本日の徹子の部屋ゲストは高嶋政伸さん

2002年4月15日

黒柳「どうもしばらくでございました」

高嶋≪よろしくお願いします≫

「全然違うんですけど宍戸錠さんが手術をなさって(※ほっぺたのシリコン除去手術をされた)とってもハンサムになったんだけどふっと思ったのが政伸さんの物まねができなくなるなってでも今ではそうではない宍戸錠さんがそこにいるのは貴重かなって思いましたよ。物まねはできないって思わなかった?」

≪友達にいわれてああって思って(※ここで物まね)≫

「本当に似てるわね!!みなさんご覧になりました」

≪あんまりできるのは無いんですけど唯一の物まねで(※汗を拭く政伸さん)≫

「あなたスポーツおやりになるんでしょ?」

≪学生時代は水泳とか水球をやっておりました≫

「スポーツやる人って汗を出すのに慣れてるから汗腺が発達しているからねえバッと汗が出るんですって。それでスポーツやってるんだなってわかるんですよ」

≪だから舞台とか時代劇をやってるとマツヤマゼンゾウ先生と映画をやらせてもらった時は前日お酒とか水分を絶対飲んではいけない。ものすごい汗をかいちゃうんですね≫

「であなたの家はタコを食べてはいけないという大変なタブーがある」

≪ずいぶん前ですね(※タブーになったのが)僕が小学校1年か2年の時ですから24,5年は経ってるんじゃないかな。その時父親が文化放送で”ダイナミック・ジャンボ”という番組をやっていて水曜日は”ごちそうさま(料理番組)”という番組を収録してまして。で少し時間が空いたので文化放送は四谷にあるので渋谷ビデオスタジオまで歩いていこうということになったそうなんです。家は宗教とかは何もやってないんですけど親父は信仰深くて神社さんとかがあるとお賽銭を上げてポンポンとやるんですよ。その歩いている最中に見たことも無い小さな神社があってお参りしようということでお参りしたら紙が貼ってあってそこに「この神社を参拝したものは幸せになれる・・・(最後に)ただしタコは食べてはならぬ」と書いてあったんですよ。父は何のことか分からなかったんですが気にしながら”ごちそうさま”に行ったらば運悪くタコの姿煮が出たんですよ。≫

「まあお料理の番組でしたからねえ」

≪気にするほうなので「これはちょっと」と言ったら母親が「なにを言うてんねん」とだったら私が全部食べると言って全部食べたんですよ。そしたら番組が始まって2時間ぐらいしたら(母親に)けいれんが始まってバタッと倒れて意識不明になってそのまま3日間意識が戻らなかったんですよ≫

「ええ」

≪その時僕はちょうど林間学校に行ってて帰ってきてからこんなすごいことがあったと知らされたんですけど。まあ意識は回復したんですけどでもタコを食べた2時間後に倒れちゃったんで。原因はですねえ昔は虫歯になると金歯とかかぶせるじゃないですか。治療した時の綿が残っていてその上から金歯をつけちゃったんでそれが腐って毒素を持ってその毒がちょうどタコを食べた2時間後に体に回ったそうなんです≫

「それが理由なんですか」

≪それからはタコを食べるのはタブーになてしまって≫

「でもお母様何事も無くてよかったですね。

≪当時はたこ焼き屋さんなんかに入って注文する時に思い出すんですね。何にしますって聞かれたら「たこ焼きをタコ抜きでお願いします」と。でも兄貴は隠れて食べてたみたいなんですけどねえ。タコが恐くて芸能界やってられるかって食べてましたね。僕もタコを食べてはいけないというのが続いてたんですけどちょうど今から2年前に”バブル”という連続ドラマで僕たこ焼きやさんの役をやったんですよ≫

「ははははは(笑)」

≪練習のために毎日100個とか200個を焼くんですよ。おいしそうで小道具さんが大きなタコを用意してくれてで初めて2年前にタコを食べました。おいしかったですね。やぱりタコ焼きにはタコだなって思いました。それからは平気でタコを食べるようになりました≫

「そのことを(※タコを食べたことを)お父様におっしゃったの?」

≪言ったら(お父さんの高嶋忠夫さんは)「あーーーーーー」って言ってましたけどねえ。両親はタコを食べることなく生涯を全うすることになるでしょうね≫

「前にご家族で旅行なさったじゃない。地中海とか行くとそういうもの(タコなど)出るでしょ」

≪まず食事行く時は家はタコは食べませんからと言いますね。何の神社だったのかがいまだに分からないんですけど≫

「分からないの?」

≪四谷から渋谷ビデオスタジオの間にある小さな神社らしいんですけどねえ。タコを食べちゃいけないというのはどういうことか≫

「でも食べちゃいけないという日にお母様にそういうことがあったらばねえ。その話も面白いんですけどあなたが芸能界に・・・(高嶋さんが汗をかかれているので紙を渡す黒柳さん)。目の下の泣いたみたいなところに汗がたまっているからタコの話をしながら泣いてると思われてもいけませんので(会場笑)。芸能界に入った理由も変わってるなと思ったんですけどあなたがまずあなたが大学時代に映画を作った」

≪小学校2年の時にステーブン・スピルバーグの”ジョーズ”をみまして感動しましてそれから映画監督になろうと思いまして脚本なんかを勉強してたんですけどある時素晴らしい脚本が書けたんですよ勝負をかけてやろうと思って8ミリではなくてベーターカムという報道用とかの高性能のビデオカメラで映画を撮ってやろうと思ったんです。結構お金がかかるんですけど≫

「学生時代に」

≪それに若き日の高橋克典さんとかですねえあとジュリー・ドレフィスさんとかが出てらっしゃるんですよ。≫

「すごいじゃないですか」

≪そうなんですけどねでもジュリー・ドレフィスはそれを表には出してくれるなと言ってるんですけどね(笑)。恥ずかしいみたいで。それを撮ったんですけど結局編集とかに凝りまくってですね気付いたら280万円の借金を背おってたんです。十代後半ですから反抗期もあってアルバイトをしながら映画を撮ってたんですけど280万円に借金が膨らんでいまさら親に言うのもなんだしと思っていろんなアルバイトを探したんですけど≫

黒柳「こんなアルバイトがあるのかというアルバイトがあるんですね」

高嶋≪普通に働いては返せないですから短期間でお金がたくさんもらえる仕事ということでいろんな人に聞いたら本当にあるかは分からないんですけど”死体洗い”というのがあって別に死体を洗うわけではないんですけど病院の地下にホルマリンのプールがあって・・・≫

「詳しく言わないで結構ですけどそれは本当にあるんですよ。小説に書いた方いらっしゃいますから」

※このような仕事が本当にあるかということですが以前テレビで見た情報によるとこのような仕事はないそうです。この話の出所はある小説の中にこの仕事の一説が出てきて話が広まったようです。テレビからの情報ですがこの仕事はありません。

≪死体が浮いてきたら棒で沈めるとか・・・≫

「詳しく言わないでいいから。その仕事はしなかったの?」

≪ええ匂いがつくとか言われて(笑)≫

「それもすごいんですけど私すごいなと思うのが骨を折ったらいくらやるとか?」

≪病院で骨が折れる瞬間を連続写真で撮るというアルバイトがあって1本折ったら40万くれると言われて(笑)。で後の処理は病院でしてくれるそうなんですけど1本折ったら40万ということで両手両足で160万円ですか280万にはとうてい届かないんで。首の骨折るわけにはいかないんで(笑)。僕がびっくりしたのが本当におやりになった方がいるというのを聞いてずっとおぼっちゃま育ちだった僕が本当の世間との遭遇をした瞬間だったんです。なんかすごいなと思ったんです≫

「あとなんか風俗の話もあったそうなんですけど。ビラをはったりとかねえ」

≪警察の方とのいたちごっこで回ってくる時間をはずして貼っていくという。歩合給で月50万くらい貰う方もいるからやってみないとか言われて。でもそれもどうかなって思って(やらなかった)。あと人体実験の仕事もあって正規に出す前の薬を飲んで2週間状態を見るんですよ。副作用とか無いかみるんですけど20万円でどうとか言われてでもどうかなって思って≫

「こうやって考えてみるとやることはいろいろあるんですけど体を使ってやるのが高いということになりますね」

≪でも本当にやられている方がいて世間というのは大変なんだなーって私が始めて出会った瞬間というか≫

「でも仕方なくお父様の前に請求書を」

≪一緒に映画を撮っていた金子コウジロウ君ていう金子信雄さんとタンミヤスコ先生ののご子息なんですけどコウジロウ君と話していてどうしたらいいんだろうと数日間の内に280万円用意しなければいけないんだけど高利貸しにでもいってとりあえず払っちゃおうかといってる時にタンミ先生が入ってこられて「こういう時に親御さんに救いを求めなくて何のための親なんだ」と「あなたがそういうことをしたら(※高利貸しにお金を借りる)最終的には家族のみなさんに迷惑をかけることになる」と言われまして帰りまして。両親が”ごちそうさま”に出てたんですけど両親がスタジオから出てくるのを影で伺っておりまして出てきたらバーと行って土下座して「申し訳ありませんでした」と言って両親も驚いてたんですけどその時に請求書をパット出して「えらい額やなー」と言われて≫

「そっくりねお父様の声と」

≪そのころ演出の勉強ということで小さな小劇場で役者をやってたんですよ。それを隠れてうちの両親が見にきてたらしくて。こいつは役者としては面白い味を持ってるなと父親は思ってたらしくて「お前は映画監督としては才能は無い。でも役者としては面白い味を持ってるからこれから役者として精進するなら借金を肩代わりしてやろう」と。で迷ってる暇はありませんから「へっへーー」と。お代官様ーーみたいな感じで。≫

「何でもいたしますって。骨を折られることに比べればどんなにいいかって」

≪父親と兄貴の付き人をしながら顔を売っていけと≫

「お兄さんはその時俳優になっていたの」

≪ええ。その日の夜に母親に呼ばれて当時父はディナーショーやなんかにバンドを連れて周ってたんですけど280万円あったらフルバンドを従えてフランク・シナトラのようにディナーショーできるんだと、でもないから小さいバンドでやってるんやでと。だからあんたは280万円というお金がどんな大きな額かを肝に銘じて働け!と≫

「お母さんに」

≪なんということをしてしまったんだと。結局は孫悟空がお釈迦様の手の中で遊んでいたようだと知りましてその時が人生の転機みたいな感じですね≫

黒柳「というのが入ったきっかけなんですけど綺麗な女優さんとかと共演できるのがうれしいなと」

高嶋≪そうですね、うれしくて楽しくてしょうがなかったですね。それでお金がもらえるんですから。それが段々欲が出てくると難しくなってくるんですね。≫

「あなたこのごろ時代物が多くて大河とか」

≪舞台もこの間蜷川幸雄先生と”四谷怪談”をやらしていただきましたけど≫

「こんどこの局で”三匹が斬る”が始まるですけど」

≪毎日楽しくやらせていただいております。≫

「4月15日本日の夜から始まります。」

≪見て楽しんで非常に元気になれる。やってる本人がスカッとしてるんで。とにかく殺陣がアクションが満載なので≫

黒柳「あなたもいろいろなさる方で去年はハワイのマウイ島で不思議な体験をした」

高嶋≪”イルカの日”とか”アルタードステェイツ”なんかの映画のモデルとなったジョン・シシリー博士という方がいらして。イルカの世界的な研究で有名になった方なんですけど86歳で去年の9月の30日に亡くなったんですけど。ずっと本が好きで読んでたりしてたんでぜひお会いして・・・≫

「その時の4月ですから亡くなる5ヶ月ぐらい前?」

≪そうですね。お会いして本にサインしてもらったりとかして。アイソレーションタンクという人間の脳を調べる機械が自宅に置いてあるんですけどそれも体験してみたかったんですけど≫

「なにか浮くんですって?」

≪素っ裸で入るんですけど人間が入れるぐらいのタンクがあって400キロの塩があるんでプカーと浮くんですけど・・・≫

「なんの実験のためのものなんですか?」

≪脳のいろいろな可能性なんでしょうね。脳の中の隠されているものを。1950年くらいからやられている研究なんですけど≫

「音とか光を遮断する」

≪睡眠に入っていくと考えられていたのが活発に脳のほうがイメージを作り出していくことによって人間の脳の隠されたものをみていくという。表現の糧になるんじゃないかと≫

「インスピレーションみたいなものはありました?」

≪いろいろな面白い体験ができましたけど≫

「面白いこと考える方がいらっしゃるのね」

タイトルとURLをコピーしました