本日の徹子の部屋ゲストは薫ジュンさん

2002年9月19日

黒柳「相変わらず美しい薫ジュンさんですけども。マラソンをやっているのは知っているんですけども、」

≪マラソンは最近辞めたんですよ≫

「やめたんですか?」

≪それでウオーキングに切り替えたんですよ。毎日1時間ウォーキングしています。≫

「そうなんですか。ほら体がどっこもたるんでないっていう感じがするじゃない。」

≪いいえいいえ≫

「うらやましい限りと思ってますけども。それにしてもまぁ本当にいろいろなことが次々とあったんですけども9年前にお越しいただいたときは何か2度目のご結婚が下がったところで。ハワイで挙式をなさったんですけども鎖骨を折ったとかで」

≪そうなんです。≫

「結婚式でいらっしゃったハワイで鎖骨を折って」

≪そうなんですよ。2度目の鎖骨を折った時≫

「2度も鎖骨を折ったんですか?」

≪2度もあったんですよ。≫

「自動車事故というのは違います?」

≪そうです。同じ所が折れて調子が悪くなったんですよ。≫

「その時はねぇ新婚生活楽しいですとおっしゃってたんですけども。その時すでに更年期というのが始まっていたんですって」

≪更年期というのは自覚症状ではいろいろなものがあったんですけども≫

「でも更年期と分からなかったんですね」

≪わからなかったんです。そのなんにもやる気が起きなくて何もする気も起きないんです。ほとんど寝てましたから。≫

「すごいですねぇ2度目のご結婚をなさった後?」

≪はい普通だったら楽しくて仕方がなかったときだったんですけども≫

「番組でお話しをしてくださったときの後ぐらい?」

≪あのときも結構頑張って元気よく話をしていました。つらかったんです≫

「人に会うのも嫌だっていう感じ」

≪会うのも嫌だし、話をするのも嫌だし≫

「ご主人はどうだったんですか?」

≪あの時ですね、実はですねもうほとんど別居状態だったんですよそうだったんですよ≫

「そお~。ご主人もお忙しい方でねぇ」

≪彼は仕事場でほとんどそちらで暮らしていました≫

「あなたがうっとうしいとお思いになると思ったからかしら」

≪やっぱりあのどうしてもイライラしてしまうんですね。あのイライラしてはいけないと思うと人に当たったりとっても心配してくれて思いやってくれて私のことすごく思ってくれていたんですがとても冷たくしてしまって本当に申し訳なく思っています≫

「それはなんだかわからないの?自分でそうなってしまうのね」

≪そうなんです。≫

「ですからきょうのお話しは人ごととは思わないである年代になると、これは年代によってもさまざまですね若くてもなる方もいらっしゃいますしね。でもわからなくてなんだか知らないけどもイライラしている方はお聴きになっていただきたいんですけどもね。」

≪イライラして、やる気がなくなる、不眠、それから私の場合は汗をかく寝ているときに大汗をかいてしまう。シーツを敷いて寝てそのシーツがびしょ濡れになるぐらいに≫

「すごいですね体の中に汗がいっぱいあるんですね。」

≪本当です。ホントにそんな感じ。何度もシーツを取りかえたりパジャマを着替えたりして≫

「で病気の時に見たいですよね風がひいて熱があったりするときみたいですね」

≪ですから私は救われたのは猫がその時9匹いたんですよ。猫が9匹いたがために彼らの世話をしなくてはいけなかったんです。ご飯を作ってあげたりトイレを掃除してあげたりということで体を動かすことができたんです。だからそれがなかったらほとんど寝ていました仕事以外は。≫

「ご主人は仕事場で寝泊まりしてほとんど別居状態。その後を猫の世話をしてそのほかは寝ていてまぁコンサートはやっとのことですよね」

≪それに人の前に出ることがとても嫌だってですからステージがとてもつらかったですね。それでねぇ感情がなくなってしまったんですよ喜怒哀楽が。涙は出ない悲しいと思わないうれしいと思わないだから歌を歌うことが大変つらかったです≫

「大変ですね。それである日ご主人の方からおっしゃったんですそういうふうに別れたほうがいいんじゃないかって」

≪そうです彼からもこういう状況だったら別れた方がいいんじゃないって私も本当に申し訳なくて何にもその妻として役割を何も果たしていませんでしたからただただ申し訳なくてあの病気だと思っていたんです。原因はわからないですけども何か病気だと思っていたんです。ですから仕方がないけどこれからいい友達でいてねということで≫

「それでだんな様とも別れになった。マラソンに突然」

≪入り。そうなんです体調が悪かったから、でもやっぱり仕事をしていかなくてはいけなかったですからなんとか体力を取り戻そうということで極限のものに挑戦しようと思って。それでマラソンを選んだんです≫

「それで少し練習なんかをなさったにして」

≪はい1年間トレーニングしました。それで12月に≫

「(マラソン中の写真で楽しそうな笑顔)この時はイェーイとかされていますけどもいやではなかったんですか?」

≪この時はもう無我夢中でしたから。このときは本当に無我夢中であのつらかったですけども、私は今42.19キロを挑戦しているんだと思って走っていましたからね。≫

「日本でも走ってらっしゃいましたけどもあとは出たとこ勝負だということで向うにいかれて結局完走されたんですね」

≪完走しました≫

「6時間」

≪36分30秒かな。≫

「でももっと長い時間がかかった方もいらっしゃるそうですからね」

≪そうですねぇ1番長くかかった形で12時間ぐらい≫

「それまで待ってくださっているんですか皆さん?」

≪そうですね≫

「そういう方は食堂へ入ってご飯を食べたりしているんじゃなくてずっとちゃんとやってるんですかねぇ(会場笑)」

≪私の場合は御手洗の時間とかバナナを食べる時間とかをそういうときは休んでいました。走って食べたりしないで休んでまた歩いたり走ったりの連続でした。≫

「結局感想なさって。そうするとよく寝られるしいいなと思っていらしたらその次お父様の具合いが悪くなって」

≪そうなんです今度父が食道がんになりましてそれでも発見されたときは殆ど手遅れの状態だったんですよ。もう10年間胃かいようが広まってしまっていて≫

「じゃお父さんはご存じだったの?」

≪いえいえ。全然知らなかったんですよ自覚症状はなかったんですよ。それで体調が悪くなって病院に行ったらもかなりの広がりで胃かいようが広がってちゃって≫

「あなたのお兄さんのは作曲家の」

≪三木たかしです≫

「ですからお父様は黛ジュンさん、三木たかしさんのお父様ということになるんですね。」

≪そうですね。≫

「それでお父様のそういうことでご心配もなさったんですけどもお父様は晴れやかな人生を送られた方で」

≪とっても楽天的な人生でとっても自分主義といいますか自己流というかな本当に楽しい人生を歩んできたと思います。≫

「そうですね。そういうことではねぇでもお母さんはとてもよくを働きになったんですってね?」

≪そうです。父の代わりに父はほとんどいなかったんですよ外にいろいろといろんな方と(笑)≫

「女の方をねぇ。お母様も大変でしたね」

≪ですからほとんど母が4人の子供を育ててくれたという≫

「でもお父様ですからねぇ。結局お亡くなりになったんですね」

≪そうです。≫

「そこでまた気分として落ち込んで」

≪落ち込みました≫

「落ち込んだとこにまた落ち込んで、そうこうしてるうちにのどの先生が「ちょっと産婦人科へ行ってみたらどうですか?」って」

≪というのはですね私は歌を歌ってますでしょう口の中がとっても乾くんですよ言葉がはっきり話せなくなっちゃって、スムーズに言葉が発せられなくなって先生にうかがったんです。そしたらこれもしかしたら産婦人科に行ったらいいかもって。≫

「男の先生に?」

≪はいそうです。紹介していただいていいったんです。それで症状をお話ししたら「これは更年期障害ですね」って。けっこうびっくりしました≫

「皆さんそうなんですってね」

≪だいたい、そんなに若くして更年期になるなんて思ってなかったんです≫

「その時40代?」

≪そうです。≫

「そういうものはもうちょっと年をとってからなるもんだって普通思いますよね。」

≪はい。≫

「更年期からくるとは思わないですよね?」

≪思わないですね。あの1番なにしろひどい症状はうつ症状だったんですよ。≫

「木の実ナナさんもそうだっておっしゃってましたものね。」

≪そうなんです木の実ナナさんにあるところでお会いしたら、私の症状を彼女にお話ししたらもっと早く言ってくれればいいのにって言われてそれで先生を紹介していただいたんですよ≫

「心療内科の女の先生を」

≪そうです。紹介していただいてそれからあのお話しをして≫

「木の実さんもまぎれもなく、言われたんですってね。更年期ですって」

≪ジュンちゃん大丈夫よすぐ治るからね。≫

「それからずいぶん経ったですよね」

≪そうなんです悪くなったり良くなったりの連続です。≫

「そうなんですね随分時間のかかるもんなんですね」

≪個人差はあると思うんですけども私の場合は辛いですね≫

「まだ完璧というわけではないんですよね」

≪完璧じゃないです。本当にひどいときは本当につらくても仕事行くときにはっていくような感じです≫

「そうなんですってね本当に悪いときは起き上がれないんですよね。」

≪よく主婦の方が茶碗も洗えない掃除もできない、怠け病じゃないって言われるんですけども本当に何もできなくなってしまうんですよ≫

「やっぱり更年期というものはそういうもんなんですかねぇ。何が原因でそうなるんですかねぇ?」

≪ホルモンだと思うんですけどもね≫

「でもうつ病的になるというのが不思議な気がしますけども。でもなんかあるんでしょうでホルモンの関係が何だか分かりませんけども。私はちょっと何もなかったものですから何も同意できなくて申し訳ないですけども、沢村貞子さんがねぇ私はなんなかったわよ私もならなかったはよって本当に何事もなくきちゃったものでその間ずっと徹子の部屋をやっていましたので穏やかにイライラもせずにやっていましたのでそれは運がよかったんですけども。ひどい方は本当にひどいですね。でもあなた9年前にこちらにいらして下さって結婚して新婚でねぇでも骨折しちゃったのとおっしゃっていたときにもうすでに更年期障害で始まっていたとすると長く続くもんですね。」

≪長いんですよ。でも心療内科の先生に診察していただいてお薬をもらってそれから多少良くなりました≫

「いまでもお薬は飲んでいらして?」

≪でたまに本当につらいときはお薬の力を借りて。≫

「今日は大丈夫?」

≪きょうはねぇ(笑)でもね今朝はちょっと落ち込んでいたんです。≫

「そんなときはミニスカート履いて、せっかくなんですから立っていただいて」

≪いいえそんなお見せするような足じゃないんですから。≫

「でもねぇそんだけの足をねぇ更年期だとおっしゃいながらミニスカートを履いていらっしゃる方少ないと思いますんで」

≪じゃ立ちます≫

「せっかくですから机のないところまで行っていただいて。本当にねぇびっくりしてしまいますけども黛ジュンさんです。入りも結構です。でもそういう格好されることはイヤじゃないの?」

≪あのねぇやっぱりねぇこういう衣装を見つけると結構気持ちがしっかりするんですね。緊張感が1番いいですねぇ≫

「パジャマなんか着てるとダメですね」

≪ためです。パジャマを着ているとデレーとしちゃって。≫

「特に更年期の時はねぇ。じゃ朝からスパンコールでも来て(笑)。」

≪きちんとお化粧もして≫

「やるぞという感じじゃないとだめなんですね」

≪本当に気合を入れないとステージが勤まらないんですよ≫

「奥様方はステージがないからやっぱりあの皆さんここ1番ご主人が帰ってくる時間にはきれいにして」

≪そうです口紅ひとつつけるにしても違うんですよ。≫

「やっちゃえばなんとかなるんですか?」

≪1度ステージに上がるともあとは緊張感と流れて何十年も歌っていますから最後まで行っちゃうんですよ≫

「主婦の方はそれがないのでねぇ。やっぱりご主人なり子供なりとかなんとかでねお友達とかそういう時にねぇここ1番というときにおやりになるといいかもしれませんねぇ。」

≪ええ≫

黒柳「何といっても黛ジュンさんは”天使の誘惑”」

≪はい。≫

「これが4,680,000枚と言われてますけどもそうですか?」

≪はいそうです。そうですねはいなんでそんなに皆さん聴いていただけたのか≫

「でも恋いのハレルヤでデビューなさいまして、それから間ずっと歌っていい続けていらっしゃるんですけどもそこで大事な大事なお母様がおととし」

≪そうなんです。10月の26日に脳梗塞で倒れましてしかも大島で倒れてしまったんですよ。大島のお庭で≫

「大島に住んでいらしたの?」

≪たまたま行っていたんです庭だったからよかったんですけどもお家の中だったら≫

「気が付かなくて」

≪そうです。見つけて下さってそしてヘリコプターで東京まで搬送されまして病院に入院しましてびっくりしました。意識不明だといわれたんですけども病院に着いたときは左の手は動いていました。≫

「そのまま療養生活?」

≪そうです。あの今年の3月に反対側もこうそくを起こしちゃいましていま全身不随なんです。も全然お話しもできなくて意識不明です。≫

「心配ですよね」

≪見ててとっても辛いんです。普段とってもおしゃれが好きな母でしたからなんか今は母の姿を見るのがとてもつらいですね、でもやはり行って体温を感じられるでしょう。だから≫

「あなたがお見舞いに来てくださっていることもお母様どっかで感じていらっしゃいますよ。でそれでそういうことがあったんですけども昨年電撃的に婚約をなさったんですけどもね(笑い)これもコマーシャルをはさみましてお話しを伺うんですけどもこれも電撃的な婚約だったんですよね」

≪(笑)≫

黒柳「去年電撃的に婚約をなさったんですが、ですが2カ月後にですかね電撃的にそれを破棄なさったんですけども。まずその婚約をしようということはどういうことか?」

黛≪たぶん私18歳のデビューの時から人間的に成長をしていないんだと思います。もうねぇ本当にねぇ去年の件は私の人生そのものを表していますね。おっちょこちょいでしょう、すぐその気になるでしょう、人の言うことをすぐ効いてしまう、優柔不断≫

「純真で」

≪いいえいいえいいえ。≫

「でも20年来のお知り合いでお兄さまが作曲家と作詞家の方としょっちゅうお会いになっているから。時々ぶりにお会いになって2次会3次会それであなたは酒も飲みになったんですって」

≪飲めないんですけどもその時はたまたま≫

「普段はのめないのに?」

≪多少はのめるんですけどもその時はたまたまん飲んだんですけども、そして次の日にまたたまたまあったんですよ。それでその次の日に久しぶりに会ってみな酔っ払っていたんですよ私も私の友達も含めて、それで酔っ払って彼がどうだジュンおれたちも気心知れているからちょっと結婚でもするかって言われて。私も酔っ払いちゃってどうでもいいかって感じで。もうダメですねぇ(笑)。そうねぇってもう酔っぱらっているから何を言ってるのか覚えていないんですけどもね。だってお酒の席でそんなことを言うはずないからそうねって言ってたんですけども本当にねぇつぎの日になってそういえばそういう話をしたなって思い起こしてそしたら彼から電話かかって「そういえば昨日行ったこと覚えてる?」て言われたからあれ本当だったのって聞いたら当たり前だよ本当だよと言われて。ちょっと待ってちょうだいちょっと時間を下さいと言われたんですけども向こうは突っ走ってしまう人なので。≫

「ちょっと待ってくださいってあなたが言ったので」

≪はいちょっと時間を下さいと言ったんです。とっても突っ走ってしまう人なのでダーとペースに彼のペースにのちゃったんですね。だからものすごく反省しています≫

「まあいいかって思ったの?」

≪まあいいかっていうか(笑)。≫

「でまぁ婚約しましたということになって」

≪それが公になってしまってですねあのどこかなんか心の中でどっか躊躇してるんですね、時間がなさすぎたって。とっても私の中で気になっていたものなんですね。こんなに早くに公にしちゃっていいのかなっていう思いが私の中にあったんですけども。≫

「ちょっとコマーシャルです」

≪≫

黒柳「でもご自分の中でそういうものがあってもね婚約はなかったものにしましたっていうのは随分勇気が」

≪そうですねぇ。自分の手気持ちに正直になれてあの時はよかったと思います。≫

「相手の方はどうだったんですか?しないっていうことに対しては」

≪そうですねぇその後はあまりお話ししてないんですけども。≫

「でもまぁあなたはそうし合いながらも更年期障害の余韻を。でもまぁすごくいい元気のいい曲をお出しになりましてですね”よみがえる真っ赤な太陽”これはあれですか美空ひばりさんがおうたいになった」

≪そうです大ヒットした歌なんですけどもこれは35年前にレコーディングをしましてその時に事情がありまして発売停止になってしまったんですね。そして35年ぶりに日の目を見ることになったんです≫

「じゃこれは35年前の声なんですか。じゃあ昔のやつということで。うれしいでしょう?」

≪恥ずかしいですね。あまりにもものすごい歌い方をしてるので≫

「やはり違います?」

≪違います。≫

「35年前のああと聞きたいという方は特にこれを聞いていただければ。そうですよね黛さんはこのCDがたくさんくれればまたお元気にねぇ。」

≪そうですね≫

「あなたは60歳になってもミニスカートがはけるようになりたいと思ってらっしゃるんですってね?。」

≪あの目標のひとつして60歳までミニスカートで恋いのハレルヤ、天使の誘惑を歌っていたいなって。≫

「それはいいですよねそういうのはいつまでもあった方がね。でもあなたはだれかに結婚しようといわれるのはお幸せですよあなた。」

≪本当にわずかな短い時間だったけども夢を見させてくれたっていうのはとても感謝しているし本当に感謝しています≫

「本当にそうですよね。お騒がせしようと結婚しようてねぇ昨日の話本当だよってね、お電話くださったんですからそれはあなたお幸せですよね。何も言ってくれない人に比べはどんなにかね(笑)。お元気で」

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