2002年2月5日
黒柳「お嬢さんが日記に書かれて困ったことがあって妹さんの真野あずささんが付き人の男の人を連れてあなたのお家にいらしたときに」
真野≪しょっちゅう一緒にいるんですけど食事ということがありまして時間があればうちで食事していく。付き人のぼうやは独身の方が多いですから。そのときも一緒に食事でもどうぞっていうことでそのときはすき焼きだったんです。かれがすき焼きを食べるのが久しぶりということで。それで私が”あんたすき焼きぐらい食べさしなさいよ”と≫
「”おまえのせいだぞ”とかいって」
≪そうそうそうそう”おまえ”っていうんですよ。おまえって言うのは小さいときの名残なんですよ。怒るときは”おまえ何とかねえ”とかいう。長女の権限がありまして。≫
「若い男の人が”すき焼きかあ。5年ぶりです”とか言ったんですって」
≪しばし沈黙があってなにも発言しないから”おまえのせいだぞ。まったくもう”っていったらその日の娘の日記に書かれてしまいまして。毎日日記を書くように学校からいわれてたものですからその日の一番のイベントを書くわけですよね≫
「でもあなたおやさしいのね若い男の人がすき焼きが5年ぶりということで」
≪もっと頻繁に食べさしてあげなさいよすき焼きぐらいという意味でいったんですけど。≫
「そのとき妹さんはどうしているの」
≪そうです彼女にとっては衝撃的な言葉ではないんで身にしみて感じているわけではありません。≫
「わりとあなたは男っぽい言葉をお使いになるんですってねえ」
≪妹の下にもう1人愚弟がいるんですね。その子と8歳離れてるんで母親みたいになるんですけどそいつがもう40ぐらいになるんですけど≫
「一番下の弟さんでも40に」
≪そうですね。やはり全員が女ですから父は会社にいってますからみんな女言葉を使うんである日全員男言葉を使いましょうということで家は全員男言葉になったんです。≫
「弟さんがいるから」
≪しかしこんど劇団に入ったら劇団の北林たにえさんでも”おまえさん○○だねえ”とか言うじゃないですか。≫
「そうです。そうです」
≪ですからすっかりはまってしまいまして≫
「ご主人にはおっしゃらないでしょ」
≪主人には気を使いますねえ。ゴリラさんって読んでて娘が生まれたら祖母がですねえ”ちょっと、お話があります”ということでまだ健在なんですけど≫
「あらいいわねえ」
≪子供が生まれたら(柴)俊夫さんのことをゴリラさんと呼ばないようにと≫
「お嬢さんがまねしないようにと」