本日の徹子の部屋ゲストは蓮ホウさん

2002年1月31日

黒柳「前回は双子の男の子と女の子が生まれたって言うときに出てくださったんですけどそのこたちがもう4歳」

蓮ホウ≪はやいですね≫

「なんで違うんでしょうか男の子と女の子は双子なのに。全然違うんですって」

≪身長は10センチ違いますし、体重は4キロ違いますか。頭のサイズもちがくて息子は私と同じ帽子のサイズでかなり大きい。娘はキュっとちっちゃくなって寝たままの姿でそこにいるんですよ。でも息子は寝ている間ずっと回転をして寝てますね。運動量が全然違う。≫

「だけど女の子の方がませてる。発達している」≪してますね私に似て≫

「男の子になんか言っても次の日には忘れちゃったりしてるんだって」

≪そうですね≫「りんごかなんかが教えたんですって」

≪実験してみたくなってどれだけ物を憶えてられるかという。りんごならりんご赤くて、丸くて、食べられるって教えてその日は”りんご、りんご”って言うんですけど次の日になったら男の子は忘れてるんです≫

「これなあにって言ったら」≪ボーとして全然憶えてない。でも女の子に見せると赤くて、丸い、食べられる、りんごって。記憶が非常に繋がりやすいんですよね。女のこの方がおませさんっていうのは記憶が繋がってるからじゃないですかね。≫

「仲もいいんですってね。当たり前ですけど」

≪非常に仲良く遊んでるか、流血騒動でけんかしているか。彼は3回ぐらい縫ってますから。結局彼女に押されてボーとしているからドンと倒れて≫

「この二人が通っている幼稚園はどんなことがあっても車はいけません電車でいらしてくださいと」

≪電車で通園なんです。高校生、大学生以来ですかね。ちょうラッシュの時間に乗るんですけどひどいですね。ちっちゃい子がいるから空いてる車を選んで乗るんですよ。ちっちゃい子を連れてるのに後ろにおじさんが並ぶんですよ。なんで隣に並ぶんだって思うんですけどおじさんからすればなんでこんなにちっちゃい子が並ぶんだって思うんですよ。非常に非難の目でこっちが見られてしまって≫

「子供はどうするの」

≪けなげに乗って”ママ苦しい”って≫

「女の人はなんとか守ろうとするんじゃない」

≪欧米人は空間を作ってくれますよね。だから外国人がいたらそこを目指しますね≫

「何時ごろ乗るって?」

≪大体8時半から9時ですね。込んでるのは乗らないで≫

「ママなんでこれには乗らないのって聞かない」

≪わかってますね”ママこれは込んでるから”って≫

「4つになるとそれぐらいはわかるのね」≪そうですね≫

「あなたはあれでしょう仕事で集中して長くやる物なんてできないでしょう」

≪長期のロケとかだと子供たちはわかってるんでFAXを送ったり電話をすることで交流を取ればいいんですけど突発的に仕事が入ると不安になりますね≫

「できないじゃない前みたいに」

≪そうですね午前中はいっしょにいてあげるんですけど午後は自分の時間に使えるように合わせてきているんですけど子供たちもわかってきていますね≫

「男の子はかわいいのね名前が」

≪琳(りん)≫「おじょうちゃんのほうがかわいくて」≪すいらん≫

「でも2人がいるときに顔なんか見合わせて笑ってるとかわいいんだって」

≪2人でコミュニケーションをとってますから非常に楽なんですよ。ママって来るんじゃなくて2人で遊んでますから。怒られたときにも2人で話し合うんですよ。相談するときは離れてしなさいって言ってるのに1メートルぐらいのところでしているんですよ。聞こえるんですよ”ママなんで怒っているのかな。きっと壊したことだよ”それでランちゃんが”手をグーにして行こうよ。””なんで?”、”がんばれるから”って。それだけで笑える。手をグーにして歩いてくるんですよで”ママごめんなさい”って。≫

「許しちゃう?」≪それは許しますね≫

「幼稚園に行くことになって男の子と女の子の別のクラスに行ったら全然違っちゃたんですって」

≪社会にあんなに違う男の子と女の子がいるんだって2人は理解できなかったんじゃなかったんですか。普通の一人っ子の子供は幼稚園にお友達と遊びに行くという感じだと思うんですけど、幼稚園に行かなくても常にいるから何で幼稚園に行くのかわからない。男の子は戦いごっことか忍者ごっことか武器を新聞のチラシとかで作って遊ぶようになったんですけど、女の子は彼に守られていつも来たから女の子だけの遊びに”入れて”って言えないんですよ。女の子だけのおままごとを知らないんで≫

「何してるのいつも2人だけで」

≪折り紙を2人でして動物ごっことかをしたり≫

「おもちゃとかおままごととか持ってないの」

≪持ってないですね。買っても使わなくなったんで今は自分たちで作らせたりとかして拾ってきた石に絵の具でペインティングさせたりとかすごく悲しい遊びをさせてるんですけど≫

「創作的でいいですね。幼稚園に行くといろいろあってランちゃんが」

≪もう幼稚園に行きたくないっていう発言まででてしまって≫

「男の子は女の子がいっぱいいていいなって」

≪うれしくてしょうがないんですよ。みんなに靴とか出してあげてるんです≫

「ほとんどみつぐ君なんですって」

≪でもそれが当たり前で育っているんで≫

「どっちが上ってあるの」

≪帝王切開だったんで今は先に生まれたほうが上なんですってねえ。昔はあとに生まれたほうが上だったんですけど。だからスイランのほうが姉で、琳の方が弟なんですよ≫

「今のアフガニスタン情勢なんかで琳君はむずかしい国の名前なんかを覚えてるんですって」

≪タジキスタンとかウズベキスタンとかすらすらいってますよね。地球儀を買ってあげたんですねでまず日本ていう国の感じを教えてあげて台湾ていう国も教えてあげて留学してたんで中国も教えてあげて。ニュースで国と国が戦争をしていると報道していたら場所を知りたいっていってきてそうすると2人で地球儀で探し始めて”あったパキスタン”とか。≫

「字なんか読めちゃうの」

≪カタカナ、ひらがなは≫

「行ってみたいと思ってるんですってそのウッズベキスタンとかに」

≪”アフガニスタンとパキスタンとアメリカには行かないでね戦争しているからウズベキスタンはしていないんだよね。行きたい、ママ歩いていける”っていきなり子供になるんですけど”じゃあ泳いだら”って≫

「なるほど周りは海ですから」

≪”じゃあ飛行機は”ってでも”飛行機は駄目だよビルにぶつかるから”って自分たちの世界とニュースがくっついたり離れたりするんですね。≫

「あなたは戦争っていうことと平和っていうことをちゃんと教えてるんですってね」

≪家は父から与党、野党の区別ですとか、台湾と中国大陸の違いですとかいろんなことを父から教えていただいてて政治とか経済とかが身近な環境で育ったんで仕事にも役立ってますし今の自分があるのも父のおかげですから≫

「あなたが平和っていったら平和ってなにって」

≪平和の定義付けって難しいですよね≫

「しかも4歳の子にね」

≪しかも戦後世代の私たちにとって当たり前のように抱きしめている空気ですから”食べられること”かなって、それと戦争にならないことっていうしか答えられないですよね。一言ではとても言い表せられないんですよね≫

「お母さんは戦争を体験してらっしゃる」

≪世代的には。全部おばあちゃんに押し付けちゃうんで≫

「おばあちゃんに”生きてんだ”って」

≪家のママは子供だったときに戦争を経験したんだよって言ったら”ええ!!何で生きてるのまだ”って聞いてきてごらんって。おばあちゃんに”戦争したんでしょ。怖かった。爆弾飛んできた。ご飯は無かったんでしょ”ってそしたら”すいとんはあった”とか”鯨はおいしかった”とか聞いてこっちに帰ってくるんですよそしたら”鯨は食べていいの”って。全然本来の話とは離れていくんですが≫

「じゃああなたお母様と近くに暮らしているの」

≪同居してます≫

「子供たちはいいですよね」

≪はい逃げ場がありますから≫

「ある日突然おじょうちゃんのランちゃんは突然宝石箱がほしいと」

≪これは子供たちに言っているんではなくて私の主人に毎日のように”ダイヤモンドがほしいダイヤモンドがほしい”と言ってたんです。そしたらインプットされてママは宝石がほしい。宝石は買えないでも宝石箱は買えるかもしれない。母が昔使ってたシャネルの香水が入っていた箱があったんですよ。それをランちゃんにあげるとすごい喜んでギュと抱きしめてたんです。私は仕事にいって彼女たちが寝てから帰ってきたんです。そしたらおもちゃ箱のラックがあるんですけどそこの一番上に大切そうに置いてあるんですよでパカッと開けたら指輪の絵がいっぱい描いてあるんですよ。で宝石箱にして”ママはい”って。だからすごくほしかったんだなって私のいらなくなったイルミネーションとかを全部あげて。私自身も兄と弟の年子の家に育っているんで女の子らしい遊びをしたことが一個も無いんですよ≫

「大体あなたがダイヤモンド欲しい欲しいというから」

≪そこが間違いだったんですけど今度からキャビアが食べたいとか食べ物攻撃にすると一緒に共有できるかなっと≫

「指輪の絵を書くと子がかわいいわね」

≪男の子は相変わらず武器作ったりして≫

「腰に10本ぐらいさして歩いてるんだって」

≪だらしないったらありゃしない。全然違います≫

~CM~

「カンボジアの子供たちに学校を」

≪ごみの山で暮らしている子供たちがいるんですけどその子供たちに教育を与えてあげたい、次にその子達が自立できるように手に職を付けさせてあげたい。男の子だったらバイクの修理工だったりとか、女の子だったら美容師とかの職業訓練所みたいな学校をボランティアの活動を筑紫哲也さん、政治学者の福岡正行さん達といっしょにさせていただいております≫

「隣のベトナムは成功してベトナムに行こうっていう観光の本ができているんだけど本当に・・・」

≪進まないですね≫

「今でもそうですか」

≪プノンペンはいいんですけど首都から離れれば離れるほど病院はないし、学校はないし。親御さんが子供たちを学校に行かせるよりも稼いで欲しいと。なるべく子供たちに知識を与えてあげたいし本当はそんなことしている場合じゃないのかもしれないんですけど子供を手にして感じる日本の豊かさ。不況だとはいわれてますけどまだ豊かだとは思います≫

「知識階級の人達はポル・ポトに殺されちゃって。本当にたくさん殺されたんですって」

≪そうですね≫

「そこで育った子供達は親が殺されているからどうやって子供を育てていいのかわからない」

≪子供たちが大きくなったら連れて行きたいなって≫

「そうですかこの次お会いするときは子供が小学校にあがったとか本当に楽しかったです」

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