2002年5月3日
黒柳「いまや演歌のプリンスと呼ばれているお客様です。良くいらして下さいました。でお飲み物はなんか洒落たものがいいということなのでシャーリーテンプルというザクロノシロップにジンジャーエールで割ったものです。」
氷川≪色がきれいですね。(飲んで)うん!おいしいですね≫
「私が聞いたところによるとシャーリーテンプルってアメリカの子役だったんですよ。タップダンスはできるし4歳5歳の頃からスターだったのね。で後に外交官になって外交官になってもお酒を飲まないのでお酒に見えるものを出してほしいということで。これにはストロ-が付いてますけどもなければお酒に見えて。そういうところからシャーリーテンプルと名前が付いたと私は聞いてるんですけども。おいしい?」
≪はい≫
「あなたは(曲を)3曲もお出しになったけども最初はおばさんのファンが多かったけども最近は若い子も”きよし~”って言ってるね」
≪幅広く応援していただいて。今コンーサートツアーをさせていただいてるんですけども≫
「すごい数してるんですって?」
≪70ヶ所140公演させていただいています。家族で来られたり、お母さんと娘さんで来られたり。≫
「”ズンドコ節”が今度の3曲目ですよね。”やだねったら、やだね”って言うんですけどもあれは題名が」
≪箱根八里の半次郎です≫
「”やっぱりねそうだろね”っていうのが」
≪2枚目の”大井おっかけ音二郎”です。≫
「言ってることと題名が違うんで私ちょっと覚えられないんですけども。去年の紅白に出場されたんですけども54組の出場中最高の視聴率だったんですね。52.4%という最高視聴率がちょうどあなたの時だったそうです。去年は何を歌いになったの?やっぱり?」
≪(笑顔で)”やっぱり”です。≫
「みなさん振りをされるじゃないの。もう一回やってみてくれない」
≪(振りをする氷川さん)会場拍手≫
「あなたこの振りも自分で考えるんですって?」
≪基本的には自分で考えまして≫
「やだねったら、やだねはどんな振りなの?」
≪(振りをする氷川さん)≫
「そうするとみんなが”きよし~”って言うんですけども。最高視聴率を取ったんですけどもそれでも3曲目が勝負なんですって?」
≪そうです。これからが勝負だと思いますし初心に戻って≫
「初心ってまだあなた2年3ヶ月(会場笑)。でもデビューして2年3ヶ月なんだけどもその前に3年間の下積み生活があってその時にご苦労なすったそうですけども」
≪いや、とんでもない。普通にアルバイトしながらレッスンしていただいて≫
「アルバイトっていうのがあるじゃない。でうれしいことに今年のお正月は休みが取れて故郷の福岡に」
≪帰らしていただいて。≫
「ご家族で過ごして。あっちの方のお雑煮は特別なんでしょ?」
≪僕の家庭ではするめを入れるんです。それと小松菜とかまぼことあと・・・≫
「あごっていうお魚でお出しをとるんでしょ」
≪いや家はかつおだしです。(会場笑)≫
「違うんですね(笑)。久しぶりに会ってうれしかったですか?」
≪はい。おじいちゃんにも会って。(おじいちゃんは)ずっと寝てて体が悪かったみたいでもう亡くなってしまったんですけども≫
「でも会いに行ってとっても喜んでくれたんですって?」
≪(おじいちゃんに)久しぶりに会って泣いちゃって≫
「あなたすぐに泣くわね。お母さんに会った時も泣いたってこの前来た時に言ったじゃない。」
≪2年ぶりに再開して。ちょっと会わないうちに変わるじゃないですか。ちょっとやせてて寂しかったんだろうなってものすごく泣いて。泣いてる顔見られたくないんで隠しながら≫
「おじいさまに会った時も泣いちゃって。そしたら本当に(おじいさんに)お会いになって良かったんですってねえ」
≪(会って)20日後に亡くなっちゃって≫
「おばあちゃんの方が先に亡くなってたんだっけ?」
≪おばあちゃんは小学校3年の時に。(知らないおばあちゃんを見ると)自分のおばあちゃんと被るんですよね。暖かいじゃないですか≫
「おばあさんが死んだときにどうして人は死んじゃうんだろうって感じちゃったんですって?」
≪感じましたね。悩みました≫
「つらいけど人生には必要なことかもしれないですよね。歌もあるしね。さて今あなたはツアーをやってらっしゃるんだけども衣装はあなたが考えるんですか?」
≪みんなで考えて≫
~ステージVTR再生~
「やっぱりみんながかっこいいって演歌のプリンスっていうだけあってねえ。今度の”ズンドコ節”は全部ストライプ(縦じまのスーツ)でいくって決めたんですって」
≪70年代風に仕上げてもらって。流行りましたよね≫
「流行りました。でもあなたは今こうしてみてるとかわいいなって思うんですけども歌ってる声は男らしいっていう声が男らしいっていう感じがあるんですね。そこがまたいいんだと思うんですけども、見たところは宝塚の男役の人にも見えないことも無いんですよ。」
≪あああ。≫
「宝塚の男役の人に会ったことありますか?」
≪1回だけ拝見させてもらって≫
「宝塚の男役と自分はちょっと似てるなって思いませんでした?」
≪あ、はい。ちょっとだけ似てるなって思いました(会場笑)≫
「それにしても3曲目が勝負だといわれてるのでがんばってらっしゃるんですってねえ。今の手ごたえとして良さそうですか”ズンドコ節”は?」
≪たくさんの人に聞いていただいているみたいで。乗りがいいですから≫
「”きよし♪”って言える所が作ってあるんですってねえ?」
≪そうですね今回はファンの人たちが言える(”きよし”と掛け声を出せる)ところをアレンジしてもらって≫
「今までは”きよし”って急いで言わなくてはいけなかったのが今回は”き よ し~♪”ってゆっくり言えるようになって」
≪そうです≫
黒柳「お正月に九州に帰ってらっしゃる時に家族が引越しをした?」
氷川≪2年ぐらい前に≫
「今度のお正月じゃないの。家具・電気ストーブ・カーペット・・・」
≪ああ!それは今度(今年)のお正月に買ったんです≫
「自分用に買ったの?」
≪いえ実家用に買いました。≫
「家族にプレゼントしたと」
≪電気ストーブ・カーペット・ヒーターとあと棚みたいなのをプレゼントしたんです。何もなかったので。≫
「それでお金使っちゃったって(少し落ち込み気味に)言うからいくらお金使っちゃったの?」
≪5万円ぐらいだと思います(会場笑)≫
「すごく売れてるのに5万円っていうからすごくお可愛らしいんですけども。でもすごく若いのに歌碑が。あなたの若さで歌碑ができた人はいなかったんじゃないの?」
≪デビューしてまもない頃に”大井追っかけ音二郎”の歌碑を静岡県に。≫
「除幕式にもいらしたんですって?」
≪はい。≫
「それでみんなが作るのに集めてくださったお金が大変だったんですってねえ。それでどのくらいかかったんですかって(番組の)打ち合わせの者が聞いたらあなたは3億(かかった)と。そしたらマネージャーが「違います違います。氷川さん300万です」って。でもあんなのって凄くお金がかかりそうに思っちゃうものね」
≪はい≫
「あそこには”やっぱりねそうだろね”とか書いてあんの?」
≪書いてあります≫
「あなたはツアーもやってらっしゃるし大変ですから休みたいと思うんだけどもちっとも休みたいとは思わないんですって?」
≪あんまし思わないですね。休むんだったら取材を入れていただいてアルバムの告知を入れていただいたほうが良いかなって≫
「それは事務所の方もいい子だなって思うでしょうね。でもあなた昨年(過労で)倒れたんですって?」
≪はい情けないことに倒れさせていただいて(笑)。え~と生放送のテレビの番組があって朝からクラ~としてたんですけども(テレビの収録が)終って夜に40度の熱があって即入院して。≫
「そして退院して記者会見があってそこでまた泣いたんですって。(会場笑)」
≪そうですね一杯一杯になちゃって≫
「でも後で考えるとその時のことはあまり覚えてないんですって?」
≪記憶が無くて。でも紅白歌合戦に出させていただくというのも病院で聞いたんですよ。喜びもあって自分の中にこみ上げるものもあってワーっと≫
「みんなが気づかってくれて。でも記憶っていうのはちゃんと寝ないと定着しないんですってよ。NHKで言ってたんですけども睡眠は疲れを取ったりもするんですけども寝ることによって記憶を定着するんですって。」
≪それで。やっぱり健康が一番ですからね≫
「よく寝て食べて。食べるほうはどうなんですか?」
≪普通ぐらいですね。昔は結構食べてたんですけどもデビューしてからは小食になりましたね。おいしいものをちょっとづつ食べるのが良いですね≫
「あなた年寄りみたいなこと言いますね(笑)。若いときは量があれば良いっていいますけどね」
≪最近そう思いますけどね≫
黒柳「今までのヒット曲をいれた”演歌名曲コレクションⅡ”を」
氷川≪(Vサインをして)ツーです≫
「その中に有名な方が歌われた名曲が一杯あるんですね。あなたあれだけコンサートやって声があれませんねえ」
≪(”船形さんよ”がスタジオに流れてそれについて)そうですねちょっとキーが高いんですけども歌ってて気持ちがいいんで≫
「たくさんの名曲が入って」
≪そうですね名曲というのは30年40年経っても人を愛する気持ちとか人を思う気持ちとかはずっと変わらないんだと思いますね。で今回は写真集も付けさせていただいてアイデアも出させていただいて≫
※写真集登場。髪の毛が風に吹かれた様になっている
「その髪の毛もあなたが考えたんですか?」
≪はいそれで初回分だけピアスがついてないんですよね(写真についてない)。見ても楽しいし歌を聴いても楽しいっていうアルバムになれば良いなって思って。≫
「この名曲これくしょんⅡがでたのはうれしい?」
≪はいうれしいです。このアルバムにかけてますから。いのち半分削っても良いほどお客さんに聞いてもらえれば≫
黒柳「野際陽子さんと一緒に旅番組をやってらっしゃるんですけども”旅の香り、時の遊び”に出てらしゃるん出すけども。野際さんはどうですか?」
氷川≪さっぱりされている方で素敵な方でとても美しい方で≫
「野際さんもさぞお喜びでしょう(会場笑)。~番組VTR再生/氷川さんがお料理が上手ということで河童橋に料理道具を買いに行く~あなたはどんな料理が上手なの?」
≪何でも作りますね≫
「そう!!なんでそんなに上手になったの?」
≪制作が好きなんですよ。絵を書いたり作っていくのが好きなんですよ≫
「一番得意な料理は何?言ってみて」
≪パスタです。≫
「何パスタ?」
≪トマトパスタとごまパスタです。≫「ごまパスタってどういうの?」
≪ごまを入れてきのことか入れたり。体に良いです(会場笑)≫
「命かけてんだものね。体に良くないと。ありがとう氷川きよしさんでした」