2007年3月5日
黒柳「95歳現役のお医者さまでいらっしゃいます日野原重明さんよくいらしてくださいました。
日野原@しばらくですね
「本当にお元気で。なんと言ってもお忙しいといえば現役のお医者さまですから。それと執筆活動。いろんなところへ行ってお話しをしてらっしゃる子供帆帆へもお話ししてらっしゃるそれと週一回は徹夜
@そうですね特に外国へ出張した後はどうしても徹夜
「旅行もお一人でいらっしゃるんですってね。みんなが心配だといいますけども全然平気で。回りの方も全然95歳だとは思いにならないでしょうからね。すごいですね。
@85歳になるまでは電車に乗ってもどうぞと言われたことがなかったんですよ。でもテレビに出だしてからどうぞといわれるようになった。
「(笑)85歳までは若い方だと思われていたんですね。
@そうそう。
「でも今だと95歳でソフトボールをやってらっしゃるとは思えませんからで。80歳が過ぎてから仕事のスピードも上がってきた。
@上がってきた。80歳の時に聖路加病院が新しく立ってから院長をやったんですよ。
「そうですよねあの時はボランティアをやってらしたんですよね。サリンのときもいらっしゃいました。
@640人を1度に入院
「それから年男
@イノシシ年です。8回目。を9回目になると100歳を超えますからね。
「100超えると思っているでしょう。でも凄いのがと耳を全然遠いとかそうこともないですね。何か気を付けれらっしゃることは
@いや自然ですね。虫歯はたくさんありましたけども昔は子供は。それは虫歯の治療はすれば。
「食べ物も何か気をつけてらっしゃるんですか。
@でもわりと小食ですね。お餅を食べるとすぐに太ってしまうんですよ。自分でダイエットをしていた中学生の時から。今はなれて。
「そうですか大食いはよくないですね。私も大食いなものですから。気をつけないといけないと思いながら。
@半分は遺伝ですよ。食べても太らないやせの大食いとちょっと食べると太る。私もそうですけども。
「太らなかったので食べたままでずっと来てしまいましたけども。年をとると太る可能性があるので気をつけないと。でも先生は人がエスカレーターに乗っているときエスカレーターにならないですね。
@自分ひとりのときはエスカレーターにのらないでエスカレーターに乗っている人を追い越すですよ。それから空港の動くベルトを。
「歩く歩道
@乗っている人を追い抜くんですからね。息が切れるんですよ。それで追い抜くとやったなと。
「(笑)普通歩く歩道は歩いている人よりも早いんですよね。
@それを追い越すんですからね。
「そのやったなという気持ちがいいのかもしれませんね。そういう達成感。徹夜をしたときも達成感があるんですってね。私は100までこういう仕事をしたいと言っておりますので先生がい役まで仕事をしたいのならばこういうふうにすればどうだと
@そのコツをね。それを持ってきました。
「ひとつ新しく何かを始めるこれはどういうことで
@やったことがないことやる。ですからですね私も絵をずっと書いたことがないけれどもこの間からちょっと描き出した。なんでもいいですよボランティアのことでも。やったことがないからできないだけでやればできる。
「私昔からハードルの選手になりたかったんですけども。ああいうのは今からでもいいですかね。
@やると足が挙がるようになりますよ。人の前で話をするときに講壇の上に足を上げると子供たちがびっくりしますよ。かっこいいなと思って。時時やっているんですよ
「すごいですね。新しいことを始めるというのは肉体的と精神的なもので
@両方。頭でやったことがないからといってやめるのではなくてやったことがないからやろうとやってみると。
「やったことないこと始める
@そうすると自分が開発されてああそうだと。
「じゃあ何か皆様新しいことを今から始める。それを職業にするとかそういうことではなくて。職業になればいいですけどね。それから次にですね子供や若者と接する
@これは若い子供からエネルギーをもらう。私はよくでどうして若いなというと子供の友達になる。その代わり子供の言葉も使わないとね。切れるとかNowいとか言われても何の言葉だと。子供と。あなたは割と早口ですね。若い人は早いですよ。若い人と話すときは早口で。そういうふうにするとなんとなくね。それから若い人は冒険心があるでしょうそれがいいんですよ。
「そういうことで若い人から子供たちと付き合うようにしてあのを葉すばしっこさについていくのは大変ですものね。
@そうですね行動を早くしていかないと危なくてしょうがない
「だからこのごろ老人ホームと幼稚園を同じにしているところも多いんですよね。
@2つ3つ同じことをするんですよ年をとるとひとつしかできない。子供についていくというのは大変ですよ。
「それから3つ目歯切れのよい早口を続ける。
@それはもうあなたがずっとやっておられるからこのままいけばいいんですよ。
「やはり早口でしゃべった方がいいですかね。
@そうですね。非常に年配だったら少しスローダウンしないとわからないから相手次第。発音が鈍ってきて本もそうするんですよ老人臭くなる。
「歯切れよく。年をとるとだんだん歯切れ悪くなりますよね。
@だからで歌を歌う人は歯切れがいいですよ。
「そうですね。先生この間にミュージカルもやってらっしゃいましたよね。みんなしゃべるときにそんなに早くはないけれども歯切れがいいですよね歌手の皆さんは。その次がこれは難問だと思いいますよラの音で話す。
@年をとると声がどんどんどんどん低くなる。あなた昔バイオリンよう弾いていたいでしょう
「いえいえ弾いてないです歌ですね。
@オーケストラの時にコンサートマスターが来て調子合わせするでしょう。だから人と話をするときにお帰りとかドでいくと何かボソボソするんですよ。おかえりなさいはラの音。孫やひ孫が来るとそういう音が出る。主人が帰ってくるときはお帰りとか。
「どこ行くのって。それからもうひとつはラリルレロというのは口を閉めたままでアイウエオとかカキクケコとかサシスセソは言えるんですけどもラリルレロは言えないのでちゃんと言わないと。気分も高揚してきますよね。みなさんがんばってラの音で。次5つ目。愛することを忘れない。
@これが1番大切ですよ。やはり愛がないとね本当に若さもないし充実した充実感もないですよね。愛することと愛されることの両方。上手に。
「先生はどうしてらっしゃるんですか
@私もつとめていますよ。
「それからやはり愛というものは愛の対象物があればわいてくるものなんですね。
@でもだんだん年だからと自分でブレーキをかける人が。年は関係ないですよ。
「人のことも愛する子供のことも愛する。努力して愛を忘れない。できれば愛されることもいいけども愛することが。あれは本当に不思議とわいてくるなんですよね愛するものがあれば。
@人間関係はどうしてもね。
「良い人間関係をつくるということですよね。こういうことをやっていけば100まで仕事をできる。
@あとは定期的に人間ドックのような検査を受ける。
「それをやっています。脳も。この間もいいよと言われたばかりですよ。ちょっと嬉しくなったんですけども。このごろ年になると脳梗塞とかいう病気もあるのでちょっと。
@あまりねすごいレントゲンでペットスキャンというのがあるんですよね。誰でも私たちの年齢になると脳梗塞があるんですよ。それを見ると自分でもちょっと嫌になるからそれは僕は受けない。受けたってしょうがないから。
「そんなに小さい脳梗塞というのはあるんですか。
@だから話をするとか視力などの中枢の脳がやられると障害がありますけどもその間はたくさんあるんですから少し点々とおこってもいいんですがあまりドクターに言われると気になるでしょう。
「ペットスキャンというのは非常に専門的なやつですよね。普通のMRIとかでやればいいんですよね。それから少し小食にして
@それからお腹の腹囲が85センチ以上にならないように気をつける。
「男の方ですよね女はもう少し小さいからは。
@女の方はいいんですよ。女性は少し脂肪がある方がいいんですよ。できれば30歳ぐらいのときの体系が1番いいんですよ。
「私も25歳で成長が止まるのでそこまでの体形を維持していくといいと聞いたんですよ。からだが全部25歳のところに作られているので。どうしても25歳よりは太るんですよね。
@どうしても太るのでそれは食事であまり甘いものを食べ過ぎずに。でんぷん質を取り過ぎないとか。
「それは気をつけて25歳の体形を保つように気をつける。では頑張りましょう。まだ番組が続きますけどもちょっとコマーシャル。先生はこの間ラクダに乗ってどこで
@トルコで
「この年でラクダというのも乗るのは大変なんですよね。
@ラクダに乗ったときに万歳をやったんですよそうしたら怒られて
「つかそれまらないと危ない。万里の長城これも学会でいらっしゃったんですか。
@1回も上ったことがないからね。1段1段が高くてもどの中国の人は背が高くて。
「それからなんと言っても昔からの念願でシュバイツァー博士のアフリカ
@ガボンという共和国でアフリカの赤道直下で。そして首都から250キロ南へ行くと町があるんですよシュバイツァーが今から60年も前にこのパイプオルガンの研究者ゲーテの研究を辞めてまですばらしいボランティアの仕事をしたね。
「でも医者になろうというのも小さいころにシュバイツァー博士に
@そうですよあこがれたんですよね私が医学生の時に結核を病んだので等々外に行くことができなかったのででも生きている間にいきたいと思って行きましたがまたもっと働いてみようという気持ちがわいてきました。
「まだそのまま家は残ってるんですか
@残っているんですね古いピアノがありましたが触ってみるとさびついていて弾けもしない。
「みんなあこがれはしますけどもなかなかガボン共和国までは行ってみようとはみんなが思わない。私もユニセフでガボンという国は行っていないんですよ子供が私を必要としないので行ったことはないので1度行ってみたいと思いますけども。
@それからね赤道直下だからずっと常夏でしょう。大きな木を見ると年輪がないんですよ。夏とか冬とかあるんと年輪があるんですけども。それを伐採して輸出しているんですよそのうち緑が不足して問題になりそうですよ。
「日野原先生の元気の秘密。それには1つにうつぶせ寝というのがあって先生はずっとうつぶせでねてらっしゃる。
@そうです。3つの枕を使いまして薄い薄い羽根が入っている枕と。おなかのところに大きな枕その上になるようにして両ひざを。
「やはりこういうものがないと平らにねたのでは痛いですよね。
@本当にリラックスする。
「顔は斜めに向けるんですかね
@ちょっと斜めに向ける。
「でも肩凝りが治ると。
@肩こりは治るし腰の痛みも治るし寝付きも早い。だから脊椎動物はね犬でも牛でも馬でも全部あるでしょう足を折って休むけども下向きでしょう。いびきをかかない。不眠症ではない。くちが乾かない夜中に水を飲まなくてもいない。だからこれが1番自然ですよ。
「私上向けでまくらなしでまった平になってねてるんですけども。その先生はおかしいんですけども明日に考えようすべては明日だというスカーレットオハラの生き方が好きなのでこの枕の名前はオハラ枕というんですよね。
@それでこの腹式だと腹式呼吸になってしまうんです。普通TVで呼吸を指導しますよねなかなか難しいんですよ。特に女性は。ただうつ向けにすると胸がちょっとを圧迫されておなかで息を吸ってしまう。
「慣れるまでこれは時間がかかりませんか
@1月か1月半ぐらい。目が覚めると上を向いているから
「これは顔にシワが出来ませんかね。
@できないですよ。ちゃんとやれば大丈夫。
「ああいう枕があればね。なるべくうつぶせ寝にすると。赤ちゃんはうつぶせで寝ていますよね。
@よく窒息をするというのは子供には気をつければいいけども大人にはそういうことはないしたいてい結婚してまもなくご主人がいびきで別室で寝るというのを私が教えたらその日から一緒に休めることになりました。いびきがなくなってそして太った人で呼吸が止まる。無呼吸。これもなくなるね。それからせきやたんが多い人ぜんそくや発作で苦しい人いるんですがにうつ向けにすると逆にたんが出てやってみるとわかる。
「やってみることですねうつぶせ寝。皆さんお試しを慣れるまでに1カ月半ぐらいはかかるみたいですけども先生ずっとやってらっしゃる。
@やっていますよ
「お医者さまがそうおっしゃるんですからね。先生は小さい子供にもいろいろお話しをしてらっしゃるいわゆる講演をされているんですけどもいろんな感想文とにかく時間は人のために使うことと教えてらっしゃる。
@命というのは君たちが持っている時間が君たちの命。時間が君の命。
「命のお話しという子供たちがわかるような本を。それからいのちの授業という大人が読んでも面白いいろんなことがわかるという自分に与えられた時間それはやはり人のために使う時間を。
@時間があなたの持っている時間があなたの寿命あなたの命。あなたが使いたいように使えるものそれがあなたの命だと分かるんですよね。
「命がどういうものかということがね。先生はそうやってずっと
@45分の授業で北海道から九州まであちこちいろんな公立もあるし私立もあるしそうしますと10歳ぐらいの子供が分かってくれる。日本の10歳の子供は成長しているでしょうただでそれから先がモデルが悪いから中学生や高校生や大学生がいろいろなおじいさんまでも。だからいいモデル。私たちも年をとったものは子供が見てああなりたいな。今イチロー選手がスポーツが好きなヒーローでしょう。ああいうふうな人物がいないと。
「ああいうふうになりたいと。
@そうそうそうそう。ああいうふうになりたいというものがあれば自分に求める。
「いいモデルが必要。確かにそうだと思いますよね。小さい時にああいうふうになりたいという人がいましたよね。
@先生とか幼稚園の先生とかよくパン屋さんになるとか。
「なりたいという人がいましたで。今はだんだん少なくなってきているから。やはり大人が子供に尊敬されるというかああいう人になりたいというとにかく元気でということですよね。先生今日はありがとうございましたまたどうもありがとうございました。