2002年11月12日
黒柳「川島なおみさん今日のお客様ですよくいらしてくださいました
川島≪お招きありがとうございます、はじめまして。
「はじめましてここは
≪ここは
「それにしてもセクシーなお召し物だと思って編みタイツは編みタイツでもずいぶん目の粗い
≪そうですね。
「でまたブーツがずいぶんあれですよねすてきなきれなんですか
≪デニムが今年ちょっとはやっていましたから。
「デニムのブーツにひもがつき。それで上がちょっとそれでお洋服がギザギザになっていて
≪これちょっとニューヨークで見つけたんですけども。
「あらそう
≪グリニッジ・ビレッジでこれを見ときに”あ!”徹子の部屋だと(観客笑)
「じゃわりと最近
≪そうですね。ちょっとこの間プライベートでミュージカルを見に行ったときに。
「でもあなたずいぶんかわいいのね。こういうところずいぶん短く毛が切ってやって、またその横のところが長くなっているというようなちょっと見るとおかっぱかなてをもっとよく見ると
≪こうなるんですがまあちょっと何かをするときはちょっと結わえて
「あとはもうたらしておくと。両方いろいろお楽しみ。
≪そうですね。
「やっぱりそういうことお考えになることお好きでしょう?
≪そうですね。
「ところで私の血はワインでできているのとあなたがおっしゃったというのでそれがワット有名になりまして山藤章二さんなんか俺の細胞は麺でできている。あの方は麺が好きだから。そういうふうにいったりするぐらい有名になったんですけども。もともとはそういうふうなおつもりじゃなかったんですって?
≪いえあの私はワインをいただくときは仕事中はあまり間食とかしませんし、仕事終わるまで結構おなかをペコペコにしていてやっと終わったというときにグラス1杯のシャンパニューをガッと体に流してあげるのがすごい幸せなんですね。そうすると乾いていたからだがもう本当に砂漠がお水を吸収するようにこうおなかペコペコですからお水も飲んでないし、すごい勢いで
「お水も飲んでいない
≪あまり飲まないですね。すごい勢いで吸収するんですよ。そうすると回るのも早くてつま先とか足がワインで満たされていくのが分かるんですね。ほっとこの辺に火がつくような感覚で私のからだがワインで満たされていくなっていう本当に感覚的なふうに思っただけなんですが、それをポロッと何かのトーク番組で申しましたら言葉って恐ろしいですよね時もすぐ津々浦々行ってしまいました。
「それがじゃほっとして隅々までもうとにかくワインで行き渡っていくのがわかるその瞬間感覚で、その瞬間がうれしいのだというようなふうにおっしゃったことが私の血はワインでできている。でもおっしゃったことはおっしゃったの?私の血はワインでできているのって
≪もちろんいいました。血はワインというか私の体がと言ったのかは覚えてはいませんけども、まあ同じことですよね。
「ワインでできているのとおっしゃったことが方々にいって、そしたらしょっちゅうがぶ飲みしている人という印象がまずあるんですって?
≪そうですか。なんかというかワインをおもちゃみたいにファッションぽくただ流行だから飲んでいるというふうに書かれたこともあってそれは心外だったし。というのも20歳のときからほとんど毎日いただいていますから。ワインブームになる前から好きでちょこちょこ
「どういうところがワインはおいしいですか?
≪ワインって人だと思うんですよ。人間的なんですよね。例えばボトルの中でちゃんと生きていますし。バッセンされるまで待っていますし。
「バッセンというんですか栓を開けることを
≪開けたとたんに長年の眠りから覚めて後あくびをしてそしてみんなを幸せにしてくれるところがねとてもまあ究極のアナログで人間ぽいなと。そのへんのぬくもりが好きだったんですね。
「なるほどね。もちろん召し上がったときもいいけども、そういう感じがよかった。例えば農家のところのブドウのワインフェアですか、そういうところにいらっしゃったりするとそっちの方のおじさんなんかも血がなんていうの
≪あのビネスポってワインの万博のようなイベントが日本であっただけに。会場いろんなブースを見て回っていたらまあこの農協の団体のおじさま方が”ああ!あんたの血はワインでできているって本当かね?”とか囲まれちゃっていまにもを見せるという感じですから切って飲ませるわけにもいかないしみたい(笑)。本当にすごくねかそういうふうに言われたときに”ああ、はい”って。違いますよといったら何が夢を壊すようで
「しかもねイエスキリストはわが血だと思えといったぐらいですからね。でもそういうことがあったのでだったらいっそのことを勉強しようということで本当に本格的に勉強なさったんですってね。
≪そうですねぇそれまではただただが楽しんで飲んでいたんですけどもやっぱりわからないことも多いし勉強したらもっとおいしく感じられるんじゃないかと思ったので、アカデミーデュバンという学校に入ってからはを田崎真也さんの)でもを習いましたしいろんなところであちこちと
「じゃワインの専門の学校なんですけどもそういうのってアレなんですってねまあ3つあるですってね。3つ資格があるですってね。
≪まずお店でサービスをする方はソムリさん。それが空の上であってもスチュワーデスさんとかちゃんとサービスをなさるからソムリエ、ソムリエールと呼ぶんですが酒販店でワインを売る方はワインアドバイザー。
「これはなんですよこれはなんですよっと説明したりなんとかできる人よりも資格がやっぱり必要なですね
≪ワインアドバイザーがいる店という酒屋さんもありますし。でそうではないサービスもしない売りもしない人がとる資格というのはワインエキスパート。無難に町のソムリエさんですねいってみれば。
「じゃまあワインが好きで趣味がワインというような感じの方はワインエキスパートという。でその全部勉強は同じなんですってね?
≪そうですで試験は全部一緒です。
「すごく難しそうな試験だと思いますけども
≪難しかったですね。
「それはどのくらいでお取りになったの?
≪1年間みっちり勉強しましたけどねぇ
「あなたがエスカレーターになんか乗っていてワインを持っていて雨が降っている日でしたから滑ってすごいケガなすったという事件が大きく出ましたでしょう
≪足をまあエレベーターの、エスカレーターのギザギザのところにガクと正座するようになってザックと滑って行きましたから。なんかおろし器のおろし金の上を正座してスライディングしちゃったような
「そんなすごい。あそこのエスカレーターってそんなになっちゃうんですか?
≪そのうちの一筋がパックリと開いて
「どの辺ですか?
≪この辺ですね
「すね。あらそうだったんですか。
≪ちょうどお裁縫が得意な先生だったので普通たぶん20針もではなくてもいい怪我だったかもしれませんが先生が丁寧に丁寧にねっていただいたおかげで今はきれいに治って。
「20針
≪20針です
「その時あなたがどんなことがあっても持ってたワインをこぼしたくないのでということでと出ていたのです
≪それはですね結果的にお世話になった先生にちょっとお持ちしたワインをこう人間てとっさの時にそんなワインをホッポリ出して自分をかばうなんでできないでしょう
「できないですね。
≪持っていてもっとギューと抱き締めちゃうのが習性でしょう。だから思わずかばって自分が転んだ後もワインをしっかり頭抱えていてワインは割れなかったと思いましたが、ワインをかばってけがをしたわけじゃないです。
「でもその時にその学校に行っていらっしゃって、びっくりしたんですけどもそのあなたのワインエキスパートというそれを肩書ですかそれをおとりになるのに資格を取りになるのにほとんどそのワイン専門の方の勉強をもちろんこれはどこの国の何のワインでどういうこうのというのもあれも全部
≪全部ですね。
「すごいですね。
≪いまだに楽しいのは全部私はブラインドでワインを飲むんですね。銘柄を隠してボトルを隠してそれでこの生産地からヴィンテージ収穫年からだ時には作り手の名前もいえていたり。そういうゲームをほとんど毎日ワイン仲間といただくときはほとんどそれをしますね。その方がは先入観なしに飲めて楽しいです。
「じゃ何も知らないでラベルも何も見ないで飲んでみて味わってみて
≪例えばワインを売っている方でご自分が売っているものなのに何これまずいよと言ってちゃってオープンザボトルをしてから真っ青になっちゃうこともありますし
「でもほらワインを輸出している国のものを全部ほとんどお飲みになっているわけでしょう。
≪そうですね
「フランス、イタリアとかそういう有名な国だけじゃなくてずいぶんたくさんあるんですってね。スロベニア、クロアチア、ギリシャ、アメリカ、カナダ、アルゼンチン、チリ、オーストラリア、スペイン、ポルトガル、スイスとありますけどもそういう南アフリカ輸出している国のも全部ティーストしてご覧になる。
≪はい。そうですね。例えば同じ品種でも土壌によって全然違いますので。シャルドネって品種があるんですけども、白ワインで私はアレはとっても女優ぽいと思うんですね。やはりこの監督さんとか脚本作品によってキャラクターを変える女優のようにシャルドネってその土壌を素直に表して作り手の意図を素直にこう表現する品種なんですよ。世界中あちこちけっこうどこでも作っていますけども、なるほどいろんなふうに化けるんだなって
「なるほど田崎さんにもここにおいでいただいたんですけども、それでこの中には土のにおいだけどもその土の中には動物の、どんな動物のなんとかのにおいがするとかね。このときは太陽がどれぐらいだったかとか、この時は病気がはやった時のこととかいろんなことを全部お分かりでそれで何年のどこの国のなんていうワインだっていうふうにあてなくちゃいけないですって。すごいですね。
≪田崎さんぐらいになるともうね。
「でもあなたもずいぶんお勉強をなさってお友達と何も知らないで。それでとうとうご自分のお名前のワインをお作りになった
≪はい。
「なんていう?
≪キュベ・ナオミ。キュベというのは発光層とか畑とか樽という意味があるんですけどもまあ自分の名前を冠に付けさせていただいて毎年売り上げを介助犬トレーニングセンターさんの方にチャリティーに。最近障害者補助権法というのができまして介助犬も盲導犬と同じように認めようと。公共施設に入っても拒否できないという。
「ああなんか手足の不自由な方のために犬がドアを開けたりとかいろんな用事をするそういう介助犬
≪落とし物を拾ってあげたりエレベーターのボタンを押してあげたりするすごいかわいいけなげなワンちゃんたちで。実際にその訓練するところを見に行った時にすごく心を打たれるものがあったんですね。
「そうなんですか。あなた自身も犬を飼っていてあそこの絵はあなたがお描きになった絵なんですって。すごいお上手なんだけども。
≪右がシナモンうちの娘で左が旦那様のディップ君。
「そうなんですかお子さんはまだ何ですか?
≪今年1回結婚したんですけども1回じゃ無理でしたね。
「ああそうこのワインがどんな味なのか皆さんちょっとボトルをご覧になりましたが全体像をもう1回見せていただけますか。これがそのさっきおっしゃった
≪今年プロデュースのものですね。去年のものはまた違うイラストを書かせていただいたんですが。
「今年のやつなんですね。これはどっかで売ってらっしゃるの?
≪はい。ま酒屋さんとかデパートとか
「あとはインターネットとかで
≪そうですね。
「かえるようになってるそうですけども。おいくらぐらい?
≪3,800円です。
「そうなんですか
≪お飲みになってみますか?
「じゃちょっとコマーシャルをはさんででよろしいでしょうか。
≪はい
「なんていうところで取れたんですか
≪ブルゴーニュです。
「わかりましたじゃ1センチほどいただきますね(笑)いつもそういうことにしていていつもを飲まないので1センチはアルツハイマーにならないというのでじゃちょっとコマーシャルをはさみましてじゃ。
≪
黒柳「いま気がついたんですけどもきょうは私もあなたもなんとなくワイン色の洋服を着ている
川島≪そうですねぇぶどう色だ。
「ぶどう色でしたね。
≪ありがとうございました。
「じゃちょっとキュベナオミ2000とういうのを今年飲むそうなんですけども少し。じゃそのへんで。1センチですので。あなたはご自分のお飲みになる。ありがとうございます。田崎子さんから教わったんだけどもやっぱりあのいいワインほど大きい入れ物で飲んだ方がいい匂いがする
≪香りが広がりますよね。これはブルゴーニュクラスですね。
「これはブルゴーニュのワインを飲むときのブルゴーニュグラスというんですか
≪香りがこの方が、いかがですか?
「すごくいいです。
≪とてもチャーミングで何かイチゴ畑に迷い込んだみたいに
「本当だ。
≪とても繊細ですけどもタンニンがしっかりしていてえはこれから先々楽しみですね。
「本当ね!1センチで結構と言いながら本当ねってすごいみたいなんですけども。
≪口当たりどうですか?
「いいです。ちょっとなんていうのかしら私こういうの酸っぱくなくて渋め割と好きなんですけども
≪そうなんですか。
「何かドライな感じがしていいように思います。
≪こぢんまりバランスがとれているのでこの先々きっとすごくいい感じに成長していくかなって予感があるワインですね。まだ小粒ですけどもね。
「確かにって。魅力的ななおみさんがお作りになった、お作りになったって
≪いえ、つくったわけじゃなくて
「そのぶどうの木が何か古い木で
≪はい。ラベルにもベーベンニュと記載されているんですがいう、それは古い木と書いて古木。収穫年は2000年と若いんですが、本当に中で五、六十年というともう土の30メートル先まで根が生えている。だからいろんな要素を掘り出してブドウが表現してくれる、若いけど複雑。
「なるほどそのぶどうの木そのものが古い
≪そうなんです。割と古い。
「じゃそこのそういうふうに何か作ってとあなたがおっしゃるのはあなたがこの味にしたいというのはあったんですが?
≪味のイメージは伝えるんですがこれはたまたまサンプリングボトルで、あの去年のまだまだ早いときでしたからまだ瓶詰されていない頃にちょっと送っていただいて、そのころまだちょっと荒かったというか。まだバランスが悪かったんですがいい予感がしたのでこれにしました。
「そうですかじゃ皆さんなおみさんのファンの方は人にどうぞお試しくださいませ。
≪ファンの方じゃなくてもワイン好きだったら
「そうねえ飲んでみようってキュベナオミ2000ってどういうかなって?いうのでね
≪火をってまあ焼き鳥屋さんに持ち込んでもお寿司ともあってあいますし家庭料理でもお鍋とかもあうと思いますね。
「ワインをやってらっしゃるんですけども日本のお茶もやってらっしゃるんですよねあなたびっくりしましたけども。
≪これはじつは長くて今年で13年目になってお恥ずかしいんですけども。ずっと続けて
「お茶のお名前もお持ちなんですってね。あれはお茶のお名前はどんな風に
≪川島宗美といいまして。
「茶名っていうんですか
≪そうです。お茶名をいただくまでに至りまして。これはワイン茶会をやったときの写真ですね
「ワイン茶会というのもあるんですか
≪お道具をすべて例えばタバコ盆がシャブリのワインの木箱になっているでしょう。ふた置きも実はシャンパンのコルクを3つ重ねて作っているんですよ。
「それをお茶をやるようにワインを。
≪そうです。お水差しも実はあれシャンパンにクーラなんですけども
「ふだんはお茶もやってらっしゃるんですけどもお名前も川島宗美という。じゃあ裏千家
≪そうです。こういうお遊び茶会おね。たまにやらせていただいて。
「この大きいものは何かブドウの模様が
≪そうです。出会いまして。
「たまたまこういうお着物があったの?
≪これはもワイン茶会のためにと思って
「ワイン茶会のためにということで。(写真)後ろの時はだれがお書きに
≪私が。
「書もやってらっしゃるの
≪これはあるドラマで書道の先生を演じているときにドラマの中で書いたものですがそのヒロインが最後にワインを飲んで心中しちゃうんですよ。
「すごいですね
≪失楽園という作品なんですけども。だからもうワイン茶会ですからこのヒロインをしのんで。
「そうかそうか、それでお使いになった。そうですか。まあいろんなことをやってらっしゃるんですけども元々は川島なお美さんは名古屋のご出身で女子大生のアイドルというか、女子大生でいらしてアイドルだったんだけどもみんなからもう1年ぐらい留年してやってないとアイドルダメよとか言われたんですって?
≪女子大生だけができるディスクジョッキーの番組深夜放送ねやらせていただいてその番組すごく人気があったので女子大生の肩書が消えちゃうとその番組を下りなくちゃいけなくなるのであと1年ぐらいちょっと留年して番組を続けてくださいと言われたんですが早くやっぱりを女子大生の肩書を取らないといつまでたっても自分が本当にやりたい仕事ができないと思ったので
「じゃ本当にやりたいのはどういうことだったんですか?
≪もう元々スカウトされた時から女優をやりたかったですね。
「そうなんですか。
≪なぜかアイドル路線の歌もやりという感じで
「自分は女優になるんだからといってそれこそボイストレーニングにもいらっしゃったりなんかしていらっしゃったんですって
≪その時の事務所が別にで女優になるからといってねなにか演技を勉強するものでもないし声なんかいいからってそのレッスンをさせてくれなかったんですね。事務所に隠れてレッスンをしてました。
「ずいぶんしっかりしたお嬢さんねぇ。やはりアイドルに甘んじているのは嫌だなっていうところが多分終わりだと思うんですけども
≪そうですね。
「そうすると女優になって本当に女優として役をやり始めたのは何歳ぐらいから?
≪25位でですか
「ああそう
≪デビューしてから6年、7年6年たってから。その時でもやっぱり女優って自分が言えるようなものではなくて本当にそうですねぇ30過ぎてからですね。
「本当に女優だなって役をやって演じているなって
≪かもしれませんね
「ずいぶん前からいろんな時代があったといえますよね。そういうふうなアイドルの時代とか
≪今でもいただく仕事は初めてのことが多くてそのたびにドキドキできる自分がいるんですが。例えばこの徹子の部屋も私初めて読んでいただいて、
「そうなんですよどうも。
≪皆さんにいったらもう3回ぐらい出ているじゃないのって。とんでもない。
「前にお願いしたとき何かを忙しかったみたいね。あなたドラマをたくさんやっていらっしゃった時あったでしょう。そうなんで今日は出ていただいて本当によかったんですけども。でもそのこれからじゃあいよいよ行くぞというときに何かすごい大きなけがをなさったですって。さっきのワインのどころじゃないやつ。ちょっといいですかコマーシャルをはさんで
≪はい
「びっくりたまげるような。
≪
黒柳「さて水戸黄門の舞台。そこでお姫様おやりになることになって。
川島≪お姫様と女スリの2役の舞台、初の商業演劇で初の大役で本当にうれしかったんですけども、その舞台の暗転の時にちょうどスクリーンが降りてきて場と場をつなぐというそのスクリーン用の映像撮影で京都に
「ロケーション
≪に行きましたらその間20人乗りのロケバスが京都の山奥で3メートル下の崖下に横転しまして
「横転!
≪ええ
「すごかったでしょう転がって行く時
≪そうですね何かいろんなことスローモーションで映像的にも自分の考えもいろんなことを考えるんですねあの一瞬でね
「みなさんよくおっしゃいますけども本当にそうなの。
≪それでその事故で第七頚椎という首の1番下の骨を亀裂骨折しましてまあ舞台、初舞台はあきらめざるを得なかったんですが。
「まぁそこで首の骨を折ったらよく死んじゃうとか言うんだけども
≪まあそれがせき髄まで傷がいかなかったんですね。とてもラッキーだったんですが。お医者さまが毎日こう何て言うんですか刷毛みたいなもので指をこうやってさわって感じますか?分かりますか?「はいわかります」奇跡や奇跡やって京都のお医者さまが。首の骨が折れただけなんです。だから意識もはっきり
「中の神経には何事も起こらなかった。
≪そうなんです。だから余計に何かつらかったんですよ。元気なのに動けない。何が楽しみいって毎日こう(頭を)砂でブロックされていますから寝返りを打ってないように。反射鏡といまして天井を見ているメガネなんですがこの前のモニターを見れる。変な変わった眼鏡
「ねてらっしゃるから上を見ているとここが見える。
≪そうそうそう。そんなメガネで毎日1本の映画をビデオで
「それは見られる
≪見てたりとか。あの毎日1日何回か体変換ってせえのでごろっと体系を変えてその時にうっ血した頭をマッサージしていただいたり歯を磨きたりするのが唯一の楽しみ
「大変でしたね
≪大変でしたね
「そうするとせっかくそのすごくいいお姫様もスリもどっちもおできにならなかった。下りなくてはならなかったそれは当然
≪そうですね。ただ数カ月後にミソノ座で再演があると決まっていましたのでずっとまぁ長いお稽古期間だと思って希望を捨てずに。
「よかったですよね。
≪そうですね。1番励みになったのはお医者さまの一言なんですよ。
「なんておっしゃったの?
≪全治3カ月。全治ということは治ると思えたんですよ。
「それはそうですよね。でもその後に失楽園とかその他どんどんどんどんいい役を
≪ずっと後ですが。
「ずっと後ですけどもいいお仕事をずいぶんなさって。でもその時に本当に何事もなくてよかったですね。
≪いやもう怖いですね。
黒柳「あなたは名古屋ご出身ということで名古屋テレビ開局40周年というのでこの局でですねけども12月15日にドラマがある
川島≪あはい。このあいだ撮ったんですけども名古屋ロケで。そのときびっくりしたのは母親役だったんですがその息子役のお母様が見えてますよね
「本当のお母様。
≪ええ。その彼女が私のドラマデビューの時に共演した方だったんですよ。今は女優さんをやめて
「女の子で
≪ええ女性で。何か感無量。あの時の学園ドラマで同じバスケット部員でやってた彼女の息子さんと今共演している。
「お母さんになっている
≪そうですそうです。
「交流というドラマだそうですけどもそれに出てらっしゃる。じゃそういうこともあるんですよね。であなたちょうどそのさっきの水戸黄門の事件があって全治、全治してそういうことがあったんですけども30歳ぐらいのときにちょっと変えてみようということで
≪そうなんですね。まあその事故も自分にとっては初めての挫折感だったりその時のいろんな人間関係とか仕事のこととかいろいろ悩んでしまってやっぱりゴールのないマラソンて走り切れないから1回どっかでゴールを迎えにタッチしなければと思って30歳になる瞬間を自分のゴールにを決めたんですね。でこの地球上どこでもいいからたったひとりになれる場所と考えたらやっぱりパリロンドンニューヨークではないなと思って中近東に飛んでそこで30歳を
「どこで?
≪イスタンブール。なにか歌みたいですけども
「イスタンブール。飛んでイスタンブールにいらっしゃいましてそしたらそこでどうでしたひとり旅は?
≪ちょうど90年の11月10日に何かいきなり街中サイレンが鳴って皆さん黙祷をなさるんですよ。何かと思ったら50年前に亡くなった王様の命日だったんですよ。いやあ私イスタンブールの王様の生まれ変わりなんて。1人で孤独になりながらも楽しかったです。
「すごいじゃありませんかあなたあの辺の方たちっていったらすごいですから。ひところは世界中を制覇なさった方々ですのでね。まあ面白かったまたいらしてください。
≪ありがとうございました
「ありがとうございました