2002年12月25日
黒柳「まあちっとも変わりのない十朱幸代さんですけどもなにしろ15年ぶりにおいでいただいたんですけども
十朱≪そんなになるんですね。
「あっというまね普段ちょっとおめにかかったりしているのででも来年であなたは芸能生活45年
≪早いですね。
「早いですよ。
≪何かわからないうちにそんなに立ちゃったんですよね。
「あっていうぐらいで。
≪本当に。いつもを何も変わらない生活をしているからかしら。
「まあそれもありますし
≪忙しいし。
「そうですよね芝居なんかが入っちゃうと1カ月お稽古があって何カ月もそれにかかりきりになっちゃうのが束になってくるわけですからね。
≪そうなんですよ。ですから本当に今度も2カ月ねお正月からやるんですけどもね。2カ月は私生活がないわけだからそれ飛ばした分歳とちゃうんですよね。
「だからいいんですよ若くて。飛ばしちゃうんだから。だから年はとってないということになるんです。でもこの頃何かお父様に似てきたとみなさんがおっしゃるんですって?顔が長くなってきたんですって。
≪長くなってきた。
「なんだったの。
≪本当は長いんですけどもね、でも雰囲気が丸い顔の雰囲気らしいので。
「ほっぺた何かうまくぽちゃっとして可愛らしいですけどもお父様のお顔にこの頃似てきたと皆さんが
≪あの人馬みたいでしたからね。
「はいお父様十朱久雄さんでしたね。でもお父様あれですね今生きていらしたらも92とかそれぐらいにおなりになる。
≪はいそうですね。
「77のときですかねぇお亡くなりになったのは。
≪14年たちますか。
「さてさて今年はとてもいいことがありましてこの4月に菊田一夫賞を取りになった。
≪何かも本当に舞台の賞だったんですけども舞台もですけども私ただただの何も分からないのに抜てきされてねあの芸術座でヒロインをやらせていただいたんですけども。本当にそれから少しずつ実践で勉強させていただいたようなものだから回りの方々にねぇものすごくご迷惑かけているのにがこういうふうにいただいたということも本当に回りに感謝という感じなんですよね。
「第27回菊田一夫演劇大賞という。これ悪女についてとマディソン郡の橋をおやりになった。両方とも
≪ちょっと今までとは違った役柄だったんですね。
「その2つでもらいになった。あなたは時代物に出てらっしゃるような印象なんですけどもこれは2つとも洋物、洋装。
≪あの悪女については・・・洋装ですね。ひとつは翻訳物ですし。
「翻訳物ですしね。まあそのときに何かとてもお父様とお母様に感謝することがあったんですって。その賞をおとりになったときに何かこの道を勧めてくださったのが
≪ああそうですね。私兄弟3人なんですけどもひとりだけ父の仕事にとても興味があって小さいときからも仕事場を後ろの方でこうやってのぞいているのが好きで撮影現場だとか放送局とかあの学校の帰りにちょっと寄ったりなんかするぐらい好きだったんですけども。まあその父がねちょっとそういう話があったときにすごく喜んでくれてやりなさいやりなさいという感じでした。まあ母もまあ何も反対もしなく応援してくれたんでねぇまあそういう家族のフォローがあったからこそできたんだと思いますけどもね。
「とても話が全然違って悪いんですけども今こうやって見ていたらあなたすごいあれね手がお顔はすごいかわいいんだけども手がものすごくしっかりとした。びっくりしちゃった今私。いや私ねいいこうやって見せていただいて。
≪私ねぇ手のアップが大嫌いなんですよ(笑)
「この手は好きという人がいると思う。だって皆さんでこんなに男性的というのかなんていうの
≪男性的。
「男性的ですよ。ちょっとご覧になって。びっくりしちゃった。うわすごいと思って。あのあなたの顔と全体と全然印象の違う手なのね。
≪だからものすごく手のアップがあると困るんですよ。で手をもし私情でですけどもにぎられたときに大きな手だと思われるだろうなとか(笑)ものすごくてがコンプレックスで。
「ああそうなの私はものすごくその手がいい。大きくてで頑丈そうで。
≪よく働く手でしょう。
「よく働く手でねぇ。ちょっと十朱さんの顔とごめんなさいめったに拝見することないんですから。やはり十朱さんの童顔のような可愛らしいを顔と全く違う人格を持った手のように思えて。あら面白いなと思って本日
≪今は上に手を挙げているからいいけどもう下がってね血管がすごい太いんですよ。
「何か頑丈そうなの。親指がすごく外側に曲がるのね何かなんだか
≪もすごい真横まで行っちゃうんですよ。
「見てください皆さんこういうのすごくありません。それでねぇ上に上げているからだけどもしたに下ろすと男の方の手のように見えてね。面白い。こういうところに人間の何かねこう意志の強さみたいなものが現れたりするのかしらと思って。まあきれいなんですけども手としては。でもびっくりした私初めてあなたの手をつくづくと拝見して
≪大きいしかわいくない手ですよね。
「すごいいあのちょっといい私も割と手が大きい方なんですよ。だけどねぇこれはあなたねぇちょっとすごいですよみなさんこれ見て。
≪男性の方の手袋小さい方だとちょうどいいぐらい。
「だってそうでしょう。めったにこんな手ないわよ。本当なんだから。面白い。ですごくステキじゃない
≪いいえいいえ。
「私いいと思う。
≪女らしくない手で
「だけどちょっとどこか女らしくないところがあっていいじゃありませんか。全部がそんな女ぽくしないだなんて。お酒どうなんですかその後?
≪お酒は半分ぐらいはもう酒量は弱くなりました。
「昔って何か知らない人とも飲んじゃってという時代があったでしょう。
≪もう気がついたらわが家に知らない人がワーといらしたりね。
「そうなんですってすごいでしょう女の人で。よくそんなんでさらわれたりしなかったと思うぐらい。
≪本当に(笑)。
「いま思うと。
≪あの団体行動が好き。あのやっぱりねぇ小さいときから仕事をしちゃったものですから学生生活もあまりしなかったのでこう同士とか仲間とかみんな大勢でやろうとかいうのが大好きなんです。
「ああそうなの。
≪あこがれているの。
「じゃ皆さん一緒だったらまあね。1人で飲んでいるんじゃなかったらいいけどもね。1人だったらね。
≪みんな友達になっちゃうんです。
「だから知らない人でもお友達になっていっぱいになって家にいらっしゃいなんて知らないうちに家に来てきがついたら朝驚いたりしてるの。
≪そうなんです。
「すごい(笑)そういう生活はもう終わった
≪もうだいぶ前に卒業しました。
「なるほどね。
≪危ないですものね。
「ちょっとまあね。でもまあこのほら何ていうの可愛いからみんなだますのもなんだなぁと思うのかもしれない。でもあなたお会いするたびに玄米ですか今シイタケですかヒジキですか黒酢ですとしょっちゅう食べ物をあれしてるじゃない。今は何かあるんですか?
≪今はずっと続いていますけどもジュース。自分で作る野菜ジュース。それからお酢ですか黒酢。黒酢は前にもやっていましたね。ただ最近はサプリメントのいいものがいっぱいあるのでそういうのでちょっとフォローするとかで。飲んでますけども。でもまあ健康て食生活非常に重要でしょう。
「それにかかっていますよね。
≪でなく肉体がもちょっとでも具合いが悪くなると舞台が勤まらないのでやっぱり健康だけは気をつけていますけども。
「なるほどね。ちょっとここでVTRなんですけどもあなた20歳の終わりのころそして30の初めのころでだいたい約20年ぐらい前にこちらにおいでいただいたんですけどもほとんど変わりないんですか何とか頑張って人生を華やかにしよといつも努力してらっしゃる方だというふうに係りの者が申しておりました。そのVTRをご覧いただきますと20代の終わりも・・・いや30代の終わりも20代じゃなくて30代の終わり40代の初めで。だから今から20年前くらいになるんですけどもちょっとご覧いただいて。皆さんもご覧いただいて
≪変わり具合いを(笑)
「全然変わってないんですけども。
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1982.1.8放送
十朱≪ひとりものですとねお正月どうしようかしらってこう考えて寂しくなるのも嫌でね絶対にお正月は仕事をしてたいと思うんです。でもねぇ昔に読んだ本で独り者同士のお正月でで独り寂しく街を賑やかな街に出ていってコーヒーなんかを飲んでると回りを見回すとね家族とかあるいはご夫婦だったりするでしょう。そういうのでで独り者同士で恋いが生まれるというねぇ何かお話しを何の本だか知らないんだけども読んだんです。いつもね元日は舞台なんです。2日から初日だと思うんですけどもいつもねそういう人どっかにないかなと(笑)キョロキョロするんですけども。今年もいませんでした。
黒柳「今年をいらっしゃいませんでした(笑)そして今年は何ですか私ずいぶんを小さいときから存じ上げているせいかものすごくまだ若いと思ってたんですけどもなんだか30代でも今年が最後なんですってね。
≪はい。まあできたらね振りかえった時に30代の終わりは少し華々しく私生活の方もと思っているんですけどもね
**************************
1984.1.9放送
黒柳「この前は30代の終わりは華々しく私生活の方もそのようにしたいとおっしゃってたでしょう
十朱≪その前の年は不作の年でございましてね(笑)
「(笑)だめだったの
≪ダメでしたね。とてもしょぼくれちゃって。最後の30代は幕切れとなったんですけども。ですから40代の幕開けですね。華やかに行きます。
「去年あたりはなんとなくねぇとても華々しい感じがしたんですけどもね。30代の終わりは尻つぼみだったんですか。
≪そう。
「あらちっとも知らなかったんですけども。
≪だいたいやっぱり私生活で発展するというのはやはり休日が多い年ですね(笑)
「(笑)
**************************
≪何かあの外見は変わっているのに内容が変わっていないところが恥ずかしい。(笑)
「でもさやっぱり恋いが発展するのは休日と決めているところがすごいと思うんですけども(笑)
≪経験上じゃない。
「やっぱりねぇ。
≪忙しかったらそこまでみられない。
「それはそうですよね。それで仲間うちの人としか会うしかない。その中で見つけるのは至難の業ですものね。なかなか。
≪何かちょっと心細くなっているときにふっとなるんでしょうねえきっと(笑)
「まぁあの休日に元旦でも探しに行くというような(笑)
≪まぁあのころはそのつもりになっていますねぇ。今はさすがに(笑)
「さすがにそうですか。でもさすがにですけどちょっと前にニューヨークにいらっしゃいましてニューヨークで占いをしてもらいになったお話しがすごくおかしいのでちょっとコマーシャルをはさみましていかにこの方がやっぱりその華やかなことにあこがれていらっしゃるかねそこにかけてらっしゃるかということちょっとコマーシャルをはさみましてコマーシャルです。
≪
黒柳「数年前ニューヨークにいらっしゃった時にお友達がよく当たる占いというのに
十朱≪そうなんですよね。あのぜひ行きなさいと。あなたずっと欲しい欲しいと恋人が欲しいと言っているのにね、私はそういうところで見つけたのよとその人(占い師)の言うとおりにしていたらというので連れていかれたの。私は今まであまりその占いというのがよくわからなかったんですけども、英語でしょうですから全部テープにとってあとで訳していただいてそしたら今月中に出会うというんですよ。それも凄くサクセスでねぇものすごいのし上がった人で
「お金持ち。
≪お金持ち。
「あらら
≪で素晴らしいあなたにあう人だから理解者だからも期待していてと。ちょうど今月中といわれていて帰る日が31日だったんですよ。
「じゃ今月中にまだ入る内だったのね。
≪自分で行くときはあのビジネスの方だったんだけどもお金持ちに出会うにはと言って(笑)ちょっとクラスをあけましていいところに無理して乗りました帰りに。
「ファーストクラスに。
≪でも全然。(笑)
「あわなかったの
≪会わなかったんですよ。ただその月順は友達等いろいろいったんですけども結構いろいろ誘われたんですけどもあの変な人ばっかりだったんですよ。
「(笑)そうなの。
≪何かね
「思うような人に会わなかったの。
≪あわなかったんです。だからやっぱり結局占いはあまりあてにしないことにしました(笑)。
「でもそのあなたを連れていってくださった方はよかったということだから多分あなたはいいかもしれないと。でもアレじゃないのファーストクラスにしたからいけなかったんじゃないの(観客笑)その方がビジネスにもしわざわざ乗っていたかもしれないじゃない。
≪そこで間違ちゃったのかしら。
「わからないけども
≪すれ違いが(笑)
「よかれと思ったことがねぇ。でもそういうのって面白いじゃないあの人かしら?あの人かしら?と思ったりして。
≪ええ電話なんかをいただくと「うん!」とかなんとか言って楽しかった1月でしたけどもね。
「そうですよね。でそれはもう終わったのそれは。
≪終わりました。
「でもあなたあれですよね割と名前はいっぱいいろんな方出てらっしゃるじゃないうわさになったかたって。
≪はいはい。かつては。
「かつてはなの。ああそうこの頃最近はない?
≪いない歴が長くなりましてででリズムができました(笑)。それもいいかなと思っているんですけども。
「でも別に結婚しないと決めたわけでもないんでしょう別に。
≪決めたことはないんですけどもあまり結婚願望はなかったですねずっと
黒柳「数年前ニューヨークにいらっしゃった時にお友達がよく当たる占いというのに
十朱≪そうなんですよね。あのぜひ行きなさいと。あなたずっと欲しい欲しいと恋人が欲しいと言っているのにね、私はそういうところで見つけたのよとその人(占い師)の言うとおりにしていたらというので連れていかれたの。私は今まであまりその占いというのがよくわからなかったんですけども、英語でしょうですから全部テープにとってあとで訳していただいてそしたら今月中に出会うというんですよ。それも凄くサクセスでねぇものすごいのし上がった人で
「お金持ち。
≪お金持ち。
「あらら
≪で素晴らしいあなたにあう人だから理解者だからも期待していてと。ちょうど今月中といわれていて帰る日が31日だったんですよ。
「じゃ今月中にまだ入る内だったのね。
≪自分で行くときはあのビジネスの方だったんだけどもお金持ちに出会うにはと言って(笑)ちょっとクラスをあけましていいところに無理して乗りました帰りに。
「ファーストクラスに。
≪でも全然。(笑)
「あわなかったの
≪会わなかったんですよ。ただその月順は友達等いろいろいったんですけども結構いろいろ誘われたんですけどもあの変な人ばっかりだったんですよ。
「(笑)そうなの。
≪何かね
「思うような人に会わなかったの。
≪あわなかったんです。だからやっぱり結局占いはあまりあてにしないことにしました(笑)。
「でもそのあなたを連れていってくださった方はよかったということだから多分あなたはいいかもしれないと。でもアレじゃないのファーストクラスにしたからいけなかったんじゃないの(観客笑)その方がビジネスにもしわざわざ乗っていたかもしれないじゃない。
≪そこで間違ちゃったのかしら。
「わからないけども
≪すれ違いが(笑)
「よかれと思ったことがねぇ。でもそういうのって面白いじゃないあの人かしら?あの人かしら?と思ったりして。
≪ええ電話なんかをいただくと「うん!」とかなんとか言って楽しかった1月でしたけどもね。
「そうですよね。でそれはもう終わったのそれは。
≪終わりました。
「でもあなたあれですよね割と名前はいっぱいいろんな方出てらっしゃるじゃないうわさになったかたって。
≪はいはい。かつては。
「かつてはなの。ああそうこの頃最近はない?
≪いない歴が長くなりましてででリズムができました(笑)。それもいいかなと思っているんですけども。
「でも別に結婚しないと決めたわけでもないんでしょう別に。
≪決めたことはないんですけどもあまり結婚願望はなかったですねずっと
「ああそうなの。今思い出したら1回してらっしゃる
≪のような(笑)
「長かったのね
≪はい。
「ものすごく短い間でしたよね目ばたきするぐらいの間。
≪でもお付き合いは長かったんですよ。その前が
「ああそうだったの。
≪長くてい
「じゃ結婚してからうまくいかなかったとか
≪どこが境目があまりに分からなかったんですかね。
「あれは若いとき?
≪若いときですね
「まあそうですか。そういうことだから経験はあるわけね。
≪結婚生活の苦労はないですね。いいとこだけ。
「いいとこだけ。
≪はい。
「あら~。あら~(笑)。
≪いや結婚生活というものはいいとこも悪いところもずっと過ごすのが結婚生活なんだけどもちょっと美味しいところだけだったから本当には結婚生活はないですね。だから役の上では結構いい奥さんを演じますから。
「そうですよあなたいつもね。だいたい良い奥さんをやってらっしゃるじゃない。
ですから
≪それで満足はしていますけども。
「だけどしばらく15年ぶりにおいでいただいたいただいたということなんですけどもその間にお母様をなくしになってらっしゃるのねあなたね。
≪はい。
「それびっくりしちゃった。
≪母はも私が15歳ぐらいからこの仕事をしていますからすべてお金の計算から何から私のを全部やっていてくれました。亡くなって4年になりますけどもいなくなったときが大変でした。何もかもわからなくて。
「いままでは専念、芝居に専念していらっしゃればよかったからね。でもお母様という方はお父様がおしゃれでいらしたしああいう方でいらしたからもそういうご苦労もあったけども全然そういうのお見せにならない方だったんですって。
≪母ですか?
「うん
≪ええあのだいたい私自分で役柄でそういうお母さん役だとか主婦役だとかやると大体母をイメージするんですけども
「そう
≪あの貧乏もしましたしまあ父も大変だったんですけども下積みが長かったからですけどもそういうときに本当に明るくてね堪えないそういうことに。堪えているんでしょうけども私たちには見せない。
「子供には見せない。
≪子供にはつらい思いをさせないすごい母だったですよね。
「でお父様がいらっしゃらなくなってずいぶん17年間ぐらいですかねお一人で未亡人になってから
≪そうですね。
「それからがわりとお母様としては旅行、海外旅行なさったり
≪やはりこう華が咲いちゃったんですね。第二の人生みたいに
「ご一緒にずいぶんあなたも海外旅行に
≪あっちこっちね
「中国へなんかいらしたりしたの
≪中国とか
「ゴルフもなさるの?お母様。
≪いいえ
「これはゴルフ場じゃないですか?
≪ゴルフ場にはいつも来るんですけども運転だけで。
「そうなのでもずいぶん一緒にいらっしゃることはいらっしゃったんですよね。
≪最後の方はね。あの旅行はよくしておりました。箱根かな。旅行が大好きで
「ああそうなの。でもお母様がなくなるときはあなたは外国にいらした。
≪ええアメリカに仕事で出ておりまして。で2週間ほどでたんですけどもその前にもだいぶ弱っておりましたのでね。あの言ってくるはよと病院であいさつをして1週間だからといっては。ああいう時って普通みんな待っていてくれるんじゃないですかお話しを聞くと。だからきっと帰ってくるまで大丈夫だろうと思っていたんですけども、やはりあの私のすごい親友がいましてアメリカに住んでいるんですけども彼女が帰ってきてそれを聞いて病院に訪ねていってくれて。私と同じようにママというんですよ母のこと。ママ来たわよといってそして私が行くといつもマッサージをしてほしくても体を背中を向けたりするんですね。だからこう向けられたからあなたの代わりにマッサージしてきたんだけどその私が帰ってきたと思ったみたいなんですよね。
「ああそうなの。
≪ええ、その次の日になくなっちゃったんですけどもね。ごめんなさいはあなたと絶対間違えてるなんて友達は言ってましたけども。
「まあ俳優はね親の死に目に会えないとよく昔からね。お父様の時はどうでした?
≪父はぎりぎりはだめだったんですけどもそのぎりぎりちょっと前までは前の日もずっと一緒だったしなんですけども朝なくなったものですから。電話ですぐ駆けつけたんだけども間に合わ間に合わなかった。
「でもお母様はあなたが帰ってきていらしたと思ってね安心してきっと
≪本当にそんな感じがしますね。
「もしそうじゃなかったらもしかしたら頑張ってねくださったかもしれないけども。お寂しいわね。
≪ずっと母と一緒でしたから住んでいましたからね。
「おうちにもいらっしゃらないと姿がおうちにないことがね。でもまああなたはお元気な方だから
≪そうですねぇなんとかその困ったこともうまくできるようになりました。対処できるようになりましたし
「さてこれから大阪弁でお芝居をおやりになるというので私あなたの大阪弁ってどんなのかなって思ってすごい楽しみなんですけどもちょっとコマーシャルを
≪
黒柳「さっきもおっしゃったようにお正月1月2月は芸術座で
十朱≪はい
「お芝居を今年もおやりになるんですけども。なんとびっくりしたんですけどあの漫才。夫婦漫才
≪はい。あの漫才ですけども私は明るい夫婦ものをやりたかったので
「でご主人が矢崎滋さん。
≪矢崎さん
「お二人とも東京の方でしょう。
≪そうですね。回りの方はみんな関西の方なんですけども
「お書きになる方もなんだかすごいのねびっくりちゃったんですけども。
≪はい。
「豊川悦司さん。
≪はいそうなんです(笑)
「あのトヨエツという方があの方関西の方だったんですよね。
≪ですねぇ
「あの方がお書きになったものなんですって。私漫才についてお詳しいのかと思ったんですけども、別に身内に漫才の方がいらっしゃるわけではない。
≪私ですか?
「いえいえいえ。あの
≪トヨエツ
「豊川さん。
≪豊川さんはあのイメージでお書きになったみたいですよ。
「まぁだけども御存じなんでしょうね関西の方というのはどんなふうなものなのかということは
≪関西の方って普通の方でも漫才みたいなやりとりをなさってらっしゃるでしょう。そういう雰囲気がありますでしょう。だからきっとそういう雰囲気でお書きになったんだと思いますけども。まあそれをのど元にしてお芝居に仕立ててますけども。
「ねえ漫才をやっているところもあるんですか?
≪多少。素人が高じて漫才師になっちゃったという話なんで。あのたくさんはないですけども。
「じゃそんなに有名な漫才師の人のようにやるシーンというものはない。
≪そうですね。
「そうなると今度は大変だと思ったの。でもあなたは大阪弁は結構いけるんですって。
≪関西に少し子供の時いたことがあるんです。
「本当。
≪奈良
「あら奈良、奈良でも。さんまさん確か奈良と思った。
≪そうです。はい。
「そうですよね。それでも子供ときいたんならずいぶん違うと思うわ
≪あの私たちが疎開してしばらくあの奈良にいたんです。その時私子供時代を送っているので。
「じゃあ随分違うわ。どうして私あなた関西弁大丈夫なのかなと思ったんですけども。
≪だけど教わらないと出てきませんけどもね。
「関西の方とても厳しくて私いつか京都弁で越路吹雪さんと森光子さんとやったんですけども。私のすごい変だと言われちゃって。私はね中国の東北部満州で生まれてそれで九州で育ってそれで京都に来たという人に筋が変わったんですちょっとね
≪(笑)
「あんまり私の関西弁が変だから(笑)
≪関西弁で本当に難しいですし
「だから私が「どないしてん」とかいうとああ気持ち悪い。だけど矢崎さんもやらなければいけないわけでしょう。
≪そうですねぇ。だから2人で頑張りましょうということになってるんですけども矢崎さんも今度初めてご一緒させていただくので。皆さん初めての方ばっかりなんでね共演する方は。
「まぁ関西の方が大勢出ていらっしゃってねそれは安心してわからなくなったら「どないなってはんの?」って
≪アドリブがきかないですものね。
「そうなんですよね。
≪ちょっと詰まったときでもねぇ。
「でもあなたはアドリブは大丈夫関西弁?
≪多分まかしといてという感じ
「うん?
≪まかしといて。
「まかしといて。そうねえあなた大丈夫そうねえ。私はね京都弁の時結局強いんですって。強すぎちゃってねえ、強過ぎるというかなんというのかしらね。
≪はんなりしてますものね京都弁て。
「「奥さん」て「奥」と言っただけで違うと言われちゃうのね。よくわからないんですけどもそんなん違いますと言われちゃってね。もうちょっと柔らかいんですってねぇ。
≪あのだからね2つ知っていると日本語のバイリンガルになるみたいで方言他の方言も入りやすいですね。
「ああそう。
≪ですから方言は割と得意です。
「ああそう。私東北弁出来るんですよ東北弁できるんですけどもどうして関西弁できないのかしらと思うんですけど。
≪東北弁も難しいですよね。
「私子供の時いましたから疎開していて。
≪ああそうですか。
「ベラベラよ。
≪そう(笑)
黒柳「私が今関西弁でしゃべりましたら爆笑になったんです。そんなに変なのかしら。あのねあなたも今度おやりになるじゃない今度ね。「どんな風にしゃべんねん」
十朱≪(笑)
「アドリブなんてきかへんやろ。おかしい。変?
≪すごい変(笑)
「(笑)それがねしまいには名古屋弁が入るの。がんばってちょうでいなんて(笑)
≪それは何かすてきですね。
「そうですか私名古屋弁とてもすてきなんですよ。名古屋で免許証取りましたのでね。てちゃんとしゃべるの関西弁。矢崎さんと。矢崎さんが心配だなあの方できるの?
≪いや僕関西弁ダメですとおっしゃっていました。だけど落語やなんかは元々お好きなんでしょう。
「そうかじゃあねぇ関西の落語を聞いてらっしゃるからね。
≪多分。
「でもねぇこんなにお正月に笑わせていただけいるようなものができるんだったら嬉しいですよね。
≪笑っていただかなくちゃいけませんね。
「そうですよね。それには1にも2にも健康ということでしょうあなたは
≪そうですね。
「私たちみんなもそうですけども。じゃ2カ月ですものねがんばって芸術座またお目にかかるのを楽しみにしています。
≪ありがとうございます
「十朱幸代さんですありがとうございました。
≪ありがとうございました。