2002年7月10日
黒柳「原田龍二さんです。芋ようかんが好きなんですってねえ。珍しいですね男の方が」
原田≪仲間と芋ようかんを食べた思いではないですね≫
「そうでしょうねえ。下町でお育ちなんですってねえ?だからお茶と芋ようかんが大好きで」
≪はい最高のセットですねえ。≫
「この方の弟さんでモトミヤヤスカズさん。その方の奥様が女優でタレントの松本あき子さん。松本あき子さんに赤ちゃんが生まれたそうで可愛いんですって?」
≪可愛いです≫
「時々会う?」
≪ちょっと時間が空きますと実家におりますものでございますから会いに行きます≫
「男の子でしたっけ?」
≪ええ男の子です≫
「松本あき子さんはお母さんらしい?」
≪家の中では一生懸命主婦をやってますね。≫
「息子さんは2さいぐらいなりましたか?」
≪そうですね≫
「じゃああなたにもなついてんの?」
≪ええなついてます(笑み)≫
「あなたの事ですけども結婚なさって。去年の暮れに入籍をなさいましてご報告はなんといってもファンクラブのみなさんに」
≪そうですね。伝えたいと言う気持ちがありまして文面で報告しまして≫
「”相手は芸能界とは無縁の女性ですのでマスコミ各社への発表は遠慮させていただこうと考えております。ファンの皆様方へは自分で筆をとりお伝えしたいと思いご報告させて頂いた次第です。”こういう風にちゃんと手書きで。でもファンのかたがたくさんいらして2000人ぐらい?」
≪数はわからないですけども。ありがたいことです≫
「不満の声はどうですか?」
≪そうですねどちらかと言うと祝福してくださる方が多いんで≫
「でもお相手は公開されてないんですけども例えばA子さんとしますよね。スタイル抜群、一見モデル風の」
≪ハハハハハ(笑)。そういう風に書いてくださったんですけども芸能界とは無縁のただの女性。ただっていうのも変ですけども≫
「あなたはその方と(付きあって)お長いのね。10代から」
≪ぼくは20にはなってましたけども彼女は3つぐらい下なんで。≫
「それから10年がかり(10年間の交際)。よく気が変わらなかったですね」
≪そうですねぼくもひょろっとわき道にそれてしまったことがあったんですけども。そういう意味では苦労かけてしまいましたね≫
「結婚する前から苦労をかけた。でも結婚するのはこの人だっていうのはあったんでしょうか?」
≪そうですね一緒にいると落ち着くっていうのは単純な言葉かもしれませんけども一緒にいてリラックスできる相手ということでいいなと常々思ってましたけども≫
「去年入籍なすった日、婚姻届は前から何となくもっていて”いくぞ!!”って決めたんですって」
≪おもむろに飯食ってる時に”いくぞ”って≫
「何ご飯」
≪(笑)≫
「晩御飯」
≪はい。すると泣かれてしまいまして時代劇で言うと袈裟切りですよね。ビックリされてそれとともに喜んでくれたっていうことだと思うんですけども≫
「いつかゆってくれたらいいなって思ってたけども明日婚姻届を出すぞって言うとは思ってなかった。」
≪僕は本当に悪い性分なんですけども計画性が全然ないんですね。予定ですとか。≫
「ふんぎりつかないところがあるのかと思ったらいきなり踏ん切りつけるんで。(奥さんは)お仕事何かやってらっしゃたんですか?」
≪ちょこちょこアルバイトみたいな≫
「なにかバレーボールかなんかをやってらっしゃった方であなたが浮気っぽい行動があった時にアタックが入って本当にすごかったんですって」
※殴られた
≪2,3日(耳に)セミが鳴いてましたね。≫
※殴られて耳鳴りがした
「でもあなたのお若いときの恋愛のインタビューを拝見していると”隠し事をしないで話し合いたい。浮気はしない。尊敬したい。相手の望む事をさせてあげたいと思います”って答えてらっしゃってるんですよね。そういう風におっしゃっていたのに浮気っぽい行動を彼女に見抜かれたんでしょう。でもバレーボール選手のアタックってそんなにすごいんですかね?」
≪そうですね。やられてみないとわかんないんですよね≫
「それ以来はそういうこと(浮気)は無いの?」
≪・・・そうですね。無いです≫
「フフフ(笑)。でもこの前あなたがここに来た時に覚えてらっしゃるかは判らないですけどもご両親をとても尊敬されてるということと自分のような人間をよくここまで育ててくれたと。もし自分が親の立場だったら育てる事をやめちゃうかもしれないと。それ覚えてる?」
≪はい覚えています。≫
「そこんところVTRでちょっとご覧いただけますか」
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黒柳「あなたはどういうところをご両親を尊敬してるんですか?」
原田≪よく育ててくれたなって。非現実的な話ですけども僕が逆の立場だったらとっくに見捨てるだろうなって。≫
「もしあなたが親だったら」
≪えええ≫
≠
≪自分の家庭では親父とお袋はキスはしないんですが僕はキスをするような家庭を作りたいと思います。≫
「子供たちも安心するんですよそういうところを見てね」
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「ここはどうですか結婚して?ちゃんとおっしゃったように行動されてますか?」
≪そうですね。はい。ともなってると思います≫
「子供ってお父さんとお母さんが抱き合ったりキスしたりするのはうれしいんですね。うちの両親キスしないんですよって考えてみたらおかしいですよね(笑)。会話としてはねえ。でもそういう風にしてほしいとあなたはお思いだったのね」
≪そうですね。日本人ていうのはスキンシップが下手というか≫
「1回好きだっ言えば100年言わなくてもいいやって男の人は思ってるところがあるじゃないですか。ダメなんですよねそれじゃあ。渥美清さんが寅さんにはいっちゃうし自分が独身の時のアパートにいたり自分の家にいたり。それに人に絶対に自分の家を知られたくなかったんですね。子供が寅の子供って言われると可哀想だということもあってそういうこともあってアパートにいたことがあったんですね。そこで私が「あなたさあ奥さんと子供とどうやって交流はかってんの」って聞いたら「ああ俺は家に帰ったら上さんを抱くよ」って言ったんですごいビックリして渥美清さんが家にただいまって帰ったら抱くのかって。力いっぱい抱くんだって。子供はうれしそうにしてるんだって。離れてお父さんがいなくてもね仲がいいんだっておもうんだって。しばらくして子供はどうしてるって聞いたらこの頃は(抱き合うと)子供は照れたような顔をしているって言ってたわ。ちょっと前に奥さんは抱いてるって聞いたら「抱いてるよ」って。子供は2階へいっちゃうって。」
≪子供は両親が仲良くしてる場面を見たいなって思うんですよね。≫
「絶対そうだと思うんですよ。必ず子供はきて見てたって」
≪子供のためだけとかでは自然とそういう風にできればいいなって思うんですけども≫
黒柳「でも本当のこと言ってさっき自分のようなものを育ててくれたっていうのは若い頃悪ぶっていたのかしら?」
原田≪悪ぶると言うよりもまっすぐな道があるとするとわき道へ逸れると言うんですかね。テレビではいえないですけども≫
「歩いていても後ろから刺されても仕方が無いなっていうような」
≪そうですねそういう時期もありましたね。≫
「でもそういう人だからこそいい夫になったりいいいお父さんになったりするっていいますけどね。」
≪そうですね≫
「秘境にいくのが好きで秘境好き者なんですけども、人が行かないところにもずいぶん行ってらっしゃるのね?」
≪そうですねジャングルをはじめとして山岳民族が住む村を訪れたり≫
「普通だったら頼まれても嫌だと思うところですね。アマゾン、カリブ、ベネズエラ。なんか最近ですかねベネズエラ。南米ですかねあそこは?」
≪ブラジルの隣ですね≫
「あなたの隣に長いもの(棒)がきたんですけどもなんですかそれは?」
≪これはヤノマミ族の村に1週間ほど滞在した時に・・・こっちの方は僕が作ったんですけども≫
「それは何に使うんですか?槍?モリ?」
≪森の中で狩猟をするときに使うんですけども先に毒が塗ってあるんですけどもね≫
「投げるの?」
≪弓矢の形でスパンと≫
「弓矢なんですかこれ。こんなに長い矢なの。遠くまでいきます?」
≪行きますね。小柄なんですね。この矢よりも背が低いんですけども巧みに使って仕留めるという≫
「そういう所に行くのがお好きなんですってねえ」
≪なぜか好きなんですね。≫
「何か出てきたら恐いなとかは無いの?」
≪文明から隔絶された非文明社会の住人たちの暮らしにすごい興味があっていったいどんな生活をしていて・・・≫
※ヤノマミ族との写真が登場
「これはヤノメミ族の人たち。女の人たちも胸を出して」
≪写真撮るから集まってっていったらこんなに集まっちゃたんです。≫
「でもあれですね鼻の中を横に棒を通しているのは分かるんですけども唇の両側のところにもさしてるんですか?」
≪そうです。結婚してる証だそうですけそも≫
「ずいぶん若い子もいたそうですけども若い子でも結婚してるのかしら?」
≪一夫多妻制というか≫
「でも左側の子なんて子供に見えません?」
≪そうですね≫
「一応結婚してるってことになってるの。こんなのやってって転ぶ事は無いのかしら?こんなとこに刺して転んだら痛いと思いません?」
≪転んでるところは見たことが無いんですけども一度刺してるものを抜いて見せてくれって言ったんですね。まずいこと言ったかなと思って通訳の方にどういうことなんですかって聞いたら人前で棒を抜くのは非常に恥ずかしい行為だという概念を持ってるそうなんですね。ちょっとかわいそうなことしたなって≫
「何日ぐらい滞在なすったの?」
≪ヤノマミのところには1週間ぐらいですかね≫
「そもそもブラジルか何かにいらした時にそんなに秘境が好きならヤノマミ族の人がいるよって教えてもらったんですって」
≪教えてもらってからフト行きたいなって思っちゃったんですね。日本に帰ってきてから調べようと思っても文明人が入らないところの人達なので参考文献とか資料的なものが無かったんですね。それが逆に良かったと思います。しってしまうと頭でっかちになって楽しみさも半減するんじゃないかなって≫
「固定観念もできちゃってね」
≪行って丸腰の状態で自分の心で感じたいなって思って≫
黒柳「女の人や子供たちがよってくるのはあなたの事を信頼してるからだと思うんですけども」
原田≪まあ自分ら以外の人種と会うのもおそらく初めてだと思うんですね。初日の夜も焚き火の火の明かりくらいしかないんですよ。よく周りも見えないんですが僕はハンモックで寝泊りさしてもらってたんですが焚火にあたってしばらく考え事にふけっていたら僕の背中を触る人がいるんですね。振り返ってみたら女性ばかりが僕を取り囲むようにして座っていて。自分たち以外の人種の肌を触るのは非常に好意的なことに思えて嫌な気持ちはしなかったんですね。逆に認められたのかなって。仲間には入れたのかなって気持ちがして非常にうれしかったんですけども≫
「そういう秘境の人のいないところに行くのが好きな人だと分かってもらえたんですって」
≪僕もそういったところ行くと心の赴くままにやってしまうんでそういう態度が良かったのかもしれませんね。≫
「で素晴らしいのはあなたが帰ろうとした時の村長さんのお言葉なんですけども」
≪まさか僕がヤノマミの村から違うところに行くというのが理解できなかったみたいで怒られました最初は。なんでおまえ帰るんだって。彼らはよく戦をするんですね。他のヤノマミの・・・ヤノマミと言うのは広大なジャングルに2万人いると言われてるんですけどもよく違うところにすんでいるヤノマミと戦があるらしくおまえも一緒に戦うんじゃないのかって逆に怒られてしまいまして≫
黒柳「何で帰るのか。俺の息子になったんじゃないのかって。この中の好きな女性がいたら結婚してここにいるはずじゃなかったのかって」
原田≪そうです。僕も通訳からその話を聞いたときに涙が止まんなくなってしまって。彼らがみんな泣くんですね。で別れの歌を歌おうということで大合唱してくれて≫
「もう一度来ますってあなたはおっしゃたんですって?」
≪言っちゃたんで約束は果たしたいなって≫
「息子ができたら息子を連れ一緒に行きたいとおっしゃってますけど。奥さんも連れて行ったら」
≪ぜひその時は≫
「奥様はなんていってました」
≪よかったねって≫
「そうですか」