2003年1月10日
黒柳「東儀秀樹さん今日のお客様です。ええ雅楽奏者でいらっしゃるのですが先程のやはりお正月にふさわしくね
東儀≪ええを何かどういうわけかお正月のものというふうなものというされ方になっていますけどもね。別にお正月だけのものではないんですけどもね。本当は。
「ああそうなんですか。先の徹子の部屋の作曲はいずみたくさんなんですけども編曲してメロディーのヒチリキをって演奏してくださったんですけどもあれはあったあっと私と小沢昭一さんとで扮装すシリーズでやったときお雛様の
≪そのときです。
「お内裏様とあの時。それととてもぴったり合っていたので。
≪楽しく作りましたよ。
「本当によかった。その時のテーマソングだったものですからちょうど今日ふさわしいかと思いまして。ちょっと遅ればせでございますけどもおめでとうございます新しい年。
≪おめでとうございます。
「それにしても忙しくてこのごろは俳優としてもテレビにおでになったりして。夜のドラマNHKもおやりになっていたがでしたか?
≪あの何かすごく楽しかったのと後もう1回チャンスを与えられればもっとうまくやりたいなというすごいその向上心をくすぐられましたね。
「ああそう。
≪もともと人の演技を見てそのこっちで勝手にダメ出しするのが好きだったんですよ。テレビに向かってね違うのに今はとかね。
「そんなことおっしゃってるの。
≪僕だったらこうするのになとか監督になった気分でよく映画とかテレビとかを見るんですよ。
「お家でね。
≪だからそれを実践することができたのはものすごくいい勉強になったし、実際にやってみるとものすごく難しいことだというのもわかったのでを何かそれだけにはまっていくような気がしましたね。
「あれは六本木シリーズ
≪ええそれぐらいでしたね。
「まあそうですか。じゃあチャンスがあったらまたやって
≪やってみたいです
「まあいろんなことをとっても挑戦してらっしゃるんですけども、でもこの前いらしたときは宮内庁のシキュウ
≪式部職ガク部
「難しいんですけども。属してらして舞いの名手でもいらっしゃるんですよ。それでヒチリキだけじゃなくていろんな楽器をなさらないといけないんですよね。
≪そうですね。雅楽士というのはまあ例えば僕の場合ですけどもヒチリキを吹くこと琵琶を弾くこと歌を歌うこと舞をまうこと打楽器を全部マスターすること。でどの曲のどのパート言いあてられてもすぐに対応できてないといけないというそれが最低条件のようなものです
「ショウというのも
≪ええ管楽器をひとつということで僕の場合はヒチリキを選んだんですけども、ですからヒチリキを吹く人はショウやリュウテキはさわらないんですよ普通は。だけど僕は非常に他の楽器にも興味があるからショウも吹いたりリュウテキも吹いたりということを自発的にやってみました。
「そうなんですか。これはこの写真ですけども
≪はいあのこれはCDの発表の記念イベントだったんですけどもある神社で雅楽らしい古典のCDも作ったことがあるんですけどもこの発表は古典の雰囲気とともに届たいなと思って。平安の装束に決めてみていただいた。
「今演奏してらっしゃるんですか
≪あれは古典の楽曲で例えばよく知られているエテンラクですとかそういうものでしたね。
「そうでしたか。でもあのこのヒチリキだとかショウという楽器はものすごい昔からそのまま変わらない形でやるんですね。今日まで
≪そうですねぇシルクロードのどこかでおそらく2000年くらい前に生まれたものが1400年前に日本に入ってきて、ほぼ変わることなく今でも生き続けている
「東儀さんのお宅はそのころからずっと。
≪そうですね1300年ぐらい続いている家というふうに
「1300年!
≪ええ
「お古いですね。
≪古さだけは負けないぐらい古いですね(笑)
「それは古いですね。なるほど私京都のあぶり餅てやっているところのばあさんで平安朝からこの家はあるんですと。家は建て直してはいるんですけどもね平安時代からそこでもってあぶり餅をやっていましたという方をしってますけども1300年というんですからね。
≪そうですねえ奈良とか飛鳥の時代になりますね。その家に生まれたらも有無を言わさず雅楽をやり続けてきた家ですね。
「でも東儀さんはこれだけテレビにお出になって、ハンサムでいらっしゃるということもあったんですけどもいろんな新しい試みをなさったのでずいぶんこのごろみんなこのショウ・ヒチリキこういうものにね
≪そうですねよく知ってもらえるようになっていく。僕は広めようと思ってしているわけでもないんですけども。広がればいいなと思っているんですけども。ただ本当に難しいものだから雅楽って面白いんですよと言ったところでなかなか広まらないものだと思うんですよ。だけど僕が自ら楽しんで楽器の音色をいろいろな形で楽しむことによって気が付いたら広まっていたというのが非常に自然でいい広まり方なったなと思います。
「そうですよね。それでなんだか突然小学校中学校では邦楽の楽器を選んで何かやれという風に突然になった
≪ええ突然なりましたね。
「突然になったんですよね。私も先生が三味線とかいっても先生教えられるのかなと思って。
≪だからあのすごくこれはいいことに日本人であるからには日本の楽器を子供のころから知るということはものすごくいいことだと思うんですよ。ただそこですごく注意をしなければいけないのは先生が例えばヒチリキをじゃあこの学校では取り入れよう
「ヒチリキだっていう子だっているでしょう。やっぱりヒチリキをやりたいという子がいたら
≪ただヒチリキというのはものすごくあの音を出すのも難しいし音を出してから音程を作るのが難しかったっていりするので。教える方にそういう責任感をちゃんと持っていただいてあいい音を子供達に提供してほしいなと。例えば音楽をふけないままをしようとするとものすごく騒音の様な音を奏でちゃう。そうするとそれだけで子供たちがいやな音のするものだと思ちゃっうとかわいそうだなと思う。
「そういうところをどうするかがね。ショウという子だっているかもしれない。
≪ですから時間があれば全国の小学校自分で回りたいぐらいの気持ちで。
「本当にヒチリキなら僕が教えますというふうにね。でもそういうわけにもいかないでしょうから。だからなかなか大変なことだなと思うんですよね。
≪そう思いますね。
「学校ってなかなか専門家を呼んでそこに先生じゃない人に教えてもらうようなことをあまりしないじゃありませんかね。だからそういうふうにすれば随分いいと思うんですけども先生が教えられなかったら
≪そのいいきっかけになったんじゃないかと楽観視はしているんですけどもね。
「でもそれは楽観的だと思います前例がないのに日本ではなかなか大変ですのでね。私の小学校は畑をやるときはお百姓さんが今日は畑の先生だよと言ってがあったんですよね。パンを作るときはパン屋さんが来てたんの先生というふうにやはりプロからならうべきだというのがトットさんの学校の先生の考え方だったんです
≪子供用に適当ていうなものじゃなくって大人もたじろぐぐらいの本物を与えるべきですよね。
「そうですよねそうすると子供は好きになりますよね。だからそういうふうにみんながやってくださるように考えれば子供たちにも日本の楽器邦楽をで勉強してもらえるには。でもアレなんですってね子供の感想文をとかくるとすごく面白いんですって。
≪すごく面白いですね。この前小学校で演奏したんですけどもあの僕だったんですけどもその感想文を全員くれたんですよ。読んでいるとねえその小学校って男の子と女の子の差がものすごく激しいんですよ。女の子はすごくませていて、男の子は本当に
「例えば女の子はどんな事書いてくるんですか?
≪あのね、あの東儀さんの音楽によって身も心もいやされました。というようなね文章の組み立てがものすごくしっかりしているんですよ。男の子のは見てみると一言”かっこよかったです”と書いてあるだけだったり話は退屈でしたとかとても正直なんです。だからね普通の一般の大人の方のファンレターをいただいたような書き方を女の子はしていましたね。
「不思議ですね。近くに何か小学校がお宅のそばにあって女の子が歩いているところ小学校の子なんかが歩いているところを聞いているとすごい子供なのに話していることがおかしいんですって?
≪もうねいつも朝小学校の子供の声を聞きながらいたんですけどもね女の子たちってすごくびっくりしたのはを何か香りが秋のようになってきたねとかね
「香りが秋のように
≪空気が。空気の香りが秋っぽいねとかすごく詩的な表現をして何かすごいなと思っていて。その直後に同じような学年の男の子がバキューン・ドカーンとかいって(笑い)すごいを無邪気な感じで。男の子っていいな無邪気でとか思ったりしました。
「途中から男の子の方がズンと伸びるんですけども、初めのところは女の子の方が生意気ぽいみたいなところがね。
≪でもね結局男の子のその無邪気ぽいガキぽいっ子供ぽいところというのはねおじいさんになっても変わらないんだなと思いますね。ただいろいろな幅で見え隠れするものは出てくるだけろうけども、僕なんかもホントになんか普通を静かに見られがちだと思うんですけどもものすごいと子供ぽい部分というのがいっぱいあると思ってるんですけども。
「で何か私も存じませんでしたけどもとても楽天的でいらっしゃるんですって東儀さんって
≪かなり楽天的ですよ
「すごいですよね命にかかわるようなところがあっても。ああそうか。オートバイ事件?
≪オートバイに事件っていうか事故を起こしたんですけども(笑)
「でもあなたにとっては事件でしょ
≪一大事でしたね。脳内出血があったりと
「要するにあのアレをお買いになったのオートバイを
≪ええ、自分で買った真新しいバイクを自慢しに友達のところへ行って友達に運転させて僕は後ろにこうのっていた。
「友達はうまい人なの?
≪ええ。かなりのスピードで交差点にさしかかって正面衝突して僕は10メートルぐらい飛んでパイプ状の鉄のガードレールに頭から後頭部から落ちたんですよ。でそのまま救急車で運ばれて脳しんとうとか起こしてそうして調べたらCTスキャンとかしましたらかなり血が頭の中ににじみ出していると。これはもう動かすと大変なことになるというので、何かとあまり僕は怖くなくてね回りは集中治療室にいきなり入れられたのですごく危ない状況だということはさしてはいたんですけどもどうにかなるんだろうなというぐらいに思っていたんですね。でそれよりもねバイクもそうだったんですけどももう少したって今度膝のお皿にガンができたことがあって
「へえ、もうその頃はいろんなものをやっていらっしゃった舞とか
≪もうね音楽活動をやってしかも宮内庁にもの訓練に入っていたときなんですけどもこの若さでがんと言われたら多分1年ももたないだろうなと冷静に
「ひざのがんなんて珍しいですよね。
≪はい非常に医者も珍しがってそして
「1年ももたないだろうって
≪とぼくは思ったんですよ。というのはあの僕が聞いたわけじゃなくて母親と医者がこっそり僕のいないところを会話しているの跡をつけて行って聞いてしまったんですよ。本人には言えない話なんだけどもという話をしていて僕は冷静にこれは聞いては相手を気まずくさせるばかりだなともってあわてて逃げてきて。だけどね全然怖くなくてねむしろじゃ死ぬ日を知りたいなと思ったんですよ。例えば1年なのか半年なのか明確に死ぬ大体の予定日を知らないことにはそれまでのペース配分もしにくいしあの死ぬということがもうそこまで来ているんだったら死ぬ間で一生懸命精いっぱい生きればそれは僕の人生なんだと思うと何か全然怖さがなくて、だったら1日1日ものすごく一生懸命生きるのがいいなと思っていたらその癌細胞のなにかを培養したものがどんどんどんどん減っていって、結局医者も首をかしげながら元気になったんだから退院して様子をみましょうということで
「そのまま
≪そのまま
「現在に至る。頭の方の血がいっぱい出ちゃったやつも
≪それも次第に血がどういうわけだかどっかに引いていったとそれも医者がわからないまま
「現在に至る。やっぱりそういう楽天的なところがいいんですかね?
≪ええ、僕は笑うのが大好きでね。笑って楽天的な考えで同時代というのが結局病は気からっていうのが僕は信じられると思うんですけどもそれが肉体的なものも全部カバーしちゃうんじゃないかなと。
「まあ笑ってがんを直そうという先生もいらっしゃるぐらいですからね。でも普段の東儀さんのお顔がねそういう
≪あまりバカ笑いするようなふうには見られないでしょう
「でもしょっちゅう笑ってらっしゃるんですってねおうちでも。信じられないですね。そうなんですか。
≪くだらないことでねゲラゲラ笑ってますよ。
「そう。テレビなんか見てお前違うだろうとかおっしゃりながらも笑ってらっしゃる。
≪もうね次には僕が役になり代わってやってますからね。
「そんななの。わからないものですね。もっともの宮内庁とか雅楽とかあのいでたちとかねそういうものを全部含むと東儀さんってそういう方なのかなって東儀さんという名前もさることながら。
≪そうですね思われがちですね。
「さることながらという日本語もちょっと変ですけども東儀さんというお名前だからこそですけどもねえ。まぁもっと次々と面白いお話しがありますのでちょっとコマーシャルがございますので。
≪
黒柳「東儀さんは趣味もいろいろお持ちでいらっしゃってすごいですねクレー射撃とか
東儀≪そうですねクレー射撃とか乗馬とかバイクとかイラストとか写真とかスキーとかスケートとか(笑)かなりいろいろやっています
「ご趣味。その中で今ちょっとおっしゃいましたけども絵というのがあって、絵はそこに置いておいてですね童話作家の方が何かこういう文章を書いたんですけどもって送ってらしたんですか。
≪そうですね僕のコンサートによく来てくれる方でカンノユウコさん。絵本を作家なんですけどもね。ショウにまつわる物語りを思いつきましたので感想を聞かせてほしいというものがまず送られてきたんです。でまあカンノさんの絵本というものは結構いいものだなと僕は思っていたので楽しみに読んでみたら本当にこれがいいお話しになっていて感動してでこれは形になるかどうかは全然わからなかったんだけども、もしも絵本として出版されるんだったら僕が絵を描きたいとすごくおもちゃった
「ちょっとあなたじゃないと書けない部分があるんですね。これ面白いんですけどもみんなが聞こえない音を聞くことができるウサギのお話しなんですね。だって花が開く音とですとかねお星様さまの秘密がこぼれる音というような他の動物たちも聞くことができないような音。だけのあるときなんですかね
≪鳳凰が
「鳳凰がでできて
≪鳳凰の飛ぶ音もウサギには聞こえたんですね
「それから天より差し込む光の音も聞こえた
≪はい。ウサギはこんなに良い音ならみんなに聞いてもらうといいのにというんだけどもみんなそんな音聞こえるわけないじゃないか、聞こえないんですねみんなには
「他の動物たちにはね
≪困っていたら鳳凰が私が楽器になってあなたは吹いてあげればみんなも聞こえるからそうするといいよということで鳳凰が姿を変えてショウという楽器になっていくという話。
「もともとはあのホウショウというくらいで
≪ええショウというのは鳳凰が羽を畳んで休んでいる形が楽器になったと昔から言い伝えられているので、そのエピソードをもとにこの絵本物語りができたと言っていましたね。
「ですから絵がお好きなところに持ってきて音楽のことでもあるしましてやそのショウという楽器なんて普通の方はなかなか書けないので
≪そうですね。あのこの楽器の歴史的な背景とかいろいろなこと僕は好きで知っているので絶対僕がやらないでだれがやるというようなおもっちゃいましたね
「で僕が絵をかくから絵本にしましょう。それでそのウサギがショウを吹くとみんな心を振るわせ涙を流した男装でございますよ。そういうのでとうとう本当に絵本がができたですね。”光り降る音”という、この絵は東儀さんの絵で耳の長いかわいいウサギで本当にみんながちょっと聞こえない音もちゃんと聞こえるウサギだったんですけども。この光り降る音という曲もお作りになった?
≪そうなんですあのせっかくこの絵本を読んだときにそういうショウの音色のこととかに触れているのに本を読み終わった人がじゃあショウて本当にどういう音がするんだろう?ということにもちゃんと責任を持ってカバーしたいなと思ったので作りました
「そうですか。でもこれあれですよね絵本はもう出ているんですよね。
≪はい。
「ほんとうは本のところにそのCDもつけられるとよかったですね。別売りじゃなくて(笑)
≪そうですね。失敗しました(笑)
「考えてみればね。CDは本屋さんで売れるのかな?CDだけ後で急いでこれはこれについているものなんですけどもと言って後からね。今みなさん大体イメージお分かりになりましたよね。他の動物には聞こえない音が聞こえるウサギが、そしてしょちゅう言っているんだけどもみんながバカにしたりするので鳳凰がですね美しい鳳凰がですね昔楽器だったといわれているショウに形を変えてそれをウサギが吹いたらばそうしたら他の動物が感激して涙を流したとかわいいお話しようですね音楽になさったんですが。ちょっとコマーシャルをはさみまして珍しいですね絵を描いた人がその音楽も演奏するというのは。ちょっと難しい(笑)
≪随分やりたがりなんですよ(笑い)
「普通は難しいと思いますけどもコマーシャルをはさみまして今の演奏していただきたいと思います曲をちょっとお待ちください。
≪
黒柳「では今のストーリーで作曲なさいました光り降る音。このショウというのは天の
東儀≪そうですね天の光をあらわした音というふうに伝えられています。
「ではちょっとお願いいたしますショウです。~演奏中~(拍手)いや凄い。確かにあの天からのか光のような音と思いましたけども。この前の時も聞かせて頂いて思ったんですけども本当にパイプオルガンか何かがこの小さいのでできるという感じですね。
≪そうですねあのシルクロードのどこがでこの楽器は生まれてから日本にそのまま来ていますけども西の方にどんどんどんどん伝わって時代がさらにあの経てアコーディオンとかパイプオルガンに変わっていくこのルーツになっているんですよ。
「すごい楽器ですよ。私びっくりしたんですけども近くにこうやって拝見していたらどうなっているのか
≪非常にあの
「複雑怪奇
≪小さな穴を指で竹を選んで抑えていく。
「お吹きになっていらっしゃるのは下を吹いている。
≪そうですねここを。
「ですから目がよっちゃうぐらい近くにいこう吹いてらっしゃるので。これがもっと遠くにあればあれですけどもこんなに近いからそこに息を吹き込みながらだからバグパイプみたいに息を吹き込むのとあれとは別に息を吹き込むのは他吹き込むので専門に
≪いや吹き込むと同時に音が出ていますね。あのおさえて吹き込めば同時になっています
「それぞれのところにその息が全部に行き渡るような感じですよね。でもそのメロディーのリズムに合わせて息を吹き込んでらっしゃるわけではなくて
≪ええ息は一定に吹いても吸っても音は作ることができるんです。
「吸っても?
≪ええ呼吸がそのまま音楽になるという珍しい楽器です。
「すごいですね。あのバグパイプというのも知らなかったんですけどもただ口の方ではただ入れている専門でそれから口は入れてる専門でこっちの方で音を鳴らすんで不思議だと思っていましたけども。これも変わった楽器だなと思いますね。変わっていますよね。それで方々に小さい穴が無数に開いていて、無数といいますかかなり無数ですよねこういう所やなんかが
≪17個ばかり
「ずいぶんガウディの建物じゃないですけども形がいいですねなにか。
≪そうですね昔この口を当てるところがもっと長くてそれこそもっと鳳凰を連想させるぐらいのもの。昔というのも奈良時代までですけども
「どうしてそんなに短くなったでしょうね?
≪多分あのこの吹く姿をもっとカッコよくするためだと思いますけども。
「顔が全然見えないのと目が寄っちゃうぐらい近くになっちゃうのは構わないんですかね?
≪まあ楽器を見て吹いていませんからね。遠くを見つめながらとか
「そうなのそうなんですか。見てらっしゃるわけじゃないのね。目はよらない。でもこうやって拝見しているとねあまり近くから、おもしろい楽器だと思ったんですけどもね。ああいうのにはすごく合っていますよね。
≪そうですねイメージ通りのもの楽器ですね。
「聞こえない音が聞こえるウサギのためにやってくれたというのがショウの音であるという
≪これを吹くときもこの物語りを作ってからその物語り用の音楽を作ると本当にウサギの気持ちになって
「これ惜しかったですねあの本にくっつけてCDを出したかったですね。CDまだなんでしょう?
≪ええ。これからですね
黒柳「今のはショウだったんですけどもご専門はヒチリキという楽器なんですけどもそれを入れたスゴイ奇麗なCDをお出しになって最近
東儀≪ええ、オーケストラのような編成とかバンド編成とかいろいろな
「ちょっとお聞きくださいこれにヒチリキが入ってくるとまた合うんですよね~音楽~I am with youという、とてもきれいなオーケストラにヒチリキが入っても全くね
≪違和感がなく
「ないですよねメロディーがきれいでこれはプラハにいらして子供たちにあった
≪子供たちにものすごくいっぱい囲まれたんですけども夢を持ったきらきらとした瞳がね忘れられなくてね。
「なるほど。去年の9月に出ているんですけどもあまりに美しい曲なんでご紹介いたしました。まああっと言う間に。何か新年はコンサートをなさるんですって?
≪1月いっぱいあちこちであの古典と現代的なものをさっきのショウの曲もそこで演奏しようかなと思っています。
「いいですよね。大変ですねたくさんの楽器を温めたり冷やしたり、冷やしたりするのはないですかね(笑い)。
≪冷やすことはないけど(笑)
「でもまぁでいろんな気候の所にいらっしゃいますものね。まあ面白いこと本当にありがとうございました。
≪こちらこそありがとうございました
「東儀秀樹さんお客さまでした