2002年1月18日
黒柳「大人気の女優さんなんですがなんといっても東大の工学部建築学科を卒業なさった方で、菊川 怜さんなんですけどなんて呼べばいいですか?」
菊川≪菊ちゃんでお願いします。菊ちゃんって呼ばれて23年生きてきたので。自分の性格に合っているように思うんですよ怜ちゃんって呼ばれるより≫
「卒論の題名を教えてくださる」
≪”遺伝的アルゴリズムを適応したコンクリートの調合設計法に関する設計”≫
「みなさん何のことかねえ。私にとってうれしかったのは小さいころ窓際のとっとちゃんを学校で」
≪読書感想文を書かさせていただきました≫
「ありがとうございました。20年前のことですからあなたが小学生の時」
≪私読書感想文苦手だったんですけどスラスラ書けて。思い出の≫
「大学2,3年の時に東レの水着のキャンペーンガールに」
≪はいそうです≫
「でも天は二物を与えずっていうけど皆さんに言われるでしょ」
≪いやとんでもないです≫
「水着のモデルをされる時はどういう心境でした」
≪モデルを始めたころで難しさとかいろはもわからないころでだから逆に堂々としているんですけど無知ほど怖いものは無いっていう≫
「でもモデルをやりながら学校もご卒業しようと思ったでしょ」
≪東レのキャンペーンガルのオーデションの時とても忙しい仕事なんですよ。毎週土日は新幹線に乗って地方に行ったりするんですけど面接官の人に学校との両立は難しいと思うんですけど大丈夫ですかって聞かれてすごく受かりたかったので留年してもいいので受からして欲しいとそれが通じたのかなって≫
「でも留年はせず」
≪はい≫
「でも綺麗な手をしてますね」
≪私手が嫌いなんですよ。色黒で、握手する時とかね嫌いなんですよ≫
「あなたのお母様はお料理が得意で離乳食が納豆だったんですって」
≪本当に納豆が好きで冷蔵庫から勝手に出して食べていたっていう。野菜が嫌いで嫌いで母が好きな納豆に野菜をはさめば食べるだろうって事でトマトとかにそれで食べ出したんですよ。≫
「離乳食って言うのはいやじゃなかったの」
≪多分好きだったと思います≫
「ほとんどおやつも買ったの無かったんですって」
≪市販のものは食べたこと無くてポテトチップスでもジャガイモをスライスして塩を振って食べたりしてでも母が作るポテトチップスは厚いんですよ。≫
「でもお母様が毎日毎日焼いて下さったって言うのはねえ。毎日食べるものですから」
≪感謝してます≫
「それから趣味が数学っていうのはねえ。学校の時から数学がお好きで」
≪小さい時から数学が好きな子供で≫
「数学好きなのとセルフを覚えるのと何か関係あります」
≪どうなんですかね≫
「セリフ覚えはいいほう?」
≪そうですね≫
「だけど女優さんにおなりになって歴史とか文学とかの本をお読みになってすごく良かったんですって」
≪歴史とか社会は大嫌いだったんですよ。でも大きくなって人のこうなってとか物語じゃないですかなんでわからなかったんだろうって≫
「東大の工学部にお入りになって建築科がいいっていうのはご家族でイタリアに行った時に」
≪大学の2年生の秋に進路を決めることになるんですけど家族にイタリア旅行に行きまして≫
「どこに」
≪ミラノ、ベネチア、フェレエンツエ・・・に行きましてもうすっごく感動しました。初めての海外旅行っていうこともあったんですけどそれで建築学科に決めたようなものなんですけど≫
「でも卒業と同時に建築家の道を選ばずに女優の道を選びになったのね」
≪大学3年生ぐらいの時に決意は固まっていて女優になりたいって≫
「ご両親は何も言わなかった」
≪母は私は最初から悩んでる振りしてでも最初から決まってたんですよ。で母も一生に一度のことだから駄目で元々で頑張りなさいと。駄目になったらその時に考えたらいいからと≫
「お父様は」
≪父も同じ考えでした≫
「なんでもったいないとかいわれなかった」
≪心配してたとは思うんですけど安定しないとか≫
~菊川さんの作ったデザートを食べながら~
「食べながらであれなんですけど今センター試験で必死なんですって。寝る・トイレ・お風呂以外は全部勉強なんですって」
≪そうです≫
「今勉強されてる方にあなたから励ましのメッセージをいただけます」
≪そうですね私は寝ないと駄目なタイプだったんで8時間は寝てその分おきてる間は集中してやりました。直前なんであせっちゃうと思うんですけど自分のペースを守って1日前も今までのペースをまもってやってそれで体調が一番大切なので良く管理して温かい格好をして手を洗って、うがいして。それと今までつけた学力を落とさないように維持する勉強も大事だと思うんですよ。食べ物も胃に負担をかけないものですぐに糖分に変わるものを食べる≫
「8時間寝るって言いましたけど記憶を定着させるには寝るしかないんですって」
≪そうですね≫
「寝るのがいい」
≪はい≫
「あなたさっき趣味数学っておっしゃいましたけど学校の先生が算数を好きになるように教えてくださったんですって」
≪ノートを作らせて≫
「小学校」
≪小学校1、2年生の時です。ノートを作らせてじわじわヒントをくれて決して答えを教えてくれないんですよ。自分に考えさせる。だから答えが出せた時の喜びが大きいんですよね≫
「例題とかを出してくださって」
≪クラスみんなが考えて≫
「その先生に習ったらみんな算数が好きになったんですって」
≪みんな好きでした≫
「こんなにかわいらしいんですからさぞもてたと思うんですけどそうでもなかったんですって」
≪そんなにもてるタイプじゃなかったですね私は。≫
「圧倒的に建築学科の場合は女の子の数は少ないと思いますけど」
≪70人中15人ぐらいで。建築学科は生活共同体って感じでみんな忙しくて、徹夜で模型を作ったりして≫
「じゃあ男も女も無いって感じで」
≪そうですね≫
「でも逆に懐かしいんじゃないですか」
≪そうですね苦楽をともにした感じで≫
「それから芸能界に肺って活躍目覚しいんですけど綺麗なルビーをもらいになって」
≪2002年のジュエリー・イヤーのイメージ・リーダーということで≫
「3カラットのルビーなんですって」
≪こんなに大きいルビーは初めてで。重くて最初付けた時は感動しました≫
「結婚なんて事は展望ありますか」
≪私結婚できるんですかね。わからないですけどそんな気がして≫
「周りの友だちとかは結婚してるでしょ」
≪私の周りはまだ無いんですけど≫
「中学・高校と女子高で」
≪そうですねえ≫
「まだお若いですから。これからしてみたいことは」
≪もっと女優のお仕事の経験をしてどんどんやりたいんです。経験をしたいんです≫
「お話できてよかったです」