2002年5月9日
黒柳「本当にお久しぶりでした。19年振りにおいでいただいて。ぱったりお会いすることもなかったんですねこの19年の間。普通スタジオとかでね」
渡瀬≪僕はあまり局に出入りしないからじゃないですかね≫
「でも道でとか劇場でとかどっかで」
≪はい≫
「前においでいただいた時はこんなだったらしいですよ(写真登場/19年前に出演された時はネクタイなどをせずにラフな格好で出演されていたことについて)。あまりネクタイはしないですか?」
≪あまりしません≫
「ああやっぱり。トークという番組にもあまりおでにならない?」
≪ええ下手ですから≫
「お話が簡潔なんですって?」
※簡潔=簡略で要領よくまとまってること。短くてすっきりしているさま~小学館国語大辞典より~
≪話す内容がないんですよ≫
「(番組の)担当の方が池田さんという方なんですが「どっか行ってご覧になりたいところはありますか?」って言ったら「アフリカ」、「どうしてですか?」って聞いたら「人がいないから」そういう会話だったそうで」
≪いやあそれはそれでいろいろ理由があるんですけどね≫
「そこで説明する気もおこらない?」
≪(笑・会場笑)≫
「でもお家ではお話になるんでしょ?」
≪ええ。口数は多いほうではないですけども≫
「私ねえ(渡瀬さんの)お母様が亡くなりになられて非常に残念でしたけども芸能界のたくさんお母様がいらっしゃる中でお兄様(渡哲也さん)が入院されてお母様がちょっとテレビに映った時にこんなに綺麗なお母様って芸能界にいらっしゃるかしらって。とっても素敵でね品格があってなんて綺麗な方だろうって。この前にお兄様がいらした時に素敵なお母様でって言ったら「ええ、優しさの権化のような人でした」って。」
≪ええやっぱり親父と対比しますから。親父がうるさかったから。兄貴と話すことがあるんですけども両方ともうるさかったらちゃんと育ってないんだろうなって思いますけども。≫
「お父様はスパルタ?」
≪うるさかったですね≫
「お母様のこと好きだったでしょう?」
≪みんな(好き)じゃないですか≫
「やさしくて綺麗だったらみんな好きだと思うの。でお兄様がこちらにきておっしゃった事は(渡哲也さんに)お父様からお手紙をいただいたという話で修学旅行は学校の名誉を傷つけるので連れて行かれないと」
≪ええ≫
「卒業式は先生を襲撃するかも知れないので1週間遅れにさせると。そういうことでこれからは恒彦1人を頼りに生きていきたいと思うとお父様から(渡さんに)お手紙がきてそれを持って押入れで泣いたってお兄様が」
≪それはもっとねえ前ですよ。いろんなことして停学になっているときですよ。≫
「もっとあったんですか?」
≪それは結構ありましたね≫
「そんなに離れてらっしゃらないのね歳は?」
≪3歳です≫
「お父様たちはあなたを頼りに生きていくって言うから随分悪かったんだなってびっくりしたんですけども。あなたは良かったんですか?」
≪僕は成績が良かったんですよ。同じことをやっていても学校も結構・・・ずるいですから成績の悪い方にきついですよね。同じことやっていても退学になるのとならないのがい入るんですよね≫
「成績の悪いのはなっちゃう」
≪停学とか謹慎だけで済んじゃう≫
「お兄さん成績も悪かった」
≪そうです(会場笑)≫
「それにしてもごく最近わかった衝撃の事実であなたの卒業した学校のことで。そもそもどこから始まったんですか?息子さんの」
≪息子が早稲田に行ってましてねその早稲田の先生から先輩の仕事っていうことで話して欲しいという依頼が来まして≫
「あなたのところに」
≪でも自分は(昭和)44年卒業見込みで就職したんですね。就職したからドイツ語文法の単位が取れなかったんですよ。今でもあるのかは知らないですけども9月卒業というのがありますよね。3月に卒業じゃなくて6ヶ月卒業が遅れるというのが。でそういうのを願って会社に入っちゃたんですよ。≫
「その単位はお取りになったんですか?」
≪いや結果的には取れなかったんですよ≫
「(卒業)見込みで広告会社に入った。それでその後講演をしてくれと言われた」
≪その辺をはっきりさせとかないと経歴詐称になっちゃいますので(会場笑)≫
「息子さんも卒業する頃なんでしょう?」
≪(息子さんが)4年で卒業できるか5年になるか分からないっていう時にその話がきたんですよね。その話を受けると自分もはっきりさせないといけないし建前上はしっかり卒業しろって言わなければいけないしものすごくいいづらいんですよね≫
「どっかではっきりしてなかった」
≪それで学校に(渡瀬恒彦さんが卒業できているかどうか)問い合わせたら本人がくるか代理人に委任状を持ったせてくるか。それで息子に≫
「息子に頼んだんですか?」
≪それで息子に委任状を持たせて学校に行かせて(回答書を)貰ってきたら抹席というんですかね≫
※抹席証明書が登場
「これも私初めてみましたけども日付が4月18日ってなってますからごく最近ですよね。抹席証明書というのはどういうことですか?」
≪入学はしているけれども卒業はしていない≫
「じゃあ何年間行ったとか何年間授業料を払ったとか」
≪書いてます。7年間月謝払ってるんですよね。4年で社会人になって(社会人になってからも)3年間は払ってたんですね。それと親父にいえませんし≫
「卒業証明書がないというのが気になって」
≪それはないですね。社会人になってましたから≫
「月謝を滞納したとかはないんですか?」
≪8年目に月謝を払ってないから除籍になっちゃったんですね。後で聞いたら8年間月謝を払っていたら1単位ぐらいだったら卒業扱いになったかもしれないって≫
「でも7年間払ったらねえ」
≪もうどうでもよくなって≫
「この抹席証明書というのは息子さんは中を見てなかったの?」
≪いや見てますよ。≫
「なんて言ってた?」
≪何も言わなかったですけどね≫
「どうお思いになりました?」
≪そうかなって思いましたけども≫
「でも早稲田って月謝を払わない子がいるらしくて永六輔さんも中村八大さんもしょっちゅう月謝未納って張り出しになってたんですってねえ。月謝未納って。で2人とも名前を知らなかったんだけども六輔と八大で不思議な感じがしてどいつなんだろうなっていうことから仲良くなったぐらい月謝払わなかったらしいですよ」
≪そのお二方とも抹席なんですか?≫
「ええと私知らないんですけども永さん卒業って言ってたと思うんですけども。あの人たちも調べた方がいいかもしれないですね(笑)。というのが最近わかった事実で、でもあなた自身は衝撃的な事実ではない?」
≪ただはっきりさせときたいなって思っただけですけども≫
「4年もいらしてあと1単位で卒業なんだから卒業と見てもいいと思うけどもああいうのを見ちゃうとね」
≪それでね学校ができて100年(100周年)の時に時計かなんか送ってきたんですよね。それで卒業扱いにしてくれたのかなって思ったんですけどねえ≫
「思いますよね」
≪それはちょっと甘かったですね(笑)≫
黒柳「ですけどつまんないこと言いますけども早稲田大学卒業って出てるもの(※本など)もあるでしょ」
渡瀬≪新聞かなんかのアンケートみたいなの来るじゃないですか。あれで変更のある方はって。変更しないといけないんでしょうね≫
「でも抹席っていうのも変ですよね。中退でもないんだからね。そこまでいらしたんだから。あと一単位だったんですとか7年いたんですって言うのもねえ」
≪ハハハ(笑)≫
「息子さんにはそれ以上おっしゃれなかったの?卒業しろとか」
≪いえ9月に卒業しろっていいましたけども。そういう制度があるのかどうかはわかんないですけども≫
「悩んでんじゃない。9月に卒業するのがなかったらさ」
≪そんなに真剣に考えてないんじゃないですか(笑)≫
「息子さんもお嬢さんもいて2人ともずいぶん大きい?」
≪はい4年と3年です≫
「大学4年と3年。あなたは海に潜るのが上手なんですけども息子さんたちが海にもぐるのを見てるとすごく上手なんですって」
≪はい。人間が潜ってるっていうんじゃなくて海の中の生き物が潜ってるって感じで≫
「あなたのはボンベをしょってやるんじゃないんですって?」
≪30年ぐらい前はボンベをしょうのをやってたんですけども子供が生まれてからはすもぐりに換えて。ボンベだと離れちゃうじゃないですか子供たちと。≫
「すもぐりでも随分深く潜るんですって?」
≪いえそんなに大した事ないです。5mとかそんなものです≫
「シュノーケルで潜るの?。シュノーケルって歯で噛んだりしてません?」
≪はいしてます。≫
「噛んで噛んだまま5mも潜るんですか?」
≪はい≫
「シュノーケルって水の外に空気を出すものですよね。5mも入っちゃうと意味ないですよね?」
≪海に入りますよね(シュノーケルの中に)水が入りますよね。でもシュノーケルのなかにちょっとだけ空気が残ってるんですよ。潜って上がってきた時に残ってる空気でプッと吐くとシュノーケルから水が抜けて息ができるようになるんです。≫
「それは普通の無しよりは楽?」
≪楽ですね。シュノーケルがないとしょっちゅう息継ぎをやらないといけないんで。あるとずっと下を向いたまんまで(※顔を水につけたまんまで)≫
「それは楽ですね。私も船に乗って腕を組みながら魚を見てたんですよ。そしたら漁師の人に長いことやってるけども腕組みながら海を見ている人ははじめてだって言われましたけどもね(会場笑)。そういう時だとシュノーケルやってると楽だと思いますけども5mも潜るのってすごいなって思って。で動物は今でもお好きなの?」
≪そうです≫
「前におっしゃったじゃない鳥にドッグフードをやるとよく食べるって。でお兄様にも教えてあげたら(お兄さんは)焼きリンゴがいいって」
≪いやあジュースわねえいろいろなジュースがあるじゃないですか。天然果汁100%だとか。それをコップに入れるんですよ。(鳥は)飲みにくいじゃないですか≫
「そうですね。頭を入れないと飲めないじゃないですか」
≪すぐに空っぽになっちゃうんですよね。これ商品名・・・≫
「は言っていただかない方がいいと思いますけども(会場大爆笑)」
≪ようするに天然果汁じゃなくて一番甘いのが好きですね≫
「天然果汁(が好き)かと思ったら」
≪一番甘いのから空けていくんですね≫
「飲んでいくの。あら面白い。面白いこと研究されるんですね」
≪研究じゃないですよ。ただやってみたらそうだったって(笑)≫
「焼きリンゴがいいっていう話でお兄様は「生でやっても食べたよ」って」
≪そうそう(笑)≫
「いちいち焼きリンゴ鳥にやってたら大変ですよね」
≪そんなことないですけどねえ≫
「世田谷の方に住んでらっしゃいますけどもお宅の方には鳥が一杯来てるんですか?」
≪いまはインコが勢力持ってますよね≫
「インコ!!」
≪野生化したインコが≫
「そうなんですってねえ。そのインコは何かしゃべったりします?(会場笑)」
≪いやああんまり綺麗な声じゃないですけどもね。”おなが”っぽい声で≫
「知らないですけども。”おなが”の声をインコが出してんの?」
≪いやインコはインコの声を出してるんですけども(笑)おながに似てるって≫
「でもそれがインコの声なの?」
≪インコですよ≫
「真似してんじゃなくて」
≪そうです≫
「それがお宅で餌を食べてんの」
≪ええ≫
黒柳「もうずいぶん前になりますけどもねお兄様が手術なさった時にあのころ渡瀬さんはお兄様のこと何もお話にならなかったんですけどもとても心を痛めてたと思うんですけども」
渡瀬≪お袋の話と引っかかりますけどねストマの話がね≫
「人工的にするって言う」
≪そういう話をして帰ってくるとお袋が助かるの助からないのっていう話をするんですよね。助かるって言ったらお袋はその話は終っちゃうんですね。助かればそれでいいじゃないそれ以上に何が必要なのみたいに。スパーと割り切るんですね≫
「でも俳優として人工的なあれになるのはどうかとかね。でもお母様としては助かればいいって、母親ってそうかもしれないですね」
≪生きてることだけでよしって≫
「やっぱりそういうことが身に起こるてあんまし思わないじゃない」
≪考えないですね≫
「でもお兄様が元気になって仕事に戻ったのをお母様は見れて良かったですね。今日はあんましトークが上手じゃないからってでもそうではないんですよね。何て言うのかしら・・・気が向いた話だとあれでしょう」
≪ははははははは(笑)≫
「気が向いた話だとあれだけどそうじゃない(興味がない話だ)とあんまし丁寧に話さなくて持っていう感じで」
≪そうかもしれないですね≫
「でも人間的に魅力的な方なんでお話を伺ってるといろんなことを考えながら話されてるって分かるんだけど、だって鳥に何種類もジュースを飲ませてどれから飲むかとかねえ。今野菜も家で作ってるんでしょう?」
≪野菜っていうか最近は山芋を自分の家で植えて山芋ってどんどん深くなるじゃないですか。深く行かないように≫
「深くなると大変ですか?」
≪掘るのが大変なんですよ。竹を半分くらいに切って先を角度を持たせて浅く埋めちゃうんですよね。根が出ると(成長すると)下にいけないから横にずーと伸びちゃうんですね。掘る時はそのままガバッと(竹を取ると)やると取れちゃいますから≫
「おいしいですか?」
≪特に上手いです≫
「なるほどご研究ですね」
≪いやいや(笑)≫
黒柳「さてお仕事の話なんですけども今晩8時からなんですけども連続物のおもしろそうな」
渡瀬≪面白いと思うんですけども≫
「ドラマなんだけどコミック(漫画)なんですね」
≪石ノ森正太郎さんの≫
「原作で”京都鴨川東署迷宮課・おみやさん”でおみやさん(役)?」
≪そうです≫
「おみやさんって迷宮入りになったものを調べてるって」
≪迷宮入りになったものを専門に調べてる役で≫
~VTR再生~
「あの菅井きんさんがやってる”おたまさん”というあなたの乳母の役は原作のコミックでは私のような頭をしていて私としか思えないんですって」
※ドラマに出てくる”おたまさん”という役は黒柳さんをモデルにして描かれた人物
≪絶対そうです≫
「私をモデルにしたのかなあー。性格も私みたいなの?」
≪そこまでは分かりません(笑)≫
「私見てみよう。菅井きんさんに言って頭も私みたいにすればどうですって?。でも京都にずっといらして京都はお好きじゃないですか?」
≪最近好きです≫
「前はどうだったんですか?」
≪あんまし良さがわかんなかったって言う≫
「今はいいですか。また。もうちょっと頻繁にいらしてください」