2007年1月17日
黒柳「今日徹子の部屋にお迎えしたのは野球の監督でいらっしゃるボビー・バレンタインさんです。よくいらしてくださいました。
ボビー@よろしくお願いしますどうも
「千葉ロッテの監督でいらっしゃいます。2度目の来日なんですけども通算5回目ということで日本語も少しおできになるようなので。
@日本語は下手ですからね。毎日勉強していますね
「日本語の本を持ってらっしゃる。
@そうですか日本語はなかなか難しいですね(笑)
「日本語でとてもユーモアがあって笑ってしまうんですけども。私黒柳徹子と申しますがよろしくお願いします。
@あなたの部屋はとてもすごいでしょう。
「ありがとうございます。今日の監督がすごいのはおととし31年ぶりにこのチームを千葉ロッテマリーンズを日本一に導いた監督でいらっしゃいます。
@ありがとうございました。
「本当によかったんです。2,005年のおめでとうございましたを今日遅くなりましたが申し上げます。あの時はどんなお気持ちでしたか
@人生でも最高の一瞬のひとつだったと思います。私たちはひとつにまとまってすべてのシーズンの瞬間を楽しむことができて最後はみんなで祝福することができました。
「本当によかったですね。監督の指導ぶりは普通の監督とは違っているそうですけども。さっきダンスのビデオが出たんですけどもファンサービスをとても大切にしてらっしゃる。
@野球の1番大切な部分というのはとにかくファンのために尽くしてファン皆さんに楽しんでもらってまた球場に来てもらう。やはりプロスポーツは成功しません。ですから皆さんが必要とするものを提供したいと思います。
「ダンサーと始まる前にダンスをする者もあるんですけども選手たちが終わってからステージの上でお客様を送り出すようなこともみんなにやってもらっている
@選手たちとファンというのはやはりお互いによいコミュニケーションがとれていると思います。私たちのチームでは。それをうまく融合させていると思います。里崎選手がみんなの前に出てきて歌ってトークして本当にエンターテイナーです。
「本当ですねみんな歌っていますね。
@これは球場の外の商店街のステージでチアリーダーと一緒に歌っています。
「またお上手なんですね監督は。
@若いころには社交ダンスのちゃん病になったこともあります。とても大好きなんです。これが私のファンに対するファンとの交流を持つことがよいということが良いと。
「やり監督が社交ダンスのチャンピオンだということは珍しいことなのでそういう方が始まる前に盛り上げるということは逆にファンがワクワクすることになると思いますよね。
@そしてもちろんわれわれもこのダンス私たちが見せたダンスからさらにファンとダンスをするというイベントにも発展していってそして試合後にはファンの皆さんにもステージの上に上がってもらって一緒にダンスをします。そうすればきっと楽しいかと思ったんです。
「1番最初にダンスをするというのはお母様がやった方がいいとおっしゃったんですって。
@母はスポーツだけをしてほしくないと言っていました。他のことをしてもっともっと他の人たちとも交流を持てるようなものをやってもらいたいと。ダンスも非常に楽しみました。
「皆さんはご存じかと思いますが監督はもともとメジャーリーグの選手でいらっしゃいました。
@選手でもありましたし監督もアメリカでしました。日本でここ3年間ものすごい楽しさを覚えています。
「もともとドジャース。野茂さんがいらっしゃったところですけども。70年代にすごく活躍なさった選手で。なんとうかがったところによると足が速いということで。
@若いときには確かに早かったです。いまは年をとったのでだいぶ遅くなりました。
「でも凄く足が速かったので骨折をしたので選手をやめたと聞いたんですけども。
@外野のフェンスに衝突をしてそこで足を骨折して非常に複雑骨折でした。その後やはりどうしてもスピードがなくなってしまってそれが監督への道となったと思います。
「ご自分が選手でだったので選手の気持ちがよくわかると思いますね。
@そうですね。選手たちがどういう気持ちかはよくわかりますけどもでも今日のプレーヤーたちは昔と違います。もちろん監督のスタイルも昔と変わってきてますから時代の変化にどんどんついていかなければいけない。私もそういうことを学ぼうとしています。
「野球選手を辞めた後に最年少でメジャーの監督になったんですね。
@ありがとう。テキサスのチームで35歳の時に監督になりました。非常に多くを学びましたし今もまだ学習は続いています。20年たっていますけども。
「35歳というのが最年少の野球の監督というのは年季が必要なんでしょうかね。
@経験は人に教えられるものでは絶対にありません。私も自分でいろいろなものを経験して見つけてきました。人よりは早く学べたと思いますけどもやはり最初のころはとても自分の思うようにはいかなかったところもあります。
「私がうかがったところでは千葉ロッテマリーンズの皆さんに勝つようにといつもおっしゃってはないと。
@もちろん私たちは勝ちたいと思ってるのは分かっているはずです。それは経験の1部でありとにかく勝つというのはゲームの1番最後に起きること。それを気にしてしまおうと試合中に自分でやろうということを忘れてしまいます。先日大学にいったときに学生からいつ初めて初めてのキスするのは何回目のデート後ですかと聞かれましたけどもそういうことを気にするよりもその女の子といつも会っていることを話していることを楽しみさなさいと言いました。野球も当然同じです。勝負けるよりも自分のプレーを楽しむことを1番気にしなさいと言います。
「でも日本では活をいるというのが多いと思いますけどもみんなで楽しもうといういうふうに話してみんな選手が奮いたつというのはすごいなと思うんですけども
@楽しむことと自分の最高を出すこと。自分の最高のプレーが出せれば自分が楽しめているということになります。最高のレベルでの楽しみを得られます。私は彼らができることに集中させるようにしています。それはプレーすることですだからいいプレーをしてもらいたいです。
「みんなは監督のことなんてお呼びしているんですか
@ボビーとよんでくれています
「本当に。
@多くの選手がボビーとよんでくれていますけどもときには監督・スキッパーと呼んでくれることもあります。野球英語みたいなものですね監督をスキッパーと呼びます
「ねボビーボビーと言ったりもするんですか。日本ではないことですよね。サダハルと呼んだりしませんからね。王さんのことをね。そこはアメリカの方はやはりそういう風に呼ばれる。
@アメリカのスタイルですけどもちゃんと敬意を感じます。選手はちゃんと監督がボビーと呼ばれることを好きだと分かっていますから。そういうことをすることによって敬意を持ってくれています
「もちろん尊敬がこもっているのはよくお分かりになると思いますね。私もアメリカの演劇学校に行っていましたのでメリーというんですが日本では先生と呼ぶんですね。先生と呼ばないで名前でいうことがすごくいいにくかったですね。でもみんなが名前で呼ぶので名字を言うのもアレなので名前で読んだんですけども。でもいい方が先生には私が尊敬しているとわかったので先生は私をとてもかわいがってくださったんですけどもそういうところありますよね言い方かもしれませんね。でもちょっと敬意を払うという言葉をお使いになったんですけども3つのRをとても大事にしてらっしゃるとか。
@敬意もそのひとつですし、あとはレスポンシビリティ、リアリティー現実。その3つの言葉をしっかり理解して自分の人生でどういうふうにしていくのかが分かればすばらしい成功が収められると思います。
「なかなか面白いお話しですね。野球のことと思われないでご自分の人生と私は自分の人生として受け止めて聞いているんですけども。ご自分の人生ということに関して何かおっしゃっていただいているということもありますのでとてもお話しが楽しいですちょっとコマーシャルがありますのでちょっとコマーシャル。あの今おっしゃった野球選手に必要な3つのある。敬意を払う。責任。リアリティー現実をよく見る。この3つが必要だとこれは野球選手だけに必要なことではなく私たちにとっても必要なことと思います。
@もちろん。責任というのはまず自分自身がやらなければいけないことですよね。自分が生きている環境の中で責任を持たなくてはいけない。敬意を持つということも他の人たち自分の回りにいる人たちに対しての敬意、他の人からもらう敬意。それから現実というのはそれを今までの2つのRをうまく融合していると思います。いかにに友人たちとうまくやっていけるか。
「3つのRをて大切にしましょう。ところで監督は今単身赴任。単身赴任という日本語をご存じでしょうか。
@そうですか。毎日一日中仕事をしていますから妻も何度か日本に訪れることはありますね。10日間か12日間ぐらいの期間で訪れますけども私は23歳の息子もいるんですけども去年は仕事が忙しくて日本に来てもらえませんでしたけどもその家族がいないときは私にはたくさんの友人がいます。アメリカからの友人がたくさん訪れてくれますから非常に楽しむ時間があります
「非常に愛妻家といらっしゃるとうかがっております
@30年たちました結婚してから。来月になって今は本当に仲良くしています。彼女には電話やメールを毎日していますしいつも一緒にいる感じです。
「毎日電話。そうですかあちらでも何をしてらっしゃるか全部わかっていらっしゃるということですね。
@もちろん私がこのスタジオに入るということも知っていますよ。いつ家を出るのかはいつコンサートに行くのかいつちゃんとこちらが何をしてるのかを出しも妻がいいつ家にいていつ家を出るのか知っていますし。95年のときはインターネットがありませんでしたからなかなか連絡が取れませんでした。今はリアルタイムで連絡がとれます。
「前回監督のときはネットがなかったので、電話しかなかったですからね。いま本当に信頼している夫婦が30年間うまくいっているということは本当にすてきだと思いますよね。
@そして彼女は犬のトレーニングするんです。犬たちが競技大会に出てそしてちゃんとようになってます。私は選手を育ててチャンピオンになると2人とも同じような人生を歩んでいます。
「ほとんど外食をなさっている状況ですよね。
@そうですね家で食べるのは朝食でコーヒーを自分で入れます。シリアルぐらいの朝食を自分でなんとかしますけどもほかはすべて外食です。皿洗いの必要がないということです。
「(笑)でも日本食は何でも召し上がりますか。
@日本のよりは全部大好きです。全部好き。納豆も。
「それはすごいですね。でも私監督がすごいと思うのはいい選手で試合中ですよいい選手で二軍に行っている選手がいると2軍の方にも行ってその二軍の監督にもこの人はこうだからこうしてほしいと二軍の方にまで行っていろいろ気を配っていらっしゃるとうかがっていますけども
@そうです。それに加えて二軍の選手たちに一軍にやって来てもらって1試合2試合だけかもしれませんがけども若い選手に1軍の経験を少しでもしてもらいたいと思います。球団という組織全体が大きな家族だと思っています。だから二軍に何もコミニュケーションなく分かれていてはいけないと思うんです。ですから常にいいコミュニケーションを保ちたいと思います。
「勝ちたいのは分かっているから勝てといわなくてもいいと必要はないと。それよりも楽しんで責任を持ってやろうということでおととし日本一になったんですからそういうやり方は成功するんだと実際成功見た私たちにとってはそれがすてきなやり方だと思いますけども。
@その私たちも一生懸命やり続けなくてはいけません。完全な位置に来てません完全に理解しているわけでもありません。ですからでも今の所いい感じでやっています。ファンの人たちにコーチたち選手たちそして監督それぞれの関係は良いと思います。
「あれですね監督のお話しは音楽のようにリズムがあるんですね。
@私は音楽は大好きですしたぶんそれがダンスが好きなことにつながっていると思います。言語というのはリズムをとても持っているのではないでしょうか。日本語を学べば学ぶほど私ももっとだんだんリズムよく話せるようになってきます。
「それととてもお元気そうに見えますよね。
@ありがとう。
「それは監督としても重要なことですよね。
@やはりマネジャーというのは他の人たちにエネルギーを与えなくてはいけないと思っているんです。ですからときには人々が監督のエネルギーを必要としますし、私はできるだけ1週間に最低でも6日間最低でも1時間ずつエクササイズをしてからだがすごくいい感じになりますそれが気持ちのよさにもつながります。
「私英語のことあまり知らなかったんですけども監督のことマネージャというんですね。
@マネジャーというのは英語の表現です。監督というのは映画監督というとディレクターになりますよね。その方が正確な表現だと思うんです。私はマネージするということではなく彼らに選手たちにこのように台本を書いてどういうふうにしたらいいかと指揮をしてこちらはただ見るだけという映画監督できたと思います
「あの映画ではマネジャーというふうにおっしゃっているので日本人が考えているマネジャーとは少し違うということですよね。その違いは面白いと思いますちょっとコマーシャルがありますので。いま突然ボビーさんがおっしゃったのは実は今日が結婚記念日。おめでとうございます。偶然でしたね。今日で30年。それはおめでとうございます。じゃあすぐに奥様でメールで今日の結婚記念日はテレビで君の話をしたよというのが。おめでとうございます。日本中のファンのみんなもおめでとうございますと言っていると思います。口々に。知らなかったのでみんなも気付かなかったんですけどもそれはなによりでございました。ボビーさんは小さいときから野球選手になりたかったですか。
@8歳のときに野球を始めました。野球はとにかくずっと好きでしたね。
「中学でも高校でも野球は続けていましたか
@そうでしょうね
「野球は本当に好きだったんですね
@大好きだったね。
「大学に行ってらっしゃるときにドラフトで指名されてドジャースに入りになった
@そうです。ドラフト1位で指名されました。今年去年ですけども。それはもう40年前になります。
「本当にいい選手だったと思います。それでさっきもかかったように選手としてもそこにいらっしゃってそして最年少でメジャーの監督をなさって日本に来て。そしてまた千葉ロッテマリーンズを私なるんですけども日本一になさったということでちょっと去年残念でしたね。去年はどうしましたかね
@あまりよくなかったですね毎年は優勝できません。同じチームが勝ってしまうと面白い競い合いがなくなってしまってファンの皆さんもつまらないと思います。てもいいチームでいいスタートが切れたんです。交流戦ではまた優勝することができました。てもそこからけが人も出てきてしまってガス欠の状態になってしまいました。
「今年がすごく楽しみですよね。
@自分は楽しみにしていますし休みの間というのは12球団が当然チャンピオンになろうと中に球団全部が考えているんです。でも最後にはひとつが優勝するとそれがファンの皆様には楽しめるところではないでしょうか
「この時期が1番大事な時期なんですよねお休みみたいに思いますけども
@休むだけではないです。でも選手たちは休みの期間は終わったと思います今は心身ともに十分に準備を始めていると思います。
「選手にはベストを尽くそうと勝つのは結果で出てくるということなので。そして聖書を込めて引っ張っていく。そして小言を知らないので有名だそうですけども
@もちろんきちんと準備ができていない選手には怒こりますしベストを尽くしていない人にも不満をもらします。そういうことを許したくははないですから。でも選手たちがいい結果を出せなくてもよい努力をしていればそれはほめたいと思います。
「一生懸命やればほめる。
@それがすべてです。打者というのは10回のうち7回失敗しても3回ヒットを打てば素晴らしい成功ということです。3割打者というのはそういうことですよね。3割を打つということは7回、10回中7回を失敗しているということですから面白い構成だと思います。
「それは練習をすることで打てるようになるんですか。
@そうです。ただし練習は完ぺきなものを準備してくれますし私たちは練習のときからベストを尽くすべきだと思います。
「今日おいでいただいておあいできて本当によかったと思います
@本当に光栄ですありがとうございました。
「本当にありがとうございました