは日本はH IVに感染している人が4,982人、約5,000人ですね。それからエイズが発症している人が2,000人。合わせて7,000人ぐらいの数なんですね。だからあまり身の回りにはいらっしゃらないと思ってらっしゃるんですけど、まあ潜伏期間の長い病気だと言われています。それでいまタイでは6500万人の人口でHIVとエイズも発症してらっしゃる人が合わせて150万人。
≪と言われてますけども多分その3倍はいると思います。
「ですから公称でもその150万人というけども50人に1人ですからまぁその3倍はいると思うと言うことは本当に15人に1人とか20人に1人ぐらいはまあそういうものを体の中に持っている人が多いと。いずれにしましてもその子供が親がエイズを発症して死んでしまった孤児になった子供というのはとってもみんなからタイでも差別されている?
≪まだ相変わらず差別があってついこないだうちに来た女の子はやっぱりお父さんお母さんがなくなって村ではやっぱりうつる。なにしろ触るだけでうつるというのでご飯なんかもこうやって(ご飯を放り投げられる)村の人たちにもらってそれで4歳の女の子がうちに来たんですけども非常に苛酷なる体験をしているのに明るくてね本当にいい子ばっかりなんですけどもね。
「その子供自身にはなにの罪もなくてそしていま感染、そういうことでは感染しないということがはっきりと分かって(触れただけでは感染しない)、体液でなければ感染しない。
≪絶対です。
「それは絶対で。1回日本での先生にここにきてもらって何回も何回もエイズのことについてはお勉強しましたんで私も分かってるんですが。私も随分そのエイズ孤児のいる国に行きまして初めは気がつかないでね体液といっても例えばハシカでズルズルに体液が出ている子供を抱いたりしちゃったので私もうつってるかなと思ったりしたんですけども手に傷なんかをしていなければといわれて。でもそんなことではうつらないということでしたね。
≪絶対大丈夫ですから。ですから私たちは一緒にお食事もするし同じスプーンで食べますし。それは全然キスしようが何しようがそれは絶対大丈夫です。
「そんなことでは絶対にうつることがないんです。ただ教育が徹底していないからタイですらそうやって差別されちゃう子供がいるということなんですけども。それで今はそのH IVに感染またはエイズが発症して親が亡くなった子供さんたちをずいぶん小さい子から何歳ぐらいの子から?
≪今はそうですね1歳から11歳まで。あの26名一緒に生活しています。
「まだわりと新しいですよね。何年?
≪ちょうど今年の11月で4年目にこれから入ったところです。
「そうですね4年目に入るところ。まあエイズ孤児の国に私もウガンダという国に行きましたけどもウガンダは100万人、まあアフリカということもありますよね、100万人の孤児がいてもそれはストレートチルドレンになったりして子供たちは本当に可哀想でした。それはあのエイズ孤児だけですからね。本当にあのおばあさんとかがまだ育てている場合も一応孤児というんですけどもそれにしても9人子供がいたうちおばあさんですから7人はエイズで死んでその孫を何人か見ているけども自分で見られないでねと。村の中で結婚したりなんかしてうつっていったそうですけども。今はぴったりこれからは増えてこないんだそうですけども。先進国になりますと薬はないと言われてはいたんですけども今進行を止める
≪はいそうです。ですからそういうお薬が出てきてはいるんですけどもやはり子供ための薬がまだ開発されていないので、ちょうど始めたばっかりなんですけどもやっぱり大人のお薬を子供の分量に減らして飲ませているということで元々子供のためにまたお薬が開発されてない。
「(お薬をもらう写真)でもそれにしてもこれは値段が高くてなかなか大変なんですって。だからなんていうお名前で呼んでらっしゃるんですかこのホームのことは?
≪ええバーンロムサイという名前なんですけどもバーンロムサイというのはガジュマルの木の下の家という名前で一般にそのガジュマルの木の下の家という意味は=シェルターみたいなところ、安心していられるところという意味があるのでまあ
「なるほどガジュマルの木というのはあの沖縄なんかにもあってね、こう大きな木でたれてくるとまたそこから根になっていくような面白い木なんですけどもまあそこの木の下でということでここにくれば安心。でも全部の子供を見るわけにはいかないですから今何人ぐらい?
≪今26名預かっているというか一緒に生活しています。
「でもアレでしょ日本の方がよその国にいらっしゃってそういうエイズ孤児といわれるような子供たちのホームのママになっているというのも随分めずらしいケースだと思うんですけども
≪そうですねでもなんとなく私はタイにいても外国にいる気はしないしやっぱりあそこが自分の家だと思えるし、それでまぁ最初はいろいろあったんですけども本当このごろになってやっぱり自分の子供だと思うしあそこが自分の家だと思っているから、いろいろ大変でした最初はそのタイ人のスタッフとまあ大げんかしましたしやっぱりいろんな仕事に対するモラルというか考え方が違いますからね。良い悪いじゃなくて。まあその辺でありましたけどもまあそれがある程度落ち着いてからは本当に子供たちが自分の子供だなと思い出したときからまぁ何しろ大変、その時になってからいやあ大変なこと始めちゃったんだと思ったんです(笑)
「いや自分の子供でも1人でも大変なんですから、1人2人の子供の面倒でみんな大騒ぎしているところにそんなにたくさんの子供なんですけども。名取さんはもともとドイツでもって何のデザインの勉強をしてらっしゃたんですか?
≪私はもともとグラフィックデザインの勉強をしていました。
「グラフィックデザインの勉強をしてらしたんですか。ずいぶんお若い時からですよね。
≪そうですね16歳のときにドイツに行っちゃったんです(笑)
「16歳でドイツにいらっしゃって。あのおじいさんが有名なカメラマンでいらっしゃって
≪いや父です父です。
「おじいさんはではなくてお父様でしたね。ごめんなさい。お父様が有名な名取
≪ヨウノスケ。
「ヨウノスケさんというお名前みなさんお聞きになったことあると思うんですけども日本人としては初めてなんですかねあのライフの
≪ライフの表紙に
「ライフマガジンの表紙の写真をおとりになった方がお父様でいらっしゃいます。じゃお父様のお仕事でドイツに行ったりした
≪そうじゃないんですけども私高校の時にずっと学校はあまり好きではなかったですけども高校が女子校だったもので特に嫌で学校はイヤだと私を外国にやらしてくれと。それでまあ自分の意志で16歳のときに外国にひとりで勉強しに行きました。
「お一人で!お父様がいってらっしゃるとかなんとかではなくて
≪父は確かに仕事で行ったり来たりしてたんですけども。でも実際に行くときは私ひとりであの行きました。
「ではずいぶんヨーロッパ生活がお長い?
≪そうですね。
「行ったり来たりしてだそうですけども。タイにいらっしゃった時にはタイ語がドイツ語ぐらいできればいいのにって
≪ですから神様にタイ語のためにドイツ語をお返ししますからタイ語をください。子供と話した方ですね。
「そういうグラフィックデザインのお勉強してらして大変長く16歳からいらっしゃってまあいろいろなことが、ご結婚もあったりしたそうですけどもとにかく1人身でいらっしゃってそれで外国生活が長かったんですけども、そういう方が何でタイでエイズ孤児のホームを開くことになったのか、いろいろ複雑なことはあると思いますけども
≪まぁなんとなく私はどこにいようとなんとなく日本だ外国だって感じないですけどもその中でやっぱり私はヨーロッパとすごく縁があった中でまぁやっぱりアジアを知りたいということで何となく1996年からアジアに通いだして、それから97年にチェンマイというところで
「チェンマイ、タイのチェンマイ。
≪チェンマイでその私はテキタイルの布のお仕事をしていたんでそこでいい布に出会ったのね。そこでしばらくこの布と一緒に仕事をしたいなと思ってチェンマイにアパートを借りて住みだしたときにそんなような状況がある中で日本のジョルジョアルマーニ・ジャパンという洋服の
「お洋服の
≪がHIVのために資金援助をしたいということで何かないですかみたいなお話しから、じゃちょっとお手伝いできますからそのくらいならということで始まってたんですけども今はお手伝いがとっぷりと(笑)。
「その施設を造るということにお話しがなっていったんですけどもそのお金はじゃ初めはアルマーニさんのお金で。
≪はいそうです。ありがたいことに。
「アルマーニってみんなブランドでアルマーニが欲しい欲しいっていう方がすごく多いと思いますけどもアルマーニはアルマーニで何か子供たちのためにできることはないかということで。じゃあそのホームの元々のお金はアルマーニさんのお金。
≪はい。で今でもサポートを。
「いまでも
≪はい
「そうなんですか。
≪もう毎年サポートしていただいています。
「皆さんそういうこと世界の人々はやってらっしゃるんですよね。まあよくよく皆さんご存じのジョルジョ・アルマーニさんの元々のお金で今も援助していただいていてホームができているということなんです。ちなみにあとで申しますが子供たちがものすごく上手な絵をかいているんですね。でお金をホームにもいるので絵の展覧会をして絵を売ったりしていろいろあるんですけども今はお召し物、これも売り物のひとつなんですよ(名取さんが着ている服)。ちょっと来てらっしゃるんですごくいい生地だなと思って見てたんですけども。
≪これはタイシルクなんですけどもですからこれをホームで縫製して染色をして自分たちボランティアと一緒に。
「子供もできるんですか?
≪子供ですからゆすぐとかその程度です(笑)。
「小さい子ですからね(笑)ボランティアでずいぶんいいデザイン。それはアレですかねあの美和さんがデザインをなさって?
≪デザインはなんとなくこういうのがいいんじゃないのということで日本人のボランティアにパターンを起こしてもらってホームで縫製して日本の学生さんのボランティアが染色してくれたんです(笑)。
「だいたいいくらぐらいでこれをお売りになる?
≪だいたい6000円ぐらいで売れるじゃないかなと。
「6000円ぐらいでね。
≪どうですか(笑)
「タイシルクですのでねとても格好良くて私も欲しいなと今思ったぐらいなんですけども。こういうのもお売りになったりもするんですけども、まぁあの子供たちは絵補がとっても上手。それまで絵なんて描いたことない子供たち
≪そうですね本当にそうですね。初めて筆を持って喜々として書いていてねもう本当に
「子供たちが喜々として喜ぶとエイズの発症している子供たちとかHIVを持っている子がよくなるんですね。
≪そうなんです本当にそうなんです。楽しいということが本当にお薬に勝る何か予防薬になっていると思うんですね。
「なるほどね。あのここにいつか来ていただいた先生岡山の先生なんですけども笑ってがんを直そうという先生がやっぱり脳の耳と耳の間の真ん中に間の脳と書いて間脳というところがあるんですってね。官能小説の官能ではないですよ。
≪(笑)
「それがねぇ”わー面白い”とか思うとピピピとねナチュラルキラー細胞というものを出しているそうでそれが免疫をつくる、免疫を高めるといわれているので憂鬱になるとますますもって(写真。子供が描いた絵が登場。大きい魚が小さい魚を食べている。)はこれ面白いですね。
≪このお魚の絵なんてを本当にものの1分ぐらいで書いちゃったんです。この子は天才なんです。
「そうなの。
≪うちの天才なんです(笑)。
「うちの天才(笑)。天才がいっぱいいるそうなんですけども。これ絵はがきにもなるんですね。その展覧会の時にお売りになるんですけども。それにしてもこの子供たちの絵を置いておくと本当に可愛いなと思うんですけども。まあ日本の子供だって絵を描く子供はいっぱいいるんですけども、このホームにいる子供たちは特にこの絵を描くことによって喜びを感じてそして免疫が高まってそのみんなアレなんですってで親がHIVまたはエイズで亡くなって子供がエイズ孤児といわれている子供でウガンダではまだ子供たち全部をHIVを持っているかどうかって調べてないと言ってたんですけどもタイではほとんど全部。
≪いやもうこの頃はそうですね。ほとんど全部だと思います。ただうちに来る子供たちは全員調べてHIVを持っていると分かっている。
「だからここにいる子供たち、いま絵を描いている子供たちもはHIVに感染していて親が感染していたんですからその子供たちが感染しているという子供たち。なかでもおっしゃったように免疫が、学校なんかに行っていじめられたりするともう免疫がすごい下がっちゃって
≪そうなんです。そうなんです。だからなにしろうちはもう明るく楽しくがモットーで私は本当にあの子たちが死んでいくとは思えないし、だから本当に将来がある子として本当に十人十色というかそれぞれ個性的でそれぞれの能力・才能を伸ばしてあげたいなと
「でももう既に全部で10人ぐらい
≪なくなってしまったんですけどもやっぱりその発症して最初ホームを開設したときにあのきた子供たちの半分はをすでに発症していた子供たちでやっぱり発症しちゃうとなかなかそれは直せませんね。ですから発症させないということが。むしろ笑って楽しくおいしいもの食べて
「面白いでそうすると免疫が高まってなんですかねぇ悪くなっていかない。エイズを止める薬はまだないんだけどもそれを長引かせるというかね命を長引かせる薬はできていて。そのお薬は高いんですけども。少しずつ子どもにも飲ませていらっしゃるそうですけどもその絵をかいたり面白そうとかましてや自分の絵が日本で売れたということなら子供って喜ぶ
≪もちろんですよ(笑)いくらで売れたのって(笑)
「いくらで売れたのって子供が聞くんですって(笑)。子供たちがうれしいと思うときにやっぱり免疫が高まっていくのでそういうこともあってもちろんお金がいるということもあるんですけども日本でも展覧会をなさるということでもう1回前になさったんですって
≪はいやはり去年の11月に
「そしたら絵が全部売れたんですってね。
≪200点持ってきて10点くらいしか残らなくて。
「200点のうちほとんど190点売れた。かわいい絵がいっぱいあるんですねだから皆さんにお目にかけますけども展覧会もあるので。だからもちろんそのお金が必要なことと同時に子供たちが命がけで書いたと言ってもいいと思います。その命がけで生きている子供たちまあほとんど全部がHIVに感染している、親がそれで死んだんですから本当に子供たちには何の責任もなくて本当にかわいそうだと思うんですけどもそういう子供たちのために働いてらっしゃる方が今日のお客様なんですね。ユニセフの調べですけども今エイズ孤児は世界中で1400万人いるといわれています。ですからねぇ大変な数ですよねぇその子たちが知らないで結婚してねまた他にうつすということも考えられますしね。やはりHIVを持っている子供たちは即いろいろ手当てをしているようですけどもなかなかお金もかかることですしね大変だと思うんですよ。でもそれをタイでなさってらっしゃるですから。サクライジュンさんが歌も作った。この子供たちのために。とてもかわいい歌もありますのでちょっと続けていてもご覧に入れますのでご覧くださいませ。ちょっとコマーシャルです。
≪
黒柳「途中からご覧になった方のためにタイでエイズ孤児のためにホームを作っていらっしゃってそこで子供たちを見てらっしゃる方が今日のお客様なんですけども。最初にうかがったようにジョルジョアルマーニという非常に有名なデザイナーのアルマーニジャパンの方たちが何かを子供たちのためにできないかということでお金を出して下さってホームができて今でもずっと援助してくださってるそうなんですけどもまあいろいろ大変でボランティアでさっき若い方がいらっしゃるということなんですけども尾藤イサオさんのお嬢さんが絵をお描きになる方なんですって?
名取≪はいそうなんです。彼女はホームにボランティアで来て下さってからなにしろ子供が絵を描くということがお絵描きということから作品づくりにまで本当にねぇ熱中して教え方もうまいなと思うんですけども本当に楽しい絵をかいてくれる。
「若い、尾藤さんのお嬢さんだから
≪25歳ですか。
「ああそう。そういうふうな、(写真)このお嬢さんがそうですかね。やっぱりいろんなボランティアができるんですね。あの自分が絵を描いて何かするということができるかもしれないけどもそれを子供たちに教えて喜びを与えてそれもボランティア。子供たちが絵を好きになるというようなことで子供たちが絵を。とても自由に描いているんですね。
≪そうですね。好きにというか今日はこの筆で描いてみようとか1本の筆と色を出してなにしろ本当に汚しますけども(笑)構わないと。
「展覧会があるんですね。お子さんの縁で可愛い絵とってもたくさんあるんです。とっても芸術的な絵がたくさんあるんですけども本当にガジュマルの木の下でというホームのお名前でバーンロムサイというところのホームのお名前だそうですけどもそこの子供たちでですね去年も展覧会が日本でなすったら1枚が割と安いんですよね。
≪そうですね、だから一応3,000円から高くて30,000円までいろいろ取り揃えて(笑)
「3,000円から30,000円まで。ですからこういうの本当にかけておいたらすごい有名な方がお書きになったものかしらと思うようなですね作品も。それも日本のお家に置いておいてちょうどいいような大きさのがちょっと大きめなのがありますけども小さいのもあって展覧会のことを申し上げましょうね。えっと展覧会がですねまず子供たちの絵ですねこのようなかわいい絵、これを買っていただく謄本等に子供たちも喜んであの僕たちのものが売れたのかということで今回は400点をお持ちになったそうです。11月29日から12月4日まで東京なんですけどもイイグラカタマチというところがあるんですけども。そこのそばのアクセス
≪アクセス。
「まぁ新しい外からみるとイスとかそういうものがいろいろ新しいものが見える所の中のギャラリーがあるんです。アクセスビルというんですか。それから今お召しになってらっしゃる美和さんがお召しになってらっしゃるこういうブラウスみたいなものですとかそれから子供たちが描いた絵の絵はがきもあります。絵はがきも皆さんに買っていただける。それからそこのガジュマルの木の下でというところでバーンロムサイで育った子供たちのことをお書きになった本もそこで売っています。あの天才の描いた絵もあります(笑)。こういう本も。とにかくいずれにしてもこういうものを皆さんにお買いいただくと子供たちのためにそれを使うことができると。本当に子供たちにお金がかかるそうであのほとんど全員がHIVに感染している母子感染、お母さんがそれで亡くなった子供はここにいるホームの子供の場合はほとんどが感染していると
≪そう。父親が亡くなって母親が亡くなってそれで親戚に預けられたり施設を転々としてうちに来た子供たちなんですけども。
「でも口の中にカビが生えちゃったりするんですって?
≪しますね。ですからそのカビが生えるということは私たちもいっぱいカビというのは持ってるらしいですけども私たちは免疫力があるからどうってことないのですけども彼らはそこからカビが生えて例えば1日3回食事の後は歯磨き絶対欠かせない。
「後瞑想する。
≪瞑想って結局静かに何かちょっと自分のこと彼らの頭の中に何があるのかわからないですけども15分、15分瞑想しています。やってますよ1歳の子から(笑)。
「1歳の子から。それで食事でもバランスよくとかそれからまあ腹式呼吸をするとか。それで何よりも楽しいことがいっぱいあるということがこのエイズ、HIVを持っている子供たちにはいいことなので。絵を描いたりとか面白い人が遊びに来るとかいろんなことが子供たちにね。ずいぶんボランティアも若い人も来てくれてお掃除をしてくれたりいろんな保母々さんをしてくださったりつつする方があるそうなんでとても助かっているそうですけども。とにかくそういう子供たちにはなんの責任もないことなので私たちにできることは本当にしてあげたいと思うんですけども。私も本当にウガンダに行ったときに悲惨だったと思いました。あの国でね100万人もエイズ孤児がいてほとんどがストリートチルドレンになっちゃってるんです。でもどうしていいか分からない子供たちがどんどん増えていてその子供たちも実は本当におっしゃるように多分母親から母子感染、さっきご紹介したようにタイでは年間7,000人のH IVまたはエイズを発症している人お母さんが出産しているうちの3割約2,000人の子供がエイズまたはHIVを持っていて発症する可能性が非常に多いということなんですけから子供たちには何の罪もなくて生まれたときからそういうもの背負って生まれてきてそれからいわれなき差別を受けてという本当にかわいそうですよね。
≪
黒柳「名取美和さんが子供たちと一緒に暮らしてらっしゃる孤児院といわれているんですけどもそれはバーンロムサイ、ガジュマルの木の下でというのでチェンマイの郊外にあるそうですが桜井ジュンさんが作曲家で有名な方でいらっしゃるいろんなことを世直しトリオとかで有名なお作りになった曲がありますのでそれはちょっと初めにあのそこの家の子供たちとちょっと専門家の歌の上手な方が入っていてこんな曲なんですけどもちょっと聞いていただけますか~曲~でこれを声がちょっと上手い人も入っているんですけども子供たち、ホームの子供たちだけで歌ったものがあります。ちょっと聞いていただけますか可愛いです。~曲~まあとってもかわいい曲なんでこれはまだCDにはなってないそうなんですけども欲しい方が多ければ桜井さんはCDになると(笑)そうするとまたこれがこのホームのお金にもなるということなんですけども子供たちはことがあるたびにこれを歌って自分たちのホームに歌があるテーマソングがあるということは
名取≪うれしいと思います。
「うれしいですよね。まあ桜井さんもお忙しいのにずいぶんあれこれなさる方だなと思って感心しているんですけども(笑)
≪
黒柳「まあ、エイズというのは免疫のものなので今免疫0の子が。
名取≪そうひとりミルクという13歳の女の子がいるんですけども。彼女の場合は本当にも満身創痍という感じなんですけどもねぇ。それでもでなんというのかしら非常に気の強い子で、まあ病気になってからは隔離して1人こうやって保母さんといるからストレスがたまってきてわがままがずんずんずんずん募ってきてってもうすごいわがままを言うようになったり。で私は我慢しなければいけないと思うんですけどもやっぱりわがままは許せない。それでも1回お小言を説教をしたんですけどもね。そしたらもうその時はシュンとしたんですけどもまあ1回私が本気で怒ったということが逆にすごくよかったのか、まあそれからはいろいろお薬も飲んでくれるし。そんな中で彼女が回るときでなにしろ外に出たくて”ねえメイ、ケンタッキーフライドチキンが食べたい”と言って
「ケンタッキーフライドチキンが食べたい
≪と言ってきて何しろお薬を飲んでちゃんとこれからねぇ規則正しい生活をしてみんなの言うこと聞いたら行こうねって言ってこの間行ってきたんですよ(笑)。
「いったんですか。で要するに日本の子供だったらケンタッキーフライドチキンなんて本当に食べようと思えばしょっちゅう食べられるようなものだけどもこの子たちにとっては本当にいまエイズがこれから発症するかどうかというような命懸けのところで1番のお約束がケンタッキーフライドチキンを食べさせてくれるんだったら一生懸命お薬も飲んで良い子になるというのがね。子供たちがけなげでかわいそうで。今かわいいとおっしゃってるんですけどもこの子供たちのバーンロムサイの展覧会が11月29日から12月4日までいいぐらいにございます六本木の近くですアクセスというところで400点の絵とか絵はがきとか本とかいろいろございますので今お召しののこういうものもございますので何か皆さん来てくださればと思いますよろしくお願いいたしますありがとうございました。