2002年11月8日
黒柳「よくいらしてくださいましたよし
阿部≪よろしくお願いします
「本当にお忙しくドラマにもたくさんででいらっしゃいましてまた時代劇が多い方で、阿部寛さん今日のお客様なんですけども。あのずいぶんNHKの大河とか多いですよね?
≪そうですねあの時代劇が結構僕好きなんですよ。あで立ち回りとかも練習しているんで
「古武道とかやってらっしゃるの?
≪ええやっていますね
「古武道ってどういうのですか?
≪あの琉球古武術みたいなものとかそれをベースにしていろんな
「じゃあまり時は使わない?
≪いや武器も結構使いますね。
「使うんですか
≪ヌンチャクもあるし。いろいろあります、役者のひとつのけいことしてやっていますけども
「ずいぶん長くやっていらっしゃるんですってね。
≪そうですねもう10年ですね。
「そう。その他時代劇も立ち居振る舞いがいろいろ大変なんで。でもあなたがさっきご紹介したようにあの189センチ
≪はい
「まあ刻んで190センチとおっしゃらないところが面白いところなんですけども(笑)面倒臭いから189センチじゃなくて190センチでもいいんだけども一応189センチだけどそうなると時代物の時に頭のところに殿様なんかで上に立っているちょんまげとかいったら本当に大きくなっちゃいますね
≪そうですね。結構カツラをかぶってからぶつけるんですよ(頭)。1回ぶつけるときっちり揃うように作ってあるじゃないですか。そうすると迷惑かけるんですよね。直すのに5分とか10分とかかちゃったりして
「シワがよちゃったりしてね。
≪それはよくやりますね
「あそう。でもまあ刀なんかはねぇ体に、長い刀でも結構きっちりとカッコよくはなると思うんですけども。多分そこにぶつかったり座ったり立ったりとか大変だろうなっていうふうに思うんだけども。
≪だから僕がやるときはセットを少し大きめに作らないといけないので(笑)
「そう。やはりそうしてらっしゃるの皆さん
≪だから結構大道具さんに迷惑かけていると思います
「あらそうですか、でもまあねあのすてきなんだからそれがいいとお思いの方が多いんですから。でもまあ時代劇をおやりになれるということはとてもうれしいことなんだそうですけども。でモデルのご出身とさっきご紹介したんですけども何かモデルだモデルだって言われるのはとってもアレなんですって、元モデルというのが。
≪最近はそうでもなくなったんですけども、最初のうちはやはりモデル出身という俳優が珍しかったですよ。そんなにいなかったですから。だから俳優になったわけですけども役柄というものがそのイメージからあまり抜けられないそういう例えば外国帰りのまあ少女マンガから出てきたみたいなそういう役。
「すごいブワーっと来たスポーツカーから
≪そうですねぇ
「ヒョンと降りるとか。
≪ええ。フェラーリから降りてくるみたいなぁ。結構それが多くてなんか1年2年やってもずっとそれだったんですよね。だからもうちょっと普通の役をやりたいなとか、そういう願望がすごいありましたね。
「なるほど
≪そのころがちょっとコンプレックスに思っていたところはありますけども
「私たちが想像できない1種のコンプレックスみたいな今おっしゃったようなその背が高くてすてきじゃないとみんなが思うんだけどもその方なりのコンプレックスがあって元モデルといわれたり、モデルあがりなんていう人が世の中にはいるかもしれない。だからそういうこともあってそれでアレなんですってねお宅は大きい方家にいらっしゃらないんですってねほかに
≪僕だけですね。おやじが150いくつなんですよ。
「お父様!えー!。
≪オフクロが161とかそれぐらいですよね。後は兄貴も姉も普通で僕だけ。
「そうなんですってね。ただ牛乳をたくさんお飲みになったんですってね。
≪飲みましたね。高校のときはほとんど水を飲んだ記憶がないです。ほとんど牛乳で水分を取っていたという。
「本当。ご飯もたくさん召し上がって何かハイエナというあだ名がお家で
≪(笑)。兄貴に嫌われていました(笑)。
「だいたいあなたねぇその椅子によかっかれる人は初めて見た。今までドーンと行ったら大概頭をぶつけちゃうんですけども、
≪ちょっと遠いなと思いましたけども(笑)
「一応そこによっかかれるのはやはりずいぶん足が長いということを意味して、後ろによっかかれるものはないのかって時たま見ている方たちがね背中でこうやって座って背中をまっすぐにさせて座っているんだと思うと疲れるからを私は腰が悪い人間ですけども何かよっかかれるものを出したらどうだって(笑)おっしゃる方もいらっしゃるんで。私たちはこうやってね後ろによっかかれる人って今までいらっしゃいませんから。今初めて気がついて驚きましたけども。大概の方は頭を頑とぶつけてみてててってなる。でもそれはともかくそれだけ召し上がって、小学校の時から大きかったんですか?
≪いや僕はねぇ高校ですね。小学校の時はそんなに、まあ後ろの方でしたけどもそんなに大きくはなかったんですよ。高校のときに中学の時と同じぐらいずつ1年に5センチずつ伸びていたんですよ。
「じゃもメリメリ音がするという感じ。
≪そうですねぇ。でもどっかひざをおかしくするということはなかったんですけども
「よかったですね背が急に伸びると骨の具合いがね
≪友達にもいましたね。
「やっぱり。
≪1年というか1夏のうちに10センチとか伸びる人とかは結構やっちゃうそうですけども
「そうですね骨を悪くしちゃうんですってね。それだけは一緒に伸びないですからねそんなにはねぇ。
≪そうですね
「でも皮だって伸びるの大変ですよね。皮突っ張ってちゃってさあ。そんなに皮の伸びの悪い人はね、そんな人もいるかもしれませんよね。でもそんな風で。まあモデルからでもモデルはアレなんでしょうあの実は商品が欲しかったんでモデルになろうと
≪そうですねある雑誌で車が1等賞になるともらえるという企画があったんですよね。それに姉がそれを見てきましてちょっとせっかく20歳になったんだ私なんかやってみたらっということで出して見たんですよ。そしたらちょうど締め切り日に出したんですけどもすぐに50人に入ったとご返事をいただきましてそこからまあ30人に絞られるんですけども、それで何か一等賞になったんですよ。なんかやってみるもんだなと思いましたね(笑)
「ただやってみるもんで自動車は手に入ったんだけどもなんだかいろんな装備のない自動車なんだってそれが中に
≪そうなんですねクーラーも何も付いていなくて
「そうなんですって
≪それで当時はクーラーをつけるお金というのがなかったものですから。クーラーはいらないやと思ってつけなかったんですよ。
「でも他にも何か付いてないものがあったんですって?何か忘れちゃったけども
≪いろいろ何か不足するものがあって諸経費がかかるじゃないですか、諸経費だけでめいっぱいでねぇ。
「そうなんですってね。
≪3年間クーラーなしで夏場も汗びしょびしょになって。乗っていましたけども。
「でもわざと窓を閉めたりして。
≪窓を閉めていましたね(観客笑)
「そうですか。でもそういうことがあったんですけども俳優におなりになったんですけども、あなたに本当にすごくいい転機が訪れたのは熱海殺人事件。つかこうへいさんの
≪ええ。郷土俳優になってからまだ6年目ぐらいだったと思うんですけども。まあなんかどういうふうに今後役者の仕事をやっていこうかとか迷っている時期だったんですよ。それでつか先生と一緒にご一緒する機会がありまして、熱海殺人事件という舞台のオーディションがあるから受けてみないかと言われたんですよ。最初は熱海殺人事件というその1年ぐらい前に見てたんですよね。
「その時はだれがやっていましたあなたの役。
≪その時はねぇ池田ナルシさんという方とサカイトシヤさんという方
「いろんな方がやっていらっしゃいますよねキムラデンベエと言う役ですよね。
≪でそれを見ていて世の中にはすごい舞台があるなと思って。ものすごいテンションが高いんですよ。ああいうふうな切れた演技というのがいったいどうやってやるんだろうなってちょっと興味はあったんですよ。自分がまさかそこに踏み込むとは思わなくて、お話しをいただいたときはもしかして自分も変われるかもしれないという少しそういう期待があって。でも恐いですけどもぜひいらしてくださいと
「ああそう。その時はずいぶん長くやりましたよね。
≪そうですね。今年もやったんですけども9年ですね
「え?
≪9年
「9年。あのキムラデンベエの役を9年。じゃあなたでほとんどずっとやっているという感じかしら。
≪いや間になんかあるんですけども。まあ6回公演したということですね9年間のうちに。
「そうなんですか。で他の役の方は少しは変わるの?全然変わらない方もいらっしゃるの?
≪今回は変わりましたね。僕以外の方は全員今回変わって。話も大分変わって。
「話も変わったりして。じゃつかさんすごいですね。おんなじことの繰り返しじゃなくてやっぱりちょっとかえたりもなさったりして。
≪そうですねやはり役者さんにあわせて、セリフも口だてというんですけどもその役者の目を見ながら今この人はどういう気持ちでいるかというのがそのまませりふで言ってくれるんですよ。それをまた役者は覚えないといけないんですけども
「そのまま昔の芝居みたいにね。
≪だからそれを今回やっているんですけどもね。今年はなんか今まで9年やったからちょっと頑張ろうと思って結構がんばったんですけども(笑)
「あそう。じゃそれが本当にいい転機になった
≪そうですね。
「そうすると映画とかテレビとかにお帰りになったときにやはりどこか自信がつくというとおかしいけど、やはり役柄を演じるときに
≪初めてなんかその熱海殺人事件で俳優としてですけども褒められまして(笑)
「ああそうだったの。よかったですね
≪評価を雑誌とかで受けたんですよ。
「ええ
≪それが本当にうれしかったですね。それまでは人気があってこの世界にきてみたいなそういう感じだったんですけども、役者として褒められるということはなかったんですよ。それは嬉しかったですね。
「よかったですよね。本当にそうですよね。やはりあの劇評をお書きになる方たちは全部はそうじゃないんですけどもテレビもうまくいって、それで舞台もうまくいくはずねってちょっとそんな感じのものがねぇどっかでね、そんなに簡単なものではないようというのがどこかにあるのでなかなかそういう風には褒めてはくださらないものでございます。私も体験しましたのでよくわかるんですけども。ですからそれで嬉しかったというのがとてもよくわかりますよね。
≪そこから仕事がなんか役者の仕事が面白くなって
「あらそう
≪止まらなくなりましたね。
「それまではちょっと迷いというかさっきもおっしゃったようにどうしたらいいのかなっていうものが
≪そうですねぇどうやって俳優やっていけばいいのかというがずっとありましたね。6年間ぐらいは。
「でもあなたは人間観察がお好きでお一人でいらっしゃる時はこう人を見ているのが好きなんですって?
≪好きですね。あまり普段そうしゃべる方ではないんですよ。だから例えばどっかお店とかに入っていてもなんかずうっと人を見ていたりとか、なんか変わった人がいるとその人をずっとなんか見ちゃうんですよ。失礼だと思うんですけども。なんか見ていつの間にか自分の中に入れているというかそういうのがあるみたいですね。
「そうですよね。それが何かの時にあの人ああいうときにああやってたというのが突然思いだしたりするものですからね。記憶というものは俳優の中にとても必要なことですので。
≪はい。
「記憶力がいいというのはそういうこと。またまだ面白いお話しがいっぱいあるんですけどもなんかすごい暑いところとすごい寒い所といいなと思ったけどもひどいめにあったという話なんかもございますのでちょっとコマーシャル
≪はい
黒柳「さっきのモデルになって車をもらえるというのでいろんなものがついてなくってクーラーもついていないというのもそうなんですけども保険が付いてなかったんですって。だから保険料というのがすごく高くて学生としては全然ね。
阿部≪そう。貯金もほとんどなかったので親から借りて
「であのこのテレビ朝日で放送していた2年前と今年と
≪放送していたトリックという
「それが今度映画になるというので
≪はいそれ
「であなたロケにいらっしゃいましたら、またとにかく暑いところにいらしたんですか?
≪そうですねあの明日公開になるんですけども。皆さん来てくださいね(笑)そのこ2年のトリックというのは2年前もそうだったんですけども真夏に全部ロケなんですよ。2年前の夏というのはほとんど40度近い日ばっかりだったんですよ。
「暑い夏ありましたよねしかも
≪そのクーラーが効いているようなところはいかないものですから、もう1日中暑い中を
「山の中とか
≪山の中ですね。ほとんど山の中なんですけども。朝6時~夜の3時ぐらいまでやって睡眠時間もほとんどないまま
「2時間とかそういうぐらいなんですって
≪そうです。3カ月間。
「暑かったときは廃屋。山の中の廃屋の中のなんとかの中みたいな
≪でホコリぽいし、そういう中でほとんどいじめかと思うような(笑)撮影でやっていましたね。なんて言うんですかねそんなハードな撮影はできないだろうなと思ったけども何とか持ちましたね。去年は去年で真冬にやりまして
「どこにいらしたんですか真冬に?
≪それもやはり山の中とか
「山梨県の山の中ってそこ。
≪そういうのもやりました
「何か記憶力もなくなっちゃうぐらい寒いんですって。体中にこうあったかいやつをべたべたと貼るやつ
≪カイロを25個はって(笑)
「1回やるのに
≪1回やるのに(笑)
「全部計算してカイロを500個ぐらい
≪500ぐらい撮影で使いましたね。僕ひとりで
「すごい。アフガニスタンに行ってもそんなには使いませんよ(笑)そんなに寒かったんですか。
≪風邪ひいちゃまずいなと思って
「そうですよね
≪僕風邪ひきやすいんですよ。
「そうなんですか監督のツツミヤスヒコさんというとても才能のあふれる方なんだけどもおもしろ
≪いですねぇ発想が発想が面白くて。ギャグで俺にけんかを売るのかってよく監督は言うんですけども、もうちゃんとしたそう芝居よりもギャグ重視の方なんですよ。
「そうなの
≪そうなのちゃんと芝居はカットしてもギャグを生かすという主義の人で
「野際さんとかもでて
≪野際さんも出ています。
「野際さん順応してちゃんとやっている?でもまあいつかいい芝居をやっているなと思ってもカットがかからないので、カットとかからないと映画の場合ずっと続けるわけじゃない。
≪ええ
「みたら監督さんは寝てらしたんですって(笑)本当それ?
≪よく寝ていますねぇ(笑)
「本当。気分がよかったのかもしれない。で春、今度春に撮影があってまあいいと思ったら
≪今回の映画の撮影なんですけどもようやく春が来て少し暖かい時期かなと思ったんですけどもなんか今年は花粉がすごかったらしくて。それで僕は花粉症じゃなかったんですけどもスタッフの90何%の人が花粉症だったんですよ。それである日撮影現場に行ったらみんなも花粉でやられていて
「も花粉ってひどくなると見えるそうですね。花粉が飛んでいるのが
≪昼間とか
「粉が
≪黄色い粉が。今年は見えるぐらいでさすがに僕もなってしまいまして
「本当に!
≪こんなに辛いもんだなと初めて。
「じゃあこのトリックという映画は皆さんにぜひ見ていただきたいという気持ちがそれだけのいろんなことがたくさんあったので
≪過酷な中でやっていますから
「過酷の中ねぇ。これはテレビ朝日で2年前と今年と放送したものがこんな風に映画になって
≪そうですねまたこのトリックの中の上田次郎という役の人が本を出したんですよ。僕が書いたわけじゃないですけども(笑)
「どんとこい超常現象。
≪科学者の人が出した本という。これは僕の本よりも売れているんです。
「(笑)そうなの。でその上田次郎という人が書いたということになっているんですよねぇ。
≪なかなか面白いです(笑)
「物理学者でしたっけ?
≪物理学者です
「そうですよね。僕の本よりってあなたの方もあるんですけどもあれはあなたのことをお書きになった本なの?
≪そうですねぇあれはモデルから俳優になった今までの10何年間、ちょっとまあ書いてみたんですけども。
「あらそうなんですか
≪こちらもよろしくお願いいたします
「いい男進化論。あらそうなんですか。でもアレなんですよね監督はテレビで、テレビの監督も映画の監督も同じなんだけどもテレビでやるときにこんなの何10%か視聴率そんなものすぐだからという感じだったんですって
≪いやそうですね。まあもっと視聴率いくと思ったんですけども意外と最初のうちは苦戦しまして。
「ええ。遅い時間から始まるドラマでしょう
≪11時からでしたね
「そうでしたよね。
≪苦戦してまあ、まあそういうものじゃないか世の中はと思ったんですけども。だけどこのトリックというのはその放送が終わって1カ月2カ月ぐらいしてまあDVDが出るじゃないですか
「ええ
≪その反響がすごくてDVDの年間売り上げがトップだったりとか
「そのテレビでおやりになったものが
≪やった後にですね。
「そうなんですか。
≪でこういう本を出しても結構人気があったりとか。そのやって徐々に徐々に火がついていってそれでパートツーをやって映画化になったんです。
「あらそれで映画化になったのなるほどね。
≪
黒柳「阿部さんが鼻持ちならない物理学賞をやっていらっしゃって、野際さんは本当は書家の人なのねあの人は。
阿倍≪そうですね
「なのにお書きになったものからなんかこうすごくなっていく。とにかく今度映画になった方のトリックをちょっと一部分皆さんにご覧いただきましょうか~VTR~(笑)
≪のような
「ほとんどよくわからなかったけどもこれが面白いところって何だと思うんですけども。竹中直人さんとかも出てらっしゃる。いろんな方が出ていらっしゃいますよね。
≪今回ゲストが多いですね竹中さんとかイヴマサトさんとか。
「ああそういう芸達者の人がたくさん。
≪そうですね
「明日から封切だそうですね。
≪はい
「トリックは
≪明日からです。
「そうですかかまたぜひぜひとおっしゃっていますので(笑)。それであのまあいろいろあるんですけどもね好きな俳優もたくさんいらっしゃるんですけどあこがれというか高倉健さんがお好きなの?
≪高倉健さんそうですねぇやっぱりあこがれて。なかなか共演というか一緒に仕事をさせてもらうことがないじゃないですか。だから1回ワンシーンなんですけどもあのちょっとだけお付き合いさせていただいたことあったんですけども。北海道までわざわざ行きまして。本当にセリフをなんか呼んで”はい”と返事をもらうだけなんですけども、そのためにちょっと行ってきたんですけども
「嬉しかった?
≪やっぱりあのその素晴らしい思い出になりましたね。
「ああそう
≪健さんの人柄というか。素晴らしかったです。
「男の方が男に惚れるとよく皆さんおっしゃるんですけども、でも俳優の目標としては大瀧秀次さんなんですってね。
≪好きなんですよ
「大滝さんねえ
≪失礼ですけどもかわいいというか芝居をなんか考えているときの大滝さんの表情と、なんというかあってそのなんかたまらなく好きで。
「ものすごく真面目なところと本当にまじめにやっていらっしゃるんで本当にすごくおかしいところとそれで素晴らしい演技とあいまって本当に面白い方ですよね。
≪そうですね。だからああいう俳優さんになれたら本当にいいだろうなと思って本当に将来の目標です。
「でも阿部寛さんが大滝秀治さんのようになりたいと思ってらっしゃるというのが大滝さんも(笑)大滝さんがあなたの芝居を見にいらしたの?
≪1回舞台をご招待したんですけども。あの来てくださったんですよ。あ!大滝さんあって来てくれたなと思って、で舞台を見る前に帰っていらっしゃって(笑)
「そうなんだって。女の子がいっぱい見に来ていたんですって
≪女の人が多かったんで恥ずかしかったらしくて見る前にお帰りになって
「珍しい方ですよね。見てつまらないとか何とかじゃなくてもこの場所が合わないという感じがあったのかしら?
≪もうでも来てくれただけでも本当にうれしかったですね。
「でも嬉しいですよね。大滝さんがねそうやってねでも面白いはねぇ大滝さんのような方を目標にしてらっしゃるという大滝さんずいぶんとお喜びになると思います。なんていうかしら本当に俳優をやっていくぞとお決めになってそのまた熱海殺人事件から今こうやってずっとやっていらっしゃって本当に今は充実して俳優として
≪そうですねぇやっぱりそのあたりも先輩の俳優さんとかを見ましてやはり俳優っていろいろ楽しいなと思いましたね。作っていくものがあって。
黒柳「それでも阿部さんはモデルをやっていらっしゃってスっとこの世界にお入りになったみたいだけど、いうずいぶんアルバイトなんかもやっていらっしゃるのね。
阿倍≪そうですねやりましたねマネキン運びとか
「マネキン運びってすごい恥ずかしいんですってね。裸のマネキンを運ぶとき
≪最初は抵抗あるんですよ。マネキンの足の間に手を入れて運ばなければいけないので。
「裸なの?何もきてないの
≪裸ですね。10代だったものですから
「それはそうですね。女のマネキンでしょうだいたい。今は男の人もあるけども昔はねぇ
≪そうですねぇ。でも1日で何百体も運ぶので2日目には慣れました。
「でもアレでしょう運ぶのに足の間に手を入れるのが1番運びやすいですかね
≪こうやって肩にかけて運んでいくんですよ。なんか見られているような気がして
「見るでしょうね。なんだろうなと思ってね。あと他にはアルバイトはなさいました?
≪あとはも新聞配達とか印刷工場でちょっとやったりとかしていろいろやりましたね。バイトは
「だいたいどこらへん行くところまでアルバイトは続いたんですか?
≪モデルをやる前でしたけどね。だから大学2年生ぐらいまで高校生の時から
「そう。じゃも外国の人達は仕事をしながら自分でお金を稼いで大学に行っている人が圧倒的に多いですからねいい家のお坊ちゃんでも。あとでちゃんと返すからという人以外は自分で働いていますからね。日本は結構親が出してくれたりするじゃない大学ってね
≪やっていましたね随分。
「じゃそのいろんな仕事をやるということに関してはもうわりと慣れて人慣れというか人に会ったときも恥ずかしくて口がきけないとかそんなことは全然なく?
≪いや意外とあるんですよ(笑)
「そんな感じがするんですよあなたを拝見していると(笑)
≪照れやなんですよ。
「なんかね
≪この世界にながらもなかなかそれがクリアできなくて
「そうでしょうきょうはいいお洋服を着てらっしゃるんですけども普段はひどい格好をしていらっしゃるんですってね(笑)
≪(笑)
「あれモデルをおやりになった方ってどうしてアレなんですかね?例えばオーデコロンをつけるとか。何かいい洋服を着るとか。いやなんですかね?
≪何かイメージが固まりやすすぎるんですよ。だからそのイメージが固まるのが俳優としてちょっとイヤなんで崩したい気分になっちゃうんですね。でも本当はしっかりしなければいけないんですけどもね服もね
「だから今日なんかもすごくいつもよりはいいのきてくださっているそうなんですけども。あなた結婚してらっしゃるんでしたっけ?
≪いやしてないですまだ
「あらまだ!(観客笑)探しているの?
≪そうですねぇ。
「ははは(笑)このまま(番組の収録が)終わる(*結婚しないで人生が終るという意味ではない)