本日の徹子の部屋ゲストは大塚寧々さん

2002年7月5日

黒柳「大塚寧々さんです。よくいらしてくださいました。おやせになったんじゃないって今言ったらこれが普通ですって。この前出ていただいた時は妊娠中だったんですって」

大塚≪たぶん6ヶ月ぐらいだったんで自分の人生最大太ってたと思います。≫

「全体が丸っぽい感じの方だったんでお痩せになったのかなって。これが普通で人生で一番太ってた時にお会いしたっていうことですね。それにしても小学校と中学校と高校がずっと下ですけども後輩だっていう事がなんて素晴らしい事だと思うんですね。というのはね小学校が2,3ヶ月で退学になったものですから私も肩身が狭いんですけども進学校でいい学校なんですよ。」

≪受験する方が多かったですね≫

「そこをちゃんとお出になったんでしょう?」

≪一応卒業は≫

「この前懐かしくてあそこを通ったら変わってないんですよね、昔と。」

≪ええ≫

「センゾク池という池があって弁天様が真ん中にあってお祭りがあったりしたんですよね」

≪8月の終わりか9月の初めかに。≫

「桜山があって今でもみんなお花見してんのかしら?」

≪結構みなさんなさってますね≫

「それに勝海舟のお墓が」

≪私が小学生ぐらいの時はありました。今でもあります≫

「勝海舟のお住まいだったお家の一部があって子供の時にそこがそうだと思ったものですから勝海舟いるのかなって探したりしたものですから(笑)小さかったものですから(笑)。でもそこで小学校が下級生で驚いてしまうんですけどもその後の中学高校が・・・」

≪後輩です≫

「香蘭女学校っていうんですけどもミッションスクールであなたのお父様がキングスイングリッシュっていうんですか」

≪英国風の英語を教えていた≫

「ほとんど先生は英国人でしたからね。」

≪英語の発音が綺麗なのでそこへ通いなさいということで≫

「じゃあ塩沢先生いらっしゃいました?あなたがいらっしゃった時に」

≪校長先生で≫

「私のときは教頭先生だったんですよ。恐くて恐くてもうねえーー。恐くない?」

≪校長先生とお会いする機会も少ないですからね≫

「後にねなんてすばらしい方だと思って親しくさせていただいたんですけども教頭先生の時は本当に恐かったですよ。そもそも自分でいい生徒じゃないと思ってるところがありますから見られただけでもドキッとするんですよ。ああいう学校の校長先生にはふさわしい方で大好きだったのね。ご高齢でお亡くなりになって。でもあの学校は自然もあったりして街中なのに」

≪自然の四季を感じる事ができたので生徒さんもわりとおっとりというか≫

「洗足池というか今でいう昭和医大っていうはたのだいという昔はセンゾクという駅もあったんですけどもあの辺の近くだったんですけども本当に静かなね」

≪はい≫

「でその後にわりと立教に入る人が多いでしょ?」

≪そうです。≫

「でもあなたは日大にお入りになって」

≪ええあまり勉強も好きではなかったので大学にいって勉強したい事もなかったので写真が好きだったので写真がある大学というと日大と国立で言うと筑波大学ということで。はい≫

「日大の写真学科。今でも写真をお撮りになるんですってね」

≪はい≫

「学校はちゃんとご卒業なったのね?」

≪はいギリギリで≫

「とっても子供をとっている写真を拝見したんですけどもどこの子なの?」

≪タイの北部の方≫

「あなたが撮ると安心して子供は撮らせるでしょ」

≪すぐにはカメラを向けたりはしないんですね≫

「ある程度お友達になってから」

≪言葉は通じないんですけどもある程度コミュニケーションをとってから。≫

「かわいいわね。あまりVサインとかしないじゃない。こういうところの子供って。あれがいいですよね。」

≪目がやっぱり綺麗なんですよね≫

「あなたはお子さんがいるということもありますけども子供を見ると撮りたくなります?」

≪うーん写真を撮るテーマとして世界でいろいろな事が起こってるじゃないですか。その自分が何かをしようというところまでは責任は持てないんですけども、こういう無垢で純真な笑顔を奪ってほしくないなっていうそういう気持ちはあるんですね。例えばご両親が亡くなっちゃってかわいそうな子をとる方法もあるんですけどもそういうことはできなくて、だったら今元気で可愛い子の写真を撮ってこの笑顔を壊さないようにしたいなっていう意味で世界中で子供の写真をずっと撮ってるんですね≫

「それはねいわさきちひろさんていう画家がいらっしゃるでしょ。ちひろさんがなんであんなに一杯可愛い子を描いたかって言うと結局こういう子達を泣かさない出っていう事なんですよね。それてはいいお仕事なんじゃないですかね。動物も撮ってらっしゃいますよね?」

≪基本的にゆっくりした時間とか柔らかい感じが好きですね≫

※猫の写真が登場

「かわいい。これはどこで?」

≪これもタイですね。南部の≫

「でも実際の写真を撮る現場を見といたほうがいいということでモデルをやったのが子の世界にお入りになる最初みたい」

≪モデルというのはやったことはないんですけども偶々ある雑誌の表紙になって≫

「それでその時にそのあたりにいた人が女優さんになりません?って」

≪そういう風に言ってくださったんですけども≫

「その写真は篠山キシンさんなんですよね。何かそこにいらした方が女優さんになってみませんかって」

≪ですね。でも想像したことはなかったので日大には役者さんを目指して勉強されている方もいらしゃったし偶々チャンスをいただいてそれをそのまま乗ってしまうのも失礼だし、いけないなと思ってちゃんと自分が役者をやるっていう気持ちじゃない限りはやっちゃいけないと思ったんですね。で3年ぐらい考えて≫

「その間は学校に行ってらしたんですよね。」

≪学校に入ってまして卒業して1年ぐらい経ってからですね仕事を始めたのは≫

「それと引っ込み思案なとこもおありだったんですよね」

≪そう。どっちかというと後ろに隠れていたいタイプだったんですね(笑)。≫

「でもみんなが学校を卒業していろんなところに就職していく時にちょっとやってみようかなって」

≪すごく考えて映画とかも見て、表現(する仕事)とかをしたかったので表現の1つだなって思った時に初めてやらせていただきますって。≫

「3年ぐらい考えてということですね。私がお会いした時はですね赤ちゃんがお腹にいてですねまん丸な大塚寧々さんでああいう方だと思っていて。その息子さんも3歳になってその息子さんがユニークでその息子さんの言動を書いたりしてるんでしょ?」

≪完全に私的なものなんですけども絵本みたいに私の子供が主人公の絵本を書いていてもう少し大きくなって字が読めるようになた時に本人にしてみれば自分が主人公なので面白いなと思って≫

黒柳「とてもユーモアーのある子で人から可愛いのねとか言われると」

大塚≪私が結構言っちゃうんですね。可愛いねっていって抱っこすると「はい、そのとおり」とかいうんですよ(笑)≫

「可愛いのねえ~」

≪合いの手がうまいというかすごくユーモアーがあるんですよね≫

「歩いてると抱っこしてほしいなと思うと」

≪「僕疲れたなあ・・・抱っこして」とか≫

「すぐに言っちゃわないでね。バスとかに乗っても座りたいとか言わないで」

≪「僕も座りたいなあ~いいなあ~」って(笑)。恥ずかしいんですよ≫

「そうするとどうします?」

≪かわってくださる方もいて。結構冷や汗ですよね。別に教えたわけでもなくてスーパーとかに行っても「ママ、僕いい子いい子。買って」とか(笑)≫

「すごい外国人みたい。あらそう。でも可愛いわねいきなり買ってとか言わずに理由を探すなんて」

≪でもその後に勝手とか言うとは思わなかったんで「いい子だね、いい子だね」って言ってたんですけどもその後に買ってってきてこれはしょうがないなと思って(笑)≫

「3歳に成り立てでもそんな風に判ってねえ。それでそういうものをこの子は忘れちゃうだろうからということで非常に私的なものですが書いてらっしゃるんですね」

≪そうですね≫

「それは赤ちゃんの時からずっと描いていて」

≪何か面白い事をしたりとか寝相がすごく悪かったりとかの時に自分で書いて。本当に絵本ですね≫

「あなたがテレビに出てらっしゃるのは見てるの?」

≪みたことないですね≫

「じゃあ普通のお母さんだと思ってるの?」

≪そうですね。≫

「スーパーとかに行って大塚寧々さんですかとか声をかけられたりしない?」

≪いつも行くスーパーが決まっていて私スーパーの人と仲がいいのでみなさんこんにちはみたいな≫

「特別な仕事をしているお母さんだとは思ってないわけね。」

≪はい≫

「そうだ再婚なすったんですってねあなた。そのくらいの年の子はお父さんが変わっても割とその人がいい人だったら」

≪ええ≫

黒柳「それにしても大塚寧々さんは大変お忙しくちょっと前ですけども木村拓哉さんとの「HERO」とかおでになってるんですけども、こんどお出になった「笑うかえる」という面白い題名なんですけどもこれはあなたがお付けになたんですって?」

大塚≪全てが終って打ち上げの時に≫

「元々は原作がある?」

≪”トリコ”っていう。その時に監督が募集するってみんなにおっしゃったんですね。お箸の紙とかに思いついたのを書いて出したらあとで”笑う蛙”にしたからっていうことになって。まさかそういう風になるとは思わなくて≫

~VTR再生~

「この監督さんは頭の中でこの映画を作る時には昔の俳優さんを絵がいてらしたんですって?」

≪それは後から知ったんですけども≫

「長塚京三さんのやってらっしゃる役は佐田啓二さんで大塚寧々さんの役は原節子さんで。もしその時代だったらということなのであなたは原節子さん」

≪いえいえ≫

「ミッキーカーチスさんはどういう役をやってらっしゃるんですか?」

≪私の母さん雪村いずみさんの恋人役というか。雪村さんはすごく素敵な方で現場でもすごく楽しくて≫

「よかったですね。あなたが打ち上げで題名をつけてみてって監督さんがおっしゃったのでお箸の裏に”笑う蛙”って。これは蛙がでてくるんですか?」

≪ちょっと出てくるんですが。お話としてすごく楽しいというか喜劇というか例えば蛙が見ていても笑っちゃうだろうなって。何となくインスピレーションでパッパっと書いたのであまり理由を聞かれても困るんですけども≫

「それが採用されて題名になったということです」

≪いいのかな≫

黒柳「この笑う蛙はもう」

大塚≪はい明日から公開になるんだと思うんです≫

「久しぶりの映画でしたか?」

≪久しぶりではなったんですがこんなにすんなり入れたことは初めてだったので。毎日現場が楽しくて今でもいきたいぐらいです≫

「ああそう。またその後お子さんがどうなったか知りたいのでまたいらしてください」

≪はい≫

「どうもありがとうございました」

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