本日の徹子の部屋ゲストはヒロコ・ムトーさん

2001年11月22日

黒柳『ヒロコ・ムトーさんはTBSのタイムキーパーをやってた。生番組でしたか』

ムトー「生番組はとても持たせられないタイムキーパーだったんでVTRのタイムキーパーでした」

『なにか覚えてらっしゃる番組あります』

「私は1本しか持ってなかったんですけど”天使と野郎ども”っていう音楽番組をもってました。黛ジュンさんとスパイダースの音楽番組だったんですけど」

『大変な番組だったんですね』

「はいいつも部長から怒られて」

『タイムキーパーって大変な仕事なんですよね。』

「私に出来る仕事じゃなかった」

『私ベストテンでね緑ちゃんっていう本当に冷静な人がいてね1位まで入らないと大変なんですよね。まだ時間があると思って久米さんとしゃべってたので緑ちゃんにあと何分あるってきいたら”緑ちゃん泣いてます”っていわれて大車輪で一時までに入れたことありますけど。何年間ぐらいやってらしたの』

「1年間です」

『でも大変だったでしょ』

「毎回お前クビだって言われて」

『でも「のちに作詞家になられてペギー葉山さんの”雲よ風よ空よ”を作詞になったんですけどちょっとここでコマーシャル』

『タイムキーパーで一生懸命やってた頃音楽家のいずみたくさんが』

「ピンキーとキラーズっていうのが大ヒットしてた頃にうちの番組に出たんですね。サブっていう上の部屋にいたんですけどそこで泣きながら計算してたらいずみさんがいらして”タイムキ-パーさんこの仕事好き?”って”嫌いです”っていって”それじゃあ何がやりたいの?”って言われて”作詞家になりたいと思うんですけどチャンスがなくて”って言ったら”じゃあ僕の所に来るっ”って」

『ええ』

「このTBSを止める覚悟があるんなら僕の所で勉強するって言われて”はい、やります”っていってそれがきっかけで」

『この徹子の部屋のテーマソングはいずみたくさんで』

「はいそうです」

『いずみさんのとこにいって作詞家に』

「タイムキーパーを1年やってその次の年に作詞家デビュー」

『代表作が”雲よ風よ空よ”、郷ひろみさんの”天使の歌”、坂本九さんの』

「白いラブレター」

『そうなんですって。あのころの郷さんってすごい可愛かったんですって?』

「女の子みたいでした」

『これがすごい売れたんですって』

「アイドルっていうのはこんなに売れるものかってすごい印税が入ってきたんですけど次の月になったら新曲がでて」

『50万枚ぐらい』

「そうです。ペギーさんのは1年ぐらいかけて30万枚ぐらい売れたんですけど」

『ペギーさんはすごく詩を大事にしてくれる方で』

「すごく大事に歌ってくれる方であれから20年ぐらい経ってるんですけどいまでもCDに入れてくださってくれて」

『ペギーさんにとっても大事な曲で』

「そうですね」

『タイムキーパーをやってた頃にいずみたくさんが可愛く思ったんだと思いますけどねえ』

「いやいやあまりにもかわいそうだったんでしょうね」

『何年ぐらい前ですか』

「大学でてから直ぐですからね」

『まだお若い頃』

「いずみさんが1番売れてる頃じゃないですか出す曲出す曲売れる頃で」

『お母様の話なんですけどとてもユニークな方なんですけど。目が不自由で右目が』

「70の時に緑内障で失明しましてこう片っ方のメモ手術して人口水晶体なんですけど」

『なにか同居しているお兄様のお嫁さんがパステル画を薦めになった』

「はいボケ防止に」

『70歳ぐらいから始めてこういうことが出来るってのはすごいですよね』

「母の生き方に励まされます。失敗しても恥じかいても母の年までは30数年あるんですから」

『”のらねこムーチョ”ていう本があるんですけどこれはテレビ朝日出版から出ているんですけど詩はヒロコさんが、絵は』

「森田あずみさんが」

『その中からヒロコ・ムトーさんがお書きになった詩を朗読していただくことになったので』

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ちょっと休ませてくれないか。

遠い街から歩いてきたんだ。

ちょっと休ませてくれないか。

この街は昔住んでいたような懐かしい匂いがする

あんた見かけない顔だねえ?

でも誰かに似ているよ?

誰だっけねえ

どこの町であったんだろう

実をいえば私たちも昔はよそからの流れ者

もちろんこの街にだって争いはある

気難しいやつもいる

だけど恋もあれば愛が芽生え家族ができる

お前も誰かを好きになりあんな子が出来るかもしれない

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『ああ可愛いんですね。この絵をお描きになった森田あずみさんはネコが好きな方』

「好きなんですね。野良猫の悲しさとかたくましさとか」

『でてますよね』

「本来のプライドとかを捕らえて描いて下さってるんでね」

『こういう本をお描きになるのも・・・前はネコが好きではなかった』

「さわるのはもちろん見るのもいやだったんですね」

『ゴールドというネコに会ったのが人生観がかわるぐらいの』

「ゴールドは野良猫だったんですね」

『姿を消したんですって』

「ある日子猫を連れてきて。ああこのネコ、メスだったんだって」

『また甲斐甲斐しく面倒をみたんですって』

「そうです。私ネコって性格悪いとおもってたんですねでも子育ての姿を見ていると人間と同じで家族愛があって。いろんな意味で私に食い込んできたんですね」

『お姉さまにもお母様にもよろしくおっしゃって』

「はい」

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