2001年10月11日
黒柳『よくいらしてくださいました。元日本代表でチャンピオンだったんですけども。今はスポーツのコメンテーターをしてらっしゃるそうなんですけどもなんといっても新婚ホヤホヤ。おめでとうございます。お相手は野球の選手』
陣内「そうですね。」
『巨人軍のピッチャー?』
「一年間なんですけど」
『そうなんですか。』
「日本ハムとか広島に」
『背の大きいお強よそうな方で』
「196センチあります」
『196センチ?もうちょっとで2メートル』
「あと4センチで。」
『あら大変。日本家屋は2メートルの人用に出来てませんものね』
「(写真を見て)これは今年の誕生日に知り合いが撮ってくれたんですけど」
『ああそう。おめでとう。あれはロウソク何本たってるんですか?適当』
「適当です。乗らなくなっちゃいますので」
『ご主人は野球評論家。金石昭人さん。で披露宴は先に?』
「はい」
『それはそれで楽しみじゃありません?』
「あまり年をとってしまうと知り合いが多くなってしまうんでそこら辺がちょっと大変です」
『年をとってしまうってあなたのお年でしょ。10年後にやるわけじゃないんですから大丈夫ですよ12月ですからでもお父様は金石さんと結婚するってご報告なさったらすごいお喜びになったんですって』
「父親のほうは3年前ぐらいに脳内出血で倒れてしまってほとんど意識がなかったので、でも連れていった時に普通は目を開いてるだけなのが目をいっぱいに見開いて”フーフー”っていってました」
『よかったですねえ。これはどういうお写真なの』
「これはバルセロナオリンピックに出たときに初めて海外に来たんですね両親が。試合が終わった後すぐ」
『でもずいぶんお父様お若いのね』
「63歳で倒れちゃったんです。」
『お父様はスポーツかなんかやってらしたんですか?』
「いや別に」
『なんかマラソンなんかやってらした体系みたい。まあみなさんに祝福されてよかったんですけど今の新婚ホヤホヤの気持ちはどうですか?』
「ずっと陣内という名前で育てきたので相手の金石っていう苗字になった時あいての名前を汚してはいけないなとかは感じますね」
『ああそう。どっか行ったとき”金石さん”とか呼ばれるでしょう』
「一度銀行に行ったんですね呼ばれても全然気が付かなくて雑誌読んでたんですね。こっち向いてるんですけどあっとおもって読んでるんだって」
『みなさん新婚の時でも赤ちゃんが出来たときでも病院で呼ばれると自分じゃないと思うっておっしゃるけどそのうちだんだん慣れてくるとおもいますけど』
「そうですね」
『結婚して良かったってのはあります』
「ありますね。良かったていうか公にしてみなさんがすごく喜んでくだすったんです。こんな喜んでくれるのならなんでもっと早く公表しなかったんだろうって」
『前からお付き合いしてらしたの?』
「1年ぐらい前から。あとは両方の親っていうか周りがすごく喜んでくれたんです。」
『うれしいでしょ。祝福されたっていうのがあるから。まあスポーツの方って短期間に大変な努力があるんでしょ。毎日毎日練習。バトミントンって良く知らなくて恐縮だったんですけどバトミントンってピンポン(ラケット)みたいなものを使うのかと思ったら』
「網目があるんです」
『テニスの小さいやつみたいな感じで。難しいところってどういうところなんですかね?』
「バトミントンは初速が1番早い種目なんですね。トップ選手で当たったときは男性だと340~350kmでるんですね女性でも320~330kmでます」
『スピードが?』
「はいそのスピードがネット上で打つときは0kmになるんですそのスピードが」
『そんなにスピードがちがうんですか。初速っていうのは?』
「打ったときのスピードです。」
『目にもとまらないくらいビュっと』
「みなさん避けてしまいます。怖くて」
『あなたはそれが見える』
「はい見えます」
『そんなに速くきて早く打たないとスピードが無くなっちゃう。大変ですよね。あなたみたいに背の高い人はかがみながらやる』
「そうですねなるべく下半身は落として」
『あれはなんですか台から離れてやるんですか?』
「台?」
『バトミントンって台でやるんじゃないんですか?』
「それは卓球。バトミントンはコ-ト」
『コート。テニスのように。床ですよね、中でやる』
「外だと風が吹くので」
『建物のなかでやる。そうですよねピンポンのような気がして。そうですよね何を聞くのかと思ってると思いますけどスポーツもいろいろありますからねえ。やっぱり(福原)愛ちゃんみたいにやってるのを見ちゃうと台ってのが強くあるのでバトミントンもそうかと。大変ですよねあっち走ったりこっち走ったりテニス以上にもっと走る?』
「そうですね落ちちゃったら終わりなんで。テニスはワンバウンドしますんで」
『弾みますよね』
「はい」
『ポっとそこに落ちたらそのまんま』
「はい取れなければそれで終わり」
『”かわいくない”ってのありますよね(笑)。そういうのをやってらして日本代表のチャンピオンでいらしたんですけど泥棒の話なんですけど泥棒に入られて3発・・・なんとか蹴りでしたっけ』
「股間を蹴ったことですか」
『そう股間を3発蹴って新聞には面白げに載ったけど本人は大変だったんですってねえ』
「1番自分が安心するところに家っていう所に他人がいたんですから」
『いきなりいたんですって』
「私たちはリビングの方にいたんですけど」
『でもよかったのはご主人がいらしたんですって』
「すごい偶然が重なったんですって前の日も1人だったし次の日も1人だったしその日が2人だったっていうのが」
『帰って電気を付けたら』
「リビングに入ったらキッチンの方から出てきたんで。びっくりしました頭が真っ白になるってこういうことかなって思いました」
『その人顔みたら全然知らない人でしょ?』
「部屋に人がいたんで(金石)親戚かなにかと思ったんですって。でそうしたら私がちょっと違う顔したんであ!これはちょっと違うなっと思ってそうしたら2,3歩こっちの方に歩いてきて止まってちょっと笑って真顔になったんですね相手があこれはおかしいと思って2人とも(相手の)手を見たんですねその時なにも持ってないような気がしてそして2人で突っ込んでいっちゃたんです。でいつのまにか袋みたいなものから刃物みたいなものを出してびっくりして」
『へえーでもそれがあなたの体に当たらなかったんどこかに当たったんですって』
「瞬間的に手首だけじゃなくて刃物の方もつかんじゃったんですねそれで切って。はい」
『指輪があってちょっと助かったんですって』
「それも偶然がすごい重なってたまたま金石さんのほうのお母さんが早くに亡くなってらしているんで母親代わりの妹さんがいてこの指輪をいただいたんです。これを普段は左手の中指にしてたんですけどたまたま事件が起こる2,3日前に人から指輪をプレゼントして頂いてそれを左手の中指にしてこれを右手の薬指にしてたんです。そしたら刃物が指輪に当たって止まったんです。助けてくれたのかなって。だからみんなが助けてくれてここで止まったのかなって」
『それであなた蹴ったんですか?その方の』
「結局手をつかんでると出すところってないんですよね。テレビとかでいろいろな情報で手を見ろとか、男性だと股間を蹴ればっていうのがあるじゃないですかで蹴ったんですけどなかなか当たらないんですよ。」
『ねえじっとしてるものに蹴るんじゃないんですから』
「ちょうど向こうも暴れてたんでズボンも下がってたんですね。」
『その時金石さんはどうしてたんですか?』
「後ろから周って手を押さえてました。ただ怖かったのは犯人も金石さんも私に向かってこっちを向いてるんで正面向いてるんですよ。向こうも必死ですから目を見開いてワーとやってますからその目がいまだに忘れられないんですよね」
『でも蹴りをいれて』
「やりましたけどでもショックだったのは新聞をみたら”股間を3発こりゃたまらん”とか書いてあるんですよ。これはどんありましたな気持ちで書くんだろうってショックでしたよね。もし私が1人で死んだりしたらみんなどう書くんだろうなっていうのがありました。でそういう事件が多くなると犯人もちろん怖いんですけど被害者の人の気持ちにすごくなるようになりました。」
『だから新聞、スポーツ紙やなんかはねえあなたがお強いということでね泥棒を捕まえてよかったってことなんだろうけど傷ついちゃってコマーシャルはさんで聞きますけどあなたまだお家に入れないんですって?』
「はい」
『お家に帰れないんですって。だからそれぐらい人間の心の傷って深いんだなって、ご主人になるかたが一緒でもそれですからましてやお一人だったらってねえ。でもあれなんですってねえ内装に来た人が合鍵を作ってたって本当ですか?』
「そうですね。はい。」
『だから内装の人が入ったときは機を付けなきゃいけないですよね』
「みなさんが内装の方がそういう方ではないんですけど私でよかったなあって思いますけどねえ」
『向こうはあなたって知ってたんですか?』
「知ってました」
『来たことがある人なのかしら?』
「ううん私が入ってからは内装はやってないんですけど。その後に合鍵を作ることが出来たんだと思います」
『前に内装やってた人かなんかが?でもあなたが入ってからは内装やってないわけだから』
「そうですよね」
『怖いですよね。ちょっとコマーシャルはさましていただきます』
『それでとにかくそういうことがあったので警察とかいっぱい来たと思うけど最初金石さんがかわりに・・・』
「その日の午後に一回会見は開いたんです。普段は電話はしないんですねお互いっていうか金石さんのお父さんとは電話しないんですけど電話したんですよ”強盗に入られたけど大丈夫だから”って、お父さんは岐阜に住んでるんですけどその声が普段と違うってことで顔見なきゃ安心しないってことで岐阜から車飛ばしてお昼過ぎには来て貰ったんですね。」
『金石さんのお父さんが。あなたの声が違うって』
「いえ金石さんの」
『そういう意味で会見したら安心するって。それであなたが後から会見なさったのは離れているご両親に無事だということを見せたかった』
「元気な顔を見せれば安心するだろうなって。元気な声で全然”元気です”って会見したんですけどそしたら今度は新聞やテレビで犯人は大丈夫なのか?って」
『蹴られた犯人は大丈夫かって』
「全然違う方向で報道されてるなって」
『新聞やテレビはみんなの気を引く為にそういう風に書くのかも知れませんけど書かれた方は本当に命がけだったし股間蹴るたってズボンが下がってどこ蹴っていいかわかんないしそれに顔を見られているっていうところで必死だったんだけど、今のお家に本当はお住みになることになってたんですって』
「結局そこのマンションンのどこでなにがあったかって頭に入ってるんで一人では入れないんですね。だから昼間に一緒に入ってもらって向こうがかぎを開けてまず入ってくれるようになった。だからどうしても着替えとかもありますから何日かに1回昼間に取りに行くようにしてます」
『かわいそうに。でもあなたの話を聞きながら思ったんですけど小さい子供達がいろんな事件に会いますよね。友達が事件に巻き込まれたところを見たりいろんなことが起きると子供達の心の傷てどんな風だろうとお思いになるでしょう?』
「知らなくてもいいことが新しい事実ですとかいって報道されちゃうとよけい怖さを感じるし、殺人事件とかで亡くなられた人がいるとこの人は殺されちゃったけど殺されるまでどんなに怖かっただろうなって。自分と重なりますからすごくかわいそうだなって」
『被害者の人権って言われてますけどねえ。(陣内さんの目に涙が出て)思い出しても涙出てきちゃう』
「こわさっていうのがありますから」
『あれからずいぶんなりますよね?』
「はい。でもそれはみんなには経験して欲しくないない経験ですから小さいときに事件にあってかわいそうだなってのはありますよ」
『でもそういうトラウマっていうか傷ついたときは話しちゃうと楽になります』
「だから他の人にはやってほしくないし、遭ってほしくないってのがあります」
『でもまあご結婚なさって大きなご主人がいらっしゃるからなんでもg主人と行動なさればいいから安心は安心ですね』
「そうですね。そういうことは1人で行動することが多かった人ですから感謝してます」
『本当におめでとうございます』
「ありがとうございます」
『陣内さんは熊本のご出身ではじめお姉さんがバトミントンをやてらした』
「そうです。年子の姉なんですけどバトミントンて女の子がやる遊びなんでやりたいって言って。あんまり姉は運動神経はよくなかったです。女の子ができるだろうからって」
『であなたもおやりになって』
「はい」
『あなたがすごいのは高校2年生のときには日本代表におなりになってすごいですよね』
「たまたまラッキーですけど。新沼謙司さんの奥さんが引退されて若手で編成しなきゃいけないっていうことでインターハイで優勝したメンバーを入れちゃえってことで」
『すごいですよね。高校2年で日本代表になられて高校3年でこれは優勝されたんじゃないんですか。それで成績がどんどんそれでバルセロナオリンピックにいかれて実際オリンピックに行かれてどうでした?』
「オリンピックはバルセロナが正式種目になったはじめての大会だったんですね。だからオリンピックていう五輪のマークに浮き足立っちゃってどうしようもなかったですね。12年間海外遠征してきてこんあに緊張したのは初めてでした」
『そんなにお若いのに12年間海外遠征してらしてええ』
「試合経験とかそういうものは全部分かってるって思ってたんですけどもう素人さん状態でしたね」
『でも自分が愛したバトミントンがオリンピックの正式種目になってうれしかったでしょう。みんなの悲願でしょうこれが入れば入ればってねえ』
「そうですねえ夢にも思わなかったですから。スポーツ選手にとってはオリンピックていうのは最大のイベントですから」
『そうじゃあバルセロナにお出でになってよかった。でもそれまで大変でしたでしょうそのバトミントンの生活っていうのは』
「もうほとんどバトミントンのことだけを考えて生活していたのでとにかく走って走って走りまくったみたいな」
『プロっていうのはあるんですか?』
「プロっていうのはないんです。アマだけで」
『そうですかある所までいくと』
「指導者になったりとか」
『そうですか。あなたはスポーツキャスターの道を選んで』
「そうです」
『いまでもオリンピックのバトミントンを御覧になるとワクワクする?』
「ワクワクっていうか他の競技をみてもそうなんですけど肩が凝っちゃうんですよ。どんな気持ちで練習してきたんだろう、最高のパホーマンスができるかなって」
『どんなに勉強してもできなければ』
「結果がすべてって言われちゃうんで」
『でもよくおやりになられましたよね』
「はい」
『陣内さんも金石さんも本当に祝福されてうれしかったって本当にいろんなことを考えてらしゃると思ったんだけどまず入籍した日がこれは金石さんのお母さんの命日』
「はいそうです」
『金石さんのお母様はずいぶん金石さんの小さいときにお亡くなりになられた』
「小学生のときですね」
『何人兄弟(金石)?』
「3にんです。男の子だけなんですけど」
『お母さんもずいぶん若かったでしょうね。だからそのお母様の命日8月26日でしたっけ』
「はい」
『その日に入籍をなさったんですって。12月に披露宴をなさるんですけど12月の・・・』
「8日はうちの両親の結婚記念日です。それに合わせてやろうと」
『だいたい自分たちのお誕生日とかにするのにねえ。どちらが言い出したの?』
「金石さんが12月8日は陣内とこの両親の結婚記念日にしようって言ってくれて」
『それはおやさしいですね』
「そうですね。自分の母親を早くに亡くしているので私の父が元気なときにちゃんとやってあげようって」
『あなたのお父さんにカメラにむかってメッセージを』
「ええ8月26日に無事入籍をしましたお父さんに似てすごくやさしい人なので安心してください」
『それで12月8日に披露宴をやりますので楽しみにしていて下さいってことです。ああそうなにか胸がいっぱいになるんですけど”お父さんに似てやさしい人”ってそうなんですか』
「そうです。みんなが言ってくれたので」
『そうですかお幸せになることをお父様が元気になられたらいいですね。おめでとうとかいいながら2人で泣いちゃって変なんですが胸がいっぱいになっちゃって、あなたがね”お父さんに似てやさしい人”っておっしゃたんでねとても素敵だなってありがとうございました』