2006年12月14日
黒柳「よくいらしてくださいましたお忙しいところ。武士の1分が大当たりで、評判が良くて
山田@おかげさまで
「それから寅さん渥美清さんの寅さんを48本を取りになって、渥美さんが亡くなった今年になってもう10年。本当に。ここで渥美さんの追悼をさせてもらったときも来てもらって話もしたんですけども今でもロケに行くと寅さんの舞台にしたらいいなと思いなるんですって
@それから間はいろいろな話をしておかしい話があるでしょう。それ寅さんの中で使ったらいいだろうなとかしょっちゅう思います。だからご5本も10本も寅さんを作ったような気持ちがしていますよ(笑)
「徹子の部屋に渥美さんは1回しか着ていただけなかったん、あとは何回も頼んだんですけどもお嬢さんの他にお話しの上手な方がいらっしゃるじゃないですか。僕なんかの話は皆さんお聞きになりたくないですよというんですよ。そこでちょっと寅さんの話をしてらっしゃるところがあるのでちょっと見ていただいてよろしいですか
~渥美清さんのVTR~
「寅さんの役は渥美さんが本当にぴったりだと思ってらっしゃる方がいると思うんですけどもご自分では寅さんの役はぴったりだと思いますか。
@これだけ長くやっていると何ですかただその回だけそれに扮してというわけにはいかないでしょう。
「普段から寅さんみたいになっちゃうというわけ
@どこかなっちゃうのね。
「他人のは試写会で見てもご自分のは大概劇場で
@劇場でその方が反響が違うんですよね。例えば前にねメロンを1個のメロンを分けて食べるという話があって。その時寅次郎が帰ってくるのを忘れてみんなで食べてしまう。その話を新宿とかではとでもみんなが笑う。浅草の声だと笑わないんですね。トラにとっておいてあるのが当然だと食べてしまったお前たちが悪いんだという反応がね。
~VTR 終了~
@懐かしい。まだ元気そうですね今のは
「あの時分私は公のものにしか行っていないんですけどもいつも寅さんを一緒に見てたんですよ。だいたい新宿で見ていましたけどもあとは浅草へ行って見てみたりもして、話もおもしろいですよね浅草の人はねそれはかわいそうだよ。
@渥美さんが黒柳さんと出会うとむやみに笑っているのがね
「47作目でしたかね。私は知らなかったんですけども体が悪くてどこかでお会いしたら映画を撮りますからということでお団子屋さんに見に行ったんですよね。
@あまり渥美さんがあのころからだが参っていてね。あなたが来てくだされば少し元気になるかと思ってそしたら久しぶりに渥美さんの笑い顔を見さてもらってびっくりして
「その次の日に監督からお手紙をいただいて若いスタッフは芝居以外でも渥美さんは笑うですねと黒柳さんと話しているところを見ていた。本当にびっくりしました。
@3年ぐらいはあまり映画を見たことがなかったんですよね。本当に楽しそうでしたね
「私も鈍感で気付かなくてで。私はいつも驚いたと思って笑っていましたしそんなにいつも不機嫌というか体がついていかなかったからエネルギーを蓄えておこうと思ったんでしょうけどもその後も連絡してと言っても1カ月ぐらい連絡してくれなくてちょっと会ったときにどうしたのどこへ行っていたの?と話したんですけども温泉かどこかへ行っていたんでしょう。女の人を連れていっていたんでしょうといったら渥美さんが涙を流して笑ったんですよ。お嬢さん変なこといいますよねそんなことをしていませんよ。絶対に女の人と温泉に行ったでしょといったらあとでわかったんですけども治療をしていたんですよね。
@非常に痛いつらい治療をしていたんですよね。
「私それを知らなかったから女連れて温泉に行ったでしょと言っていたが本当におかしかったんでしょうね。でも渥美さんの奥様があとでちょっとでも笑わせてくださってありがとうございましたと。あのころは本当に皆さん一丸となって大変だった。
@なんというかあるでしょうおもしろい話をするなと思ったらお互いに笑ってしまうんでしょう。だから本当に心が通い合った者同士というのはただただわらっているんだなと思ってそれが羨ましかったですよ黒柳さんと渥美さんが一緒にいると。
「スタジオの隅で渥美さんが出ていないところのおだんご屋さんの隅でね。笑っていたんですけども。ただずいぶん前に渥美さんに山田監督は何をしていますかといったら寅さんの本を書くのに血の汗を流していますよとそういうふうに言っていましたからきっとご苦労が分かっていたんでしょうね。
@それはそうでしょうねそういうことはわかる人ですよ。
「ただ本当にお正月に寅さんがないのはみなさんもそうでしょうけども寂しいことでしょうね。
@もう10年になりましたからね
「ただ寅さんがみたいと。あの本当にこの間も思い出したら私に無事これ名馬と知ていますかと渥美さんが言ってね私はそれを知らないといったら。何もできなくともちゃんと目的地のところまで長いことかかってもちゃんと行くのがこれ無事名馬なのでお嬢さん無事これ名馬でいてください。分からなかった。最近になるとこれ無事名馬というのわかりますよね渥美さんもがそれになりたいと思ってね。
@長生きできないということも若いころから覚悟していたんじゃないでしょうかね。
「若いころから言ってましたからね。でも死ぬ死ぬいう人に限って死なないんだからと私いつも言ってたんですから。
@よく私みたいに食が細いのは弱いです。早死にです。
「でもずいぶん食べておりましたけどね(笑)。行った割には。でも渥美さんのことはずいぶん監督の中にはあるだろうなと思ってさっきも言っていましたよね終わりの方は寅さんのために生きていると。
@本当にそうでした。渥美さんが見たら何て言うんだろうなと。例えば武士の1分を作るでしょう。本当に僕は日本一映画のみごう者だと思っていますよ。褒めてもらえればまず間違いないと。渥美さんは何て言うんだろうなと。
「あんなに芝居とか映画とかを見ている人はいなかったですからね。
@最後の方は私は演ずるよりも見ている方が好きですねと。
「そうですか。さて藤沢周平さんの原作で三部作といいますか三部作ではないんですけども今度3本目の木村拓哉さんのおとりになったものが大成功でで。やはりあれはおとりになってどんな感じでしたか
@その前の作品と違うのはストーリーが単純だけども深いからなんというんでしょうか普通ある物語りを語るのにいろいろな方を付けて嫌な言い方をすれば持たせていくというかね。今度の話はその持たせる必要がないからぐいぐいぐいぐい筋を追っていくという作り方でしたからね。そういう意味では違う手ごたえがありましたね。ちょっと違う映画を作っているというのが僕にもありましたね
「木村さんが前にもおっしゃっていましたけども剣道ができる。やはり5歳からで12年ぐらいやっていたそうですから全然違いますね。
@全然違いますね。彼は相当身体的に運動神経が発達しているというかあの一流になれたんじゃないでしょうかねスポーツはね。剣道もたいしたものですよ。
「それでちょっとセリフを言うときに笑ったりするんですよね、それがとてもあの性格を表していてね明るくてそれでいて何か哀れがあってねとてもよかったんですけどもちょっと後悔の日にここに木村さんが来てくださったんですけども監督がどういう形かという話を聞いたので山田洋次さんのこと語られているのでそこを少し聞いていただけますか。
@何を言っているんだろう(笑)
~木村拓哉さん放送回の放送内容をご覧ください~
「ちょっと番組が終わりかかったころでしたけどああいうふうに
@(笑)ちょっとどこがで僕は聞いてしまったんだけども山田洋次というのは博物館にいる人でしょと。このやろうと思ったんですけども
「このやろうと。(笑)でもいい一緒にやって。
@あれは本当にいい奴ですね気持ちのいいやつですね。
「だから奥様が帰ってくるたびにほれ込んで帰ってくるんですよとおっしゃっていましたからね。
@会うのが楽しみという感じでしたね毎日ね。
「でもちょっと敵役になる三五郎さんとどうもうち解けなかったようだとおっしゃっていましたね。ちょっとコマーシャルをはさんでその話をしていましたので。敵役になる三五郎さんとどうも最後まで打ち解けなかったようだと前におっしゃっていましたね。それを彼にいったらばそれはそうですよと笹野さんあれは何という役でしたか
@中間(召し使い)の
「その人がで食堂に行く時でもどこへ行く時でもついてきてねあいつが来ましたよと。後ろからきましたねというんですて。それは撮影していないときですよ。いろいろいうんでだんだんだんだん顔が見づらくなってきてそれで最終的に敵のようにやれるようになってきましたと。それは笹野さんが悪いんですよと。
@そういう風にムードを作ってくれたんでしょうね笹野君がね。いつもお昼3人で壇れいちゃんと仲良く食べていましたからね。そこで旦那様とか言っているんですよ。
「それで後ろから三津五郎さんがいらっしゃると来ました来ましたと。いうんですって。それでだんだんそうなってしまったんですよと面白いことおっしゃっていましたけども。それにしても奥様役の檀れいさん。宝塚で楊貴妃とかをやっていらっしゃった時もよく見に行っていたのできれいな人が世の中にいるなと思っていたんですけども
@そうそうああいうタイプの美人というのは今女優さんにいないんですね。なんか正統的といいますか。
「だからダンナさんはこの女のために武士の1分というのが本当によく名付けますよね。
@大事にしている妻というのかね。その妻がひどい目にあったというその悔しさが彼女だからでなんだと思いますよ。
「最後みんながなくのがそれはいい涙なんですけども悲しいのではなくて。本当にこういうのって日本人が昔から持っていた貧しくても幸せというのも変ですけども何が1番大事かというのはそういう顔を見合わせるというような。
@それは許すということですからね受け入れてやるということですから。
「それがないとやっぱり。本当に小人数の映画で
@本当にそうなんです。
「本当にただ枯れ草とかきっと大変でしたでしょうね
@ええ全部ステージに入れてしまいましたから。そこで四季を出さなくてはいけない。春から夏。初冬まで全部セットで表現しようと、雨もあるしそれはそれなりに大変でしたけども。
「ちょっと障子を開けるとにはが見えてしまうという。外がいつも見ているところなんで。でもアレですよね今思ったんですけども三五郎さんがよくあの役を引き受けになったと思うんですけども。三津五郎さんがいい人に見えて優しい人に見えるので初めのところで。悪いけども進藤英太郎さんみたいだとだますぞこの人はと思えるんですけども。それがとてもよかったと。いい人なんだと思える。
@難しいところですよねにくにくしくていかにもスケベみたいな男を出してしまったんじゃちょっと気持ち悪い話になってしまいますから
「だってこの女の人はいかないですよねって
@そうですね。この悪魔的な魅力があるというかね。ある方が彼女もそんな風風に責められないというかな。そんなふうなことで
「そういう点では配役が見事に。
@そうですね三津五郎さんも2枚目ですからね。
「だけどあそこのところの最後の方のやるところは大変でしたでしょうね。目が見えないという設定ですからね。
@あそこで三津五郎さんがパっと飛び降りるでしょう。それはどうしても必要な設定なんですけども朝ですしだから三五郎さんといっても50を過ぎてるし万一足がどうにかなったら大変だと思って。三津五郎さんはそんなものはいらないですよというんですけども、大丈夫と言っても来月歌舞伎座もあるんだし。やはり期待てらっしゃるんですよね。
「そういう心配しないで見ていましたよね。
@何度でも平気で飛び降りるんですよね。
「しかも刀や何かを付けてですからね。でも本当に木村さんも日本のかつらといいますか日本の髪の毛がよく似合っていて。
@似合う顔でした。
「最後に奥さんの助けをやっていくところがね
@あれはね彼がそうしたいと思うんですけどもどうでしょうかといっていいきたんですよ。なるほどいいじゃないかと。そのために前もってたすきを触るシーンを。
「ちょっと前にたすきの説明で笑わせるところがあったのであそこにきたところでよくわかったんですけどもあれはお入になったんですかよくわかりました。良い心温まる映画で皆さんに見ていただいて今は殺伐としている世の中でこういうね
@そうですこれは愛妻記ですからね。最初はそういうタイトルにしようかと思ったぐらいですよ。
「そうなんですか。
@ただ武士の1分という強いタイトルにしましたが。夫婦の夫婦愛の話ですよね
「それにしても寅さんをとっていらっしゃった監督が時代物を撮影することになってたそがれ清兵衛とか随分いろいろなところで評価されてアカデミー賞の外国語部門にもノミネートされたりもしましたけども。随分日本の何か賞を15部門をおとりになったんですよね。
@日本のアカデミー賞ですね。
「その次の隠し剣鬼の爪。国際映画部門のコンペティション部門の出品作品になったとかでいいことがいっぱいあっての今度の武士の1分ですが。これは今年何で評価があれば来年なんでしょうけども。私はこれで今と武士の1分をおとりになったのでやっとほっとしてらっしゃるのかと思ったらもう次のやつが吉永小百合さんの主演でもやってらっしゃるんです、。
@そうですね。これは完成したのが4月の頭ですからね。ふた休みぐらいしてそれから前々から考えていた企画をね。
「今私たちは武士の1分を言ってるんですけどもキャンペーンもやってらっしゃいますしねも4月ぐらいからお休みになっていて。
@だからも準備もしてるんですよ1月の末からクランクインしようかと。
「そうなんですかもうちょっと詳しいお話しをお伺いしたいんですけども。吉永さゆりさんというのも面白そうだなと。ちょっとコマーシャルに。ちょっと武士の1分に話を戻すと1分というのはどういうことかとこの間も出ていましたけども。
@詳しくは知らないけども歌舞伎に出てくるセリフですよね。だから昔の人が使ったんじゃないでしょうか。商人の1分とかね。いい言葉だなと思って。
「そこに何か思いがあるということですよね。それにしても剣の先生の緒方拳さんもまあ剣道が上手だと見えたら
@新国劇出身ですからね。やってらしたんじゃないですかね。
「腰が座っていていい演技で。ちょっと武士の一分を見てみます
~VTR再生、終了~
「まだお話しがあるんですけどもちょっとコマーシャル。ずいぶん驚いてしまったんですけどもにみんな武士の1分と言っているのに吉永小百合さん主演の映画の次のものに入っていて1月からはそれに入る。
@あのお母さんの物語りなんですけども。かあべとひらがなで“べ”をくっ付けるんですけども。お父さんはとうべ、お母さんはかわべ、娘はてるべとか。そういうユーモラスな戦争中なのでとても回りはひどいんですけどもこの家庭の中は楽しかったというか。
「吉永さんは
@お母さんです。
「吉永さんは寅さん
@マドンナででていただきました。
「でも今でお母さんで出るというのは
@年月がたちましたから。
「それはそれで楽しみでいらっしゃる。
@すてきなお母さんにしたいと思うんですよ。
「考えたらわりとお母さんやってらっしゃいますけどもそういうお母さん。をありがとうございました