2002年10月2日
黒柳「バイオリニストでいらっしゃるんですよ。本当にちゃんとしたバイオリニストでいらっしゃるんですけどもお話しがすごくお上手ですね、クラシック音楽をみんなに広める積極性というの、積極制度をベストテンで選んでいるので持って第3位におなりになったんですよ。で1位がですねぇフジコヘミングウェーさん皆さん大ファンでいらっしゃいますけども。間には高木綾子さんでこの方はフルート奏者でコマーシャルのなどにも出てらっしゃるんですけども。なんて言って参3位がきょうのお客様ですよね高島ちさ子でさん。で4位が井上道義さんとヨーヨーマさん。で5位がチョンミョンファンさん。こういう中で第3位というんですからすごいんですけども。メディアへの露出度のオブザイヤーというのがあってさっきのはクラシック音楽を広める積極制度のオブザイヤーでもって第3位で。随分世の中にはいろんなものがあるんですが、1位が小澤征爾さん2位が今日のお客様の高嶋ちさ子さん。そういうあのクラシックいろんなベストテンがあるんですか?
高嶋≪いやないですけどもなんか雑誌でそういう特集があったみたいで。≫
「広くあなたが音楽を特にクラシック音楽を広めたいということでねぇバイオリンを弾きになったりお話しが上手だということでもあのきとのコンサートの切符も即売り切れるということで。このごろはコンサートでもお話しが多いんですか?
≪そうですねあの希望でいうと2割しゃべり、8割演奏なんですけども場所によっては五分五分になっちゃったして
「それでも五分はお引きになる。
≪もちろんひきます
「それであの面白いお話しがいっぱいあるんですけども今お聞きのようにお声がちょっとかすれ気味で。そうそうその前にこの高嶋さんという方は高島忠夫さんの弟さんがあなたのお父様
≪そうです
「あなたのお父さんは高島忠夫さんの弟さん。それで高嶋マサヒロさんとマサノブさんは
≪いとこです
「いとこということになるそうなんですか、まあそれとは関係なくこの方はバイオリニストでいらっしゃるのでいろんなものに出てらっしゃるんですけども、今のお声ですけどもこのお声がちょっとしゃがれ声なのがとてもすてきなんですけども小さいころはそういう声じゃなかったんですってね?
≪5子供の時はすごくきれいなソプラノだったんですけども。すごくけんか早くてケンカばかりしているうちにのどがつぶれちゃったんです。小学校2年生のときに
「も小学校2年生で。声がけんかでつぶれちゃったの
≪声が出なくなったんですね。それで病院に行ったら2カ月しゃべらなければ元の声に戻りますと言われたんですけどもすごくガキ大将だったんで2カ月しゃべらないとガキ大将の地位が危うくなるじゃないですか、だから引き続きしゃべり続けていてそのしゃがれた声で歌うもんたよしのりさんと世良マサノリさんが最高だって親が言うんで歌っていたがとうとうこのちゃったんです
「あなたがそんな声になったのに親は黙っていなさいと言わないで物まねをしなさいって
≪お客様いらっしゃるとじゃあってちょっとあんたのバラードあんたのバラードて
「そうちょっとやってみて
≪いやですよ(笑)絶対そんなの
「あんたの♪
≪”あんたに”です。
「あんたにですか。
≪やってたんですねそしたらこうなっちゃった。
「ああそうなんですかあ。最近おばあさまの日記が出てきたごく最近
≪そうですね。あのうちの祖母はうち3人兄弟のんですけども3人の兄弟の1日を全部綴っていて私が学校から帰ってくるとそれを全部書いていたみたいなんですねきょう何があったのって言われて全部書いていて、そうすると私が今日は先生に4回殴られたとか3回立たされたとか、でも悔しいから立っている時に倒れる振りをしてやったとかそういうこと言うらしいんですよ。それが最近出てきてこの子は末恐ろしい子だって祖母が書いていたのが最近出てきて
「そうなんですね終わるが気であの先生に殴られたとか。あまり先生って殴ったりしないですよね。
≪そうらしいですねでも私はいつも殴られていたので当たり前のように
「そして先生はあなたのことを殴ってすごく落ち込んで悪かったかなと言ったらなんか職員室で
≪あまり先生が落ち込んでいたのであの気にすることないですよ相手が悪かったと思ってくださいって言ったんですよ。
「で他の先生も「先生はだれを殴ってちゃったんですか?」言ったら高島なんだって言ったらじゃあいいですよって他の先生もおっしゃったというぐらいですから。だからそうなんですけどもだいたい、てめえ殴るぞとか言葉がすごかったんですって
≪そうですねぇなぜかどこで仕入れてきたかどうかがけどもいつもべらんめい調で、貴様とか、てめえとか俺様っていつも自分のことを呼んでいて、それで先生も今日は俺様はどんな忘れ物なさったんですかって聞くぐらいで。
「先生もおびえていたのね
≪で先生と一緒に遊んでいた時におい!先公て読んだら先生がびっくりしてこのうちの母を呼び出しましてお宅のお嬢さんが私のことを先公と呼びましたいいきたとすごく頭に来ていたらしいんですけどもををうちの母「あなた先公と呼ばれて親を呼び出していたが先生は勤まりませんよ。」ていったんですがそれっきり呼ばれなくなったんです
「あなたのお家はお家ごとみんなケンカが早くて
≪みんなケンカばかり朝からけんかばかりしているんです。でもケンカが活力源で愛情表現と読んでいるんで
「そうなんですってねあなたはこんなを若く見えるんですけどもご結婚されていてご主人は非常に物静かで
≪けんかしたことないんですって。生まれてから1回も怒ったことないんですって。で親のこともうちは普通にあまりいいにくいですけどもババアとか兄とかは普通にいうわけですよ。でうちの主人はそれを聞いてびっくりしてそんなこと普通言えないよって言ったら、1度も言ったことないよというからじゃ言ってみなよって言ったら「言えないよ、言えないよ」ってね(笑)。うちの親を使っていいからっていったんですけどもとうとう言えなくて
「ご主人がそのような方のもんですからきょうのお客様はなんかこういう鬱憤がたまると家に電話をなさるんですってね。
≪そうなんですよ怒りが活力源なのでいつもテンションが高い状態がけんかの状態だから家にいるとうちの主人とはそういう関係が保たれないで実家に電話してどうよ最近ってけんか越しで相変わらずマージャンばっかりやってるんじゃないのって、母はマージャンが好きなんでいうと。どうせ振り込んでいるんでしょうとかいうとまたカーときてあなたなんて言ってるのってくるからきたな来たなと思ってそこでバトルする
「すごいですね(笑)初めっからけんか越しという感じで。それでまぁあの初めの小さいとき赤ちゃんのころなんですけどもかなりのもんですごく大きい声で泣くんであなたにいうさぎのぬいぐるみを渡すとあなたは
≪渡すと泣きやむんでよかったな寝たなと思っているとまた泣き出すんです。でみるとベットからうさぎのぬいぐるみが落ちているんでかわいそうにと思って拾って渡すとまた泣きやむんです。それを何回も繰り返すんでおかしいなと思ってパッとみたら自分で落としていたっていう(笑)
「自分で落としていた自分で落としていってなく(笑)
≪末恐ろしい
「母親を寝かせまいと。
≪だから私を苦しめるためにこの子は生まれてきたんだろうと思ったって。
「お母様あなたのことを悪魔と思ったみたいですね。
≪そうなんです。
「ねぇいまの写真見たってものすごくかわいいのに。あんな可愛い子がお母様が悪魔と思ったなんてすごいですよねぇあって
≪いや父も思っていたみたいです。
「本当なの。それでさっきの1番最初に皆様にお目にかけた七五三のお写真。吉5さんの衣装を着て本当に可愛らしい。ねぇお嬢様という感じですけども次の瞬間よくこんな写真撮れたと思うんですけども
※済ましている写真から、足を広げてだらっとしている写真にかわる
≪これもっと続きがあるんですけどもを脱いだんですよ
「ダラーとして足も半分を広げていますけどもね。
≪そうですね完全に顔が怒っているんですけどもね
「いやなのこれが
≪苦しくて、結局洋服でお参りに行ったんですが。
「これからどんどんどんどんぬぎ出しちゃって。
≪人の言うことはあまり聞かなかったんで親があまりにも困って占い師さんのところに行ったらいくところ行くところこの子は人のいうことは聞きませんって
「でちゃうのそういうことが。でもあなたはなぜか2歳まで一言もお話しにならない子だったんですってね。どうしてなんでしょうね?
≪しゃべり出すと急に大人の言葉でけんかをしだったっていう
「すごい(笑)これはどなたと
≪これは兄です。年子の。
「そうなんですか。お姉様がいらっしゃるんですが6歳年上の子さまがいて。お姉様がダウン症で
≪はい。
「お姉様がいじめられたりすると弟さんと一緒になっていじめた子なんかのところに行って
≪6歳上なんていじめられているということか分からなかったんですね子供の時は。でも小学校に入っていじめられたっていう話を聞いてそこの家に2人で仕返しに行くようになりまして、石を投げたりとか腐った柿を投げ込んだりとかいじめっ子の家にですねそういうこと繰り返してあとは一緒に歩いているといじめられるんですよ。あと電車とかに乗っているとあいつ変だとか言われて指でさされたりしてそういうことがあると車内暴力に近いボコボコにちゃったりとかするんですよね
「すごいわね、その時もてめえとか言っちゃうの?
≪そうですね。で1回間違えちゃって隣にいる人が何も言わないからあなたの家の子供がこんなこと言っているのに何で黙っているのとかいったら私は母親じゃありませんとか言われちゃって(笑)
「本当に。でもお姉様のことをかばうと言いながら全然違う人に喧嘩を売ったりもしたんですって
≪そうですね。それを口実にかなりけんかはさせてもらいました
「そうですってね。でもお母さんのはお姉様が最初に生まれになったわけですからダウン症で10歳ぐらいまでしか、今お元気なんですよお姉様は、でも10歳ぐらいまでしか生きていられないということをお聞きになったとき大変だったんですって?
≪そうですね。大変だったんです今髪の毛黒いですけども生まれたときは、姉が生まれたときは倒れちゃってそっとおっしゃってでも次の日が来たら髪の毛が真っ白だったんですよ。
「一晩でそういうことがあるんですね
≪でうちの父がこないだそういう話をしたら朝起きたらお客様がいらしたのかと思ったって。
「髪の毛の白い人がいたんで
≪何でもそういう笑い話にするのがうちの悪い癖なんですけども(笑)
「でもダウン症のお姉さんは10歳までと言われたのにずいぶん大きくなって
≪も40にまでなっちゃったから本当に薮医者だったなって。
「本当ね。そのお姉様もしっかりしていらっしゃってあの図書券
≪図書券とかをいただくと私は本を読まないから現金にしてちょうだいって母に渡すんですよ。そうすると母が500円を渡す。1週間ぐらいするとやっぱり本を読みたいからの図書券を返して行ってもらうんですよ。そこで1,000円儲けてわけですよね。またしばらくするとやっぱり本を読まないから現金にしてちょうだいいって言ってそれを何回も繰り返すんですよ。すごい賢いんですよ
「それであなた方のことをしょっちゅう見てらっしゃるから負けてられないというふうになるんでしょう。であんまりそれが毎日毎日ひどいのでもうちょっとなんか落ち着いてさせたらどうかということで音楽という。
≪そうですねぇとにかく本当に勉強できなかったです。本当に勉強ができなくて≫
「したくないんじゃなくてできない?」
≪いや何言ってるかわかんないです。九九がやっとで割算が全然わからなくてそれでこのごろじゃいけないと思って祖母が何か芸を身につけなさいと。運動神経がすごかったんで運動に行きたいと行ったら運動選手は20歳過ぎたら死ぬまでできるもんじゃないからといってとにかく死ぬまでできるような仕事を見つけなさいと言われて、1番長生きする仕事って音楽家なんですよねだから音楽をと思って。
「はじめピアノをおやりになったんですよね
≪はい4歳から始めて
「ピアノをやってらっしゃるのお写真があるんですけどもこれをご覧になったらね(笑)見てこれみなさんこれじゃあねぇやっぱりピアノはねぇ。でもいいタイミングでお父さんがお写真を取りなったの?
≪多分そうだと思います≫
「でも4歳からをはじめになったんですけどまあ普通ひいている写真というのがありますけどもこれは叫んでいますね。
≪そうですね。もうすぐ2カ月で辞めさせらううれて≫
「そうだったの。それでバイオリンになったんですけども場合よりも1週間で30分しか弾かないとか
≪そうですね最初は好きだったんですけどもすぐに飽きましてガキ大将業に忙しくなっちゃって全然ひかなくて1週間30分しか弾かなくなって。で1回辞めてさせられて小学校5年生のときに。だけどうちの父はがすごく忙しくて私がバイオリンを止めさせられたことも気づかずにあのN饗のトクヤマ先生とお仕事をしたときにあまりにも素晴らしい先生だったのでうちの娘もバイオリンをやっているので教えて貰えませんかって気軽に言っちゃったんですよ。
「ツジちゃんてみんなが言っている先生。
≪でなぜかレッスンに通うことになっちゃったんです
「よくあなたは1週間に30分しか勉強しない子をよく先生は教えてくれましたね。
≪本当にそうですね。
「でもあなたの方はいってみれば徳山先生がすてきなんで
≪あまりにもすてきで子供ながらにもこの方はただものではないと思って、それで一生ついてきますみたいになって
「その時はそういうふうになっちゃうんですか。そしたらあちらはどうでした
≪いや自分では言わないんですけども1日どれぐらい練習できるっておっしゃって普通その当時だったら子供だったら5時間ぐらい練習するんですけどもそれを確か3時間ていたと思います。
「それはねぇ本当のこと言ったら前は1週間に30分しかしなかったのにね。でも1日3時間やるとあなたおっしゃったの
≪本当に1日3時間やるつもりだったんですけども先生から出る宿題は1日7時間ぐらいやらないと進まないものばかりで。
「で本当にその時に7時間ぐらいやるようになって。でもその先生がすてきだったんで、それから何といってもお兄様のケンイチロウ先生もんで。もこの2人がいるトウホウに入るぞと
≪トウホウに入ることだけか私の人生の目標だったんです
「急激にそこでお勉強に精を出しになって。そこまででコマーシャルに行きます
≪はい
黒柳「きょうのお客様本当に可愛らしいバイオリニストでいらっしゃるんですけども今お話しを聞いているとすごくお話しが上手な方なんですがなんと言っても小さいときにあまりてめえ、このやろうといわれてたもんでこういう声になって、それが今も治らないというお話しだったんですけども。とにかくもトウホウ学園に入りたくてとによく勉強もそれは小学校6年生ぐらいのときに
高嶋≪そうですね。普通ですと3歳ぐらいのときから1日何時間も勉強するんですけども私は6年生ぐらいのときからだったんでとにかく毎日が大変で。学校が朝行く前に2時間帰ってきてから5時間ぐらい練習するっていう。
「てめえ、この野郎なんて言ってる暇ないですね
≪全然ないです。成績もよけい悪くなりまして学校の通信簿も10段階なのに5段階評価みたいな感じで。
「でもとにかくバイオリンの勉強はして。でとうとうトウホウの高校にお入りになってその時嬉しかった?
≪嬉しかったです。すごくうれしかったです。トウホウしか受けてなかったんで落ちたら行くところはなかったんですよね。だから何とか入りたいと思って、青学にいたんですけどもただそれまでいた学校がすごく派手な学校でみんなミニスカートでおしゃれでというような格好だったんですけども桐朋はすごい地味で本当にここはどこっていう感じでみんな音楽しかやってないという子ばっかりだったので結構カルチャーショックでしたね。
「やぼたいというかねぇ。それでお母様たちも青学のお母様たちもおしゃれでお迎えの車もベンツやジャガーだっていう世界なのに桐朋に行ったら
≪そうですね、本当にみんな地味な方ばかりでそれで
「それなのにみんなうまいんですってバイオリンが
≪めちゃくちゃうまいんですよ。本当に私がやっとの思いで桐朋学園に入ったのにみんなもう余力を持ってあまって入ってくるんですね。東邦学園の練習室というのがあるんですけどもみんな練習室が開いていても練習室では練習しないですよ。廊下でするんですよ
「聞かせるのね
≪いやな感じなんですよ。本当にも聞きたくないっていう感じなんですけどもだからも存在感がなかったですね学生時代は。だから目立つとへたくそなのがばれちゃうと思って目立たないように静かにしてなんですよ。でオケの時も引けてないと指揮者の先生がそこから前から3番目の緑の服を着ている子ひとりひいてとか言われるんですよ。だからなるべく色とかわかんないような服を着てくるんですよ(笑)
「ハハハ(笑)みんなの中にまぎれるような服を着て。
≪それで目が合わないようにして。してたんですよ
「それでなんとかしてたんですけども、でもだんだん青学の友達が懐かしくなってきて
≪そうですね遊ぶことに関しては天才的だったんであの学校の子供たちは。それからも一緒につるんで遊ぶようになって桐朋学園には全くいかなくなって
「いかなくなって。それで青学の子とつるんで遊ぶようになってクリスマスなんかになるとボーイフレンドからプレゼントとかがいっぱいに届くんですって
≪まあその当時はバブル絶頂期だったのでもそういう貢君、アッシー君というのが流行って。まあ男の子とデートして帰ってくると次の子が待っていてそういうプレゼントとかもいっぱい貰うと母がもらってありがとうっていってだれにあげたんだかよくわからないというそういう感じでギブ日
「でお友達が行ったんですが”人を憎んで物を憎まず”って。すごいでしょう皆さん(笑)お友達が言ったの?
≪そうですそうです(笑)ひどいですよね
「いいじゃないものはもらっておけばあって。そういうバブル期の状態だったんですけどもそれで学校を卒業をすることになって、これからがこの方はすごいんですよ。アメリカに留学をなさるんですけども奨学金でいらっしゃったというですから。やっぱり勉強するときはするんだなって思うんですけども
≪ああ・・・
「ちょっとコマーシャル行きますいいですか
≪はい
黒柳「そもそもアメリカの留学というのは桐朋の高校はお出になったんですけども遊んでばかりいたんでこれからどうするかなと思って
高嶋≪そうですねぇもうバイオリンで食べていけるとはとても思わなかったのでもうちょっと何か・・・
「そのころ江藤先生に習ったんですって?
≪そうですね大学の途中から江藤先生になりました。結構カルメン幻想曲ってカルメンの曲をレッスンでひいたらカルメンみたいな顔しちゃってて言われたことあるんです(笑)。面白い先生です
「ああそうおもしろかったでしょう
≪面白かったです。甘いものがお好きで。
「それであなたはどうしていいかわからなかったので
≪とりあえず留学したいと思ったんですけどもあの普通ヨーロッパに行くんですけども私はアメリカがすごく好きだったんですね。でアメリカで音楽の学校を探していくと親に言ったら今まであなたにさんざんお金を使ってきたのにこれ以上お金を使うということは盗人におい銭だって言われて。ですからなんとかは奨学金を取らなければいけないと思いまして
「(笑)。そうなんですってね。それであなた勉強をなさって
≪もう楽器1本です。
「それでそこで皆さん奨学金をものにしてですよそれでアメリカにいらしてですねエール大学の大学院を
≪そんなにぎょうぎょうしく言われるとすごい所みたいですけども
「でもすごいところでしょう。エール大学の音楽部というですか
≪はい。
「すごいですねぇ。これで証拠の写真?
≪証拠の写真(笑)
「あなたどこ?
≪1番左のこのカッパみたいなの。
「このピースサインを出してる人ね。それでエール大学の大学院をお出になってそれで今度はあちらでオーケストラに入って
≪そうですオーケストラのオーディションをがあったので受けてマイアミにあるマイケルティマソントーマスという指揮者が監督をやっているオケに入っていたんです。
「そこのコンサートマスターもなさったんですって?
≪はいやったことありますし。あとマイケル・・・というのはアメリカでもコンタクトオブザイヤーに良く選ばれるようなすごいかっこいいカリスマ指揮者なんですけども。でその指揮者の先生に君はバイオリンをやるということで日本でどういう活動をしていくかは分からないけども人に何を言われても自分にしかできないようなコンサート作りをしていた方がいいよってすごく言われまして、
「へえーそれはあなたずいぶんねぇあなたの人生をねぇ
≪そうです。
「人生をうまく導いてくださった感じがしますよね。
≪クラシックだけというんじゃなくていろんなことが可能性があると思うからそれをこう閉じ込めないで人から何を言われてもやっていった方がいいといわれて
「それであなたクラシック音楽を広める積極制度のベストテンの3位にも選ばれてらっしゃるということでからね先生のおっしゃったことは確かとと思いますけども
≪いや自分で好きでやっているだけなんで広めようなんて全然思っているわけではないんですけどもね。
「それでメディアへの露出度オブザイヤーで2位にでいらっしゃるのでね
≪それももともとコンサートをやってもお客さんがだれも来てくれないんですよ。それで1,000人のホールに30人ぐらいしかいないわけですよ。ホントに悔しいんですけども。それでどうにかしようと思いまして自分をわかってもらうためにはまずメディアに出ることってテレビに出てバイオリニストというのはこういうものだっていうことをもうちょっと分かってもらいたいっていうことなんでそれで出るようになったんですけども。バイオリニストという以外のところでしゃべることが得意な人みたいになっちゃって、
「それでほんとうはバイオリニストのお客様にはたいていひいていただくんですけどね高嶋さんはお話しが面白いので今日はひいていただかないで
≪そんな~(笑)
「じゃあ今度ひいて下さいね(笑)
≪ぜひ。
「ちょっとコマーシャルいいですか
黒柳「何をひこうかなって番組に出ると決まったときからお考えになっていたらしいんですけども今度ひいていただきますから
高嶋≪ぜひお願いします
「CDももいっぱいで出るんですってね。私知らなくてごめんなさい今度出るのも
≪今度出るのはもう出てるんですけどもベスト盤で今までに出した曲のよりすぐりですね。1枚も持ってない方はそれ1枚を持っているとなんとなく全部がわかるという。
「なるほどで高嶋ちさ子のバイオリンはこういうのだってことで
≪そういうことです。
「さてお兄さまが中学校の試験に落ちて滑ったときにお母様が
≪いかり狂って家中のお札を破った。
「そうなんですって全部破ったんですって。神も仏もないいってお母さんはおっしゃったですってね
≪はいいました。
「それなので
≪高校も全部落ちて大学も全部落ちたんです。
「お兄様が?
≪だから神のたたりだって兄は言っています。
「神も仏もないって言って不幸になっちゃうっていうのはだれが言ったの(笑)?
≪それは父が言っていました
「それでだれがこれ以上の不幸を
≪これ以上の不幸は何があるって。
「それでお兄さま結局どうしたんですか(笑)?
≪お兄さんは二浪して大学に入りました
「大学にお入りになったんですか。
≪なんとか
「よかったじゃないですか
≪でも名前が太郎というんですけども、でもあんまり浪人したんで”多浪”って多い浪人ということで
「多く浪人したということで(笑)
≪名前を変えろって言われて。
「本当に面白い方高嶋ちさ子さんバイオリニストでいらっしゃいます。またいらしてね
≪よろしくお願いいたします